白黒主 短編集   作:鳳という名のケモナー

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 ども、金剛(ry です!
 白黒フブキの甘め改め、結構ベタベ短編です!
 「ん、やりすぎた・・・?」って感じなため、苦手な人は御遠慮下さい。
 同居前提、当たり前だよなぁ?
 なお、二人の呼称は私の妄想内のものとなります!こんな感じでいいはず。
 ご都合主義ですが、ご了承!
 なお、透明文字があるとかないとか(書いてることはしょーもないです)
 (なお、執筆中にデータが飛び、泣きそうになった模様)


白黒主 甘め改め、結構ベタベタ

 コンコン・・・

 「起きてますか〜?朝ですよ〜?」

 ドアの向こうから、心地の良い声が響いてくる。

 「お〜い、起きてますか〜?」

 実を言うともう、目が覚めていた。だが、朝特有の倦怠感に包まれていたため、少し(しら)を切ってみることにした。

 「まだ寝てるんですか〜?もう、ねぼすけさんですね〜・・・」

 そんなことを言いながら、声の主が部屋に入ってくる。そして・・・

 「お邪魔しま〜す・・・」

 と、言いながら布団に潜って来た。しかも、そのまま寝る気なのか、目を閉じだす始末。

 (全く、ねぼすけはどちらなんだか・・・)

 しかし、こんな好条件で放っておくわけにも行かない。と云う訳で・・・

 「フブキちゃん、おはよ〜!!!」

 暫くこの状況を堪能してから、大声を上げながら抱きついてみる。

 「ヒャievlohol!!??」

 と、謎の声を上げ、少しばかり抵抗するも、状況を把握しておとなしくなり・・・

 「フニャウ・・・」

 そんな鳴き声を上げて、顔を真っ赤にした。可愛い。

 「・・・で、ねぼすけさんの布団に入り込んで、二度寝しようとしてたみたいだけど・・・」

 「・・・ニャァ・・・」

 もうダメだというように、胸に顔を埋めて(うずめて)来た。可愛い。

 「・・・も、もういっそこのまま寝ちゃi「おい!フブキ!朝ご飯に呼びに行くって言ったきり、帰って来ねえじゃねえか!」コヤァ〜ン・・・」

 ドアの方を見ると、フブキちゃんと瓜二つな、しかし体毛の黒い娘が、フブキちゃんを呼びに来ていた。

 「って、フブキまた独り占めして・・・ッ!」

 自分で言って、自分で恥ずかしがっている。可愛い。

 「わ、分かったって、黒ちゃんも混ざりたかったんだよね?痛っ!?ちょ、ごめんって!ごめんってば!」

 「・・・おい!とっとと来いよ!」

 かくして、フブキちゃんは、黒い方の娘(以下黒ちゃん)に引きずられていった。

 そう、自分を呼ぶ声が、わずかに膨れていた気がした。可愛い。

***************

 とはいえ、今日は特に用事がないので、朝食を食べ終わっても、ただゴロゴロするだけだ。

 テレビでも見ようと思って、ソファーに座る。すると・・・

 「何を見るんだ?」

 と言いながら、黒ちゃんが横に座ってくる。そして・・・

 スッ

 ・・・ナチュラルに距離を詰めてくる。

 そんな仕草が可愛くて、ついつい笑みを零してしまった。

 「? 何笑ってるんだ?」

 すると、フブキちゃんが反対側に座ってきた。

 「う〜ん、黒ちゃんがしぜ〜んと距離を詰めたからじゃない?」

 「ッ!?」

 黒ちゃんが急いで立ち上がろうとする。しかしつい、からかいたくなってしまった。

 「そっか、黒ちゃんは俺と座るの嫌か・・・」

 「!!?」

 黒ちゃんは、とても焦ったような仕草をし、もう一度座り直し・・・

 「べ、別に、嫌じゃ、無い、けど・・・」

 そう、たどたどしく言った。

 その顔は伏せられていたが、かなり赤くなっているように見えた。可愛い。

***************

 (・・・暇ッ!圧倒的、暇ッ!)

 その頃、黒上フブキは暇を持て余していた。

 からかわれてからしばらくした後、休日特有の、倦怠感(けんたいかん)に包まれてしまったのである。

 (なんかすることね〜かな・・・)

 

 (フニャ〜ゥ・・・)

 同じ頃、白上フブキも暇を持て余していた。

 (みんな、無気力になっちゃって、寝っ転がってるしな〜・・・ よ〜し・・・)

***************

 (暇だな〜・・・)

 そんな事を・・・ いや、そんな事しか考えられなかった。そんなとき・・・

 ゴロゴロゴロ・・・

 (?)

 フブキちゃんがこちらに転がってきた。そして・・・

 「・・・〜〜〜」

 撫でて欲しいとばかりに擦り寄ってくる。

 もちろん、撫でてあげない理由はない。

 ナデナデ・・・

 「〜〜〜♪」

 おとなしめな(唸り)声を上げているが、尻尾が猛烈に振れている。

 更に、テンションが急上昇したのか、抱きついてくる。可愛い。

 しかし、それを遠目から眺めている者が居た。

 「ッ!おい、フブキ!ずる・・・」

 半四足歩行で近づいてきた黒ちゃんが「ずるい」と言いかけて、ハッと口を噤む(つぐむ)

 しかし、フブキちゃんは大層機嫌がいいのか、それをからかいに行く。

 「あれ〜、黒ちゃん?今なんて言おうとしたの〜?」

 「・・・」

 「お〜い、黒ちゃ〜ん?」

 このままフブキちゃんの圧勝かと思われたがしかし、少しばかり異変が起きた。

 「・・・だぁ!うっさい!いいか?「ずるい」って言おうとしたんだ!」

 「・・・ほえ!?」

 フブキちゃんも、まさかこうなるとは思わなかったらしく、驚きを隠さない。そして・・・

 「ていっ!」「!?」

 そのまま、フブキちゃんとは反対側に抱きついてくる。更に、

 「だ・・・ッ、大好き・・・だぞ・・・

 顔を真っ赤にしながらも、羞恥心(しゅうちしん)を捨てたのか、いつもの案外恥ずかしがる態度から一変して積極的になった。捨てきれていないが。

 「ちょ、ちょっと黒ちゃん!?」

 しかし、大好き発言でだいぶハードルが下がったのか、黒ちゃんは、フブキちゃんに増してくっついてきていた。

 「〜〜〜♪」

 体を擦り付けるように、もぞもぞと動いている。可愛い。

 「ちょ、黒ちゃん!?なんで今日そんな積極的なの!?」

 「フブキ、ちょっとぐらい別にいいだろ?」

 「いや、いつもからして全くちょっとじゃないんですがそれは・・・」

 「う、うるさい!」

 せっかくだから、黒ちゃんも撫でてみる。「ずるい!」とか聞こえてくるが、お互い様だから軽く無視。

 「〜♪♪♪」

 うん、いつもの数倍は上機嫌だ。すると、不意にフブキちゃんの方へ引っ張られる。

 「私も!」「あっ!」

 こうして自分の取り合いになるが、どちらが勝つにしても、しばらくここを動けないのであった。

***************

 ゴロゴロゴロ・・・

 「・・・〜〜〜」

 甘えたくなったので、擦り寄ってみる。

 すると、もちろんとばかりに撫でてくれる。

 ナデナデ・・・

 「〜〜〜♪」

 彼の手はとても暖かく、心地よい。ついつい尻尾が動く。

 もっとこうして居たくなり、抱きついてしまう。しかし・・・

 「ッ!おい、フブキ!」

 

 「ッ!おい、フブキ!ずる・・・」

 言いかけて口を噤む(つぐむ)。しまった。

 私は同じことを今朝もやらかしたのではなかったか。

 しかも、今回はフブキがそれをからかってくる。

 「あれ〜、黒ちゃん?今なんて言おうとしたの〜?」

 「・・・」

 ・・・恥ずかしい!

 (フブキ!やめろ!)

 「お〜い、黒ちゃ〜ん?」

 くそ、もういっそ、羞恥心(しゅうちしん)なんて捨ててやる!

 「・・・だぁ!うっさい!いいか?「ずるい」って言おうとしたんだ!」

 「・・・ほえ!?」

 

 「ほえ・・・!?」

 嫌な予感がする。なんとなく、警戒心をマックスにする。(作者「こんなことでマックスになる警戒心って一体・・・?可愛い。」)

 「ていっ!」

 「!?」

 (黒ちゃん、積極的過ぎない!?)

 そう、いつもは意外と恥ずかしがりやな黒ちゃんが、急に彼に抱きついて来たのだ。

 当然、驚くに決まっている。

 

 「だ・・・ッ、大好き・・・だぞ・・・

 言ってしまった。捨てると決めたのに、あとから恥ずかしさが湧き上がってくる。

 しかし、だいぶ気が楽になった。

 すると、羞恥心(しゅうちしん)より愛情が勝り、つい体を擦り寄せてしまう。

 「〜〜〜♪」

 そんな気の抜けた唸り声が出てしまう。

 しかしそんなこと気にして居られない。

 せっかく甘えられる気分なのだ。

 甘えてしまわなければ、勿体無いではないか。

 

 「ちょ、黒ちゃん!?なんで今日そんな積極的なの!?」

 「フブキ、ちょっとぐらい別にいいだろ?」

 「いや、いつもからして全くちょっとじゃないんですがそれは・・・」

 「う、うるさい!」

 くそう、黒ちゃんに取られた!

 「ずるい!」

 しかし、そんな叫び虚しく(むなしく)、黒ちゃんは彼に撫でられて、気持ちよさそうに唸っている。

 (・・・もう!)

 「私も!」

 「あっ!」

 そうして、彼の取り合いになったのだった。

***************

 「黒ちゃん、なんであんな積極的になったの?」

 「だあぁ、うるさい!思い出すと恥ずかしいんだよ!」

 夜、風呂に入り終わった二人は、そんなやり取りを繰り広げていた。

 「ねぇねぇ、黒ちゃ〜ん?」ニヤニヤ

 「ッフブキ!ぶっ飛ばすぞ!?」

 「黒ちゃん、口が悪い!」

 「ッ・・・」

 どうやら、今日のフブキちゃんは機嫌がとても良いようだ。

 「・・・ちょっと、フブキに、あいつを取られたくなくて・・・」

 いつもは気の強い黒ちゃんが、このざまである。

 因みに、黒ちゃんは顔を真っ赤にして顔を隠している。可愛い。

***************

 数分後・・・

 「よ〜し、黒ちゃん!ちょっと、いたずらしに行かない?ほら、お布団に隠れといて、ガバァッって!」

 「随分唐突な・・・って、私も巻き込むのかよ!」

 「ん〜?来ないならいいけど?私だけ甘えて来よ〜っと!」

 「!!? フブキおまっ、そんな企みが!?」

 「じゃあね〜、黒ちゃ「わ、私も行く!」・・・よし!」

 「・・・でも、あいつの布団一つに三人はキツくないか?」

 「・・・まぁ、なんとかなる!」

***************

 数分後・・・

 「来る気配がないね・・・」

 「そうだなぁ・・・」

 

 その数分後・・・

 ヒソヒソ・・・

 ワハハ・・・

 

 更に数分後・・・

 「で、フブキ・・・っておいおい・・・」

 そこには、寝ているフブキの姿があった。しかも、気持ちよさそうな寝顔をしている。

 「はぁ・・・ わたしも、ちょっと、眠くなってきたな・・・」

***************

 寝ようと思い、部屋に戻る。すると・・・

 「・・・?」

 なぜか、二人が自分の布団で寝ている。しかも、ご丁寧に真ん中が開けてある。

 しょうがないから(むしろ嬉しいのだが)、その間に入る。

 すると無意識なのか、二人共くっついてきた。

 温かい体温に挟まれながら、だんだん眠くなってくる。 それじゃあ・・・

 「おやすみ・・・」




 いかがでしたでしょうか!
 こういうの書くのは初めてで、些か書き慣れてませんが・・・
 ごめんなさい!至らないところがあってすいません!何でもしまs・・・
 と云う訳で、茶屋行ってくる!(わかる人にはわかる)
 おつこ〜ん!

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