転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
投稿が遅れて申し訳ぬぇ(土下寝)
9月はお仕事ハードモード突入して睡眠時間が、ね(震え声)
やっとハードモード終わったので、少しずつ投稿頻度増やしていこうと思います。
増えなかったら「コイツまたハードモード突入したな」と思ってください(白目)
薄紅色の桜の花びらがひらひらと舞い、新緑の葉がちらちらと桜の木を染め上げ始める。
2041年4月のある日のこと。
マリア・カデンツァヴナ・イヴはリディアン音楽院を卒業して、ツヴァイウィングのマネージャーとなった。
表向き、ツヴァイウィングは小滝興産所属のアイドルユニットという事になっている。
が、実際は小滝興産は二課が設立したダミーカンパニーである。
ツヴァイウィングのメンバーである天羽奏と風鳴翼が二課上級職員の子女である事から、彼女らの身辺を二課職員が守るために設立されたのが小滝興産という訳だ。
なので、マリアがツヴァイウィングのマネージャーになるというのは、実質的にマリアを二課職員として扱うという事である。これは、マリアの恋人であり、二課の最高戦力であるシンフォギア装者である一鳴への配慮でもあった。
二課は一鳴の親類縁者を守るという、意思表示である。
それはそれとして。
小滝興産はダミーカンパニーなので会社の社屋というものを持っていない。
会社登記簿には不動産の住所等が記されてるが、そんなもんペーパーカンパニーというやつで実際には存在しない。
そんな訳で、社屋のない小滝興産に入社したマリアはファミリーレストラン『イルズベイル』で入社式を行うことになった。
「そんな訳でマリアさんです」
「よろしくなーマリア」
「よろしくカデンツァヴナさん」
「よろしく」
緒川の紹介とツヴァイウィングの挨拶に返答するマリア。
四人の前にはホットコーヒー4つ。
「……入社式って、もっと厳かなものじゃない?」
マリアのもっともな疑問であった。
「だってマリアはずっとインターンで一緒に仕事してたじゃないか」
奏がそう答えた。
「……それもそうね」
マリアは考えることを止めた。
面倒になったとも言う。
マリアさんも大分染められていた。
「そんな訳でこれからマリアさんも一緒にお仕事してもらいます」
緒川がそう言うと、懐から黒いファイルを取り出した。
マリアがそのファイルを受け取り、中を見る。
マリアの最初のお仕事【1D10】
1 レコーディングの付き添い(難易度:優しい)
2 テレビ撮影の付き添い(難易度:普通)
3 翼さんの部屋の片付け(難易度:難しい)
4 レコーディングの付き添い(難易度:優しい)
5 テレビ撮影の付き添い(難易度:普通)
6 翼さんの部屋の片付け(難易度:難しい)
7 レコーディングの付き添い(難易度:優しい)
8 テレビ撮影の付き添い(難易度:普通)
9 翼さんの部屋の片付け(難易度:難しい)
10 マ グ ロ 漁(難易度:ルナティック)
結果【6 翼さんの部屋の片付け(難易度:難しい)】
マリアが見たファイルの中身。
そこには、1枚の写真が入っていた。
その写真には、物が散らばった部屋が写っていた。
「……廃墟? いえ、ゴミ屋敷かしら?」
マリアの率直な感想であった。
「いえ、それは翼さんの部屋の写真です」
「緒川さん!?」
あっけらかんと答える緒川に目を剥く翼。
「あ、あれほど乙女の部屋に入るのはいかがなものかと言っておいたのに! あまつさえ写真を撮るなんて!」
「ええ。僕は入ってません」
「アタシだよ」
写真を取ったのは奏だった。
「最近忙しいから、アタシも片付けに行けなかったし、どうかなーって様子を見に行ったらさぁ……」
奏がトントンと写真を突く。
「マリアの言った通り廃墟かゴミ屋敷って惨状だ」
「だ、だって忙しかったから、多少は……」
「多少?」
「多少?」
「多少?」
「もうっ!」
多少とは言えない惨状に首をひねるマリアと緒川と奏。
翼は頬を膨らませた。
「そんな訳で。全員で片付けに行く」
「研修と仲を深めることも兼ねて頑張りましょう!」
奏と緒川に肩を叩かれる翼。
「そうね」
パタンとファイルを閉じるマリア。
「人気絶頂のアイドル風鳴翼、私生活はダメ人間! ってすっぱ抜かれたら大変だものね」
マリアは言った。
「片付けに行きましょう」
「行こう」
「行きましょう」
「……不承不承ながら、承知しました」
そういうことになった。
◆
マリア VS 汚部屋【1D10】
1 マリア、脚の小指をぶつけて泣く
2 マリア、脚の小指をぶつけて泣く
3 マリア、脚の小指をぶつけて泣く
4 マリア、黒光りするGと死闘を繰り広げる
5 マリア、黒光りするGと死闘を繰り広げる
6 マリア、黒光りするGと死闘を繰り広げる
7 マリア、マム直伝の片付け=ジツを披露
8 マリア、マム直伝の片付け=ジツを披露
9 マリア、マム直伝の片付け=ジツを披露
10 マリア、キノコの生えたパンツを見つける
結果【7 マリア、マム直伝の片付け=ジツを披露】
翼の部屋に辿り着いた一行。
翼が玄関を開けると、そこは腐海であった。
「改めて見るけどさ。腐ってやがる、(来るのが)遅すぎたんだ……」
奏が口元を引くつかせながら、そう言った。
「腐ってない! 腐ってないわよ!」
「これは強敵ね……」
翼の抗議をマリアはスルーした。
玄関から見える惨状は酷いものだった。
玄関にはプラスチックごみの入ったゴミ袋と燃えるゴミの入ったゴミ袋が積み重なり。
廊下には衣類や下着類、なぜかトランプが撒き散らされている。
奥に見えるリビングは更に酷い。だって足の踏み場もないもの(震え声)
「………………行くわよ!」
長い沈黙の後、マリアが翼の部屋に這入る。
なお靴を脱ぐべきかどうか少し逡巡した模様。
マリアに続いて緒川と奏が突撃した。
「服や下着類は私と奏で集めるわよ!」
「わかった!」
「緒川さんはそれ以外のものを!」
「わかりました」
「わ、私は……」
「翼は……………………、緒川さん!」
「翼さんは先に自分の部屋に行って見られたくないものを隠してきてください」
「わかりました」
廊下で物を拾い集める3人の横を風のように通り抜ける翼。
「これは、ダメ。 ……これもね。 あ、これも見せられないわ」
部屋から漏れ伝わる翼の声をスルーして、3人は廊下の物を集める。
「マリア洗濯はアタシがやる。ついでに風呂場も」
「ありがとう。任せるわ」
「ではマリアさんは僕とリビングに行きましょう」
「ええ。……背中は預けたわ」
「はい」
マリアの顔は戦場に向かう戦士の顔であった。
緒川はその顔に頼もしさを感じた。
(彼女になら、ツヴァイウィングを任せられますね……)
「行くわよ! マム直伝の片付け=ジツを見せてあげるッ!」
二人はリビングに突入した───
マリア VS リビング【1D10】
マリア【6】+5(マム補正)
緒川【3】+5(ニンジャ補正)
きったねぇリビング【1】+10(きったねぇ補正)
「イヤーッ!」
マリアのカラテシャウトがリビングに響く。
ゴウランガ! 一瞬で部屋の奥に進み、カーテンと窓を開ける。
日差しと風が部屋に入る。
「イヤーッ!」
マリアが一瞬で部屋の様子を確認。
即座に動く。足の踏み場もないリビングの、僅かな隙間をつま先立ちで移動!
散らばっていた下着類を確保!
これで男性の緒川が自由に動けるようになる。
「ありがとうございますマリアさん」
緒川がバク転しながら入る!
マリアのようにつま先立ちで移動しながら部屋の大きく重たいものを動かす!
女性のマリアに配慮したワザマエである。
「イヤーッ!」
マリアの片付け=ジツ!
「イヤーッ!」
緒川の片付け=ジツ!
「イヤーッ!」
マリアの片付け=ジツ!
「イヤーッ!」
緒川の片付け=ジツ!
「イヤーッ!」
マリアの片付け=ジツ!
「イヤーッ!」
緒川の片付け=ジツ!
…………………………
………………
……
「ふぅ……こんなところかしら」
マリアが袖で額の汗を拭う。
そよそよと入ってくる風が、マリアを撫でる。
なんということでしょう。
この世の終わりのような翼のリビングが、キチンとした女性の一人暮らしの部屋のようになっているではありませんか。
物で埋まっていたテーブルは四人がけの姿を現しています。
物で埋まっていたソファはフカフカの姿を現しています
物で埋まっていた床は、磨かれたフローリングの姿を現しています。
そんな訳でリビングが往年の姿を取り戻したのであった。
「お疲れ様でしたマリアさん」
勝手知ったる緒川が、冷蔵庫から冷たい麦茶をコップに注いで渡してくる。
「いえ。こっちこそ、緒川さんに台所を任せてしまっていたわ」
「頑固な油汚れがあって、僕が適任かとおもいましたので」
と、二人で話す。
……そこに。
「二人とも大変だ!」
奏がリビングに飛び込んでくる。
「うわスゴ……、普通の部屋だ」
慌てた奏も、生まれ変わったリビングに驚きを隠せない。
「どうしたの奏? 風呂場にGが出たの?」
「Gじゃねぇ! ネズミだ!!」
「えっ?」
「翼の部屋にネズミが出た!」
三人は即座に翼の部屋に向かった。
「緒川さん! カデンツァヴナさん!」
翼が震えて、部屋の外にいた。
「ネズミですって!?」
「そうなのよ、見て!」
翼が、己の部屋を指差す。
開かれた扉の向こうには……。
「チュウ」
ネズミというには余りに大きい。
人間の腰ぐらいの全高で、鼻先から尻尾までは2メートルはあるだろう。
そんな、フロム・ソフトウェアのゲームに出てきそうな巨大ネズミが翼の部屋に居た。
「いやいや待て待て待ちなさいッ!」
流石のマリアも、冷や汗をダラダラと流す。
「なんであんなのが部屋の中に居るのよ!?」
「天井から落ちてきたのよ!」
翼が部屋の中を指差す。
指の先の天井には大穴が空いている。
「チュウ」
大ネズミがマリアたちを見る。
そして、駆け出した。
扉から出て、マリアたちを襲撃しようという動きだ。
───影縫い───
おお、見るがいい!
大ネズミの影に刺さった一本の針が、大ネズミの動きを止めている。
緒川のワザマエだ。
「緒川さんッ!」
翼の声に答えるように、緒川が印を結ぶ。
───影縛り───
緒川の忍術が発動し、大ネズミの身体が動き出す。
ヨチヨチと歩いて、翼の部屋を出ていく。
「この術は! 影縫いした相手を意のままに操る高等忍術、影縛りの術ッッッ!」
翼の解説!
「このネズミは僕が保健所に連れていきますね。部屋の片付けはお願いします」
そう言ってネズミと共に出ていく緒川を三人は見送った。
「……ニンジャって、本当に居たのね」
「緒川さんは木下藤吉郎に仕えていた緒川忍群の出身なのよ」
マリアの呟きに、翼は誇らしげに答えた。
「すごいわね(小並感)」
「すごいのよ!(えっへん)」
「翼は緒川さんの事が好きなのね」
マリアの発言に顔を真っ赤にする翼。
「な、な、な! 違うわよ! そ、そういう好きじゃなく、ずっと子どもの頃から一緒にいたから兄のようと言うか家族のようなものでそういった意味の好きじゃ……」
翼が早口で否定。
その早口に被せる奏。
「翼は緒川さんにホの字なんだよ」
「奏!」
「あらあら」
翼を微笑ましく見守るマリア。
「そ、その顔はなんなの!?」
「いえ、微笑ましいと思って」
そんな二人を見て笑う奏だった。
「マリア、翼に恋のアドバイスしてやってくれよ」
奏は言葉を続けた。
「翼、なかなかアプローチ出来なくてさ。翼ももう高校生だからいい加減進展させたくて」
「いいわよ」
「二人とも!?」
マリアの恋のアドバイス【1D10】
1 押し倒しなさい(迫真)
2 想いを手紙にしたためたら?
3 滅茶苦茶為になるアドバイス
4 押し倒しなさい(迫真)
5 想いを手紙にしたためたら?
6 滅茶苦茶為になるアドバイス
7 押し倒しなさい(迫真)
8 想いを手紙にしたためたら?
9 滅茶苦茶為になるアドバイス
10 熱烈歓迎
結果【9 滅茶苦茶為になるアドバイス】
「まず、今のまま告白しても優しく断られるだけね」
マリアはそう、最初に言った。
「高校生と言っても、翼は未成年。子どもの頃から一緒に居た緒川さんにとって、翼はまだまだ子どもで、そう言う対象に見れないのよ」
ざんばらりんと言い切ったマリア。
翼は口を尖らせながら答える。
「それは、私もわかっている。だから、なんとも出来ないんだ」
「なら、まずはそういう対象に見られる事から始めるの」
「なんだ? オッパイでも押し付けるのか?」
奏が疑問符を浮かべながらそう聞く。
「それは悪手ね。恋愛でなく、性欲の対象として見られていると思われて距離を取られてしまうわ」
「なら、どうするんだ?」
「つまり、こうするのよ───」
◆
「緒川さん」
すっかり片付いた翼の部屋。
ネズミを保健所に預けてきた緒川が帰ってきて、それと入れ違いにマリアと奏がお昼ごはんを買いに行った。
部屋には、翼と緒川の二人きりだ。
「どうしました、翼さん?」
緒川は、正面に座る翼を見る。
二人とも、正座で座っていた。
「……ッ」
翼は頬を赤らめ、唇を噛む。
恥じらいながら、それでも想いを口にする。
「貴方が、好きです」
「そう、ですか」
翼の言葉に、緒川は一瞬心を乱す。
しかし、すぐに取り繕う。
なんとなく、目の前の少女が自分にそういう想いを向けていたとわかっていたから。
「ですが、僕は……」
「わかっています。緒川さんが私のことをそういう風に見れないことは」
翼は言葉を紡いだ。
己の想いを、少しずつ形にするように。
「だから、リディアンを卒業するまでに女を磨きます。緒川さんが、私を一人の女性と見てくれるように」
「翼さん……」
「リディアンを卒業するとき、また告白します。だから、私の事、見ていてください」
(((まず告白するのよ)))
翼の脳裏にマリアのアドバイスがよぎる。
(((緒川さんに自分が恋心を向けていると認識させるの)))
(((その上で、高校卒業まで答えを保留させなさい)))
(((女を磨くから、なんて言ってね)))
(((ほら。これで緒川さんは貴女から3年間目を逸らせなくなった)))
(((3年間、貴女を意識するようになった)))
(((あとは、貴女の努力次第)))
(((いい女になれば、緒川さんはきっと貴女に夢中になるわ)))
なんたるマリアの知謀知略か。
人の恋心を知る女の戦略の極みである。
悪事以外はなんでも出来る女の、本領発揮であった。
「……わかりました」
沈黙の後、緒川が答えた。
「3年間、待ちます。翼さんの事」
「緒川さん……、ありがとうございます」
そう言う翼は、一筋安堵の涙を流して笑った。
その笑顔に緒川は一瞬、見惚れてしまった。
それが、なんだか悔しい気がして。
そんな悔しさなんて堪え忍べるのに。
少しだけ、意趣返ししてしまった。
「アイデアを出したのはマリアさんですか?」
「ゔっ! わかりますか」
「彼女はそういう経験は豊富でしょうから」
「ゔー、緒川さんはいじわるだ」
そう、いじける翼に、緒川はまた見惚れてしまった。
◆
今回のオチ。
「かずなり〜〜〜!!」
土曜日。
一週間働いたマリアに訪れたお休みの日。
マリアは朝から一鳴に抱き着いていた。
ダッコちゃんであった。
「どうしたの、マリアさん?」
「私おしごとやめる〜〜〜!!!」
「よしよし。何があったのさ?」
慣れた様子でマリアをあやす一鳴。
前世で2桁数の子どもを育ててきた男の手腕であった。
「緒川さんと翼が無自覚イチャイチャして一鳴に会いたくなるし奏は奏で女性アイドルや女性ファンを恋に落とすし恋に落ちた女の子が私を敵視して睨んでくるから辛くて一鳴に会いたくなるのよ〜〜〜」
びえーッ、という擬音が出そうなほどにマリアは泣いた。
まるでダメなお姉さんと化していた。
「よしよし、大変だったねぇ。いいコいいコ」
「かずなり〜〜〜!!」
マリアの一鳴を抱きしめる力が強くなる。
「滅茶苦茶に抱いて! ストレス吹っ飛ぶくらいに激しく抱いて!」
「いま朝なんですけどー」
「そんなの関係ないわよッ!」
マリアが一鳴を抱き締めながら服を脱いでいく。
器用な女であった。
「しょうがないなぁマリアさんは……。今日だけよ?」
「一鳴好き(鳴き声)」
「明日は皆でデートだよ。お出かけ楽しみましょうね」
「うん!(幼児退行)」
そんな訳で。
このあと滅茶苦茶セックスした(超絶迫真)
ダイスの女神さまは『おがつば』推しであった。
これにはワイもニッコリ。