何となく流れは決めてたんですけど、原作を開いて時間軸を確認しながら描く…ってのがめんどくさくてですね。気付けばこんなに時間経ってました。
学年末試験を終えて、その結果に一喜一憂していた俺達。
テストを終えた安心感に浸る間もなく、テストを返却した翌日の今日、3月2日の朝のホームルームではどこかピリピリした様子の茶柱先生に、俺達Cクラスは雰囲気を重くしていた。
「ーーーお前たちに、伝えなければならないことがある」
そう切り出した茶柱先生から告げられたのは、3月8日が今年最後の特別試験だったが、急遽追加で特別試験が行われる…という事だった。
その内容は『クラス内投票』。
クラスで賞賛に値する生徒と、批判に値する生徒をそれぞれ3名ずつ選択し、4日後の試験当日に投票する…というもので、そのプラスとマイナスは相殺される。つまり、賞賛票が2つで批判票が3つならば、合わせて批判票1つとなるわけだ。
そして首位、つまり賞賛票を最も多く集めた生徒には『プロテクトポイント』というものが与えられ、一度だけ退学を無効にすることとができる。
当然最下位、つまり批判票が最も多い生徒は問答無用の退学となる、血も涙も無い試験だ。
さらに、他クラスの誰かへ賞賛票を入れる事が出来るので、クラス全員に嫌われて39票の批判票が集まっても、他クラス全員分の賞賛票を集めれば、差し引きで賞賛票が80票集まる、というものだ。
シンプルな試験だが、鬼畜過ぎる試験だ。
この試験はきよぽんを退学にさせるという陰謀によって生まれた試験だが、問題無い。
原作通り堀北ちゃんが何とかしてくれるし、坂柳さんもなんとかしてくれる。
その犠牲が山内やって言うのは……まあ、しゃあないやろ。
で、今回の俺の動きやけど、まあ傍観よね。
何にもせんくても山内が退学させられる動きになるはずやし、もし何らかのアクシデントで堀北ちゃんがやらんかっても最悪俺が山内を退学にさせる。
だから今回も傍観。なーんにも出来る事無いしな。
人間の醜さでも観察しとこうかな!(ゲス顔)
……あ、でもどうせやったら龍園君に焼肉奢って貰っとこっかな。この後はちょっとずつ王政復古の兆しが出てくるから声かけにくくなるしな。サイフの紐も緩々やろうし。
その日の放課後、俺は早速龍園君にメールを送った。
内容は至ってシンプル。
『焼肉奢ってくれ』
正直、別に奢ってくれんくてもどっちでも良い。肉が食えるなら食っときたいってぐらいやからな。それっぽい理由を付けるとしたら………あ、龍園君に積極的に近づく得体の知れないヤツ感を出したいから…とか?…………ええやん。コレで行こう。
『7時』
シンプルで素っ気ない感じが龍園君っぽいね。場所の指定が無いって事はこの前奢って貰った所やろ。多分。
てかオーケーなんか…。ガン無視覚悟やったんやけど……でもそうか、俺龍園君に若干気に入られてる説あるんか。
…折角やし、色々根掘り葉掘り聞きたいな。
「よっ」
「よう」
先に席に着いていたらしい龍園君が読んでいた本を仕舞う。
「たまに図書室におるみたいやな」
「まあな」
「最初入ったとき皆『ビクゥッ!』ってしてたんちゃう?」
そんな風に軽口を叩きながら肉を焼いて食べていく。
「それで?俺を呼び出した理由は何だ?」
「………んー、お金持ちに集りに来た…って理由はどう?」
「よく言うぜ。散々俺から毟り取ったくせに」
「確かに…………んーっとな、あんまり覚えてないけど、後一回くらい焼肉奢る約束してた気がしててな。おらんくなる可能性があるから最後に〜って思ってさ」
「……約束なんかしたか?」
「いや、知らんよ。でもしてた気がする」
え、してないんかな?………まま、えやろ。
「……まあ良い。どうだ?今回の試験は」
「それは俺の方が聞きたかったんやけど………まあ今回は特に何にもする気無いかな。ほっとっても何とかなるやろうし」
「ほう…自分は安全だと?」
「まあな」
「その根拠は?」
「そんなん俺が人気者やからに決まっとるやろ?…ってのは冗談で。俺が何にもせんくても堀北ちゃんがやってくれるやろうしな」
「…アイツに出来るとは思えねぇが……」
「まあ…最悪俺がやるわ」
「クク…そうか」
「…で?」
「あ?」
「龍園君はどう思ってるわけ?」
「…………俺にはどうしようもねぇ試験だ。なんとかしようとも思ってねぇしな」
あら?意外やな。堀北ちゃんと話した時はなんとかなるって言ってた気ぃするんやけど。
「え、何にも手無いの?」
「いや、あるにはある。俺がやる気にならねぇからどうしようもねぇってだけだ」
「ほーん……」
……なんか…………まあええや。
きっとその手ってのは綾小路君が取った手段と一緒やろな。
「…そういえば、龍園君って桔梗ちゃんと連絡取ったりしてないやんな?」
「いや、特にはしてねぇが…どうした?」
「いやね、最近なーんにも探り入れてきたらせえへんから逆に心配なんよ。ゴリゴリに入れて来てくれたら判断つくんやけどなぁ」
「……それなら話は早えじゃねえか」
「へ?」
「さっさと脅しちまえばいい。早えとこ脅しちまってこっちが首輪をつけておけば気にする必要は無くなる」
「えぇー……」
確かにそりゃ全く気にする必要無くなるけど………ねえ?
「…なんだお前、まさか桔梗に惚れてるのか?」
「いや、それは無い」
……と思う。
いや、確かに可愛いとは思うし好悪で言えば好きやけど……例えるなら猫を愛でるみたいな、そうゆう感じ?多分。
「まあ…上辺だけの付き合いでもそこそこ楽しいからな。向こうが何かして来たりせんかったらこのまま楽しんどこっかなって思ってる」
そう、普通に楽しいのよ。可愛い子とデート出来るしな。
向こうが何か仕掛けて来たら即首輪を付けることも辞さないって感じなんやけどなぁ…
「…そうかよ」
それにしても、最近よく龍園君と話してるな〜って思うんよな。流石にスパイしてた時の方が回数とかは多いんやけど、話の内容とかは今の方が濃いしね。
こうして雑談なんかも出来るようになったし、こうやって誘えば会ってくれるし…………あれ?これもう友達じゃない?
すっご〜い!龍園君は俺とフレンズなんだね!
「………なあ」
「あん?」
「これからは本読んだりするだけでどうせ暇なんやろ?」
「そうだが…それがどうした?」
「俺の話相手になってや。クラス中が疑心暗鬼で雑談もろくに出来へんのよ」
「………正気か?」
「もちろん」
綾小路グループは毎日何か話してたりするんやけど、なんかこう、腹割って話せへんというか、まだちょっと気遣うみたいな?
その点龍園君は俺がどんくらいの人間か分かってるし、俺のして来た事を大概知ってるから話しやすい感じはあるんよな。
そうゆう訳で、もう退学する気満々の龍園君と沢山お話ししたいなーって思ったわけよ。こんな風に雑談するヤツなんかおらんかったやろうしね。
「…何が目的だ?綾小路の差し金か?」
「いやいや、アイツはなーんにも関係無いで。ホンマにただ単純に暇なら話相手になって欲しいだけや。強いて言えば、龍園君と話してる所を見られたら“得体の知れないヤツ感”が出てこれから先有利になるかなーって思ったぐらい」
ここでそれっぽい理由を考えてたのが活きたな。それっぽい理由付けが出来たわ。
「…別に良いぜ。確かにお前の言う通り、読書ばっかで退屈してた所だ」
おぉ、なんやええんか。これはガチで気に入られてる説濃厚じゃないか?まあ最後の晩餐的な意味合いとかもあるんやろうけどな。
そんな訳で、今回の試験中は龍園君と雑談をして過ごす事になりました。
さて、放課後は龍園君とお話ししたりして2日目、3日目と経過していったのだが、ここで問題が発生した。
問題って言っても、それほど危険性のあるもんでも無いんやけどな。
で、その問題って言うのが、俺を退学させる動きがあるって話。
言うても、きよぽんを退学させるってゆう動きと並行してるみたいやから正直大した問題じゃない。
きよぽんの代わりに…ってなってたらヤバかったけどな。
それを知ったのはついさっきで、きよぽんから送られてきたメールに書いてあった。
でもこの問題は堀北ちゃんが解決してくれるし、俺が特になんかする必要は無い。
一応矢面に立たされる訳やから、それなりに話す事考えとくぐらいか。
…え?そんだけで良いんかって?
ダイジョーブダイジョーブ!
こんなん犯人分かり切ってるやん。
わかるやろ?
俺を退学させたいと思ってる人間なんか一人やし。
坂柳さんは…ちょっと怪しいけど多分大丈夫。多分。知らんけど。
他に恨みとか買ってるヤツなんかおらんやんな?……うん、多分おらんな。
ってな訳で犯人は一人に絞られる!!
試験終わったら覚悟しとけよー。グヘヘヘヘ…
試験前日の放課後、堀北ちゃんが前に立ち退学すべき人間について話し始めた。
原作通りの流れで、特にコレといった変化は無かった。
スペック的に劣っている事、精神的な面で成長が見られない事、そして極め付けは他クラスである坂柳さんに利用されている事。
それらを踏まえ、退学すべきだと主張する堀北ちゃん。
平田君には可哀想だが、この流れを変える事は出来ない。既にクラス中が山内にヘイトを向けている。
しかし、ここで原作との乖離が現れた。
「じゃ、じゃあよ!お、俺がスパイだって言うんなら、草元はどうなんだよ!」
……わっつ?
「………どうゆうことかしら?既に二重スパイであった事は伝えているはずだけど」
堀北ちゃんがどうゆう事かと聞くと、突破口を見つけたのが嬉しいのか、笑みを浮かべて俺に向かって言った。
「知ってるんだぞ!お前がここ最近龍園と密談してるの!」
………あー………おぉーーん。なるほどなー。
密談ってつもりでは無かったんやけど……そう見えたんかな?
「どうゆうこと?」
堀北ちゃんが俺に聞いた。
…うーん……そうゆう方向で攻められるとは考えてなかったんよなぁ…。
どうしよっかな……
それっぽい理由……理由…………あ。
「えー…っとな、みんな知ってると思うんやけど龍園君が今回の試験で退学するのは確定やん?」
そう聞くと、みんなうなづくなりして肯定の意を示してくれた。
ま!あの人は退学しないんですけどねぇ!
「やから、どうせ退学するんやったらポイントとか、龍園君が持ってる情報とか、そうゆうの貰えたりせえへんかなーって思って接触してたんやけど………まあ、ご察しの通り失敗やったわ」
これどう?中々良くない?即席にしては良い感じの理由やろ?
みんなの反応を見てみると、中々好感触だ。
だが、山内はそれを認めない。
「……う、うそだ!龍園にそうやって言えって言われてるんだろ!」
こいつバカか?
「さっきも言うたけど、もう龍園君は退学するんやで?その龍園君と手を組んでなんのメリットがあるん?」
まだ女子やったら一緒にお茶する〜とかでもええけど男子やったらホンマ誰得やねんって感じよな。
「っ……で、でも俺は本当に裏切ってなんか無いんだって!信じてくれよ!」
まあ、山内にしては中々良い目の付け所やったんちゃうか?坂柳さんから情報渡されてたんかもしれへんけど…
結局山内はこの状況を覆す事は出来ないって訳よ!
そんな感じで、原作通りに平田君がブチギレて話し合いは終了。
因みに今日の放課後は龍園君とのお話しは無し。
その理由としては、今日あるはずの伊吹ちゃんが龍園君の部屋を訪ねるイベントを必ず起こすため。それが無かったら龍園君退学しちゃうしな。
後は………一応、桔梗ちゃんとメールのやり取りしたぐらい?適当にそれっぽい事話しただけやけどな。
で、結果は原作通り。
Aクラスは戸塚弥彦くん。
Bクラスは無し。
Cクラスは山内。
Dクラスは真鍋さん。
俺の票の内訳は、賞賛にきよぽん、堀北ちゃん、高円寺。
批判は山内、平田君、桔梗ちゃん。
他クラスへの賞賛票は適当に戸塚君に入れといたで。
別に大した理由は無くて、一応確実にきよぽんが一位になれるように賞賛入れて、平田君と桔梗ちゃんはきよぽんの対抗馬やから一応下げといた…って感じ。
戸塚君に入れたんは……まあ、坂柳さんが変に警戒してくれたらなーって感じ。俺が入れたかどうかは分からんと思うけどな。
そんな訳で、一番鬼畜な特別試験はしゅーりょー!
後は最後の特別試験で一年生はしゅーりょー!
……でもその前に!やらなアカン事があるよね!
皆さんお待ちかね!
明日、櫛田桔梗ぶち殺し劇場開演となります!
乞うご期待!
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『ごめんね。私…何も出来なくて……』
『いや、全然ええよー。堀北ちゃんのお陰で何とかなりそうやしな』
試験前日の夜、念のため草元くんと連絡をとった。
その懸念は、綾小路くんと並行して広まった草元くんの退学の動き、それが私の仕業であるとバレていないかどうか…というものだ。
いくつかやり取りをした感じ、特に変わった所は無い。
メールから伝わる前のめりな感じは相変わらず完全にほの字だ。
少しリスキーな手であったかもしれないが、万が一綾小路くんが退学を切り抜けた際に退学して欲しかったのは草元くんだ。もちろん堀北が一番退学して欲しいが、どう頑張っても今の状況で堀北を退学させる事は出来ないだろう。
まあ、堀北のせいでどちらも残ってしまうという結果になってしまったが…。
草元くんは、誰かが自分を退学させようとしているとわかっても何も出来ないだろう。私が直接呼びかけたのではなくて別のルートを介して広がったものなので、何一つ私が主導したとわかるものはない。
まさか彼女である私が主導していたなんて思いもしていないだろう。
マジで三学期難しい。
だってぜーんぶ綾小路パイセンがやってくれるやん。何して動かしたらええかわからんのよなぁ…。
後、龍園君と草元君は普通に友達です。今のところは。
距離の詰め方としては割とそれっぽいかなーって思ってたんですけど…どうでしょう?
タイトルどうする?
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変えた方が良い
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変える必要無い
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花山inよう実書いてみてくれ