白黒主 短編集   作:鳳という名のケモナー

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 ども、金剛です!
 さて、黒様も書かないと…ってことで、書きます。
 あ、一応白主のバレンタイン当日の話も出てきますよ~。(たくさん出るとは一言も言ってない)
 でっ、では!


黒主 愛のカタチ

 『あっ、そろそろバレンタインですね~!』

 『はい。女性が、好きな男性にチョコレートを渡す習慣のあるこの日ですが…』ブチッ

 番組が終わったので適当にチャンネルを変えると、そんなニュースが流れてくる。が、特段興味も無いので消す。

 「馬鹿馬鹿しい…」

 バレンタイン。さっきも流れていた通り、好きな男にチョコを渡す習慣のある日だ。

 何でそんな習慣が生まれたのか、意味が分からない。だが、一種の愛の形だと云う事は理解できる。

 …と、柄にもなくそんなことを考えてしまう。

 「はぁ~…」

 何故だろう。以前は、この日のせいでこんなに悩む事など無かったというのに。

 「…全部アイツが悪いな。」

 そうだ、全部アイツが悪い。

 アイツが、私の世界の中に入ってきたから。

 アイツが、私の近くに寄ってきたから。

 …そんな事を考えれば考えるほど、「アイツが好きだ」ということを実感してしまう。

 自分でも良く解らない。

 少女漫画のような、特別な出会いも無かった。

 アイツが、そんなにも特別な訳でも無かった。

 それなのに、何故かあいつに心惹かれてしまうのだ。

 …これが「好き」ということなのだろうか。

 「はぁ~…」

 もう、私の口からは溜息しか出てこなかった。

***************

 「バレンタイン、どうしよう…」

 フブキの部屋から、そんな声が漏れてくる。バレンタインの事で、何か悩んでいるようだが…

 「渡すときどうしましょう…。なんか、こう、『どうぞー!』っていうのもあれですし…」

 …渡すことはもう確定のようだった。

 「う~ん…」

 それが「愛の形」で、更に一般に広まっているのなら、やっぱり渡した方が良いのだろうか。

 「渡さなかったら、「好きじゃない」って思われるのか…?」

 いや、それよりも、アイツは落ち込むかもしれない。それとも、自意識過剰だろうか。

 「う~ん… それに、渡すとして何をどうすればいいんだ?」

 何せ、そんな事は初めてなのだから、しょうがないはずだ。

 「しかも… 渡し方…」

 さっきフブキの部屋から聞こえてきた意味を理解する。

 「あああ… 確かにしれっと渡すのは恥ずかしいし、だからと言って急に話を切り出すのもなんか…」

 そんな事を悩んでいる自分に、少し驚く。が…

 「でも、渡すしかねえよなぁ…」

 そう思えるほどには、自分はアイツの事が好きなのだった。

***************

 バレンタイン当日

 「えっと、こっ、これ!」

 そう言って、フブキがアイツにチョコを渡している。

 「クソッ、やっぱ緊張するなぁ…よし!」

 フブキも部屋に帰ってったので、遂にアイツの居る部屋に入っていく。そして…

 「おい、こ、これ。つ、作ってやったぞ…」

 やっぱり恥ずかしい。まったく、ここまでして渡してやったのだから、感謝して欲しいものだ。すると、

 「…!ありがとう!」

 満面の笑みでそう返される。

 …やっぱり、好きだなぁ。

 そう実感したあるバレンタインの事であった。




 いかがでしたでしょうか!
 砂糖は抑えて書いてみた…たぶん。
 いやぁ、バレンタインに間に合って究極安堵…
 他のシリーズも頑張って書いていくので、よろしくです!
 では!
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