遊戯王//Side:blood;~異世界決闘譚~   作:はにわし

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底辺投稿者でもプライドはある!
流石に「3月だぜぇ~余裕だぜぇ~」とか言ったのに投稿せず1か月以上はダサすぎる!なんとかモチベを振り絞って投稿…
待っていた方がいるのかは知らないが、待っていた方はお待たせしました…
そして、デュエル回では、ありません!!!!!!!!!!!!!!ごめんなさい!!!!!


第2話「お前のカードは俺のもの。俺のカードも俺のもの。」

「おい、この縄解いてくれよ…。きつくて、呼吸がしにくいんだ…!」

「うるさい。デュエルで負けたからには俺の指示に従ってもらう」

「チッ、不愛想なガキが…」

 

俺はスナグマを拘束した後、スナグマの所持カードを物色していた。

 

ここは「新竜(しんりゅう)市」、清流コーポレーションが実質的に管理している先進的な都市だ。

市民全体にデュエルを推奨しており、清流コーポレーションの高度な技術力を惜しみなくデュエルに注ぎ込んでおり、清流コーポレーションが開発した新型のソリッドビジョンは「まるで本当のモンスターがいるみたい」とネットで話題を呼び、多くのデュエリストが集まった大都市になった。

だが、デュエリストはお世辞にもおとなしいやつが多いとは言えない。むしろ、粗暴な輩がかなりいる。

 

そのため新竜市が導入したのが、市を守る「自警団法」と「決闘者法」だ。

詳しく語ると長くなるが、簡単に言えば市に認められた正義の決闘者が悪の決闘者を裁くことができる。

デュエルディスクのユーザーが、犯罪を犯した決闘者や問題を起こす決闘者をデュエリストネットワークに共有し、防犯カメラや空間認識センサーと合わせて個人を特定、賞金を懸けられる。すると、賞金首となった人間に対し、市から認められた自警団に所属している決闘者のみが使用できる拘束プログラムを搭載したデュエルディスクで決闘が可能になり、勝利すれば拘束でき、さらに様々な要求を相手にすることができる。

今回は略奪ルールで制限なしに設定したため、俺は奴のデッキから好きな数だけカードを抜き取ることができる。決定権は相手にあったのだ。了承した方が悪い。

 

「どれをいただこうかな…」

 

万刑、高レベルモンスターを展開し、エクシーズに繋げるデッキみたいだ。そのため「エクシーズリボーン」などの、平民でも手に入るエクシーズサポートカードから、上位の市民しか入手できないはずの「ディメンション・エクシーズ」(手札・フィールド・墓地の同名モンスター3体でエクシーズする魔法カード)等のレアカードもある。

 

「お前…これをどこで?」

「へっ!間抜けな坊ちゃんが名声を得るために戦いを挑んできたのさ!アンティルールでな!」

 

なるほど、アンティルールは決闘の前にお互いがカードを相手に提示し、勝ったほうが負けたほうの提示したカードを入手できる。

だが、それにしてもレアカードが多い。こんな薄汚い男がここまで持っているのは不自然だ。

 

「お前、スッたな…?」

「…」

 

YESか。なるほど、それで賞金がかかってたのか。

 

ふむ…一通りコイツのデッキは見たが…如何せんお互いメジャーというわけではないレベル10使いとレベル2使い。さらに言えば俺は儀式以外の特殊な召喚方法は使わない。というか、使えないが正しい。

このデッキは借り物なのだ。俺の所属する自警団、「決闘者ギルド」のマスターから借りたものだ。

 

とりあえず俺は鬼でも悪魔でもないため、デッキ全部を取るというのはやめておこう。

エクシーズを使うかもしれないし、汎用カードを数枚とるか。

 

「これくらいかな…ほら、返してやる」

「え、いいのか。てっきり全部取るのかと」

「ほとんどが俺の使えないカードだったからな」

「…坊主、甘ちゃんだな」

「は?」

「いや、何でもねえよ」

 

なんだこいつ、デッキ全部持ってってやろうか。

 

と、奴のエクストラデッキに目を通してないことに気づく。

 

「どれどれ………………?」

 

おかしい。奴がつかってた夢幻暗夜のなんちゃらかんちゃらが無い。

 

「お前…自分のエースだからって…そんなに取られたくないのか…」

「?何言ってやがる」

「しらばっくれるな。お前の使ってた夢幻暗夜とかいう奴がないぞ」

「はあ!?そんなわけねえぜ」

 

奴にエクストラデッキを1枚ずつめくって見せる。

拘束は解かない。何をするかわからないからな。

 

「…なんだ、これ」

「どうした」

「知らねえカードが入ってやがる。イラストは0号にそっくりだが」

 

奴が顎で指した。カードを見る。

 

鬼神機‐ヌル

☆?? 攻守???

①縺ゑス奇ス??縺√∴縺ゅ⊃縺?∴?壹⊃縺ゅ>?翫?阪≠縺?∴縲阪≠?励??具ス?⊃繧擾ス奇ス???翫≧縺????ス?§繧?♀縺エ?翫?縺?♀…

 

「…」

 

なんだ、これ。

カード名だけ読めるが、テキストが一切読めない。いや、これは確実に日本語だ。だが、日本語だとわかっていても、この書いてあることを理解できない。

ABCを覚えたばかりの人間が英文を読まされたような、いや、なんと表現すればいいのかわからない。

これは日本語だし、ちゃんと意味のある文であるのにも関わらず、脳が理解してくれない。

 

「お前、これ読めるか?」

「あ?…うわ、なんだこりゃ。意味わかんねえ」

 

俺だけじゃないようだ。

うーむ、何が何だかよくわからないが、とりあえず貰っておこう。

 

「さて、これからお前を連行させてもらう」

「そういえばお前、どこの自警団だ?」

「決闘者ギルドだ」

「け、決闘者ギルド!!??公認の自警団の中でも市と密接なとこじゃねえか!?しかもランクが確かA+だった!!」

 

よくしゃべる男だな…

 

「ほれ、自分で立って歩け」

「クッ背中蹴るなって!拘束されてるから立てねーんだって!!」

 

「兄ちゃんを放せ!!悪者!!」

 

と、先ほどまで離れたところで俺たちを見てたガキンチョがこっちに近づいてきた。

 

「…はあ、悪者か。なあ、これ、俺が悪いのか?コイツ、犯罪者だぜ?」

「犯罪とか知らない!兄ちゃんは兄ちゃんだ!腹が減ってる時みんなに飯を持ってきてくれたり…えっと、えっと、ほかに…とにかく!すっごい優しいんだぞ!優しい兄ちゃんをさらってくお前は悪者だ!!」

「…」

 

俺は結構メンタル強いほうだと思ってたが、ここまで言われると流石に傷つく…

 

「…自警団法第…条『自警団の業務に対し妨害行為を行った場合、その人間も決闘法による犯罪者として扱われる。ただし、自警団の業務が法を背くことであればその限りではない』。なあ、お前も俺と決闘したいのか?」

 

ガキが怖気づく。先ほどの決闘を見てたから当然か。

まあ、俺は自分はそこまで強いわけではないと思うので、正直コイツが強ければ負ける可能性は十分ある。スナグマに勝てたのはあらかじめ調べてきたからだ。

 

「チリネコ、それくらいにしとけ。俺は大丈夫だ」

「で、でも兄ちゃん…」

「大丈夫、すぐ戻ってくる」

 

すぐ戻ってくる、か。恐らくだがスナグマはすぐには解放されないだろう。10万円以上の賞金首はかなり重大な犯罪者だ。場合によっては地下の労働施設に送られるかもしれない。というか送られるだろう。罰金を払える金は無さそうだし。まあ、わざわざこのことを言う必要もないだろう。

 

「じゃあ、俺についてこい。スナグマ」

「ああ、わかったぜ」

 

いつの間にか立ち上がっていたスナグマを前に歩かせ、決闘者ギルドへの帰路につく。

 

帰りの道を歩きながら、俺はさっきのガキの顔が忘れられなかった。

 

「…正義の決闘者、か」

 

いったい何が正義で、悪か。

俺は、本当に、正義なんだろうか。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

清流コーポレーションがある町のすぐ隣町である「テマリ町」。新竜市の中では2番目に大きいこの町に決闘者ギルドの本拠地がある。

先進的な建築物が並ぶ街並みの中に、異物感のあるレンガ造りの巨大な建築物。これが「決闘者ギルド本部」。まんまである。

中に入ると、受付やその他窓口のある大きな部屋に行きつく。

 

決闘者ギルドは自警団の中でもかなり特殊な部類に入る。

そもそも、自警団とは固定されたメンバーがなり、メンバーの追加や脱退はいくらかあれど、ほとんどメンバーが変わることはない。

団員同士の関係も密接で、まさに「団」という感じがする。

 

それに対し、決闘者ギルドはどうか。

決闘者ギルドは、自警団からの拘束力があまりない、かなり個人がフリーな自警団だ。

緊急招集などはあれど、仕事をするか、しないかは個人の自由だ。その代わり、給料は出来高制だ。

普通の自警団は月給が出るので、かなり異色と言えよう。

 

受付カウンターの横に貼ってある依頼紙を持って受注することで、任務成功すると賞金の大半が自分に入る。

腕に自身がある人が集まりやすいこともあって、決闘者ギルドはランクA+の評価を貰っている。ただ、個人間の関係はかなり薄いため、団結力はない。

 

と、受付に向かうと見知った顔が見える。

 

「カリーナさん」

「あれ、ユージさん?おかえり!初任務どうだった?やっぱり10万円以上の賞金首はキツか…った…で……」

 

カリーナさんが俺の左にいるスナグマを見て目を見開いている。一目ぼれでもしたか?

 

「す、スナグマ…?」

「オッス、スナグマだ」

 

スナグマはキメ顔でアピールしている。これは脈ありか?

カリーナさんはかなり美人だ。純金のような美しい金髪を後ろに流しており、顔立ちは可愛い系よりもクール系といえるだろう。俺がここに来てから見た美人の中でトップスリーに入る。

 

「え、倒したんですか?嘘でしょ?賞金首20万レベルだとB-の決闘者が倒せるくらいですよ?」

「ええ、倒しました。余裕でしたよ」

 

嘘である。事前に調べていなければかなりきつかった。

 

「お前…新人だったのか…?新人に倒される俺…」

 

「ハッハッハ!20万の案件を成功か!俺がスカウトしたんだから当然だな!」

 

後ろから新たな声が聞こえてくる。

 

「ええ!?ギルマス!今仕事じゃないんですか!?」

「ああ、ユージが帰還したと聞いて飛んできた」

 

嘘つけ。カリーナに会いに来たんだろうどうせ。美人だからな。その気持ちもわかる。

ギルドマスター廻(めぐる)仁(じん)。人の良い笑みを浮かべる30代くらいのおっさんだ。髭の似合うダンディなイケメンである。

 

「どうだったか?ユージ。初めての任務は。大変だったか?」

「あんたはオカンか。別に何でもないよ、ジンさん」

 

まあ、ある意味俺の親といえるかもしれない。

記憶をなくした俺を、(ギルドに入団するという条件付きだが)ギルドの1室に泊めてもらっている。飯も職員用のモノを貰っている。

ふざけているような雰囲気だが、ギルドの誰よりも周りを見ていて、様々な事を冷静に対処できる、尊敬できる人だ。

 

「まあ俺がスカウトしたんだ。当然っちゃ当然だな!!」

 

そう、俺はジンさんにスカウトされたのだ。

あの日、記憶の無い俺は……

 




前回登場のカード紹介

万刑(ばんけい)の鉄人ー58号
効果モンスター
☆10/地属性/戦士族/攻2800/守2200
①:お互いのフィールド・墓地にカードが存在しない場合、このカードはリリース無しで召喚できる。
②:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「万刑」モンスター1体を特殊召喚する。
③:このカードが表側表示で存在する限り、相手はこのカード以外の、自分フィールドの守備表示モンスターを攻撃対象に選択できない。
④:このカードは戦闘では破壊されない。

万刑の鉄人ー62号
効果モンスター
☆10/地属性/戦士族/攻2200/守2800
①:このカードが墓地に存在し、自分フィールドに戦士族モンスターが存在する場合、このカード以外の自分・相手の墓地のカードを任意の数だけ対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
②:このカードが表側表示で存在する限り、相手はこのカード以外の、自分フィールドの攻撃表示モンスターを効果の対象に選択できない。
③:このカードは効果では破壊されない。

夢幻暗夜の万刑ー0号(消滅)
エクシーズ・効果モンスター
☆10/地属性/戦士族/攻3500/守2500
レベル10モンスターx2
①:このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。フィールドの全てのモンスターの攻撃力は元々の数値になる。その後、この効果で相手フィールドのモンスターの攻撃力が下がった場合、このカードのX素材を1つ取り除くことで、この効果で下がった攻撃力の合計分のダメージを相手に与えることができる。
②:このカードをX召喚したターン、このカードは攻撃力が元々の数値と異なるモンスターとの戦闘では破壊されず、攻撃力が元々の数値と異なるモンスターが発動した効果を受けない。
③:自分フィールドの「万刑」カードが相手の効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除くことができる。

万刑ージャッジメント
通常罠
①:攻撃力が元々の数値と異なるモンスターが相手フィールドに存在する場合、このターン破壊された自分の墓地のレベルが同じ「万刑」モンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として、Xモンスター1体をX召喚する。
②:未定

絶影(ぜつえい)のタチギリ
効果モンスター
☆2/闇属性/機械族/攻500/守200
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札1枚を捨てて発動できる。デッキから「絶影」モンスター1体を手札に加える。
②:自分のバトルフェイズ開始時に1度、自分フィールドにレベルが2以下のモンスター以外のモンスターが存在しない場合、発動できる。相手フィールドの全ての表側表示カードの効果は無効化される。

絶影のニパリア
効果モンスター
☆2/闇属性/機械族/攻200/守700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「絶影」カードの効果で手札に加わった場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札から「絶影」モンスター1体を特殊召喚する。

絶影のカットーネ
効果モンスター
☆2/闇属性/機械族/攻1200/守0
①:自分のバトルフェイズ開始時に1度、自分フィールドにレベルが2以下のモンスター以外のモンスターが存在しない場合、発動できる。自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は、相手フィールドのモンスターのレベルの合計×100アップする。
②:未定

黒龍 ブラッディアイズ・ドラゴン
儀式・効果モンスター
☆6/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
カードの効果により降臨。
①:儀式召喚したこのカードの攻撃力は、素材とした闇属性モンスターの数×800アップする。
②:このカードは儀式召喚したターン、儀式素材とした闇属性モンスターの数まで、1ターンに相手モンスターに攻撃できる。
③:未定

漆黒の悪夢(ダーク・ドリーム・サモニング)
速攻魔法
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
①:手札を1枚捨てて発動できる。自分の手札・フィールドから、レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるようにモンスターをリリースし、手札から闇属性の儀式モンスター1体を儀式召喚する。相手がモンスターの特殊召喚に成功した際にこのカードを発動した場合、デッキの闇属性の儀式モンスター1体を儀式召喚できる。

次回の投稿は…が、頑張ります。
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