金沢駅
「まもなくー、21時58分発寝台専用列車「北陸」号上野行きが発車します、お乗りの方はお急ぎください。」
と、アナウンスが流れた。
「上野行か、これに乗ればいいのか。」
「乗るか。」
ホームには、東京へ行く人達が夜行で行く人でごった返しである。
ジリリリリリリリリリリリーッ!
と、発車ベルが鳴った。
ピィーッ!
金沢と上野を結ぶ寝台特急「北陸」は金沢を発車して、高岡、富山、魚津、直江津、長岡、高崎、大宮、終着上野には翌朝6時19分に着く。ヘッドマークにはオレンジ色と親不知の断崖が描かれている。またこの「北陸」には
「シングルデラックス」と「ソロ」、シャワー室を連結。
5時53分
車掌のところに、二人の女性が現れた。
「いくらノックしても、ドアが開かないんです。」
「どの部屋です?。」
「3号車の11号室です。」
「まだ眠ってるんじゃないですか。」
「いいえ、ずい分、ドアをノックしました。目が覚めないわけがありません」
「年下と思われる永見の女性の言葉に、もう1人の30はん場と思われる女性も口に添えた。
「血圧が高い方なので、万が一という事もあります。ドアを開けて下さい」
2人の切迫した言葉に、車窓はすぐに3号車に向った。
「お客さん!。」
念のためにドアをノックしたが応えがないので車掌はカード式のマスターキーを取り出した。
ドアを開けて見ると、そこからベットには男性が死んでいたのだ。
「君、君、どうしたんだ。」
寝台特急「北陸」が上野駅14番線ホームに滑り込むと、上野公安の鉄道公安隊員が3号車に乗り込み、そこへ東京公安の南と高山と小泉と桜井と鶴岡と今野が駆けつけてきた。
「どこだ、男性の死体が見つかったのは。」
「19分に着いた「北陸」の個室寝台に。」
東京公安の公安特捜班も到着した。
「主任、被害者は石川県から来た人ですね。」
「ああ。」
「名刺がある。」
「本当だ。」
と、今野は名刺を見つけた。
「被害者は加賀料理店の経営者・山根利家さん、62歳。」
「うん、寝台特急「北陸」の寝台券と招待状が入っていました。」
「何、北陸!?。」
「ええ。」
「南主任、どうしたんです。」
「実は、金沢へ行くときはよく寝台特急「北陸」に乗るんで、「北陸」は上野の夜の主役と言われている列車でしてね。」
「そうなのか。」
「はい。」
「寝台特急「北陸」によく乗るんですか。」
「ええ、私は「北陸」に乗って輪島へ行ったんですよ。」
「そうなんですか。」
「とにかく、この仏さんは警視庁に。」
「ああ。」
「あれ。」
「この被害者は、茶色の毛髪が持ってたわ。」
「本当だ。」
「恐らく、犯人は女性って事も。」
「可能性がありますね。」
上野駅で起きた寝台特急「北陸」の殺人は上野署に捜査本部が設けた。
「被害者は金沢から夜行で来たって事は。」
「明日は早くいかなければならない事情があったって事は。」
「ああ、金沢から特急「かがやき」に乗って長岡から上越新幹線で行ければね。」
「それもあるな。」
そこへ、高杉が言った。
「犯行時刻は大宮を発車した頃に殺人が起きたのか。」
「はい。」
「現場には茶色の毛髪があったので犯人は女性ではないでしょうか。」
「恐らく女性と見て間違いないですね。」
と、鶴岡は言った。
「よし、その線で捜査してくれ。」
「了解。」
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次回は第2の事件が起きた、場所は上野の近い公園で