テストが終われば次は須藤君事件。
とは言っても俺にとってはただの金策イベント。
事件現場に張り込んで写真、音声、動画を撮って少しずつBクラスに渡してあげる事でお金を稼ぐことのできるキョダイコバン並みの金策イベント。
え?キョダイコバン知らん?ポケモン剣盾をご存知ない?
では、事件現場と思しき場所に張り込んで行きます。
用意した物はスマホと先日買ったボイスレコーダー、そして水。
水は特別棟はめっちゃ暑いみたいな描写あった気がするから一応持ってきたけど正解やったな。めっっっっちゃ暑い。
張り込むのは月末の三日間。
いつ喧嘩したかという明確な描写が無かったので念のための三日間だ。
ボイスレコーダーは階段の手すりの裏側に貼り付けた。
流石にこれだけ近ければバッチリ音を拾えるはず。
張り込み2日目、須藤とCクラスの3人がやって来た。
あぁーやっと来たー…あっついねんここ。
喧嘩という名の須藤無双が終了し須藤が去ったあと、そのまま石崎が龍園君に電話をかけ始めた。
「龍園さん、石崎です。うまく行きました。…はい。……わかりました。」
え、コレここでしていいの?いいの?録音してるよ?いいの?コレは…ラッキー…なんか?ちょっと扱いに困るけども。
写真や動画、音声は問題無く取れていた。
これでしばらくの生活は安泰やー!
そしてやって来た月初め。
須藤君が先生に呼び出された日の夜の作戦会議に俺もお呼ばれされた。
と言っても、シャワーを借りて上がったら既に須藤君と櫛田ちゃんが来ていたという訳なんだが…
「なんで綾小路君の部屋でお風呂入ってたの?」
「色々あるねん」
「色々ってなんだよ」
こいつらっ!ホンマなんでこんなタイミングで来るんや!?間が悪すぎる!
「草元の部屋の排水管が詰まっててな。しょうがないから貸してやってるんだ」
ナァァイスぅ!!綾小路君!!君は最高や!今度もやし炒め食わしてあげる!
「なーんだ、そうゆうことだったんだ」
「そーゆーことやな。それで?何の話?」
「お前も聞いてくれよ草元!俺、停学になるかも知れねぇんだ…」
「は?停学?なんで?なにしたん?」
「Cクラスのヤツを殴っちまってよ…俺は悪くねぇんだぜ?アイツらが先に仕掛けて来たんだ」
「はー、ほんで?」
「それでアイツらが学校に報告してよ。俺が悪いって事になってて…」
「停学になるかも知れないっちゅうわけやな?」
「…あぁ」
さて、どうしようか。
正直コイツの被害者意識にはイライラする所があるけど、それを気付かせるのは堀北ちゃんの役割やしな…
「一応もうちょっと詳しい話を教えてくれへんか?」
ま、Bクラスが動き出すまではなんもやる事ないし、テキトーに綾小路君と一緒に行動しとったらええやろ。
次の日のホームルームで事件のあらましが発表され、クラスは目撃者の捜索に動き出した。
その日の昼休みに俺と綾小路君、池、山内、須藤君、櫛田ちゃん、堀北ちゃんで集まっていた。池と山内が呼び捨てなのは単純に舐めてるから。
「あなたは次から次へとトラブル持ってきてくれるわね、須藤くん」
ホンマそれやで。ええ加減にしてーな、俺やって金が絡まんかったら見捨ててたぞ!
言ったって下さいよ堀北さん!
「申し訳ないけれど、私は今回の件、協力する気にははれないわね」
バッサリと切り捨てましたね。抜刀斎かな?飛天御剣流教えて貰ってもいいすか?
「なんだよあいつ!くそっ!」
「アッツ!!」
テーブルに当たんなやボケェ!味噌汁かかったやんけ!
「だ、大丈夫?」
「火傷はしてないけど………っ……はぁー」
あっぶねー舌打ちしかけたー!今の須藤君にブチギレても2秒で殴られるから我慢したのは英断。流石俺。
堀北ちゃんへの愚痴が一頻り終わって櫛田ちゃんが離れれば、池が櫛田ちゃんへと想いを馳せ(妄想し)ている。
それにしてもあの挿絵ってメチャメチャエロいよね。あれはR18不可避。
綾小路君の好きな人談議から俺に狙いが変わった。
「草元って全然女子としゃべらねぇよなー」
「そう?授業の合間にちょくちょく近くの女子と喋ってるで?」
「確かに軽井沢とかとも仲良いもんなー」
「でも軽井沢は性格がキツそう」
「わかるわかる。顔は良いんだけどなー」
なんやコイツら…エライ上から目線で女子見てるやん。
フェミではないけどこうゆう男子はどうかと思います!
「で、草元は誰が好きなんだよ」
あ、その話するんや。なんで綾小路君は一番興味深々な感じなんや…すまんな綾小路君、俺はノンケなんや。
「好きではないけど良いなって思うのは一之瀬さんやな」
あえてちょっと遠いクラスの人を挙げる事で攻撃(口撃)のダメージを最小限に抑える高等テクニック。俺でなきゃ見逃しちゃうね。
「あ、その子知ってる!Bクラスの子だよな!」
「一之瀬?誰だそれ?」
「忘れたのかよ須藤、アレだよ、図書室の時に入ってきたあの子!」
「あー、そういやいたな」
「なんでその一之瀬の事が気になるんだ?」
なんで綾小路君は俺にだけ口撃してくるんや?
「いや、単純に可愛かったし」
「そっかー!草元のタイプはあーゆう子なんだな!」
「ま、そーゆーことやな」
ごめんな池。タイプな女子は櫛田ちゃんなんや。裏さえ無ければ確実に惚れてたぞ。
放課後はクラスで二手に分かれて情報収拾。
俺は当然櫛田ちゃんの方。いや、正直別に向こう行ってもええんやけど、平田ハーレムに気使うのしんどいねん。
わかるか?平田の後ろついて行ってたらしゃあなしで平田にありつけない女子に話しかけられるんやで?正直みーちゃんは憐みで話かけてくるので印象は最悪です。小動物みたいで可愛いんやけどな。
櫛田ちゃんと綾小路君が堀北ちゃんへの説得へと向かうが、失敗に終わって直ぐに帰ってきた。
「あれ、結局堀北ちゃんの説得は無理やったん?」
「うん、ごめんね、失敗しちゃった」
「悪いのは櫛田ちゃんじゃないよ。それに俺達がいれば戦力としては十分っしょ」
「期待してるね、池君も山内君も草元君も」
くぅ!そ、その目をヤメロォ!!
は、激しい動悸、荒くなる呼吸!これはまさか!恋…?
「じゃあ、どっから行く?」
はぁ、はぁ、危ない危ない。もうちょっとで落とされる所だったぜ。
この小娘…油断ならぬな。八幡先生を見習わねば!!
「もし皆が構わないなら、最初はBクラスに話を聞くのはどうだ?」
って事でBクラスに向かう事になった、
「早速Bクラスにレッツゴーー!」
「ストップ」
綾小路君が櫛田ちゃんの襟首を掴んで止める。
「にゃー!」
ぐばぁぁ!!
くっ……可愛い………が!騙されんぞ!!
演技なんや…そうや!全部演技なんや!
あざとい!あざといぞ櫛田桔梗!
櫛田ちゃんとの(精神の)戦いをしていると、いつの間にかBクラスに向かう方針にまとまっていたのでついて行く。
「そういえば、Bクラスって言ったら草元の好きな一ノ瀬がいるんじゃないか?」
お、池!なかなか鋭いやないか!
ちょっと突っ込まれるか微妙やと思ってたけど流石に分かってたか。
「いや、好きではないで。可愛いなって言っただけで」
「照れんなってこのこのー!」
クッッッソウゼェェー!!
女子の名前出すだけで好きな人扱いしてくるヤツ並みにウゼェェー!中学の頃の事は許さんぞ山本ォ!
教室に着いたが、一ノ瀬さんは居なかった。
まあ分かってた事なんやけどな。
……………………
……………はっ!気付いたら一ノ瀬さんを探してた!これはまさか!恋…?
「一ノ瀬が居なくて残念だったな」
なんで綾小路君は俺だけこんなイジってくるんや…
翌朝、二つのグループの情報交換に駆り出されてしまった俺はじんわりと汗を掻きながら会話を捌いていた。
こんな大勢の女子と話すの初めてなんやけど!やっべ喉渇いてきた。
俺が忙しい時にも綾小路君は一人で座っている。
くそ!なんで俺はこんな目に…
役得な気がしないでもないんやけど、いかんせん人が多い。
俺は別に女の子と2人でええねんって。ハーレムなんか求めてないの!
茶柱先生から『2000万貯める事で好きなクラスに行く事ができる』という情報が伝えられるが、まあ無理やろ。
それこそ現実的なのは龍園君の契約ぐらい。
あんな契約するの多分龍園君だけやろうし、そもそもそんなに貯めるヤツは目立つから、俺みたいにある程度平穏に生活を送りたい人間には向いてない。
放課後、佐倉が目撃者である事が堀北ちゃんから伝えられて、目撃者捜索ルートから佐倉攻略ルートへと進展した。
はい。今回は書いてて結構楽しかったです。
ちょうどキリがいいとこなんでここで切っときます。
一応言っときますけど別に櫛田と一之瀬がヒロインとかそうゆうのはまだ決めて無いです。今んところは。
タイトルどうする?
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変えた方が良い
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変える必要無い
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花山inよう実書いてみてくれ