ほんのちょびっっっと長いかな?
青い空、青い海。俺達は船の上でバカンスを楽しんでいる。
束の間の休息なわけだが、生徒達が知る由もない。
かく言う俺も楽しませて貰っている。
ずっとステーキ食ってるわ。お前ら肉の有り難み知らんやろ?毎日毎日もやし炒めしか食ってないからな……牛肉なんか久しぶりなんじゃあ!!!
そういえばこの前、池からプールのお誘いがあったがお断りさせて頂いた。原作ではバカンスの後だったが、アニメの方に合わせたようだ。
断った理由は一つ。あそこがカオスになるから、というか坂柳さん来るから。二度と会いたくないわホンマに。
まあ、そんなわけでこのバカンスにやって来た。
今回のバカンス…というか無人島でも、ただただ過ごすだけの予定では無い。
俺の目的、それはスイカ。どうにも調べたら、普通にスイカの種を植えたらワンチャン育つらしいやん?種を回収しまくって一山当↑ててハ↑ワイ旅↑行や!
ってなわけで俺の今回の目的はスイカの種の回収。
『これより、当学校が所有する孤島に上陸いたします。生徒達は30分後、全員ジャージに着替え、所定の鞄と荷物をしっかりと確認した後、携帯を忘れず持ちデッキに集合してください。それ以外の私物は全て部屋に置いてくるようお願いします。また暫くお手洗いに行けない可能性がありますので、きちんと済ませておいてください』
肉の旨味と有り難みを噛み締めていると、アナウンスが鳴った。
……そろそろか。
試験の始まりを感じ取った俺はペースを上げて腹一杯にお肉を詰め込んだ。
外に出ると、夏の日差しが俺達をステーキにしようと猛威を奮っている。うわー海冷たそうやなー。
『ではこれよりーー本年度最初の特別試験を行いたいと思う』
真嶋先生から試験の概要が伝えられ、試験がスタートした。
今回の試験は、暮らしの質を向上させるだけで他には特にすることが無い。ほっといても勝手に試験は勝ってるしね。
暮らしの質の向上というのは、具体的にはBクラスの作戦のパクリだ。ビニールとかを敷き詰めて寝心地を良くしたりね。
後は料理スキルを披露するぐらい?
十傑に数えられる俺の料理で腰を抜かさずにいられるかな?因みに残りの9人は"もやし炒めの神"の俺とか、"大根の煮物の王"の俺とか…全部俺です。
今は目の前でトイレ論争が繰り広げられている。
俺は正直立ちションでもええんやけど、流石に女子にそれを強要する気にはなれないんでこのトイレ論争は女子側に付きます。ま!何も喋らないんですけどねー!!
一先ず日陰に入る為に移動する事になったので、なるだけ重くて大きい荷物を持つ。少しでも女子からの好感度を上げておくと、下着泥事件の時に多少は疑われずに済む……はず!
「あなたもAクラスを目指している訳では無いのよね」
歩いていると、堀北ちゃんに話しかけられた。
"も"?あぁ、綾小路君と話してたんか。
「まあーせやなー。より良い暮らしをする為にポイントは増やしておきたい所ではあるんやけどな」
勝手にAクラスに上がってるはずやから気にせんでもええんやで。
「というかあなた、協力するって言っておきながら結局何もしてないわよね」
「は?それは嘘やって!テストだって協力したし須藤君の時やってそこそこ動いたやん!」
「何の役にも立ってないけれどね」
このアマー!!(御手洗友人A感)
俺がおらんかったらどうなってたと思っとんねん!
須藤君の時なんかあれやぞ?俺がおらんかったら証拠も集まらんと裁判挑むことなって…………あ、そう言えば俺が何もせんくても解決するんでしたね。
「くっ…!何も言い返せへん!」
堀北ちゃんと話していると、平田君が立ち止まって幸村君への説得を始めた。
…平田君がただ喋ってるだけで女子は顔赤らめるんですかねぇ。ペッ!気に入らねえ野郎だぜ!
説得に成功し、拠点の捜索をする事になったが俺はパス。
理由は単純、12人集まる事は確定してるんやしわざわざ端数つくる必要もないから。
「綾小路君は行くのにあなたは行かないのね」
「なんなんその綾小路君の付属品みたいな言い方」
「あら、違ったの?」
ふ、ふーーん。俺に喧嘩売るとはええ度胸しとるやないか。俺と喧嘩なんかしたらどうなるか教えたろか?
お前は2秒後には返り血で真っ赤に染まってるんやで。
というか、最近綾小路君との関わり少なくない?って思われるかもしれへんけど毎晩風呂借りてるからね?
「…ねぇ、あなたは彼の事を知ってるの?」
「彼?綾小路君の事?」
「そう」
うーん、どう答えたもんかな。
「と、言いますと?」
「彼の事が理解出来ないの。茶柱先生が言うには優秀な生徒らしいけれど、私にはそうは思えない。あなたの目から見て彼はどうなの?」
「せやなー、まあ大枠では普通の生徒なんちゃう?点数が全部50点やったってぐらいしか俺はあいつの凄いとこ知らんしな」
「…………そう」
これで満足したかな?
実は須藤君の件でちょっとだけビクビクしてたんやけど気にしすぎやったかな?まあバレるような要素も無いしな。
暫く森を眺めていると、3バカ達が帰ってきた。
ふう、ようやく川を見つけたか。流石にちょっと喉渇いたわ。
3バカの発見したベースキャンプに到着した。
そう言えばここでまた川の水論争が始まるんか…
まあ普通に考えたらちょっと心配よな。草元、飲みます。
「うん、美味い!」
「だ、大丈夫なの?衛生面とか…」
篠原が話しかけてくる。
「多分大丈夫。学校が水源とかも管理してるんちゃうかな?」
一応それらしい理由も付けておいた。原作では最初に池が飲んで「有り得ないんですけど〜」みたいな事言われて可哀想なので助けてあげた。女子の「気持ち悪い」とか「キモい」は思った以上に応えるからな…(経験談)
「もしアレなんやったら一回沸騰させたらええと思うで」
須藤君が言うセリフも取らせて貰う。スマンな須藤君。池を救った代わりに俺の好感度を上げさせて貰うわ。
「うん、そうだね。一度沸騰させてから飲むようにしよう」
平田君の一声で水問題が解決する。
いやー、険悪ムード回避出来て良かったわ!
その後、なんやかんやで堀北ちゃんがリーダーになった。
さて、ようやくテントなんかを設置し終えてベースキャンプの設備が整って来たので、ビニール敷き詰め作戦を決行する。
「なあ平田君」
「ん?どうしたの?草元くん」
「ビニールが無料って話やったから、たくさん貰って地面に敷いたら寝心地とか良くなると思ったんやけど、どう?」
「…うん、いいんじゃないかな。皆硬い地面の上じゃ寝にくいだろうし」
「おっけー、んじゃ貰ってくるわー」
「茶柱先生、ビニール下さーい」
「ああ、一つでいいか?」
「うーん、一先ず200個で」
「200?何に使うつもりだ?」
「ただ地面に敷くだけですよ。別にルール違反でも無いですよね?」
「ああ、わかった。少し時間がかかるからそのつもりでいてくれ」
「あーい」
よし、これで一先ずおっけーかな。
後は……
坂柳さんとの交渉の後、俺はちょくちょくサバイバル系の動画なんかを調べていたが、暮らしに必要最低限の物を揃えるような物が多く、元々ある程度必要な物は揃っているからあまり役立ちそうも無かった。
しかしもちろん役立った知識だってある。
例えば火。原作では山内がマッチをアホほど無駄にして醜態を晒していたが、今回は俺がしっかりと火をつける事に成功した。
…すまねぇな池。お前の唯一の見せ場を奪いまくってて心が痛むぜ!
とは言っても流石に木の実なんかを調べたり覚えたりする時間は無かったので、そこは池の活躍の場となった。
木の実とかオボンとかオレンとかあのへんしか見分けつかへんなぁ…あ、違う?
なんやかんやでみんながええ感じに纏まって、伊吹がやって来て、高円寺のリタイヤが発覚して1日目が終わった。
2日目の朝、気付いたら外で結構な話し声が聞こえる。
テントの中には誰もおらず、どうやら一番遅くに起きたようだ。
まあ、そこそこ寝心地は良かったな。ビニールの上に草を敷き詰めたりもしたし、キャンプなら上等な寝心地やろ。
「お、やっと起きた!早く早く!もう点呼始まるぞ!」
どうやらもう8時前だったようだ。危ない危ない。
ってか別に起こしてくれても良くないか?
点呼を終えるとCクラスの2人がやって来て、Cクラスのキャンプへとお誘いを頂いた。
綾小路君と堀北ちゃんは向かう様やけど、俺はパス。
わざわざ龍園君との関わりを作る必要は無い。
なんならもう他の誰とも関わり持ちたくないわ。ちょくちょくポイント稼ぐだけでいいし。
てな訳で今日の予定は森の探索。煙が上がってるから迷う心配も無いし、安心して探索できる。
こうして5日目を迎えるまで特に他クラスと関わる事もなく過ごしていた。
事態が急変したのは5日目の朝。
もちろん分かってたことやけど、下着泥事件。
軽井沢さんの下着が盗まれた訳やけど、俺を疑うのはやめとけ。俺は盗むなら櫛田ちゃんのパンツを盗むからな。
荷物検査、そして身体検査を終えて男子の潔白が一応証明された。
それにしても平田君イケメンやな。俺なら綾小路君を晒し首にしてたで。
その後「下着泥と一緒の部屋に居られるか!」と言った死亡フラグを建てた女子達。
被害者の地位をふんだんに利用した女子が生活スペースを半分に分ける提案を出した。
もちろん男子達は猛反対。俺は正直妥当な処置な気がせんでもないから、中立っぽい感じで平田の近くに立っておく。
あーあー、醜いねぇ!と高円寺感を出して場を見守っていると、どうやら俺は容疑者から外され気味らしい。
え、いや嬉しい事は嬉しいんやけど…なんか居心地悪いわ。
好感度上げてたのが裏目に出たか?正直矢鱈に立たされるような事にさえならんかったら良かったんやけどな。
確かに男子の中で言えば軽井沢らへんとはそこそこ仲良くさせて貰ってるけど、そんなに信用あったんやな…
それにしてもホンマ胸糞やな。特に軽井沢さん。インパラ佐倉さんにお前ライオンが威圧振りまいて恥ずかしく無いんか?「え?もしかして佐倉さん綾小路君の事好きなの?www」は流石にイラつきました。
結局男女別れて生活する事になって、親善大使として活躍する平田君の補佐に回る事になった。
正直こうゆう女子あんまり好きちゃうんよな…なんか偉そうなのが気に食わん。
「被害者なんやから気ぃ使えやオラぁ!」みたいな強気で来る女子は十中八九冤罪仕掛けてるってそれ一番言われてるから。
因みに女子が強請った扇風機とかその辺はなんとか食い止めました。出来たら女子の怒りは買いたく無かったけど、どうせ試験が終われば伊吹ちゃんが盗んだ事が発覚するから今我慢するだけって事で。
6日目の朝、綾小路君の叫び声で目が覚めた。
何があったか聞いたら、「須藤に…いや、なんでもない」って。あぁ、アレか。可哀想に…。
今日は雨が降って過ごしにくくなるので、前々からちゃくちょく作っておいた雨除けの屋根を完成させる事にした。せいぜい縦1メートル、横2メートルぐらいだが、無いよりかはマシなハズ。
残っていた男子にも協力してもらい、三つぐらい作って女子には無い男子だけのアドバンテージを得た。
これで女子にもマウントが取れる。「君たち濡れてるけど寒く無いのー?」ってね!俺が言わずとも池辺りが言ってくれるやろ。
それにしてもようやく明日で試験も終わりかー。はー。
そうそう、目的のスイカの種ね。なんとか回収出来ました。
ちゃんと育つかは運やけど、まぁ無料のボーナスみたいなもんやし正味どっちゃでもええわ。
ボヤ騒ぎが起き、伊吹ちゃんが消え、堀北ちゃんがリタイアして6日目は終了。
原作通りの流れである事に安堵し、俺はぐっすりと睡眠を取った。
7日目、試験最終日。
なーんにもやる事無いので片付けを手伝ってお仕事は終わり!
後は結果発表待つだけやな!
砂浜に集まると、初めて見る龍園君が居た。
おー、すげぇ。野性味が溢れてワイルドやね!え?ヒゲ剃ってないからそう見えるだけって?確かにそうかも…
試験の結果は、
Cクラス 0ポイント
Aクラス 120ポイント
Bクラス 140ポイント
Dクラス 237ポイント
となった。
原作より少し多いのは、女子達に扇風機とか買わせんかったからかな?
ま、結果の分かってる出来レースみたいなもんやしな。
ちょっと結果が変わるのは次の船上試験か。
次の試験は、ガッポリプライベートポイントを稼がせて頂きます。
はい。まさか無人島編が一話で終わるとは思わんかった。
サクサク進んで良かった……かな?
次の試験のルール説明とかっていりますかね?
文字数使うし、しょーみ読まんかなーって思うんですけど。
タイトルどうする?
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変えた方が良い
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変える必要無い
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花山inよう実書いてみてくれ