さて、そろそろお昼時ですね。
「お昼どうする?」
「んー…どうしよっか」
「もうこのままここで食べちゃう?」
「そだね、そうしよっか!」
このままこのカフェで済ます感じになったので適当に注文してお昼を食べる。
「お。おいしいな」
「でしょでしょ!私もよくここ来るんだ〜」
「へー」
と言った具合に適当に会話を挟みつつ、お昼を平らげた。
「「ごちそうさまでした」」
ふぅ。中々美味しかったな。しかも財布に優しい。
「これからどうしよっか」
うーん…特に行きたい所も買いたい物も無いしなぁ…
あ。
「俺らも映画行く?確か前から見たかったのが公開されてたはず」
…いや、プリキュアじゃないから!流石に俺もデートでプリキュア見に行く程ヤバい奴じゃないわ!
「そうなんだ!どんなやつなの?」
「あれや、てんキノコ」
「あー!それ知ってる!私も見たかったんだー!」
ってな訳でてんキノコ見に行くことになりました。
今から晴れるお!(^ω^)
ふーん。まあまあおもろいやん。てか絵めっちゃ綺麗やな。
っ!??ひ、肘当たったんやけど!なんで俺が最初から手置いてるのに後から置こうとするの??
お、おいおいおいおいおいおいおいおい!!!!
手ぇ握ってんじゃねぇよ!!
ヤバイヤバイヤバイ!!キュン死する!キュン死するから!!あっ、手柔かぁ………
………全然映画集中出来んかったんやけど。
スゴく…柔らかかったです。
はぁ〜………尊い…。
「面白かったね!剛くん!」
「…あー…うん。そうやね」
「あ、あれ?そんなに面白く無かった…?」
いや、もう内容覚えてないんですけど…どんな映画やったっけ?
「…いや、面白かったで。面白かったけど…」
「?……けど?」
やめろ。小首を傾げるのをやめろ。その技は、俺に効く。
「いや。何でもない。これからどうする?」
今でだいたい4時ぐらい。この後もまだまだ時間あるな。
「あ、あの!剛くん!」
「な、なんですか?」
なんや改まって。
「その、晩ご飯ってどうするか決めてたりする?」
晩ご飯は普通に自炊する気やったし特に決めてるってほどでもないかな?
「いや、特に何も決めてないで」
「そうなんだ……。それじゃあさ………
……ウチに来ない?」
「……!!!!!?????????」(声にならない声)
これは夢か何かですか????
「ダメ…だったかな……?」
口をパクパクさせて驚いていると、櫛田ちゃん…じゃなくて桔梗ちゃんが上目遣いで聞いてきた。だからそれヤメロって言ってるやろ!!
「全然ダメじゃないです。行きます行きます!」
ほらぁ!全く思っても無い事言ってもたやん!()
とんだ魔性の女だぜ!
「お邪魔します〜」
「お茶入れるからゆっくりしててね!」
「…………」
そこはお前「邪魔すんねやったら帰って〜」「あいよ〜」ってするとこやろうが!空気読めんやっちゃな!!カーー…ペッ!!
てゆーか…何気に女子の部屋入るの初めてじゃないか?
なんならきよぽん以外の部屋に入るのも初めてやわ。
……なんか虚しくなってきた。あとついでに緊張してきた。
とりあえず床に座って、部屋を眺める。
なんか…いや、普通なんやけどなんか意外と普通の部屋やわ。もっとピンクっぽい感じになってるんかと思ってたわ。
「はい。どうぞ!」
「お、さんきゅ」
「…そんなに部屋を見られると恥ずかしい…な」
「ああ、わ、悪い!」
クッソなんでコイツこんな可愛いんや…顔赤くして俯くだけで人殺せるぞ??
つまり桔梗ちゃんは殺人鬼。Q.E.D.証明終了。
………ヤバイ。なんか落ち着かんわ。めちゃめちゃソワソワする。めっちゃええ匂いするし…
「なんだか緊張するね…」
「…せやな」
うーん。気まずい。
俺が気まずく感じへん為に気ぃ遣えや!何のための猫被りやねん!
な、なんか話題出さな……
「あー…そういえばさ。はるちゃん…って言ってもわからんか。長谷部ちゃんって桔梗ちゃんの事キョーちゃんって呼んでるけどアイツ人の呼び方独特よな」
会話下手くそかよ。話題が微妙過ぎるわ。もっとなんかこう当たり障りの無い話題で良かったやろ…
「確かにそうだね。剛くんはなんで呼ばれてるの?」
流石はコミュニケーションモンスター櫛田。俺のクッソ微妙な話題も上手いこと返してくれるの素晴らしい。
「"くさもん"やな。どうにも下の名前やと言いあだ名が思いつかんかったらしいわ」
「へー…そうなんだ…」
………あら?
またここから会話広げてくれるんかと思ってたんやけど途切れてしもた。
まいったねぇ…もう俺に"話題"という名の手札は無いぞ?
だってさ……朝から今までずっと話してたらさ。話題も無くなってくるやん?
それこそ後はCクラスの話題ぐらいしか無いぞ?でも流石に自分からは言えんやろ。なんか自慢げに語るみたいになってカッコ悪いし。
…と思ってたんやけど、どうやら向こうがその話題を出してきてくれるらしい。
「そういえば、二重スパイってどんな事したの?」
「大層な事してないけど……適当に情報流してお金毟り取ったぐらいやわ」
「へー!なんか…スパイ映画みたいだね!」
「いや、実際なってみるとマジで緊張するで?いっつもバレへんかヒヤヒヤしてたし」
「でも、しっかりとやり遂げてて凄いよ!そうゆうのカッコイイと思うな!」
え?そう?か、カッコイイですか?
シンプルに嬉しいマンなんやけど。美少女に褒められるとか誰得?役得です。
ただな〜…こう露骨な探りが入ってくると………なんかこう、冷めていく感じがあるよね。
桔梗ちゃんの探りを適当に流しながら、これからの事を考える。
まず、確実に言えることがある。
それは今日、もしくは近い内に俺が桔梗ちゃんに告白されるという事。
…………待って!自意識過剰とか言わんといて!!ちゃんとそう考えた理由があんねんって!!
コホン…で、そう考えた理由なんやけど。
今までは、桔梗ちゃんが“クラスのアイドル”像を演じる上で特定の誰かを作る事は無かった。普通の女の子として1人の男性に評価してもらいたいんじゃなくて、どれだけの数が評価してくれてるか、やからね。
その桔梗ちゃんが男をクリスマスデートに誘った。
デートに踏み切ったのは、一時期恋人が出来る事による周りの評価と過去を知られている可能性を天秤にかけて過去の方が重たいと思ったからやと思う。
で、好きでもない男を2人きりのクリスマスデートに誘った……って言うのは桔梗ちゃんのイメージに多大なる悪影響を及ぼす。
だから、今日じゃなくてもいずれ思いを伝えるような事が必要になってくる。
ついでに言えば、もし俺がシラを切ってたとしても恋人にまでなってしまえば付け入る隙も出てくるから、より深く探る事が出来る……とか。
そんな訳で今日じゃなくても近い内に告白されるんじゃないか…と睨んでる訳よ。もちろん多少願望は入ってるけど筋は通ってる。
……じゃあ「そこまで考えてるんやったら告白の返事はどうするんや?」って話な。
それがまだ微妙なんよなぁ……。
だってさ、俺ほど沼晒すようなヤツならどっかでボロ出してもおかしくないわけやん?
そこまで警戒するんなら断るんが正解に思えるんやけど、断ったら断ったで勝手に疑惑が膨らんでいったりする可能性がある。しかも"あの"櫛田桔梗を振ったとなれば、山内を筆頭に男子勢から猛烈なバッシングを受ける事は想像に難くない。池は最近篠原さんとええ感じやから「いや別に……」って感じかもしれへんな。
……そうなると付き合っちゃうが優勢か。
そもそもボロさえ出さんかったらええわけやし、なんなら普通に桔梗ちゃんと付き合いたい。
まあ、されるかどうかもわからん告白の返事なんか考えてもしゃあないんやけどな。
これで告白なんかされんかったら黒歴史不可避なんやけど!……頼むでホンマ!
桔梗ちゃんが晩ご飯を作ってくれると聞いて、テンション爆上がりマンになりました。
希望を聞かれたので、「めちゃめちゃご飯がススムやつ」って答えた。
実際これってめちゃめちゃ大事よね。子供とかに作るってなったらとにかくオカズになるやつを作らんとアカン…って思ってる。
正直俺はもやし肉炒めとかでも良い。女子力としては減点かもしれへんけど、一男子として見ればポイントは高い。男の趣味嗜好を理解してる感じが良い。
もちろん王道の唐揚げハンバーグ辺りも中々高ポイントやで。…って俺は一体何様やねん。
「出来たよ〜」
お〜、めっっちゃええ匂いするわ〜。
コトンと置かれた皿を見ると、そこにあったのは豚の生姜焼きだった。
「ほお。生姜焼きか」
「うん!あんまり作った事ないから自信無いんだけど…」
「へー。めちゃめちゃおいしいそうやけどな…」
ハーハッハッハ!なんか高揚感があるわ!だってあれやで?桔梗ちゃんの手料理食った男子とか多分まだおらんで?実質処女やん!
では、実食致します!
「じゃ!いっただっきまーす」
一切れを箸で掴んでまずは米をかきこまずに生姜焼きだけで味見を。
「うま」
「良かった〜!料理を食べてもらうなんて初めてだから緊張したよ〜」
「マジで美味いわこれ。毎日食いたいレベル」
いや、マジで比喩無しで毎日食える。
めちゃめちゃ米ススムわ〜。
……?なんか桔梗ちゃん黙っちゃったけどどうしたんや?
「ま、毎日食べたいって…その……そういう…?」
いや……確かに言ったけど……いや、別に食いたいんやけどさ。いや……あざといわ。
流石に今の拾うのは目敏過ぎるんちゃうか?普通に聞き流しといて良い所やったやろ。
もし今ので俺を堕とすつもりだったんなら失敗だったな!!
なぜなら、もう既に!堕ちているからだ!!
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
「いやー、美味かった!」
「そんな〜大袈裟だよ〜」
「いやいや、マジで」
ホンマに普通に美味かった。桔梗ちゃん補正があった可能性はあるけどそれでも普通に美味かった。
「ふぅー…そろそろ門限やし帰ろっかな」
女子の階の方が門限が早いってのは有名な話。……男子の部屋ならイイって事なんですかねぇ……。
「あ、うん!今日はありがとうね!」
「こちらこそ今日は楽しかったわ。また誘ってや。ほな、おやすみ〜」
「…………………………待って!」
ドアに手をかけ部屋を出ようとすると、後ろから呼び止められた。
「あっ、え、えっと……、その……きゅ、急にこんな事言われても困っちゃうかもしれないんだけど、その……えーっと……」
俯いていた顔を上げて言った。
「わ、私と付き合って下さい!!!」
「上がったで〜」
「おう」
きよぽんの部屋で風呂を借りて、冷蔵庫から牛乳を取り出して一気に飲み干す。
プハッ!!キンッキンに冷えてやがるぜ!
そういえば今日きよぽん達もデート行ってたんやったな。
「きよぽんは結局どうしたん?」
「断った。後ヒゲついてる」
「おっと、いっけね」
危ない危ない。歯磨きするまで気付かんところやった。
そっかー。やっぱり断ったかー。佐藤さんはまあ次頑張ってって感じやな。
「草元の方はどうなったんだ?」
「あぁ、桔梗ちゃんと付き合う事になった」
「そうか……………………………………………………………………………は???」
え?
「……すまん。もう一度言ってもらっていいか?」
「桔梗ちゃんと付き合う事になった」
「…すまん、もう一回」
「いや、合ってるから。嘘じゃないから。聞き間違えてもないから」
コイツ過去一驚いてないか?こんな目見開いてるの初めて見たんやけど。
「……正気か?」
「…そりゃもちろん信用してるわけでもされてるわけでもないけど、ひとまずは付き合った方が良いかなって思ったんだけや」
「………」
「あぁ、別に気にせんと退学させるつもりでええで」
「…良いのか?」
「まあ、爆弾である事に変わりはないしな。ワンチャン導火線握れたらな〜って思ってるぐらいやし」
出来ればホンマにそうなって欲しいとは思ってる。
まあ、無いとは思うけど……希望としてはね。
「じゃ、そうゆうことやから。ほな、お休み〜」
「ああ、お休み」
はぁ〜〜…。まーた原作から離れてもたなぁ……。
一度乗ったレールは止まらない。
櫛田「草元ちょろすぎワロリンティーヌwww」
綾小路「あの女の本性知ってて彼氏になろうとするのヤバすぎファンタスティックエブリデイwww」
これで冬休みの話は終わりです。次回から3学期に入ります。
なんか深夜テンションみたいな感じで書いてるから展開が不自然やったらごめんなさい。
タイトルどうする?
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変えた方が良い
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変える必要無い
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花山inよう実書いてみてくれ