ハイスクール・フリート ルパン三世暗殺指令   作:サイレント・レイ

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第5話 裏路地でピンチ

――― オーシャンモール・四国沖店 ―――

 

 

「ほんじゃま、また逃げますか」

 

 ブルーマーメイド達が検討違いな方向に次々に分散していたのを確認し、そして明乃達4人が不本意な脱衣からの着替えを終えた事から、ルパンは裏路地の奥へと走りだし、次元達5人も順に後に続いた。

 

「……先輩の皆様方、本当に御免なさい…」

 

 更に言うと、ルパンと次元の後ろの明乃は走りながら、あんまり関与していないと思われるが、ブルーマーメイド達に謝っていた。

 

「此の隙にルパン達から逃げた方が良いかな?」

 

「諦めた方が良い。

あれだけ騒ぎが大きくなったら、少なくともオーシャンモールを出るまでは、ルパン達と一蓮托生としていた方が良い」

 

「それに今ブルマーと会ったら殺されるよ…」

 

 走りながら美甘はこのままルパンと次元と行動をしていたら、自分達は完全に犯罪者と同等の存在と化す事を危惧してルパンと次元から別れようと一巡したが、美波に否定され、続けて媛萌の溜息を吐きながらの指摘で諦めた。

 

「「…ん!?」」

 

「っぎゅ!!!」

 

 だが、ルパンと次元は目的地直前のT字路を曲がろうとした直前に急に立ち止まった為、明乃が次元の背中にぶつかった。

 

「ルパンのおっちゃん、どうした、ん!!?」

 

「馬鹿!!!

下がってろ!」

 

 媛萌はルパンと次元の行動に疑問を感じながら2人の左脇から抜けようとしたら額を赤いレーザーポインターで照らされた事で驚いて硬直し、直ぐに前に立ちふさがったルパンに後退されながら、明乃達3人と共に自分達が銃で狙われている事を理解した。

 

「…ちょっと人魚姫(ブルーマーメイド)の皆様方ぁ、いくら俺でもデートの誘いにゃあ、コイツは強引だと思うぜ」

 

「残念だが、我々はブルーマーメイドではない。

それに此の状況下なら早めに手を打った方がいいだろ?」

 

「そうかもな」

 

 しかもルパンと次元が更に複数のレーザーポインターを向けられた事で、相手は複数人いるだけでなく、ブルーマーメイドやホワイトドルフィンとは別の者達がいた事が分かった。

 只、直接狙われてない明乃達4人が何時撃たれるか変わらない事からの恐怖を感じていたのに、何事も無い様に飄々と受け答えをするルパンから、なんとも言えない格好良さが見て取れた。

 

「…そのガキどもを渡して貰おうか?」

 

「ブルーマーメイドの雛とは言え、そこらの女子高生と同じガキンチョどもだぞ」

 

「それにコイツ等は、あの宗谷真雪の生徒どもだ。

下手な事をしたら、あの女の逆鱗に触れる事になるかもしれんから、止めたほうが良いぞ」

 

「そうそう。

じっちゃま(祖父様)のアルセーヌ・ルパン(ルパン一世)もよく言ってたぜ。

“御婦人方はおっかねぇ~から、怒らせるんじゃねえぞ”ってな」

 

 ルパンと次元は然り気無く瞬時に拳銃が抜けるようにしながら、冗談に近い事を言って相手の隙を伺おうとしたが、その相手群は暗い前方から歩み寄ってきて………ボディースーツにフルフェイスマスクとの潜入工作員の定番の黒い格好をして、レーザーポインターだけでなく銃口に消音器(サイレンサー)を着けたMP5を身構えた男達、その先頭の一際大柄の男性が次元の提案に笑った。

 

「じゃあどうして天下のルパン三世が、かの宗谷真雪から駄艦『晴風』と、その落ちこぼれ乗員達を盗もうとしているんだ?」

 

「いや別に、俺はな、とあ~る女剣士のハートをものにしようとしててな、ものに出来た女剣士をエスコートしてもらおうと此の娘達が欲しかっただけなんだ」

 

 美甘と媛萌が自分達と『晴風』を馬鹿にされた事にムッとしたが、明乃は前方で何かを見つけて、次元大介に右脇から慎重に覗いて確認し、男性達の後方の地面に血染めの女性の手が有るのを見つけた。

 

「しかし良いのかよ?

こんな所でドンパチなんかやったら、怖ぁ~いブルーマーメイドの姉ちゃん達が直ぐに押し寄せてくんぞ」

 

「我々がどうやって此所に来たか、分からんまでもないだろ?」

 

 しかも僅かに見える襟から女性がブルーマーメイドであり、更によく見たら似たような女性のが複数も有って、男性達が複数人のブルーマーメイドを殺していたのが分かり、彼等がブルーマーメイドやホワイトドルフィン処か日本の軍関連と全く関係ない事を悟った。

 

「艦長、何か有ったですか?」

 

「見ちゃ駄目!!」

 

 美甘が明乃の反応に何かを疑問視して彼女と同じように覗いて、明乃が直ぐに止めようとしたが、美甘は続いた媛萌と共にブルーマーメイド達の死体群を見つけて思わず叫んでしまった。

 

「誰なんですか、貴方達は!!?」

 

「…何処の国でもない、我々は国際的な企業」

 

 先頭の男が美甘の叫んでの質問への質問に微笑しながらの答えに、明乃は4人は理解出来ないでいるも、ルパンと次元は一瞬だけ目線を合わせた後に口だけが笑った。

 

「「えっ!?」」

「っ!?」

「何で!?」

 

「……ちっ!!」

 

 だがその直後、明乃達4人が背後からレーザーポインターで心臓部分を照らされ、次元が最低4人はいる狙撃手達が彼女達を狙っているのは、自分とルパンを牽制している為だと察して舌打ちした。

 

「さあそのガキどもを死なせたくなかったら、さっさと引き渡しな!

おっと、下手な事はするな!」

 

 先頭の男は仲間達は共々ルパンと次元に更にMP5を突き付け、更に次元が腰裏のズボンに刺さっているコンバットマグナムに手を伸ばそうとしたのを止めさせた。

 更にルパンも一挙一足を注意していたが、思わず舌打ちをしたルパンと共に硬直している次元が上着の下裏を捲った状態だったので、背後の明乃には文字通りに手に届く距離にコンバットマグナムの銃把が覗いていた。

 此の為、明乃は“考え”や“迷い”を先送りにして次瞬時に次元に密接、美波達3人は明乃のは恐怖からのだと思ったが、次元はルパン共々彼女の行為を全て察しながらも全く反応しなかった。

 

「…ルパン、此処は大人しく従ったほうがいい」

 

「おいおい、諦めるのが早かねえか?」

 

「さっきも言ったが、俺は女に嫌われる事はしたくないんだ。

手を着け過ぎて女に嫌われるお前と違ってな」

 

「んだと!!!

俺がそんなに嫌われている様に見えんのか!?」

 

「じゃなきゃ、ブルーマーメイドの大軍の追われはせんだろ!!!」

 

「~~っ、良いから差し出すんなら、差し出せ!!!」

 

 何故か口喧嘩をし始めようとした次元とルパンに、媛萌と美甘は呆れて溜息を揃って吐いたが、先頭の男は苛立って思わず怒鳴ったが、咄嗟のアドリブ演技が上手くいったのでルパンと次元は内心笑った。

 

「…当てようと思うな

前に出たら、躊躇わずに直ぐ撃て」

 

「え?」

 

「おい、先ずは艦長のガキを差し出すぞ!」

 

 次元は呆れたルパンの返事を待たずに背後の明乃を首裏を掴んで前に出し、相手群は勝ったと思って笑ったが、前に出された明乃が次元のコンバットマグナムを持って身構えたのを見て、美波達3人共々ギョッとした。

 明乃は次元に言われた通りに直ぐに驚いている相手群目掛けてコンバットマグナムを撃ったが、テレビ内の人間に加えて次元が軽々扱っていたのを見た事から、コンバットマグナムの予想以上の重さに苦慮しながらだった上に発射反動を受け止められなかったので、マズルジャンプで弾が相手群の上を飛んでいって、コンバットマグナムが真上に吹き飛ばしてしまった。

 だが此の隙にルパンはワルサーP38を瞬時に抜いて7連射、殺しはしていないが相手群を射ぬくか牽制に成功した。

 

「よくやったと言ってやる、が!!!…」

 

 更に次元も落ちてきたコンバットマグナムを掴み取って後ろに振り返り、先のレーザーポインターから逆算して後方の狙撃手達へ4連射、反撃が無い事から全員撃退したようだった。

 

「…コイツ(コンバットマグナム)は俺以外に扱われる様に出来ていないから、素人が下手に触ると怪我すっから、気安く触れんじゃないぞ!」

 

さっすが(流石)次元ちゃん、プロフェッショナルゥ~…」

 

 誉めているのか、怒って注意しているのかは人によるが、次元は微笑んでコンバットマグナムを明乃に翳した。

 

 

「「……凄…」」

 

 明乃の行為もそうであったが、彼女のを端にしてのルパンと次元の銃撃の瞬間劇に、美甘達3人は茫然としていた。

 

「今だ!!!」

 

 相手群が前後揃って動けない隙に、ルパンが号令を発して角に飛び込んで次元も続き、美甘達3人も無意識の内に2人の後に従ったが、明乃は拳銃初使用の時間差で来たショックに加えてコンバットマグナム発砲の緊張とショックで座り込んだが、直ぐにルパンが明乃の首裏を掴んで引き寄せた。

 その直後、明乃がいた場所目掛けて多数の銃弾が飛んできた。

 

「畜生!!!

逃がすな!!!」

 

 明乃が逃げた数秒間無意味に発砲し続け、大男が止めさせると直ぐにルパン達の追走を始めた。

 で曲がり角の先に“てんとう虫”を連想させる黄色くて丸い小型車………日本ではルパンの愛車の1台である事でも有名なイタリアの大衆車フィアット・500(以降は“フィアット”と表記)があり、そのフィアットの天窓(蛇足だが、ルパンのフィアットは西暦1957年発表の2代目(新フィアット500)との古すぎる型の為に冷房(クーラー)が無い代わりに天窓が有る、更に言うと天窓の蓋は車体上部に巻いて固定されている布)から明乃達4人を後部座席に押し込んだルパンは運転席に飛び降りてエンジンを起動、ライトを点灯させらてトップに切り替えて相手群の目を眩ませながら急発進させて、相手群目掛けて突進してきた。

 相手群は慌てて飛び退いたのでフィアットでの体当たりは失敗に終わったが、ルパンはそのままフィアットを走らせて垂直に近い急旋回で角を曲がって先の方に全力で走らせていった。

 

「畜生!!!

追うぞ!!!」

 

「止せ!!!

ブルーマーメイドが来るぞ!」

 

 相手群の何人かがフィアットの背部目掛けて撃っていたが、大男が多数の銃声に気付いたブルーマーメイド達が此所に向かっているのを察して、止めさせると同時に退避を命じた。

 

「…糞ぉ~…ルパンめ!!!」

 

 だがルパン達に逃げられた事が悔しいのは確かだった様で、大男ことブラッドはフルフェイスマスクを脱ぎ捨てると足下に叩き落として何度も踏みにじっていた。




 感想または御意見、或いは両方でも良いのでお願いします。

 少しネタ晴らし、終盤で明乃が次元のコンバットマグナムでの発砲ですが、元々は“愛のダ・カーポ”を参考にルパンのロケットキックで吹っ飛ばしていましたが、ハイフリ側のキャラが食われて気味だった上にピグシブ百科で明乃のプロフィールを見て思い付いて変更となりました。
 まぁ稀に不二子にワルサーP38を取られてるルパンは兎も角、次元はもの凄く嫌がると思ってますがね。

 それにしても、とっつぁんがまだ(次回出ます)なのに、ルパン側のキャラのアクが濃すぎる…

貴方にとってのルパン三世は?

  • 1世たる“山田康雄”
  • 2世たる“古川登志夫”
  • 3世たる“栗田貫一”
  • 実写版1世たる“目黒裕樹”
  • 実写版2世たる“小栗旬”
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