だから三学期のSS少ないんか。また一つ、賢くなってしまったか…
合宿を終えて、今は2月上旬。学年末試験も迫って来た。
ちらほらと一之瀬さんの嫌な噂が流れ込んできたぐらいだ。
ちなみに合宿の後はいつも通りの日常……あ、週末にデートしたわ。いやー!目の保養になるね!「月曜から頑張ろう!」って気になるわ!
でも探りを入れてくる感じが一向に無いのがやっぱり怖い。
疑いが晴れたならさっさと別れてくれた方が安心出来るんやけど……いや、やっぱりこのままでええわ。しばらくリア充としてマウント取りに勤しむ方向で。だってこのまま行けば「あの櫛田桔梗と付き合った」で一生マウント取れるんやで?
そうそう、その手の話題で言えば平田君と軽井沢さんが別れたらしいな。そういえばこの辺やったなって感じ。
そんなある日の放課後、我らの教室に珍客がやって来た。
「お、坂柳さん」
「あら、草元君。こんにちは」
やっべついつい声かけてもた!くっそ!なんで俺は知らんぷりせんかったんや!!
「えっと……山う…………いえ、少し話があるので来てもらえますか?」
チラッと山内の方を見たかと思えば、俺に話があると言う。
HA・NA・SHI?
「えぇ……まあ……ええけど」
これアレか?俺が目をつけられたやつか?
…………いや、別に大丈夫か。
たまたま俺が一番最初に声かけたから捕まっただけやろ。多分。
坂柳さんに連れられて教室から離れた所に連れてこられた。
こうゆう時は先手を打った方が良いはず。知らんけど。
「悪いけど、俺はそうゆうのいらんで?」
「そうゆうの…とは?」
「こうゆうのの事。別に邪魔せえへんからさっさと山内呼んできて良い?」
そう言うと、坂柳さんは驚いた表情を見せた。
「……驚きました。私の意図が読めていると?」
「うーーん……まあ、そうゆうことにしといてくれ。俺が呼ばれたのは山内を間接的に呼んでもらうため、そうゆうことでええやろ?」
「……どうして山内君に用があると思ったんですか?」
「だってさっき『やまう…』って言った後言い直したやん。俺がこうして呼ばれてるのは予定外なんやろ?今のうちに元の路線に戻った方がええんちゃうんか?」
まあ!「やまう…」って言ってなくても分かってたんですけどね!
とにかく早く坂柳さんとの会話を終わらせたい俺と、どこか納得していない様子の坂柳さん。
「……良いでしょう。山内君を呼んで来てもらえますか?」
向こうとしては思惑が見破られようとも支障は無いとでも思ったのだろう。
思いの外さっさと折れてくれた。
ふぅ〜緊張した〜。
なんでこの人は俺に絡んで来るんですかね?与し易いとでも思われてんのかな?いや、実際その通りやと思うんやけどさ。
だが甘いな!原作から外れた動きをしない限り俺の裏を取ることは出来んのだよ!諦めてさっさと山内を堕としに行くんだな!!
そして俺を警戒して二度と手を出してくるな!!話しかけるな!!
教室に戻るために角を曲がると、池、博士、はるちゃん、佐倉さん、きよぽん、けーちん。原作通りかと思ったけど、その後ろになんと桔梗ちゃんも居た。あ、その後ろに山内もおったわ。
「えと…なんの話だったの?」
桔梗ちゃんが聞いて来たが、どこか空気が重い。というか視線が痛い。主にはるちゃんとバカコンビやけど、「事と次第によっちゃあ……」って雰囲気やな。
「あぁ、えーっとな……山内、坂柳さんが話あるんやって。行ってくれへん?」
…って言い終わったらもう走り出してるし…。堀北ちゃんの注意イベントすっ飛ばしてるけど別にええやろ。どうせ教室戻ったら説明させられるんやし、状況はそう変わらんはずや。
「……つまり、山内を間接的に呼んでもらうために剛が呼び出されたって事か?」
「そーゆーことやな。まあ顔見知りやし、近かったから声もかけ易かったんやろ」
それっぽい理由を並べ立てておく。
「でもくさもん、女の子の誘いにホイホイ乗っちゃうのはちょっと減点ポイントかな〜」
減点って何ですか?知らぬ間に採点されてたってマ?
「いや、それは…ごめんやん」
アカンなんも反論思いつかへんわ。
ってかこうゆう時の女子は強いからな。大人しく非を認めるほうが無難か。
「キョーちゃんがいるんだから!これからはそうゆう事しないように!」
キョーちゃんってのは桔梗ちゃんの事ね。キキョーちゃんやから。
「あー…悪かった」
「ううん!全然良いよ!」
とにかく猛省の意思を見せつけてこれ以上の追撃を防いだ。
「さっきの山内くんと坂柳さん、あの茶番劇の真相は何だと思う?」
あの後、部活に向かったあっきーを除く綾小路グループがカフェに集まっていた。
そこから「男ってあんなんに騙されんの?ウケる!」みたいな話になって、ちょっとだけ耳が痛かったです。
いや、お前らあの桔梗ちゃんが裏であんな事思ってるなんか考えられへんやろ?桔梗ちゃんのアレ、全部演技なんだぜ?
「そう言えば、あの時坂柳さんに何て言われたの?」
「えーっと、『山内君に特定の誰か居ますかー?』みたいな話をしただけで大した事話してないで」
「ふーん…」
「坂柳と顔見知りとかって言ってたな。いつ知り合ったんだ?」
けーちんが聞いて来た。
「夏休みのバカンスあったやん?あの時に水やり誰かに頼めへんか探し回ってたら偶々引き受けてくれたってだけや」
「別に先輩とかに頼んでも良かったんじゃないのか?」
「仲良い先輩なんかおらんしな。他学年は余計とっつきにくい雰囲気あるし」
「だが、あの坂柳が引き受けたのか?」
「ま、俺のウルトラ交渉テクにかかればその程度は楽勝やったって訳よ」
そう茶化すと、それ以上は追求して来なかった。
そうして2時間ほど過ごした後、あっきーからの連絡で橋本君と神崎君が喧嘩寸前だと言うことがわかったので止めに入ってその日は終了。
…そう言えば、橋本君は目ぼしい人には唾をつけるんやったな。
俺に尾行を感知する能力なんか無いからアレやけど、もしかしたらどっかで尾行されてたりしたんかな?
まあ特に見られて困るような事なんかしてないし大丈夫やろうけど。
2月。冬。クッソ寒いと愚痴を垂らさずにはいられない季節だが、唯一、唯一、ただ一つだけ嬉しいイベントがある。
それは、そう。男の希望、そして同時に墓場でもある“バレンタイン”だ。
もちろん俺にとっては墓場などではない。
桔梗ちゃんから本命(表面上は)チョコを貰える人間は間違い無く勝ち組だ。原作ではきよぽんも貰ってたけどどうなんやろか。………いや、妬いてないぞ。
後は綾小路グループの二人から貰えたぐらいやな。
因みに桔梗ちゃんからのチョコは毒とかハバネロとか、そうゆうの入ってなくて安心した。
メチャメチャ美味かったです。お返し楽しみにしててね♡
そして一夜明けて仮テスト当日となったわけだが、どうにも教室が騒がしい。
どうやら根と葉があったり無かったりする噂がばら撒かれているらしい。
俺としては自分に全く関係ない噂やし、別にええかなー。
「あっ!!草元!櫛田ちゃんを脅して付き合ってるってホントなのか!?」
ふぁっ!!???
どうやら、原作の4つの噂に加えて俺の事まで書かれているらしい。
その内容は山内が聞いてきたとおり『俺が桔梗ちゃんを脅して付き合ってる』というものだが、俺の中ではあながち間違いでもない気がする。こっちが一方的に首根っこ掴めてるわけやしね。まあそれを向こうは知らん訳やけど。
とは言え、そんな事を言いふらされて怒らない訳にはいかない。という演技をせざるを得ない。
「……は?なんでそんな事になってるわけ?」
ちょっと声を低くして怒ってる感じを出していくぞ!
「いや、今朝掲示板に書かれてたからよ、その真偽をと…」
「はぁー…そんなわけ無いやろ?冗談してはタチが悪いし、そんなん信じる方もどうかと思うで?」
言外にお前ちょっとヘイト溜めすぎやからもう喋るなって意味を込めたんやけど伝わるかな?伝わらないよね。うん、知ってた。
早速篠原さんにちょっかいかけに行ってるし。
はぁーホンマ山内頭悪いよな。どうやったらアレでこの学校入ったんや?なんの取り柄も無さそうやけど。プラマイを合わせる為の大きなマイナス要因として呼ばれたって言われるとかなり可哀想に見えて来たな。
そこからDクラスの椎名ちゃん達とAクラスの橋本君との喧嘩があったりしたが、原作と変わったような点は無かった。
また伊吹ちゃんのパンツ見れて良かったって思った事は内緒やで。
なんで短パンとか履かへんのかな?別にオシャレしたがってるようにも見えへんから履いた方が良いと思うんやけどなぁ………やっぱりええや。このまま時たまのパンチラを楽しむわ。
で、学年末試験まで残り1日となった日の昼休み、ついに坂柳さんがBクラスに突入して一之瀬さんの禊が始まった。
罪の告白をする一之瀬を見ていて、思った事がいくつかある。いや、原作読んだ時から思ってた事がある。
所詮万引きやろ?しかも常習犯とかでもなくて数百円の小物やろ?ついでに言えば妹の為にやったわけやろ?別にそこまで非難されるような事じゃ無いと思うんやけどなぁ…。
そもそも「私は罪を犯しました」って涙ながらに語られて、「なんや、一体どんな悪ぅぅい事したんや!?」って期待(?)してたら「それは万引きです」ってめちゃめちゃ拍子抜けじゃない?
「薬物してた」ぐらいの闇深い話やったら「おぉぉーん…」ってなったんやけどせいぜい万引きやろ?
気にしすぎやと思うんやけどなぁ…俺なら「それもう反省したから良くね?」って彼方に忘却してるわ。
そしてそのまま原作通りに学校の介入で事態は沈静化。
長かった誹謗中傷合戦も終わりとなった。
さて、今回唯一原作と大きく外れたと言える俺の噂。(坂柳さんに呼び出された事については原作通りに戻せたのでノーカン)
その噂の出所は他でも無い櫛田桔梗によるものだ。
おそらく揺さぶりや探りの一種だろうが特に気にする必要は無い。何の意図があるのかは分からんけどな。
強いて思う事があるとすれば、この噂を流す事にしたきよぽんを小一時間は問い詰めたいぐらいだ。
………なんかちょっとムカついて来たな。どーゆうつもりで流したのかOHANASHIしなきゃ!!
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あの噂を流した事に特に意味は無い。
もし私達の間に亀裂やらわだかまりでも残れば別れやすくなる…と思って綾小路君に渡してみたが何の効果も無いようだ。
やはり、どう考えても彼を警戒しなければいけないようには思えない。
坂柳さんと知り合いだったのは驚きだけど、せいぜい顔見知り程度らしい。というのも、あの後長谷部さんに一応聞いてみたが、奇妙な縁の単なる顔見知りと言われたのだ。
となると、やはり警戒に値する人物では無かった。
はぁー。とんだ無駄骨だったなぁ……。
龍園君のスパイとして動いていたって言うからどんなもんかと思っていたけど……。
あんな奴が龍園君にスパイとして雇われていたなんて信じられない。
そもそもどうやってあんな奴が龍園君と関わりを持ったのだろ………………う……………
………待て。待て待て待て。
どこかで見られていた?いや、それは絶対に無い。綾小路君に見られてからは最大限に警戒している。
綾小路君がバラした?…それも無い。私が裏切り者だったことも分かっていなかったみたいだし、船上試験の時点では龍園君と全く関わりは無かったはずだ。
…………なら、草元君か?あの時龍園君と同じグループだったはずだから、スパイになる為のパイプとしてはなくも無い。
しかし、ならば何故私の裏の顔を知っているのか…となる。
………綾小路君がバラした?ありえる。
綾小路君が手強いという事は理解出来た。その綾小路君が裏で草元を操り……いや、あの時はまだ裏切り者の存在には気付けていなかったはずだ。
堀北がバラす事も有り得ない。
あの時点で知っていたのは綾小路君と堀北の二人だけだったから犯人はどちらかに絞られる。
……………いや、もう一つある。
草元君が一人で全て知っているという可能性が………なーんて、そんな訳無いか。
櫛田「草元がヤバイヤツ説………んなわけ無いか!あんな雑魚にそんな能力あるわけないわ!HAHAHA!」
海賊無双勝ったらそれと並行してワンピのSS書こうかと考えてるんですけど、面白そうな設定が思いつかないんですよね。ストーリーと並行させんでもいいならちょっと面白そうなのあるんですけどね。
タイトルどうする?
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変えた方が良い
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変える必要無い
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花山inよう実書いてみてくれ