転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
だから前書きで書いとこ!
青銅の蛇が蘇り、人と怪物/天使がぶつかり合う。
剣戟の音、羽撃き、叫声が重なり狂想曲と響く。
只人は逃げ惑い、混乱は狂騒と奏でる。
狂想曲 −カプリチオ−
狂想と狂騒の最中、人の思考の外にある怪物が現れる。
忘れるなかれ。怪物は別の名で神という事を。
時間はしばし巻き戻る。
ネフシュタンの鎧の起動実験はライブ会場がエンジェノイズに襲撃されて、一時中断。
責任者である訃堂は、非戦闘員である研究員を先に逃しエンジェノイズに対抗できるファウストローブ持ちのキャロルを会場に向かわせようとした。
だが、それは叶わなかった。
聖遺物と融合した異形パーフェクトソルジャー一体が実験室に侵入したのである。
そのパーフェクトソルジャーは他の融合症例パーフェクトソルジャーと同じように身体の各所に機械が取り付けられていた。
だが、全身の生身の部分が白銀に変質していた。
特に、左腕はほぼ全てが白銀となっていた。
ソイツは、アガートラームと融合したパーフェクトソルジャーであった。
その銀腕融合型が両腕に持った蛇腹剣を振り回し、未だ実験会場に居る者たちを皆殺そうとする。
その蛇腹剣を拳で弾く弦十郎。
あるいは錬金術で防ぐキャロル。
「やっかいな……」
キャロルが呟く。
銀腕融合型の蛇腹剣の軌道が不規則で読み辛いのだ。
更にそのパーフェクトソルジャーは逃げ遅れた非戦闘員である研究者たちを狙っている。
一気に勝負を決めようとすれば、研究者たちに被害が出かねない。
「チッ……、早く会場に行かねばならんというのにッ!」
「落ち着け、キャロルくん」
苛立たしげに舌打ちするキャロルにそう言う弦十郎。
一鳴の援護に向かいたいキャロルを、弦十郎が落ち着かせる。
「一鳴くんはそうそうやられはしない。俺たちが今やるべきことは、コイツを倒すことッ!!」
弦十郎が蛇腹剣を弾きながら、そうキャロルに言う。
「それは、わかってるがッ!!」
キャロルが蛇腹剣を防ぎながら叫ぶ。
「アイツは絶対無茶をやるぞッ!!」
「だが、悪運は強い! 一鳴くんを信じるんだッ!!」
キャロルが錬金術で銀腕融合型の蛇腹剣を一瞬封じる。
そのスキを狙い、弦十郎がぶん殴るッ。
だが、銀腕融合型は自ら吹っ飛んで威力を減衰させた。
「良い拳だ、弦十郎!」
訃堂の声!
隠形を用いて銀腕融合型の背後に忍び寄った訃堂が、腰に佩いた群蜘蛛を抜いた。
その殺気に反応し、咄嗟に回避行動を取った銀腕融合型。
しかし、遅い。
訃堂の居合が、銀腕融合型の両腕を切り落とした。
「ギャアアアアアアアァァァッッッ!!!?」
異形パーフェクトソルジャーが悲鳴を上げる。
両腕の切断面から白銀に変質した血が溢れる。
「ァァァ……」
両腕を切断された痛みと、血が抜けた事からフラフラと後退する銀腕融合型。
「……やったか?」
キャロルがそう言う。
その時、机の下に隠れていた了子が顔を出す。
「……ッ、弦十郎くん早くソイツを止めてッ!」
「何ッ!?」
了子の声を聞いて、銀腕融合型に目を向ける弦十郎。
銀腕融合型は後退しながら、実験中だったネフシュタンの鎧に近付いていた。
「アガートラームの特性はエネルギーのベクトル操作! ソイツ、ネフシュタンの鎧にフォニックゲインを注ぎ込んでオーバーフローを起こして爆発させるつもりよッッッ!!!」
その言葉を聞くが早いか、弦十郎とキャロルそして訃堂が銀腕融合型を止めるために疾走する。
だが……。
「ヒ、ヒィィィ……」
銀腕融合型が引きつった笑いを浮かべる。
そして、取り付けられた機械から光が漏れる。
エネルギーのベクトル操作を行っているのだ。
ネフシュタンの鎧から光が漏れて……。
そして……。
光が、溢れた。
◆
弦十郎は瓦礫を発勁で吹き飛ばし、起き上がる。
「了子くん、みんな! 無事かッ!?」
弦十郎がそう叫ぶと、近くで瓦礫が吹き飛ぶ。
訃堂が発勁で吹き飛ばしたのだ。
「ワシは無事だ。キャロルくんもな……」
「流石に、死ぬかと思ったぞ……」
訃堂の側からキャロルが起き上がる。
訃堂が咄嗟に庇ったのだ。
「弦十郎くーん、起こしてー」
小さな声。
了子の声だ。
瓦礫の下から聞こえてくる。
「動くなよ了子くんッ! 吩ッッッ!!」
弦十郎の発勁。
了子周りの瓦礫が吹き飛んだ。
「〜〜〜ッ!!」
発勁に了子が悶えた。
地面から伝わる発勁に身体が痺れたのだ。
「もっと優しく助けられないのッ!?」
「す、すまん……」
弦十郎に掴みかかる了子。
弦十郎は素直に謝った。
「……どうなった?」
そんな二人を無視してキャロルが訃堂に聞く。
「ワシが見た限り、ネフシュタンの鎧がフォニックゲインのオーバーフローによって変化し、爆発と同時に会場の方に向かったと思われる」
実験室には大穴が開いていた。
その続く先はライブ会場だ。
「……一鳴が危ないッ!」
キャロルが会場に向かおうとする。
だが。
瓦礫の下から更に這い出る者が一人。
先程まで、会場に居た二課のメンバーはキャロルたちのみ。
残りの研究者は全員逃げ出せていた。
つまり、最後に這い出た者は二課のメンバーでないという事である。
「ヒ、ヒ、ヒ」
立ち上がり、嗤うのは銀腕融合型だ。
その両腕の切り口からは白銀の腕が触手のように無数に生えていた。
その全てから刃が生えており、蛇腹剣のようだ。
また、全身の生身の部分からは白銀の結晶が生えていた。
「融合が進んでる……。今のアレは全身がアームドギアのようなものよ」
了子がそう分析する。
「集めたフォニックゲインをネフシュタンの鎧だけじゃなくて、自分にも使ったのね」
そう分析する了子の前に弦十郎が立つ。
「どのみち、アイツを倒さねば避難も一鳴くんの援護にも向かえないという事か」
「チッ……急いでるというのに」
「手早く済まそう。会場から悲鳴が止まぬ」
弦十郎、キャロル、訃堂が構える。
銀腕融合型が触手状の両腕の3人に向けて振り回した。
◆
ネフシュタンの蛇の狙い【1D10】
1 観客
2 エンジェノイズ
3 エンジェノイズ
4 一鳴
5 神獣鏡融合型
6 神獣鏡融合型
7 イガリマ融合型
8 シュルシャガナ融合型
9 一鳴
10 熱烈歓迎
結果【5 神獣鏡融合型】
「■■■■■■■■■───ッッッ!!!」
ネフシュタンの蛇が叫び、首を上空に向ける。
その先には神獣鏡融合型。
首に生えた二等辺三角形型エネルギーが神獣鏡融合型に向けられる。
そこから、ピンク色の結晶が無数に放たれる。
それらは神獣鏡融合型を狙う。
神獣鏡融合型が回避軌道を取る。
代わりに穿たれるエンジェノイズたち。
ネフシュタンの蛇は執拗に神獣鏡融合型を狙う。
ネフシュタンの鎧の特性は無限だか無尽だったか。
とにかく無制限にエネルギー弾を撃てるみたい。
「二人共、今の内! 早くここから逃げてください」
俺は奏さんと翼さんを立ち上がらせて背中を押す。
「一鳴、ありがとな」
「武運を祈ってるわ……」
二人はそう言うと避難路に向けて走る。
それを狙う、エンジェノイズたち。
「行かせんよッ」
俺は小型戦輪を用いて羽を斬り飛ばし、手足を斬り飛ばし、胴体を焼き尽くした。
「来いッ! 全員まとめてぶっ飛ばしてやるッ!」
一鳴VSエンジェノイズ軍団【1D10】
(負けたら観客がエンジェノイズに変えられる + ツヴァイウィングに被害)
一鳴【2】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)
エンジェノイズ軍団【5】
神獣鏡融合型【ネフシュタンに掛かり切り】
イガリマ融合型【3】
シュルシャガナ融合型【3】
ネフシュタンの蛇【神獣鏡融合型に掛かり切り】
「イヤーッ!!」
俺は戦輪を投擲する。
狙いはイガリマ融合型。
だが、シュルシャガナ融合型が間に入って防ぐ。
そして、イガリマ融合型とシュルシャガナ融合型が反撃しようと向かってくる。
背後からはエンジェノイズの軍勢。
「舐めるなよ、っと!」
投擲した戦輪が弧を描いて帰ってくる。
その戦輪を掴んで、回転斬り。
パーフェクトソルジャーたちとエンジェノイズたちを一気に斬り伏せる。
だが、パーフェクトソルジャーたちはギリギリで回避運動を取り、距離を取る。
傷は浅そうだ。
「一鳴さんッ!」
「頑張るデスッ!」
調ちゃんと切歌ちゃんの声援。
観客席から声を飛ばしていた。
「ありがとッ! でも早く逃げてね!!」
「うんッ!」
「はいデスッ!」
イガリマ融合型とシュルシャガナ融合型が二人を見る。
声を聞いたからか?
そして、二人のもとに向かおうとする。
「させるかッ!」
俺は前に立ちふさがり戦輪を振るう。
炎が軌跡を描き、パーフェクトソルジャーたちを近付かせない。
「…………」
「…………」
パーフェクトソルジャーたちが俺を睨みつける。
「来いよ三下ッ! 俺が相手だ」
俺は挑発する。
パーフェクトソルジャーたちが俺に対して刃を煌めかせた。
ネフシュタンの蛇の狙い【1D10】
1 観客
2 エンジェノイズ
3 エンジェノイズ
4 一鳴
5 神獣鏡融合型
6 神獣鏡融合型
7 イガリマ融合型
8 シュルシャガナ融合型
9 一鳴
10 熱烈歓迎
結果【4 一鳴】
「イヤーッ!!」
俺はパーフェクトソルジャーたちに向かって戦輪投擲!
パーフェクトソルジャーたちをは最低限の動きで回避。
だが、その回避後のスキを狙い小型戦輪を射出させる。
その目論見は見事に的中。
パーフェクトソルジャーたちはまともに小型戦輪を食らう。
……が。
投擲した戦輪が、不運なことにネフシュタンの蛇に当たる。
胴体が切れるネフシュタン。
「……あ」
「■■■■■■■■■───ッッッ!!!」
ネフシュタンがこちらを睨む。
傷は即座に回復。
だが、痛みと恨みはあるみたい……。
「■■■■■■■■■───ッッッ!!!」
「ごめーんッッ!!」
謝ったってもう遅い。
ネフシュタンの蛇がエネルギー弾を射出してきていた。
一鳴VSエンジェノイズ軍団【1D10】
(負けたら観客がエンジェノイズに変えられる + ツヴァイウィングに被害)
一鳴【4】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)
エンジェノイズ軍団【5】
神獣鏡融合型【5】
イガリマ融合型【7】
シュルシャガナ融合型【1】
ネフシュタンの蛇【4】(一鳴狙い)
「ウワーッ!!」
俺は脚部装甲から瞬間的に炎を噴出、一瞬の機動力を得てエネルギー弾を回避する。
戦艦から攻撃を受けているかのような連射性と火力であるが、その弾幕の濃さ故にパーフェクトソルジャーたちやエンジェノイズたちは近付けないみたいだった。
でも躱すのだいぶギリギリなんですけれど!?
観客に被害が行かないようにするの大変なんですけれど!!
とまあ、そんな風に会場を逃げ回っていると、ネフシュタンの蛇からの攻撃が止む。
「?」
何事かとネフシュタンを見ると、蛇は空を睨んでいる。
空を浮かぶ神獣鏡融合型を睨んでいるのかと言えばそうではなかった。
神獣鏡融合型はフワフワとネフシュタンの視界の外を浮かんでいる。
おかしいのはネフシュタンだけではなかった。
エンジェノイズたちの動きが変わった。
今までは人を害そうと、無秩序に向かってきていた。
だが、今は違う。
人を害そうとするのではなく、人をライブ会場から出さないための動きに変わった。
ライブ会場に存在する20の避難路、その出入り口に着陸し観客を通さないエンジェノイズ。
更に、観客を追いやって会場の内側に向かせていく個体もいる。
「一鳴さんッ!! 空をッ!!!」
緒川さんが叫ぶ。
その後ろにはツヴァイウィングの二人。
更に観客の中にはマリアさんとセレナちゃん。
調ちゃんと切歌ちゃん、クリスちゃんに他の孤児院の子どもたち。
響ちゃんに未来ちゃん。
みんな、逃げ遅れたみたい……。
俺は空を見た。
「……は?」
思わずそう漏らした。
空には先程よりもずっとずっと多いエンジェノイズの群れが旋回している。
更にその中には、他とは違う姿の個体も見える。
10mはあろうかという巨大なもの。
獅子、牛、鷲、そして人面から直接翼の生えたもの。
巨大な眼球から、無数の小さな眼球がついた翼が生えたもの。
異形の天使たちが羽撃きながら外界を見ていた。
この、ライブ会場を……。
「ヒッ……」
「な、なんだよアレ……」
観客の中から恐怖と戸惑いの声。
当然だ。
今までのエンジェノイズは、ノイズに羽が生えているだけのもの。
怖いは怖いがノイズは既知の存在。
だが、天上で飛ぶあれらは……。
まさに、怪物だ。
「■■■■■■■■■───ッッッ!!!」
ネフシュタンの蛇が天に向かって叫ぶ。
そして、天に向けてエネルギー弾を撃とうとするが……。
ネフシュタンの蛇の頭が弾け飛んだ。
空から質量を持った存在が降ってきたのだ。
落下地点に土煙が舞う。
ネフシュタンの蛇の首が再生される。
同時に蛇が土煙から距離を取る。
視線を外さずに、退避する。
土煙が晴れる。
そこにいたのは白い人だ。
身体も髪も、全てが白い。
身体つきから女性だと思われる。
背中から翼が三対、6枚生やしている。
身体も、翼も、手足も。
全てが美しいもの。
俺は、ソレに見覚えがあった。
「久しいな、シンフォギア……」
ソレから声が上がる。
その声もまた、美しい。
「約束通り、会いに来たぞ」
ソレの両手が光り、剣のように伸びる。
……ソレの名は、ツァバト。
カストディアン・アヌンナキの一人、改造執刀医シェム・ハ・メフォラシュの分け御霊。
シェム・ハと同じ姿をした、神の
次回予告
神の光が少年(せんし)を狙う。
異形の天使たちが光と共に地に舞い降りる。
ここは光の国、神の国と化す。人々はただ救いを求めるだけの信徒と変わる。
次回
聖譚曲 −オラトリオ−
そして光は放たれた。
人々の中から神宿すに相応しき巫女を選定するために。
光の名は浄罪と言った。
2041年から2043年の間の展開について
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二年後に!!!シャ(ry(時間を飛ばす)
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それなりに描写して♡(3〜4話分ほど)
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ちゃんと書け♡(話数が嵩む)