転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
お久し振りです(超絶震え声)
お仕事が忙しくて投稿できず、申し訳ないどす(謝罪)
繁忙期 + 新商品生産 + 注文数バカ増のトリプルコンボを食らってね……(瀕死)
まあ、スキを見つけてチマチマ書いてたのがなんとか形になったので初投稿です。
響ちゃんのお父さんが失踪して一週間。
あれから、手がかりは見つからず。
響ちゃんのお父さんは帰ってくることもなかった。
響ちゃんは塞ぎ込んでいる……。
「聞こえますか? 激情奏でるムジーク天に、解き放て……」
二課のベンチに座って逆光のフリューゲルの歌詞を口ずさむ響ちゃん。
その顔には陰を落とす。
あれから、シンフォギア装者としての鍛錬を積む響ちゃんと未来ちゃんであるが、響ちゃんも未来ちゃんも精彩を欠いている。
やはり、響ちゃんのお父さんが失踪したことが影響しているのね……。
俺は「なんとかしろ」という弦十郎さんやキャロルちゃんの無言の要請を受けて動いた。
目は口ほどに物を言うわね……。
「響ちゃんツヴァイウィング好きなのん?」
隣に座った俺を響ちゃんが顔を上げて見る。
「あ、うん。この歌を聞くと、ちょっぴり元気が出るんだ」
えへへ、と力なく笑う響ちゃん。
「素敵な歌を唄うもんね、ツヴァイウィング」
いつの間にやら。
未来ちゃんが現れて俺と反対側の響ちゃんの隣に座る。
「私はORBITAL BEATも好きかな」
「うん、私もそれ好き。でも逆光のフリューゲルが一番かな」
「わかる」
「わかりみに溢れる」
俺と未来ちゃんは深く頷いた。
ツヴァイウィングといえば逆光のフリューゲルと言えるくらい名曲だものね。
「二人は奏さん派? 翼さん派?」
俺は定番の質問を投げかける。
ツヴァイウィングの話をすると必ずこの話題にたどり着くのだ。
アネゴ肌で頼りがいがありバストが豊満な奏さんか、大和撫子で奏さんに甘えるところが可愛くモデル体型の翼さん。
この二人のどちらを推すかで、きのこたけのこ戦争並の
「私は奏さん! ああいうカッコいい女性になりたいなぁ」
未来ちゃんがそう夢見がちに言う。
未来ちゃんは奏さん派かぁ。
「私は、翼さんが好き。翼さんの歌、すごくキレイだと思うから」
と、響ちゃん。
響ちゃんは翼さん派だぁ。
「ライブで初めて翼さんの歌を聞いて、大好きになったんだ」
「そっか……」
そう言うと、響ちゃんはまた俯いてしまう。
ライブの話をして、辛い現実を思い起こしてしまったのね……。
「翼さんの歌、聞くと元気になれるのに……。最近はもうずっとしんどいんだ……」
響ちゃんがそう言うと、未来ちゃんの手が響ちゃんの握り締めた拳をそっと優しく包み込む。
「響……」
「……」
響ちゃんは何も答えなかった。
「二人とも」
俺は立ち上がり口を開く。
「ちょっと、ついてきて」
そう言って二人を立ち上がらせる。
「どこ行くの?」
と、未来ちゃんが問う。
俺は答えた。
「トレーニングルーム」
という訳で、二人をトレーニングルームに連れてきた。
「何をするの?」
未来ちゃんがそう聞く。
俺はトレーニングルームに備え付けられてる端末を弄る。
「ここをこうして、こう!」
ポチポチとボタンを押し、レバーを触る。
瞬間、トレーニングルームの風景が変わる。
バーチャルリアリティめいたシステムにより、殺風景なトレーニングルームが満員御礼なライブハウスに切り替わった。
「これ……」
「ライブハウス……?」
「あと、はいコレ」
困惑するひびみくに、俺はマイクを手渡した。
「えっと……?」
「二人の逆光のフリューゲル聞きたいな〜!」
俺はそう言い切った。
「響ちゃん、思いっきり唄うのも、きっと気持ちいいよ?」
「え……」
「未来ちゃんと二人で、唄ってみなよ」
俺の意図を察したのか、未来ちゃんが響ちゃんの手を取る。
「そうだね。響、一緒に唄おう!」
「あ、未来。待ってよ!」
未来ちゃんが響ちゃんをライブステージに引っ張る。
二人がステージに立つと、観客席から歓声が沸く。
……まあ、観客の行動はオートで定められてるんだけどね。
それはそれとして。
俺は観客席最前列でサイリウムを振る。
「わー!」
「ほら、盛り上がってるよ! 響!」
「……うん」
そう、未来ちゃんに言われて響ちゃんは一つ頷く。
逆光のフリューゲルのイントロが流れ出す。
「聞こえますか? 激情奏でるムジーク天に、解き放て♪」
二人の歌声が重なる。
暗い顔だった響ちゃんの顔がどんどん明るくなる。
俺のサイリウムを振る速度も速くなる。
「もっと高く 太陽よりも高く♪」
「ウオオーッ!」
二人が一曲歌い切る。
その頃には響ちゃんは笑顔で唄い切っていた。
よかったよかった元気になってくれた、そう思った時。
その時。
パチパチと拍手の音が鳴る。
「上手かったぞ」
「ええ、息が合っていたわね」
拍手の主は奏さんと翼さん。
ツヴァイウィングの二人であった。
いつの間にやら、トレーニングルームに入ってきていたみたい。
「奏さん!?」
「翼さん!? なんでここに!?」
未来ちゃんと響ちゃんが驚く。
俺も驚いている。
翼さんは時々二課に出入りしているとは聞いていたが、二人揃って来るのは聞いていないからだ。
「翼のパパさんに呼ばれてな」
「私達のファンが装者になったから、会って欲しいと頼まれたのよ」
八紘さんも、二人のことを考えてくれてたようで。
ツヴァイウィングの二人を寄越してくれたらしかった。
「は、はいッ! 私たち二人の歌が大好きなんですッ!」
響ちゃんが元気いっぱいにそう言った。
「おっ嬉しいねぇ」
奏さんがそう言いながら笑う。
だが、その顔を曇らせる奏さん。
「二人とも、あの時のライブに来てたんだよな?」
「……はい」
奏さんの言葉に頷く響ちゃん。
奏さんはポツリと、言葉を漏らした。
「……ごめんな、あたしたちのライブで」
「奏さんは悪くありませんッ!」
響ちゃんが声を張り上げる。
「あれは、ノイズのせいですッ! 奏さんも翼さんも悪くありませんッ!」
「そうです!」
未来ちゃんもそう言う。
「ありがとな、二人とも」
奏さんは微笑みながらそう言った。
「最近、色々あってさ……」
寂しそうに言った奏さんの言葉を、翼さんが引き継ぐ。
「あんな事件が起こった後で、更に生存者への迫害も始まって。私達もなんとか止めたいのだけれど……」
二人は、ライブ生存者への迫害に心を痛めているようだ……。
「なあ、二人とも」
奏さんは響ちゃんと未来ちゃんに顔を向けて、こう言った。
「辛いことがあってもさ、
「奏さん……」
「なんとなく、二人にはそう伝えておきたかったんだ。あたしたちツヴァイウィングを好きになってくれた人に、死んでほしくないからさ」
奏さんの言葉を受けて、響ちゃんは頷いた。
「はい……ッ! はい……ッ」
響ちゃんは泣きながら、そう言った。
奏さんはそんな響ちゃんを抱き締めた。
「うん。辛いこともあるけどさ、あたしたちも頑張るから。ヨシヨシ」
そう言って、響ちゃんの頭を撫でる奏さんだった。
◆
二課発令室。
二課の職員や幹部たちが、難しい顔をして話し合っていた。
「昨今の、ライブ生存者への差別・迫害を煽っているものがいる、か」
弦十郎は眉間にシワを寄せた。
「間違いありません」
そう言ったのは、オペレーターの藤尭朔也だ。
モニターにいくつかの画像を出す。
「大型のインターネット掲示板、アフィリエイト目的のまとめサイト、個人ブログ。その内のいくつかで、差別や迫害を助長するカキコミが投稿され続けています」
「だが、そんなもの他者を嘲り下に見る人間なら誰でもやるだろう?」
藤尭の言葉に口を挟むのはキャロルだ。
人の闇をさんざん見てきたキャロルはそう決めつけるが。
「ところが、そう単純じゃないのよ」
キャロルの言葉に返したのは友里あおい。
「この、差別・迫害を助長するカキコミの中に、状況を煽動するカキコミが幾つかあるのだけれど、そのIPアドレスが数種類だけなの」
「……あいぴー?」
キャロルが首を傾げた。
キャロルはインターネットが不得手である。
「IPアドレスっていうのは、パソコンやスマホの不変の識別番号……、ようは住所みたいなものね」
「つまり同じ人間が迫害を煽っているということか。ならば、その、IPアドレスを辿れば、煽った奴らを捕まえられるんじゃないのか?」
そのキャロルの疑問に答えたのは、翼のマネージャーでありニンジャである緒川慎次だ。
「その知らせを受けて、二課のエージェントと共にその煽動している端末の持ち主を訪ねましたが、家には誰もおらず……」
煽動している端末の持ち主の一人は、都内在住の男子大学生で、安アパートで暮らしていたが二課のエージェントがその部屋に突入した時には部屋には誰もいなかったという。
近隣住民からは「しばらく見ていない」と、言われた。
「他の持ち主の家も訪ねましたが、誰も居ませんでした」
サラリーマン、主婦、ニート、地下アイドル、神父、医師。
老若男女、様々な職業の人間が煽動していた。
だが、その誰もが行方不明となっていた。
「行方不明となったタイミングはバラバラ。だが、その全員が二課から逃げ切っている……」
弦十郎が顎に手を当て考える。
弦十郎は口を開いた。
「彼らに共通点は?」
「一つだけ……」
藤尭がパソコンを操作、モニターに新たな画像を映し出す。
それは木で出来た板状の札だ。
板には墨で梵字が書かれている。
「煽動している人間全員の家の中に、この
「ごまふだ……?」
頭を傾げるキャロルに解説したのは慎次である。
「はい。仏教、特に密教における護符、のようなものです」
モニターに映る護摩札は、人の手で一つ一つ彫られたもののようだった。
「この護摩札になにか特徴は? 宗派によって特徴があるだろう?」
「それについては……」
「私が説明するわ」
そう言ったのは、櫻井了子だ。
「了子くんが……?」
「ええ。知っているわよこの護摩札。これ、真言立川流のものよ」
「真言立川流……?」
首を傾げるキャロル。
「室町時代に滅ぼされた仏教の異端、セックスカルトよ」
「……は? ……はぁ!?」
目をむいて驚くキャロル。
「仏教にセックスカルトがあるのか!?」
「……創作の中では時々見るな。京極夏彦とか。本当にあったのか……」
弦十郎の言葉に、頷く了子。
「間違いないわ。当時、何度か彼らと関わった事があるもの。その護摩札は真言立川流のもの」
「行方不明者の家族の宗教は?」
弦十郎の疑問に慎次が答える。
「バラバラでした。浄土真宗から、キリスト教に至るまで」
「なら、彼らは室町時代に滅ぼされた真言立川流にいつ、どうやって入信したのか」
「目下調査中です」
「もう一つ、いいか?」
八紘が声を挙げる。
「この煽動している者たちだけじゃなく、行方不明者自体が最近増えている。そして、彼らの多くは失踪前に僧服を纏った者たちと会話をしていたという」
「なにッ!?」
八紘の言葉に驚くキャロル。
「ならば、その真言立川流が人々を連れ去っているというのかッ!?」
「可能性は高い」
八紘が頷く。
今まで沈黙していた訃堂が口を開いた。
「なぜ、かつて滅んだはずの真言立川流が今暗躍しだしたのか。人々を集める理由はなんなのか。早急に探り出さねばならぬ」
訃堂は慎次を見た。
「慎次、お主は総司の下、緒川忍群と共にその真言立川流を見つけ出せ」
「はい」
緒川総司は慎次の兄であり、緒川忍群の長である。
訃堂が次に八紘と弦十郎を見た。
「八紘、お主は現在も行われているライブ生存者への迫害を一刻も早く収束させよ。風鳴機関も動員してメディアやSNSへの情報操作を行え」
「わかりました」
「弦十郎、お前はシンフォギア装者を鍛え上げるのだ。特に立花響くんと小日向未来くんは戦場に出せるようにしておけ。……これは嵐の前触れかもしれぬ」
「わかった親父」
最後に了子とキャロルを見た。
「了子くんとキャロルちゃんは普段と変わらぬ勤務を。シンフォギアの強化、聖遺物の研究を続けてくれ」
「わかったわ」
「わかった」
訃堂は一つ息をつく。
「ライブを襲撃したツァバト及びエンジェノイズの行方は今も知れず、いつまた人々を襲うかわからぬ。警戒を怠るなッ!」
「了解ッ!!」
二課の職員たちはそう言うと、己の職務を全うするための行動を開始した。
そんな彼らを見ながら、訃堂はポツリとつぶやいた。
「ツァバト、真言立川流……。どちらもどこにいるかわからぬ。やもすれば、この2つは
ライブの時に奏さんに「生きるのを諦めるな」と言わせ忘れたのでここで言わせる剛腕プレイ。
だって一鳴くんが頑張って響ちゃんを守ったから、響ちゃんに怪我をさせて奏さんに上記のセリフを言ってもらおうと思ったのにッ!
あ、あと私生活がお辛い銀騎士先生に感想を送ろう。
イヤホント感想ないと心が折れるゾ……(疲労困憊
)
2041年から2043年の間の展開について
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二年後に!!!シャ(ry(時間を飛ばす)
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それなりに描写して♡(3〜4話分ほど)
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ちゃんと書け♡(話数が嵩む)