インフィニット・ストラトス IS IGLOO   作:とんこつラーメン

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今回で三人娘のドイツ小旅行編が終わりです。

次回以降はまた日本でのほのぼのな中学生日記が再開します。

その後で、今度はカスペン大佐が主役になるドイツ編のスタートです。







最高のエール

「今……なんつった? あの野郎がドイツ軍に…正規の軍にいたってのか……?」

「私が就任する前まで…だがな」

 

 ソンネンの衝撃発言を、カスペンが次なる衝撃発言で掻き消してしまった。

 逆にソンネンが冷や汗を流して驚いていた。

 

「フェデリコ・ツァリアーノ。階級は大佐。私が知っているのはそれぐらいだ」

「……隠蔽されたのか?」

「隠蔽ではなく、消去と言ったほうが正しいだろうな」

 

 物騒な言葉が飛び出して、三人は思わず唾を飲んだ。

 

「恐らく、彼女がテロリストに組していると何らかの形で知った軍上層部が、他の者達に知られる前に、軍に在籍していたという記録は愚か、戸籍の類すらも完全に抹消したのだろう。今の私の権限をもってしても、名前と階級を知るのが精一杯だった」

「大佐はそれらをどこで知ったのですか?」

「私の副官だ。ハーゼ隊の副隊長をしている『クラリッサ・ハルフォーフ大尉』に教えて貰ったのだ。どれだけ情報統制をしていても、人の口までは防げないからな」

「日本じゃそういうのを『人の口には戸が掛けられない』と言うのです」

「ふむ……真理だな。日本人は本当に趣深い」

 

 腕組みをしながら関心をするカスペンだが、やっぱり背伸びをしている幼女にしか見えない。

 この場のピリピリとした空気をギリギリの所で押し留めているのが、彼女の可愛さなのだから皮肉だ。

 

「……なんとなくだけどよ、オレにはどうしてあいつが軍を抜けたのかが分るぜ」

「…聞かせて貰おうか」

「おう」

 

 頑張って体を起こして、ベッドに座る体勢になってから静かに語り出す。

 

「お前らももう分っているとは思うが、あいつはオレ達と同様にあの『独立戦争』の戦乱の中を生きた生粋の軍人だ。しかも、普通の連中とは違ってお世辞にも品行方正とは言い難い戦い方をしていた」

「我が軍の『ザクⅡ』を鹵獲し、それを部下達と共に運用しつつ様々な場所を襲撃していた…のだったな」

「襲撃なんて可愛いもんじゃねぇさ。あいつらがやっていたのは所謂『騙し討ち』だ」

「騙し討ち…だと?」

 

 規律を重んじ、誰よりも真っ直ぐな性格をしているカスペンには絶対に聞き逃せない言葉だった。

 

「そうさ。ジオン軍の振りをしながら、奴らはこっちの部隊や地上戦艦、果ては集積所や基地にまで攻撃を仕掛けていき、そのついでに弾薬などを初めとした物資も奪っていたらしい」

「……もうそれは盗人ってよりは、完全にやってることは山賊じゃねぇか」

「それはあいつ等も自覚してたんだろうな。だからこそ、攻撃をすることに微塵も躊躇も容赦もしない」

「そんな奴がテロリストに加わっているのか……厄介な事この上ないな……」

 

 苦い顔をして両手を組み、下を向くデュバル。

 いつもは飄々としているヴェルナーも、今回ばかりは事態の重さを認識して黙っていた。

 

「奴は、微温湯に浸かっているのが嫌になったんだろうぜ」

「微温湯……」

「この世界には宇宙世紀みたいな『戦乱』がない。『戦争』がない。そりゃ、そんなのは無いに越したことはないし、オレだって絶対に御免だ。だけど、フェデリコは違った」

 

 どこまでも冷静に、それでいて自分に言い聞かせるようにしながら喋り続ける。

 

「野郎は勝利の為なら…自分の目的の為ならば手段を選ばないような奴だ。それこそ、人道や軍人としての矜持すらもかなぐり捨ててもな」

「そんな奴を連邦軍は飼い慣らしていたのか……」

「あいつの功績を鑑みて、多少の汚い事は上の方で揉み消して無かったことにしてたんだろうよ。前に聞いた噂じゃ、ジャブローのオフィスはエアコンが効いてて快適らしいからな」

「自分達は安全で快適な場所にいて、部下達には危険で汚い仕事をさせる…か。そこだけはどこの軍も変わりないのかもしれないな……」

 

 ヴェルナーの何気ない一言にカスペン辺りが反論をしてくると思ったが、そんな事は無く、彼女は目を瞑って黙って聞いていた。

 彼女は知っているのだ。ヴェルナーの言ったことが真実であることを。

 常に最前線に立ちながらも、上層部や総帥部とも関わりが深いカスペンは、ジオン軍内部に潜む『闇』の事も当然のように知っていた。

 

「要は、生粋の戦場育ちなんだよ。殺るか、殺られるか。そんな『弱肉強食』の世界で生きてきたフェデリコが、この平和な世界にそう簡単に馴染めると思うか?」

「戦争経験者という点では我々も同類だが、彼女と私達とでは環境が違うか……」

「デュバルの言う通り。同じ戦場、同じ世界で生きてきてても、所詮は赤の他人だ。見ている景色も感じている事も全く違う。生まれ変わった世界でも軍人だったとしても、ここではアイツの心を満たす事は出来なかったって事だな」

 

 ゴロンと寝転んで、仰向けになりながら天井を睨み付け、手を挙げてから拳を握る。

 

「……少佐の言う通り、お世辞にもハーゼ隊は我々が知っている軍と比べても非常に雰囲気が穏やかなのは確かだな……」

「そうなのですか?」

「あぁ。あの部隊はドイツ国民に対する軍からのアピール。プロバガンダの為に存在しているようなものだ。少し前までは軍人とは名ばかりの、俗に言う『アイドル』のような存在だった」

「今でもそうなのですか?」

「私がそれを許すと思うか?」

「「「いいえ……」」」

 

 三人共が揃って青い顔をしながら首を横に振った。

 カスペンは人格者ではあるが、同時に軍人としては非常に厳しい人間でもある。

 部下の事を想う余り、過剰な発言をすることも珍しくはない。

 何も知らない人間が聞けば反感を覚えるかもしれないが、この場にいる三人のようにカスペンの事をよく知っている者達は理解している。

 それが彼女流の『愛の鞭』なのだと。

 勿論、ただ厳しいだけの人間では無いのだが。

 

「自分が今いる場所では、己の胸の中で燻っている闘争本能って名の『炎』を燃やし尽くすことが出来ないと悟った。だから……」

「奴は軍を捨て、自分が犯罪者の片棒を担ぐことになってでも、己の心を満たす事を選択した……」

「あくまで、オレの予想だけどな」

 

 苦笑いをしながら話を締めくくったソンネンだが、その顔は未だに晴れない。

 

「戦争後遺症……って奴なのかもしれんな」

「本物の戦場の空気を…硝煙の匂いを、血飛沫の味を忘れることが出来なかった人間の末路……か」

「アイツとオレは、これまでに二度、戦場で対峙した。一度はあの砂漠で、二度目はこのドイツの地でだ。それで知った。あいつは全く変わってなんかいない。それどころか、昔よりも生き生きとしていやがった」

「命を懸けた戦いが出来たから?」

「自分の『(ライフ)』すらもチップにして賭けられる様な奴だ。狂戦士とまではいかねぇが、それでも十分に狂ってるのは確かだろうよ」

 

 最大の理解者であり好敵手。

 それでいて、絶対に倒さなければいけない相手。

 

「また今度、あいつが出てきた時はオレに任せろ。今度こそ、絶対に仕留めてやるからよ」

「民間人である少佐にそのような事は……と言いたいが、それが一番無難か……」

「向こうの事を殆ど知らないオレ等じゃ、返り討ちに遭うかもしれないしな」

「相手はソンネンを苦戦させるような人間だ。それに、相性もあるからな」

「おう。オレとアイツは『運命の赤い糸』で結ばれてるからな」

「なんとも、ロマンの欠片も無い赤い糸だな」

「違いねぇ」

「「「「ははははは……」」」」

 

 四人揃って顔を見合わせてから笑い合う。

 ようやく、歳相応の少女らしい表情を見せてくれた。

 

「……ところでよ」

「言うな。お前が言いたいことは分かっている」

「だな」

「うむ」

 

 四人は同時にベッドの下を除き込み、其処に向かって一斉に話しかけた。

 

「「「「いつまでそこにいる気だ?」」」」

「…………ハイ。ソーデスネ」

 

 のそのそとベッドの下から這い出てきたのは、全身が埃塗れになっている束だった。

 よく見たら、その顔にも煤がついていたりする。

 

「いつからバレてた?」

「最初からだよバカ」

「……マジで?」

「大マジだ。皆、どのタイミングで出てくるのかな~って思ってたぞ」

「まさか、最後の最後まで出てこないとは思わなかった」

「……束さん。超恥ずかしい……」

「だったら、ンな所に隠れてないで、素直に来ればよかっただろうが」

「皆の驚く顔を見てみたくて……」

「クロエも大変だな……」

 

 束の助手の少女の事を心配し、遠い顔になるデュバル。

 また今度にでも会う時は、彼女に美味しい物でも持っていってあげようと決めた三人だった。

 

「私がいるって分ってたのに、あんな風に話してたの?」

「他の奴ならともかく、お前になら聞かれても大丈夫だと思ったんだよ。なんとなく」

「他の皆も?」

「元から隠す気などありませんでしたし」

「右に同じ」

「三人が信用した人物ならば問題無いかと判断しました」

「ははは……今回はとことんまで道化だね」

 

 パンパンと両手で服や髪に付着している埃などを払ってから、改めてベッドに座る束。

 あっという間に場に馴染むのは流石だ。

 

「ナビをしてて知ってたけど、相当に大変だったみたいだね……」

「気にすんなって。オレ達からすれば、久し振りに『いい運動』が出来たぜ」

「思ってるよりは動けてたな」

「だが、これで慢心をしてはいけない。油断は自分の首を絞めるだけだからな」

「ふっ……いい心掛けだ。デュバル少佐。流石はこの私が見込んだだけはある」

 

 満足そうに頷くカスペンを、いきなり束が脇から抱えて持ち上げた。

 

「な…なんだっ!?」

「で、この超絶可愛い金髪美幼女ちゃんも、三人の知り合い?」

「あぁ。個人的にはかなり世話になってた人だな」

「そうなんだ……」

 

 何かを見定めるかのように、束は自分の目線まで持ち上げたカスペンの事をジ~っと観察する。

 

「は…初めまして、篠ノ之博士。私はドイツ軍特殊部隊『シュバルツェ・ハーゼ隊』の隊長を務めております、ヘルベルト・フォン・カスペンと申しm……」

「可愛い~~~~~♡♡」

「むぎゅっ!?」

 

 いきなり抱きしめられ、バタバタと足掻くカスペンだったが、その体に似合わない怪力の持ち主である束の前では全くの無力だった。

 

「え? 何? こんな可愛い子がドイツのIS部隊で部隊長やっててドイツの代表っ!? しかも、その子がソーちゃん達の古い知り合いとか、どんな偶然っ!?」

「ぐ…ぐるじい……」

「あぁ……いい匂いがする…♡ 美幼女特有の最高の香りがする……♡」

「いぎが…でぎない……」

「た…束! そろそろ本気で離してあげてくれ! 流石にヤバい顔色になってきている!」

「あ……」

 

 急いで束が体を離すと、カスペンの顔色は完全に真っ青になっていた。

 

「ご…ごめ~ん! 大丈夫ッ!?」

「にゃ…にゃんとか……こほっ…こほっ……」

 

 深呼吸と咳を繰り返しながら、カスペンは束によって椅子に座らせて貰った。

 

「花畑の向こう側で、頭の上に輪っかを着けていたギレン総帥を初めとするザビ家の面々が満面の笑みで手招きしてた……」

「それは本当に危ないやつ!」

 

 どうやら、あの世のギリギリまでは行ってきたらしい。

 なんとかして戻ってこれてなによりである。

 

「カスペンだから……スーちゃんだね!」

「スーちゃん……」

「どっかの会社の社長になって、釣が好きな社員の影響で自分も釣り好きになりそうな渾名だな」

「妙に具体的だな…ヴェルナー……」

 

 もしかしたら、ヴェルナーはあの映画のファンなのかもしれない。

 

「スーちゃんの事はちょっとだけ調べたよ。全部の試合を無傷で勝利って、もしかしたら、ちーちゃんよりも強いんじゃない?」

「単純な身体能力は敵わないかもだけどよ……」

「操縦技術や戦術などに関しては、越えているかもしれないな」

「潜ってきた修羅場の数と質が違い過ぎるしな」

 

 世界最強の称号を手にした女と、本物の戦場を知っている生粋の軍人。

 どっちが強いのかは、実際に戦ってみるまでは誰にも分からないだろう。

 

「けど、千冬の姉御か……」

「どうしたの? ソーちゃん」

「いやな。こうしてドイツくんだりまで来てんのによ、姉御に会えないまでも、せめて何かの形で応援とかしてやりたいなって思ってよ」

「そうだな……。私達がドイツにいるのは秘密にしなければいけないのは承知してはいるが……」

「せめて、何かしたいよな……」

 

 千冬を想う一人の人間として、三人は何かをしてやりたかった。

 例え、それによって自分達の事がバレたとしても。

 

「それならば、なんとか出来るかもしれないぞ?」

「マジかよ」

「今の私がどんな立場にいるのか忘れたのか?」

「「「あ……」」」

 

 今のカスペンはドイツ特殊部隊の隊長。

 その権限を使えば、多少の無理は通せる。

 

「私達のような子供だけで行動をしたら怪しまれるかもれない。だが……」

 

 ここでドヤ顔で束の方を見る。

 

「保護者がいれば、何の問題もあるまい?」

「……私?」

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 大会会場 日本チーム控え室近くの廊下

 

「さっきの試合も圧勝でしたね!」

「この調子なら、次の決勝も絶対に勝てますよ!」

「私はそこまで楽観視などはしていない。勝負は時の運とも言うしな」

 

 スタッフから渡されたタオルで汗を拭きながら廊下を歩き、最後の試合に向けて身体を休める為に控え室へと急ぐ千冬の前に、一人の女性がやってくる。

 

「あっ! 千冬先輩!」

「真耶か。どうしたんだ?」

「先輩に、ファンの子達から寄せ書きが書かれた色紙を預かってますよ!」

「寄せ書き?」

「はい! 凄く個性的な子達だったなぁ~…」

「個性的とは?」

「和服を着ている可愛い子と、清楚な感じの金髪の女の子、少し肌が焼けた南国出身みたいな子が、なんでか警備を担当しているドイツ軍の隊長さんと一緒に来てました」

「和服……清楚……南国……?」

 

 その三つの単語を聞いて、すぐに思い浮かんだのは、自分の弟が想いを寄せている三人の少女達。

 だが、今の彼女達は揃って日本にいる筈。

 ここで自分に寄せ書きを渡すなど普通は不可能だ。

 

「あと、保護者の方も一緒にいましたね。紫の髪に変なウサ耳を着けてたけど…」

「アイツか……」

 

 これで合点がいった。

 恐らく、面白半分で束が三人をドイツまで連れてきたのだろう。

 相変わらず自分勝手な友人に怒りを覚えながら、渡された色紙に視線を向ける。

 それを見た途端、千冬の涙腺が一気に崩壊寸前になった。

 

「あいつら……」

 

 色紙に書かれた言葉。

 それを読んで、嬉しさで言葉が出なくなる。

 

『応援してるぜ! アンタなら絶対に優勝出来るさ! ソンネン』

『貴女の雄姿、しっかりと見届けさせて貰います。 デュバル』

『オレの爺さんが言ってた。『頑張れ! 人間は心が原動力だからこそ、どこまでも強くなれる!』ってな。 ヴェルナー』

『織斑千冬殿。勝利の栄光を貴女に。 カスペン』

『偶には私もいい事をするでしょ? 大丈夫! ちーちゃんなら楽勝だよ! 束』

 

 一夏だけじゃない。

 自分にはこんなにも多くの人々が支えてくれている。

 涙を拭って顔を上げた千冬の目は、この大会で一番の力強い目をしていた。

 

「先輩……?」

「今まで以上に活力が湧いてきた。不思議と次の試合、絶対に負ける気がしない」

「「「おぉ~!」」」

 

 窓から除く空を見上げ、千冬は改めて決意をする。

 この勝利は、あの少女達に捧げようと。

 

 この後に行われた決勝戦は、前大会以上の盛り上がりを見せ、千冬の圧倒的な強さによって彼女が見事に優勝を飾ったという。

 

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 会場から離れた場所にある、束特製のロケットが用意された地点。

 束と一緒にロケットの中にいる三人は、ハッチを開けた状態でカスペンと向き合っていた。

 

「そう言えば、言い忘れていたことがあったな」

「なんですか?」

「実はな、私は来年からドイツから出向する形で、あの『IS学園』へと編入することになっている」

「IS学園と言えば……」

「日本政府を中心に、国連が協力をする形で人工島に設立された、その名の通りの『ISを学ぶ為の学園』か……」

「そうだ。上の思惑としては、私にはドイツ代表としての活躍を望んでいるのだろが、私自身はそんな事とは関係なく、日本での学園生活を満喫するつもりだ。だから……」

 

 カスペンは敬礼をして、微笑を浮かべる。

 

「私はここで別れの言葉を言うつもりはない。君達にはこの言葉を送らせて貰おう」

 

 周囲にも聞こえてそうな程の大声でカスペンは叫んだ。

 

「デメジエール・ソンネン少佐! ジャン・リュック・デュバル少佐! ヴェルナー・ホルバイン少尉!」

「「「はい!」」」

「IS学園で待っているぞ!!」

「「「了解!!」」」

 

 三人も同じように敬礼をし、カスペンとの再会を誓い合った。

 

「ねぇ…スーちゃん。一つだけ聞いてもいいかな?」

「なんですか?」

「君にとって、ISって何かな?」

「ふっ……愚問ですな」

 

 敬礼のポーズのまま、真っ直ぐに束の顔を見て答えた。

 

「人類の希望であり、未来への翼です」

「未来への…翼……」

「篠ノ之束博士。貴女の『夢』が叶う事を、密かに願っております」

「うん……ありがとね……スーちゃん……」

 

 静かにハッチが閉じ、カスペンが離れたと同時にロケットが大量の発射煙と一緒に大空の彼方へと消えていった。

 

「また……必ず会おう……我が同志達よ……」

 

 ロケットの姿が消え去っても、カスペンはずっとその場で敬礼をし続けていた。

 遠き異国の地にて、掛け替えのない仲間達との再会を願って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いつも以上に長くなってしまった……。

因みに、生まれ変わり云々や宇宙世紀について語られていた部分も普通に束は聴いていましたが、そこまで驚いていないのは、彼女なりにある程度の予想や推測を既にしていたせいです。
束は既に自分なりの答えには辿り着いてはいます。
それを話すかは別にして。
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