イノベイター壊滅RTA ガンダムマイスターチャート【参考記録】 作:ナマステ
その名の通り狙い撃つRTA、ここからが本番なんだよ。
前回は長時間のRTAの疲れからか、不幸にも赤塗りのDr.ペ○パーに衝突したところまででした。
まあ、本筋通りになるならこのままヤツとはおさらばになります。だから本筋から話の流れを変に改変してはいけなかったんですね。本チャートは走者の胃に優しい仕様をしております(当社比)
そんなこんなでアロウズの強襲部隊を退けたため、いよいよ衛星兵器破壊ミッションになります。ソレスタルビーイングが来る前に、カタロンがドンパチやっていますが……まあ結果はお察しです。少なくない犠牲が生まれますが、オービタルリング付近であればメメントモリの射程から外れることを暴いてくれました。彼らの犠牲を無駄にしないためにも、必ずギンギラギンおかっぱヘアー野郎を破壊してやりましょう。
作戦の流れはもう決まっています。
まず、刹那が駆るダブルオーライザーが先行してカタロンの援護をかねて接触します。その後、ネーナ・トリニティからメメントモリの構造データが送られてくるまで戦闘を続けます。
構造上の弱点である電磁波光共振部を特定後、アロウズ艦隊を強行突破し、ティエリアが表層を破壊、ロックオンが弱点を狙い撃つ……という流れになります。
この作戦でホモくんは、刹那と一緒に先行して敵部隊と戦います。ぶっちゃけ、この作戦は艦船を利用した一点突破の電撃作戦なので、ゼロの出番はないんですよね……。高機動型のモビルスーツなんて必要ねぇんだよ!
同じく出番のないアレルヤみたいにGN電池に徹するのもありかと思われますが、トレミーが加速し過ぎてメメントモリに突っ込んでしまうことがあるため、今回は見送りです。(1敗)
よくネタにされてますが、アレをやる側って本当に難しいんですよね。アレルヤもドヤ顔しますよそれは。もしやる場合は、トランザムのタイミングをしっかり掴んでからやりましょう。
まあ、今回は開き直って、少しでも撃墜数を稼ごうぜ、という魂胆なので関係ありませんが。
では出撃しましょう。
ブリッジへ接射しようとしたアヘッドを横から狙い撃ちするシーンがセクシー……エロい!
『カタロン艦隊へ。こちら、ソレスタルビーイング──────衛星兵器破壊ミッションは、我々が行う』
『ッ! 協力、感謝する!』
では、時間まで刹那と一緒にアヘッドとジンクス相手に無双を続けましょう。もう量産機では我々の行く手を阻むことはできません。ただ、申し訳ないが運次第でGNフィールドすら破ってくる炭酸はNG。
そんな中、ヒリングがガデッサで長距離砲撃をぶちかまして来ますが、まあここはリボンズに好かれていることにヤキモチを焼いて刹那を集中的に狙います。
面倒な相手は刹那に任せて、稼ぎに集中する────はずなんですが、なぜか標的がホモくんへと集中してます。不思議ですねぇー?
困りましたね、後藤さん……。
ゼロの性能とホモくんの能力なら余裕で狙い撃ちできる距離ですが……刹那に通信送って相手をお願いしましょう。砲撃戦に集中しながら稼ぎも平行して進めるのはリスクがあると判断したのでしょう。炭酸ガバのせいで安定志向に寄ってます。
無敵のダブルオーライザーさんが何とかしてくれますよォ─────!! 安心感感じるんでしたよね?
ではでは、ホモくんは露払いを続けます。
ひとつ! ふたつ! みっつ! 両手にバスターライフルを持ったゼロが、敵陣の中でぐるぐるしている。
ロリバスは、味方を巻き込む心配のない殲滅戦では非常に有用です。バスターライフルの出力制御と機体の慣性制御にはテクニックが必要ですが、頑張って練習しましょう。お前一体いつからそんな、テクニシャンになったんだ……?
──────ッピ! ッピ! ッピ!(現場監督)
『すまない、専用機──────イノベイターがそちらに向かった!』
ンオォオ!? 何してんすか!?
ガラッゾ相手で接近戦するのは少しアレでしたが、ガデッサなら……まま、ええわ。ロリバスを中止してサーベルを構えましょう。敵機の突撃を受け止めます。
『あはっ♪ ようやく会えたね!』
いやそうでもないっすよ(前々パートぶり)
うーん、行動パターン的に刹那を狙うはずなんですけど、一体何がいけなかったんでしょうね〜。
おっ、一般通過トレミーが来ました。いよいよ本丸を破壊するようです。
ホラホラホラホラ。このままだと衛星兵器解体ショーの始まりやけどいいのか? 戻った方がええんとちゃうか?
『構いやしないさ! それより、私がいるのに余所見なんてしないでよ……ねッ!』
うおっとっと。至近距離の砲撃とは挑戦的ですね。まあ、ライセンス持ちだからそんな作戦に則った行動するつもりがないのはわかっていました。
いや、どうせ壊せないだろうとか、そんな考えじゃないのか……(困惑)
『あははっ! 楽しいわね! 私、こういうダンスなら得意なのよ──────ねぇ、このままずっと踊り明かしましょう!?』
何度か斬り結んでいますが……駄目だこりゃ、戦いたがってるな。頼むから死んでくれ。
進化した人類名乗っているくせに、本当はバトルジャンキーじゃないの? 正体見たり! って感じだな。
しかし、このまま戦っても勝てることは勝てるんですが、正直な話、ヒリング一機堕とすよりも、トレミーに取り残された艦隊を蹴散らしたいんですよね、撃墜数的な話で……っと、ダブルオーライザーが猛スピードでガデッサに衝突しましたね。おいゴルァ! 降りろ!
『ここは俺に任せて、トレミーの援護を!』
『ぐっ──────この、邪魔しないでよ、ガンダムゥ!』
やだ……このせっさん素敵……!
フラグみたいなことを言っていますが、単騎ならダブルオーライザーが負ける要素はありません。
ここはお言葉に甘えて、変形トランザムで離脱しましょう。
積極的なアプローチを無視される気分はどうだ! 感想を述べよ!
よしよしよし。では、トランザム継続中に、取り残された艦船をツインバスターライフルで蹴散らしましょう。火力と機動力を備えたネオバード形態のゼロに艦船のガバエイムが太刀打ちできるわけないだろ! GNフィールドを搭載して出直してきな! ペッ!
──────ッピ! ッピ! ッピ!(現場監督)
『衛星兵器の破壊──────確認しました!』
『トレミー、速度を維持したまま、現宙域より離脱』
『ダブルオーライザーとゼロに後退命令を』
おっ、ちょうど後退命令が出ました。
では、このまま中域を離脱します。お疲れ様でした!
特に意味はないですけど、せっかくだし「ロックオン……」と呟いて信じてるぞ的なやり取りしたかったですね。ヒリングに絡まれなかったらできたのですが、個人的に好きなシーンなので、ちょっと残念です。これが……世界の歪みか……!
──────ッピ! ッピ! ッピ!(現場監督)
過ぎたことは仕方ないので、トレミーに合流……したいところですが、この後、トレミーは出待ちされていた新型三機に襲撃されます。
(状況的に)やはりヤバイ!
ですが、スメラギさんが機転をきかせて、スモーク炊いて撃墜されたかのように大気圏へ落ちていき、何とか生き延びるので心配いりません。刹那たちと離れ離れになってしまいますが、いずれ合流できます。
……では、ホモくんも先回りして──────ッピ! ッピ! ッピ! 降下しましょ──────ッピ! ッピ! ッピ!
うるせえ!(全ギレ)
解説に音声を被せるんじゃない!
一体何なんですかもう。
前回のミッションからアラート(?)がうるさいですねぇ。
こんなシステム誰が付けた──────システム?
……あれっ? ちょっと引っかかるような?
“あ、それ? ゼロの設計図と今の機体の構造比較したら、足りない機能とか色々見つかったから、友達と協力して付け加えておいたんだー! 師匠のド忘れもフォローしないといけないのも、弟子の辛いところだよね!*1”
あっ。
──────ッピ! ッピ!
“シェリリンの腕ではあの武装は実装できないでしょうし、多分誤差でしょう! あとでゆっくり確認しましょう!*2”
…………GNビームマント、取り付けた時です、ね。
──────ッピ! ッピ! ッピ! ッピ! ッピ!
“あとでゆっくり確認しましょう!*3”
あああああああああああああああ!!
忘れてたあああああああああああああああ!
──────ッピ! ッピピピピピピピピピピピピ!!!!! ああ〜ダメダメダメダメ!!!!
◇◆◇◆◇
人間が最も油断する瞬間は、勝利を確信した時である。事実、ソレスタルビーイングはそこを突かれることになってしまう。
衛星兵器を破壊後、一息つく間もなく新型機三機による奇襲を受ける。トランザムを使い切ったガンダムたちは出撃できず、プトレマイオス2も粒子貯蔵を使い切り、GNフィールドが展開できない状態で攻撃を受ける。
やっとの思いで破壊した衛星兵器であるが、すぐに報いは受けてもらうことになるとは思いもしなかっただろう。
しかし、ここまで泥臭く生き延びてきただけはある。
煙を立ち上げて大気圏へと墜ちて行ったが、被弾箇所の燃焼に合わせて、わざと撹乱のためのスモークを炊くとは見事であった。視覚的には、このまま大気圏でバラバラになるだろうと思ってしまうだろう。
だが、イノベイターである彼らには通用しない。
敵艦に忍び込ませている彼らの同胞が、未だビーコンとして位置を示している。
相手は深手を負っている今が好機。
彼女の位置を感じ取れるリヴァイヴは、同胞二人を連れて地球へ降下、追撃するよう指示を出す。
そんな時に──────横槍が入る。
『一機、こちらに接近する機影を確認した』
「機影?」
ブリングの通信に耳を傾けるリヴァイヴ。
このタイミングで近づく機体となると、あの男の機体だろう。
遠隔カメラで見れば、リボンズが興味を示していた例のガンダム──────ゼロが一直線に向かってきていた。
例の
「仕方ありませんね。迎撃しましょう」
『了解』
通信とともに、ブリングのガラッゾが先行していく。
あのガンダムはライフルの火力と機動力に特化している。GNフィールドと高出力のビームクローが搭載された、近接戦闘に優れたガラッゾは対抗馬として適していた。
次いでエンプラスを挟み、後衛としてガデッサのビッグキャノンで援護する。
相手はガンダムとはいえ、対するは新型モビルスーツ三機、かつ搭乗者は全員イノベイター。
彼に興味を持っていたリボンズやヒリングには悪いが、過剰戦力かつ、隙のない布陣で迎撃させてもらうこととした。
『突貫する』
ガラッゾがバルカンで牽制しながら一気に距離を詰める。
ブリングは懐に潜り込んで接近戦を仕掛けるつもりだ。
対するゼロはライフルを構えたまま、距離を取るつもりもなしに、速度を落とさない。接射でもするつもりなのか。
しかし、このまま行けばライフルを放つ前に、ガラッゾのサーベルが届いてしまう。判断が遅いかのように思ったその時──────敵はさらに加速する。
『ほう』
無表情のブリングにしては珍しく、驚きの顔を見せた。
少しばかり反応が遅れ、ゼロはそのままクローを振るう前にガラッゾに体当たり──────するように思われたが、そのまま横を通り過ぎる。
特に何かされることなく、バスターライフルを構えていた左腕部に持っていたシールドで、ガラッゾの左腕部を浅く切りつけられる程度の傷しかついていない。
そのまま、ゼロは後衛のガデッサへと一直線へ向かう。
敵の一連の行動から、リヴァイヴは相手の狙いを察した。
──────なるほど、まずは長距離射撃で援護できる機体を先に潰す魂胆か。
多対一の戦闘では、狙撃機は真っ先に排除したい存在だろう。確かに、このまま行けばリヴァイヴが駆るガデッサに近接戦闘を仕掛けることができる。
……だが、そこまで行くにはもう一つ大きな壁がある。
『ここは通さん』
エンプラス。
イノベイターが開発したモビルアーマー。
試作機とはいえ、多数の擬似太陽炉を搭載し、そこから生成されるGNフィールドは艦船からの砲撃ですら破ることは難しいほどの出力を誇る。数年前、ソレスタルビーイングを壊滅まで追い込んだ“ アルヴァトーレ”の運用データを元に設計されたのは、イノベイターたちからの敵意の現れなのかもしれない。
もう一人のイノベイターであるディヴァイン・ノヴァは、かぎ爪のようなクローアームからエグナーウィップを展開させ、ゼロへと襲いかかる。触れれば高圧の電流がパイロットを襲う。
その蜘蛛の糸は獲物をからめとることはなく──────ディヴァインの視界からゼロが消えた。
『なっ──────後ろだと?』
再度、姿を捉えた時には、既にゼロはエンプラスの背後にいた。
その形は、変形後のモビルアーマー形態であった。
試作機故にエンプラスには
『やるじゃないか……だが』
俯瞰視点で見ていたリヴァイヴは、操縦技術には素直に感心した。
狙いどおりガデッサの元にたどり着くとは、リボンズが高く評価するだけある。
しかし、既に砲撃のチャージは完了している。相手のライフルは高出力とはいえ、ガデッサの最大火力には及ばないことは確認済だ。
また、他の二機も突破されただけで、未だ健在だ。再度旋回し、こちらに向かってきている。
正面からの迎撃から、挟撃になっただけ。
未だ、ガンダムが窮地にいることは変わりない。
『圧縮粒子充填完了──────お別れだ!』
容赦なく、リヴァイヴは引き金を引いた。
放たれる広範囲の閃光が、ガンダムを覆う直前、モビルスーツ形態へと急速変形し、ビームの上空へと回避した。
一連の動きを見た以上、この砲撃を回避されることにはもはや驚かない。
されど、この身はイノベイター。
相手は人間離れした反応速度だが、人間を超越しているのはこちらも同じだ。
『避けるのは予測範囲内ですよ?』
砲撃中のGNビッグキャノンの砲身を上げる。
高出力のビームは、まるで大型のサーベルのように振るわれる。宇宙空間とはいえ、無理な高速変形をした直後で、繊細な身動きは取れないはず。避けられる道理なぞ、あるわけがない。
『射角、発射タイミング、粒子圧縮率──────予測、完了。照射開始』
しかし、ゼロは閃光に飲み込まれる直前に、連結された二本の砲門からビームが放たれた。
照準はガデッサ─────────ではない。
ガデッサのビッグキャノンに、上から重圧がかかる。
さらに、絶妙な角度で放たれたライフルの反動とビーム同士の衝撃で、ゼロは押し出されながら、ガデッサの砲撃を回避した。
『──────は?』
埒外の行動に一瞬だけ反応が遅れる。
その一瞬が命取りだった。ガデッサの砲撃を踏み台にし、さらに背面のバーニアで加速したゼロは、肩部からサーベルを抜刀しながら距離を詰める。
……あり得ない。
発想も突飛だが、あの攻撃タイミングで、回避行動を取った後に、一切の迷いなくあのような行動を取るなんて、何かの悪い冗談だ。
単純な読み負けで片付けることはできない!
リヴァイヴが再度操舵を握った時には、既にガンダムのツインアイが目の前に写り、サーベルで迎撃する間もなく──────機体の胴体は両断された。
「──────おのれ!」
ガデッサのコアファイターが彼方へと飛び立っていくのを見たエンプラスとガラッゾの二機が、ゼロへと挟撃する。
『敵を、殲滅する』
対し、ゼロは振り向きながら連結したバスターライフルを分離させ、二丁に持ち直してビームを放つ。
……いや、この場合は“
ブリングとディヴァインは避けられないと判断し、GNフィールドを展開する。ディヴァインが駆るエンプラスは無事に砲撃を防ぐ。相手がトランザム中であればともかく、通常のバスターライフルでは破れるものではない。
「な──────」
だが、ブリングのガラッゾはそのままライフルに飲まれてしまっていた。
さすがはイノベイターと言うべきか、コクピット側に当たる寸前にモビルスーツの上体を傾けて回避したため、無事にコアファイターが射出され、ブリングは離脱する。
──────なぜ、GNフィールドが展開されなかった?
ディヴァインはその光景に疑問符を浮かべた。
発動のタイミングは間に合うはずだった。同タイプの存在であるブリングならば造作もないはず。
粒子残量は多くはないだろうが、少なくとも一度は展開できるに違いない。
では、初めにガンダムと交差した時に何か細工されたことが原因としか考えられない。
……まさか、シールドで傷をつけた場所が、GNフィールドを展開させる武装の急所だったとでも言うのか?
『二機撃墜──────残るモビルアーマーの掃討を開始する』
『……ちぃ!』
イノベイターでありながら、不甲斐ない。
──────普段の彼なら、その一言で片付ける。
だが、これはどういうことだ?
あのガンダムは、我らの攻撃を回避できた?
相手の切り札であるトランザムシステムすら使わせることができずに、新型モビルスーツを二機も撃墜しているのはなぜだ?
イノベイター三人がかりで、敵機に傷一つ付けられない状況は一体何だ?
──────自分が対しているモノは、本当にガンダムなのか?
まるで未来を予知しているかと錯覚する動きに、とうとう目の前の敵がどういったものなのか理解できなくなってしまう。
『わかっている、ゼロ。これから撤退を始める敵モビルアーマーに、最大出力で狙撃すればいいんだな』
ノイズの走った回線から、音声が聞こえる。
あのガンダムのパイロットが、一体誰と話しているかはわからない。
だが、ディヴァインは彼自身が無意識に考えていたことを言い当てられ、なおかつ感情のない声で──────
……結論から言うと、ディヴァインはエンプラスとともに撤退することができた。
詳しいことは覚えていないが、途中でパイロットが苦悶の声を上げた隙に、後退して難を逃れることができた。
リヴァイヴが脳量子波を通じ、リボンズへと作戦報告をする。
上位種としての自尊心を叩きのめされて怒りに震えるが、イノベイターたちは誰も同胞を責めることはしなかったし、責められることもなかった。
リボンズも、破壊された新型機を再度手配すると言い残しただけだった。
……あのパイロットの声が頭を反響する。
ディヴァインだけでなく、リヴァイヴもブリングも同じ感覚に苛まれていた。
『俺の──────俺の敵はどこだ!』
間違いなく、あの男は正気を失っていた。
……この得体のしれない感情は、何なのだろうか。ヤツを堕とさなければ消えないのだろうか。
ふと、ディヴァインは己の手に視線を落とす。
──────この震えは、一体誰が止めてくれるのだろう。
◇◆◇◆◇
うぅぅあっああああっがあああああ!!! 俺の中にっ! 闇がっ! 闇のちくわがっ! うわあああっ! ぐ、ぬああああ、ああああ!!
っひぃ……はああ、はあああ……!(覚醒)
俺に、俺にもっと! 力が! 湧いてくる!
雑魚を……雑魚をぉ! 蹴散らしてやる! 雑魚をぉ……!
まあ闇の力じゃなくてシステムの力なんですけどね〜。
はい──────いや、はいじゃないが。
えー、ただ今、ホモくんは大気圏を超えて地球に降り立ちました。ガラッゾ、ガデッサ、エンプラスというジェットストリームイノベイターたちを軽くひねってからです。さすがにホモくんでも、三機相手に勝てるわけないだろ!
……もうおわかりかと思いますが、あんなにTASさんみたいな無双プレイができたのは理由があります。
ええ、発動しちゃいました──────“ゼロシステム”です。
この武装をあえて解説する必要はないでしょうが、知らないホモのためにざっくり説明しますと、システムが予測した未来を、『よし、パイロットの頭にぶち込んでやるぜ』という代物です。その効果は、先程の戦闘での大立ち回りを見れば一目瞭然でしょう。
以前にも説明しましたが、ゼロにシステム自体は搭載はされていましたが、肝心のソフトがぶっこ抜かれており、使えない状態でした。
本チャートでも、実装するルートも一考しておりましたが、本来の想定では最後の総力戦の時に実装する予定でした。
なぜかというと、このシステムはパイロットに相当な負担をかけるもので、精神異常を防ぐ特殊能力がないと暴走してしまうからです。仮に特殊能力が無くても、精神の能力値が高ければ高いほど、暴走する確率は低くなります。
では、現在のホモくんはいかがでしょうか。
……はい、特殊能力どころか、精神力もほぼ初期値です。間違いなく暴走します。
RTAという特性上、戦闘時間の短縮のために数少ない成長点を、攻撃と回避関係の能力を集中的にぶち込まないといけないため、どうしても精神力とかの割り振りは後回しにしてしまいます。
一応、第一部で稼いだボーナスがある分、攻撃と回避関係の能力は既定値に達しているため、次の割り振りタイミングでは精神力全ツッパして、最後の総力戦……あわよくばアニュー離反前に実装できたらなーとも思ってましたが、それより前に暴走してしまいました。
やられてしまいました……まさかこんなに実装が早くなるとは思わなかったんでね……(誤算)
炭酸ガバは運要素が強い以上、仕方ないところはありますが、今回は言い逃れできないガバです。
衛星兵器破壊ミッションの前に、武装をちゃーんと確認していれば防げました。せっかくの自慢の走りが、これじゃあ台無しだぁ……(ねっとり)
え? 再走しろ、だって?
カンノミホ……(お茶濁し)
まあ、結果から言うと、この暴走は総合タイム的にロスにはなりませんでした。
不幸中の幸いというか、暴走後のゼロが敵を無差別に認定していません。システムが発動して、初めての戦闘がアロウズ、しかもイノベイターたちだったのが良かったです。
運良く、あいつらを目下の敵と認定し、最優先に排除する志向を持っています。そのため、ゼロは次のアロウズやイノベイターたちとの戦闘にそのまま参加するようにホモくんに指示します。結果として最短で味方と合流できるようになりました。まあ、いつ標的が変わるかはわからないため、この時は本気で焦ってますけど。
トレミーか、作戦で逸れた刹那のどちらかと合流することになりますが、ゼロは敵の数が多いトレミー側を優先します。
仮に刹那と合流する場合ですが、間違ってもトランザムライザー中に合流するのはやめましょう。制御下にない暴走ゼロシステムが発する毒電波は、イヤホンで聴く音量MAXの目力先輩に匹敵します。そんなものがマリナの歌と一緒に伝達されたら、精神が壊れれちゃ^〜う。廃人Endは何としても回避しましょう。
他にも、ゼロは何の関係もない国をバスターライフルで焼け野原にするよう指示したり、アロウズではない連邦軍に突撃して自爆するよう指示したりします。私の愛馬は凶暴どころの話ではありません。暴れ馬……暴れ馬よ……!
まあ、今回はそんな心配はありませんでした。日頃の行いのおかげですね。皆さんもRTAを始めるときは前世で徳を積んでおきましょう。
おっ、戦闘が始まってますね。
モビルスーツが、いっぱいいっぱい動いとる……!
地球に来る前、ホモくんがイノベイター三体を蹴散らしちゃったせいで、戦闘一回分前倒しになってアロウズも含めた総力戦になっちゃってますね。
本来、この戦闘でブレイク・ピラー事件の発端となった連邦軍のクーデターが始まり、戦闘の途中でアロウズ艦隊が撤退していきます。
しかし、クーデターの発生タイミングは前倒しにならないので、このままだとトレミー墜ちてましたね。良かった〜、このタイミングで合流できて。
ただホモくんは暴走中なので、こちらの操作を受け付けません。
暴走状態でもゼロシステムの恩恵で自動操作でもクソ強です。
初っ端から最大出力のツインバスターライフル照射してから近接戦闘で強襲して、敵陣のド真ん中でトランザムロリバスとか容赦ない……。ええ……(ドン引き)
お前らを倒したくて、ウズウズしてるんだ!
さあ、送ってやるよ地獄に!(倒置法)
はい、特に何事もハプニングなく半壊させたため、倍速しました。イノベイターたちも含め、素直に撤退していきますね。
あれぇ? 見たところブリング機がいませんね。本筋どおりにティエリアが墜としたみたいです。やりますねぇ!
ルイス姉貴には当たってないよね? 大丈夫かな? まあいいや。
さてと、仲間との感動の再会──────とはいきませんね、コレ。
再三になりますが、ホモくんは依然として暴走状態です。
彼の思考は、『アロウズ、イノベイター、殺すべし。慈悲はない』となっています。
艦隊は全力で撤退しました。追いかけると思いきや、ゼロは残ったままです。
結果、この場に残るのは、ライル、アレルヤ、スメラギ、ラッセ、フェルト、ミレイナ、イアン、沙慈、絹江、マリー、モレノ先生、そして、ティエリアとアニュー……察しのいいホモならお気づきになるかと思います。
はい、ゼロがツインバスターライフルをトレミーに照準を向けました。
ここから、
──────ということで今回はここまで。次回もよろしくお願いします。
ゼロ「え、俺、また何かやっちゃいました?」