この作品は、読者の気分を著しく害する可能性があります。
それでも良い方だけ、お進み下さい。
白主…? 歪な愛
〈この先、閲覧注意〉
「~~~♪」
ついつい、鼻歌まじりになってしまう。
しかし、それも仕方のないことだ。
遂に、夢にまで見たこの日がやってきたのだから。
「ちょーっと待ってて下さいねーっと♪」
そう、半ば呟くように言いながら、丁寧に手入れした「ソレ」を握りしめる。
そして、気分上々といった様子で、ある部屋のドアを開ける。その部屋の奥には…
…手足を縛られ、自由を奪われた状態の男が繋がれていた。
その男は、最早抵抗を諦めたかのように、ぐったりした様子だった。
そんな男を前に、彼女は嬉々としていた。
彼女は、男が繋がれている部屋の奥へと歩みを進める。
そして、
「遂にこの日がやってきましたよ~?」
と言いながら、絡みつくように男に抱きつき…
「大好きですっ♪」
耳元で囁き、笑顔を見せる。
その笑顔は、彼女の年相応に可愛らしいものでありながら、一方で狂気に満ちていた。
男の顔が引きつる。
もちろん、少女に怯えているのだ。
「特に体格が良いわけでも、権力があるわけでもない少女に怯えるなんて、情けない」
そんな風に嘲笑してくれる人物は、残念ながら何処にも居なかった。
それに加え、当の本人はそんなこと露知らず…
「どうしたんですか? そんなに怖い顔して… せっかくなんだから笑いましょうよ♪」
そういう少女に、男は震えた声ながら、必死に語りかける。
「ふ、フブキちゃ…! や、やめっ「やめる?」
彼女がそう遮る。
「やめる…? 痛いのが嫌なんですか?」
そう問われ、男は何度も頷くも、努力虚しく。
「大丈夫です! 痛いのはちょっとの間だけですよ?」
返答になっていない言葉でそう返し、手に持ったソレをおもむろに見せる。
男の顔は既に、恐怖で溢れかえっていた。
「えへへ~、ずっと一緒にいましょうね♪」
そう言って、彼女は男の首元にソレを近づける。そして、力を込め、振りかぶったと思うとそのまま振り下ろし…
***************
「むぅ… 早く終わらせたいから首元にしたのに… お顔が汚れちゃいましたね…」
彼女の視線の先には、ところどころに赤い飛沫の跡が付いた、男の顔があった。
「でもまぁ…」
彼女は、一度男から顔を遠ざける。
「やっと、私の”モノ”になりましたねっ♪」
そう言い、彼女は改めて男に抱きつく。
そして、鳩尾の辺りにすりつく。
彼女の純白の耳は、髪は、鮮やかな赤に染まっていく。
彼女にとって、それは堪らなく嬉しい事だった。
そしてそのまま、動かない男を、彼女は抱き続けるのだった…
***************
「…さて、そろそろ一つにならないとですね♪」
彼女がそう呟くころには、彼女の赤く染まった部位は、すっかり暗い色になっていた。
彼女は男とより密着し、ソレを首元にあてがう。
そして…
「ず~っと一緒ですよ♪」
そう、冷たい残骸に向かって言い、ソレを握った拳を引き寄せ…
終
…覚悟がある方だけ、「終」の上の不自然な空白を範囲指定してみて下さい。(批判は受け付けません)
それにしても、久しぶりの小説投稿が、こんな病んだ話だなんて、これを書いた奴は末期ですね。()
…では、おつこーん!