転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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第120話で出た熱烈歓迎の報酬回。
敵の真意に迫れるかもしれない回です。

全てはダイスの結果次第、なのです……。


第122話 夜に相対する

 

 

 エンジェノイズが街を襲撃し、セレナちゃんの手料理を食べて、クリスちゃんとイチャラブした次の日。

 放課後に、俺達3人は二課に呼び出されていた。

 

「お疲れ様です、弦十郎さん。それで、何があったんです?」

 

 俺が弦十郎さんに聞く。

 

「あぁ。昨日、目玉のエンジェノイズから情報を抜き取っていただろう」

「オートスコアラーの皆がやっていたやつですね」

 

 昨日エンジェノイズが街を襲撃した際、俺たちの戦闘データを会得するために送り込まれたのが目玉のエンジェノイズであり、そしてそれを逆に利用してデータを追跡して敵の居所を探ろうとしたのがキャロルちゃんとオートスコアラーであった。

 

「その情報から敵の居所を知ることが出来た」

「……ッ! 場所はどこですか?」

「ノイズ被害によって廃棄された団地の一角だ」

「そんなところに……」

 

 俺たちシンフォギア装者が現れる以前、ノイズによる被害により町一つ被害が出るということがあった。

 その後、「縁起が悪い」ということで新たな住人が現れない事がほとんどであり、そういった場所の一つに目玉のエンジェノイズがデータを送信していたようであった。

  

「21時から二課職員による捕縛を行う! 3人にはそれまで二課で待機してほしい!」

「はいッ!」

「わかりました!」

 

 響ちゃんと未来ちゃんが返事をする。

 

「その廃団地、今はどうなってるんです?」

 

 と、俺が聞くと藤尭さんが教えてくれた。

 

「データを解析できたのが今日の昼頃、それから自衛隊の監視衛星で団地を見てるけど動きはないよ」

「……もう逃げたか、待ち構えているかですね」

 

 昨日の夜に戦闘があり、それからすぐ逃げたのならそこにはもう誰もいないだろう。だが、もし目玉のエンジェノイズからデータを盗まれた事を知った上で待ち構えているなら……。

 激戦は必至だろう。

 

「一鳴くん、今回は俺も現場に出て指揮を取る」

「弦十郎さんが?」

「一鳴くんの危惧はこちらも承知、ということだ」

「なるほど、それなら安心ですね」

 

 そういうことになった。

 

 

 

 

 そんな訳で20時55分。

 俺たちは現場に来ていた。

 敵がいると思われる廃棄団地のすぐ近くにある公民館に集合している。

 俺、響ちゃん、未来ちゃんはすでにシンフォギアを纏っている。

 それと、弦十郎さんに黒服さんたち。

 黒服さんは20人ほどか。

 

「作戦を確認する」

 

 弦十郎さんが全員に聞こえるように言う。

 

「作戦内容はエンジェノイズで襲撃を仕掛けた下手人の捕縛、もしくは証拠の確保だ! データが送られていたのは、この廃棄団地の505号室だと思われる」

 

 廃棄団地は5階建ての古い建物だ。

 つまり敵は一番上の階にいた、ということだ。

 

「敵がもう逃げていたのなら、なにかしらの証拠を見つけるだけだが、もし敵が罠を仕掛けているか待ち構えているなら、エンジェノイズが出てくるだろう。その時は俺か装者の三人が相手をする」

 

 エンジェノイズは相手を炭化させないノイズである。

 つまり生身の人間でも相手できるということだが、その能力は一般人より高く、更に空も飛ぶ。

 弦十郎さん以外の二課職員は相手ができないだろう。

 俺たちで守らねばならない。

 

「エンジェノイズが出てきたらすぐに連絡しろ」

「「「はいッ!」」」  

 

 黒服さんたちが返事をする。

 そういえば、夜なのにサングラスを掛けている。

 そういうもの、なのかしら……?

 まあそれはそれとして、俺たちシンフォギア装者は黒服さんたちを守るために全力を尽くさないとならない。

 

 

 

敵陣営【1D10】

 

1 もう逃げた

2 もう逃げた

3 もう逃げた

4 待ち構えている

5 待ち構えている

6 待ち構えている

7 まだ逃げてない(慌ててる)

8 まだ逃げてない(慌ててる)

9 まだ逃げてない(慌ててる)

10 熱烈歓迎

 

結果【8 まだ逃げてない(慌ててる)】 

 

 

 

 黒服さんたちが団地に向かってから数分。

 通信が入る。

 

『エンジェノイズから攻撃を受けました! 数は3体!』

「よし、頼むぞみんな!」

「「「はいっ!」」」

 

 弦十郎さんの命令で、俺たち3人のシンフォギアは団地に向かう。

 最速の最短距離で十数秒ほど。

 団地に近づくほど、銃撃の音が聞こえてくる。

 団地前の広場にたどり着く。

 木が何本か生えており、アスファルトはひび割れている。

 その一角で、黒服さんと、エンジェノイズが戦闘していた。

 

「一人一体、いくよ!」

「うんっ!」

「わかった!」

 

 俺たち3人は3体のエンジェノイズに向かった。

 それぞれ戦輪、拳、そして鏡でエンジェノイズを倒す。

 3体だけのエンジェノイズなんてナレ死で十分なんだよオラッ!(威風堂々)

 そんなわけで黒服さんたち救出である。

 

「助かったよ、シンフォギア」

 

 黒服たちのリーダーが礼を言ってくれる。

 

「どういたしまして」

「エンジェノイズは5階から飛び降りてきたんだ。その時、部屋の中に人の影のようなものが見えた」

「じゃあ敵はまだ、部屋の中に?」

「おそらく……」

 

 と、情報交換しているとその5階の部屋からエンジェノイズが次々と飛び降りてくる。

 

「うわあっ!」

 

 黒服さんが悲鳴をあげる。

 だが、訓練された動きで後退する。

 

「シンフォギア、頼んだ!」

「今出てきたエンジェノイズを倒したら、制圧に向かおう!」

 

 と、更に黒服さんたち。

 そんな訳で、エンジェノイズとの戦闘である。

 

 

 

出てきたエンジェノイズの数【1D10】

 

結果【10】+3体

 

 

 

シンフォギアVSエンジェノイズ【1D10】

 

一鳴【2】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)+3(クリス補正)

響【9】+5(錬金術補正)+3(未来補正)

未来【4】+5(錬金術補正)+3(響補正)

合計、53。

 

エンジェノイズ【4】×13(数補正)

=52

 

 

 

「目一杯呼びやがってオラーッ!」

 

 沢山出てきたエンジェノイズに向けて小型戦輪を射出。

 エンジェノイズたちの翼を撃ち抜き、落としていく。

 しかし、それで地面に追突したところで倒れるエンジェノイズではない。

 そんな地面に落ちてきたエンジェノイズを響ちゃんが殴り抜いていく。

 それをカバーする未来ちゃんのレーザー。

 完璧なチームワーク、完璧なチームワークじゃない?(自画自賛)

 まあそれはそれとして、エンジェノイズたちを倒す。

 

「よし、では俺たちは突入する! 装者は何人か着いてきてくれ」

 

 

 

突入する装者【1D6】

(偶数で突入、奇数で下で待機。全員同じ時は振り直し)

 

一鳴【2(突入)】

響【1(待機)】 

未来【4(突入)】

 

 

 

「よし、未来ちゃん俺とついてきて。響ちゃんは下で待機」

 

 俺は二人に告げる。

 

「俺先頭、未来ちゃん殿で警戒。響ちゃんが1番火力高いからエンジェノイズが落ちてきたらぶん殴って黒服さん守ってくれる?」

「うんっ!」

「わかった。……未来、気を付けてね」

 

 そんな訳で、俺と未来ちゃんは黒服さんを挟む形で突入することになった。

 響ちゃんは黒服さん数名と共に下で待機。

 もし、犯人がベランダから落ちてきたら確保する係である。

 俺たちは階段を駆け上がる。

 3階を過ぎたあたりで上からエンジェノイズが降りてきた。

 だが、狭いので一体ずつしか降りてこれないし、一体だけならナレ死で終わる。

 

「しゃいっ!」

 

 小型戦輪を手に握りメリケンサックのように使って殴る。

 もちろん、炎は出している。

 

「しゃいっ! しゃいっ! しゃいっ☆(砂のサイレンススズカ感)」

 

 殴る。

 殴る。殴る。

 殴って進む。

 進み続ける。

 

「しゃいしゃーいっ☆(芝のサイレンススズカ感)」

「ナルくん、大丈夫ーっ?」

「しゃいしゃーい(大丈夫の意)」

 

 後ろから未来ちゃんの心配する声。

 なのだが、俺はエンジェノイズを殴るのに集中してて変な返しをしてしまった。

 ま、ま、ええわ(大雑把)

 もう5階の505号室前だし。

 扉の前はエンジェノイズがミチミチ詰まっていた。

 一斉に出ようとして詰まったのか。

 まあ、的が纏まってるなら手間が省けるというもの。

 

「しゃーっ、いーっ☆」

 

 エンジェノイズ群鏖殺!

 手に握る小型戦輪を高速回転、炎が拳を包み込みエンジェノイズが黒焦げになって消滅する。

 

「デトろ、開けロイト市警しゃいっ☆」

「もう開いてますよ?」

 

 黒服さんにツッコまれた。

 まあええわ。突入よ。

 505号室は、ほとんどコンクリート剥き出しの部屋であった。

 だが、リビングは最新のパソコンや機材、寝袋が運び込まれている。

 その部屋の中に男が一人。

 黒い髪を撫でつけた、神経質そうな男だ。

 線の細い、白衣を着た若い男。

 その白衣は、ドクターウェルが着ているものに似ている。

 F.I.S.の人間、だったのだろうか。

 

「馬鹿な、エンジェノイズが全滅だと……ッ!」

「手を上げろッ!」

 

 男が震える声で後ずさる。

 その男を逃さないように、俺の後ろから黒服さんたちが銃を取り出しながら囲む。

 未来ちゃんはちゃんと入り口を警戒している。

 下からエンジェノイズがやって来るかもしれないからね、しっかりしてるね未来ちゃん。

 

「今なら怪我しなくてすむしゃい☆」

 

 俺はシャドーする。

 火の粉が男に向かって飛ぶ。

 

「ひ、ひぃ……」

 

 男はすっかりビビってるようだ。

 限界が来たのかその場でへたり込む。

 

「よし、確保!」

 

 黒服さんたちが男に向かって飛び出す。

 男を取り押さえて、手錠を掛ける。

 

 

 

シーザーの救援ダイス【1D10】

(5以上でくる)

 

結果【5(くる)】

 

 

 

「た、助けてくれツァバト……ッ!」

 

 黒服さんに取り押さえられながら、男が叫ぶ。

 その時である。

 ふと、リビングから窓を見ると、遠くから光るなにかが見えた。

 

「全員伏せろッ!!!」

 

 俺はそう叫ぶと黒服さんを飛び越えてベランダに向かう。

 だが、間に合わず。

 ベランダのガラスを突き破り、何かが突入してくる。

 

「うわっ!」

「きゃあッ!」

 

 黒服さんたちが弾け飛ばされる。

 誰かの叫び声が聞こえる。

 機材の壊れる音がする。

 ばさり、と翼のはためく音がした。

 白い羽根が飛び散っている。

 月明かりに照らされて、女神がリビングに立っていた。

 

「ふむ。無様な姿だな我が契約者よ」

 

 ツァバトが、そう言う。

 

「あ、あひ……。ツァバト、た、助かったぞ」

 

 男が呻く。

 その男をツァバトは左肩で抱える。

 米俵扱いである。

 

「う、動くな……!」

 

 ツァバト突入の際弾き飛ばされた黒服さんが一人、立ち上がりながら銃を男に向ける。

 その黒服さんを一瞥するツァバト。

 宙を舞う自分の羽根を一つ掴むと、それを黒服さんに向けて投げつけた。

 

 

 

羽根キャッチダイス【1D10】

(5以上で成功)

 

一鳴【6(成功)】

未来【2(失敗)】

 

 

 

 俺はその羽根を拳で弾き飛ばす。

 

「お前今この人エンジェノイズにしようとしたしゃい!?」

「ナルくん語尾、語尾!」

「おっと」

 

 未来ちゃんに注意された。

 無意識だったわ(震え声)

 

「シンフォギアか。まだ生きていたのか」

 

 と、ツァバト。

 

「孫とひ孫に囲まれるまで生きてやるよ」

 

 と、軽口を返しながら契約者の男を見る。

 ツァバトの陰、確保するにはツァバトを倒さねばならない。

 

「シンフォギア、ここは引け」

「それはこっちのセリフなんだが?」

「7秒」

「なに?」

「お前の仲間を皆殺しにするのに掛かる時間だ」

 

 そう言うと、右腕を肩まで持ち上げる。

 そして、右手を中心ににエネルギーが球状に展開されていく。

 

「この家屋を破壊した後、私は契約者を抱えて脱出する。この人数、お前たちに助けられるか?」

「……ッ!」

 

 ツァバトの言葉に唸るしかなかった。

 彼女の言う通りだからだ。

 この団地を崩されたら、黒服さんたちは瓦礫に埋まってしまう。

 だが、彼らを逃がすと後々更に被害が……。

 

『一鳴くん、聞こえるか。ここは彼女らの言う通りにするんだ』

 

 弦十郎さんから通信が入る。

 ……致し方なし、か。

 

「……わかった」

 

 俺は一歩下がった。

 それを見た黒服さんたちも同じように下がる。

 

「ふむ……いいだろう」

 

 ツァバトが右腕を下ろす。

 ……ように見せかけて、部屋の中の機械に向ける。

 エネルギーの奔流が放たれて機械を破壊していく。

 

「なんじゃーっ!?」

「証拠隠滅、と言うやつだ」

 

 ツァバトがそう言う。

 部屋の中の機械はすべて破壊されてしまった。

 

「では、さらばだシンフォギア。また、()()()()()()()()()()()()()

 

 ツァバトはそう言うと、自身が突入した窓から飛び立っていった。

 

「ああああぁぁぁ〜! ツァバト、僕は生身だぞ速度を落とせぇぇぇぇぇ〜!!」

 

 男の悲鳴が遠く響いていた……。

 

「行ったか……」

「うん……」

 

 俺と未来ちゃんは窓の外を見ながらそう言い合った。

 ライブ会場を襲撃し、沢山の人を殺したエンジェノイズたちを使役する男をあと一歩のところで取り逃した。

 その悔しさから、拳を握る。

 

「未来、ナルくん! 平気!?」

 

 と、玄関から響ちゃん。

 

「俺たちは無事。でも……」

「犯人に逃げられちゃった……」

 

 響ちゃんはホッと、安心した顔をした。

 

「二人が無事で良かった。下からだと窓がいきなり割れた音がしたから」

「ツァバトが突入してきてね……。しかもそいつが色々記録されてそうな機械を壊していくし……」

 

 俺はツァバトに破壊された機械を見る。

 黒服さんたちが機械の残骸を回収していた。

 

「一鳴くん、諦めるのはまだ早いよ」

 

 と、黒服さんの一人が言う。

 

「どうもあのツァバト、機械は壊したら終わりだと思ってたみたいで破壊が雑でね」

 

 そう言うと、欠片を一つ見せる。

 

「記録媒体はほとんど壊れてない」

「ええ……」

 

 ようはゲーム機の本体は壊したけどカセットは壊してない、みたいな?

 

「雑……」

「だから、これを二課で解析すれば」

「敵の情報を手に入れられる、と!」

 

 つまりまあ。

 今回の突入作戦は失敗ではなかったと言うことね。

 やったぜ。

 

 

 

 

 

手に入れた情報【1D10】

 

1 カ・ディンギルで月を壊すつもり(動力源がない!)

2 カ・ディンギルで月を壊すつもり(動力源がない!)

3 カ・ディンギルで月を壊すつもり(動力源がない!)

4 深淵の龍宮保有の高エネルギー保持聖遺物リスト(それで何するつもり?)

5 深淵の龍宮保有の高エネルギー保持聖遺物リスト(それで何するつもり?)

6 深淵の龍宮保有の高エネルギー保持聖遺物リスト(それで何するつもり?)

7 カ・ディンギルで月を壊すつもり(動力源がない!)

8 深淵の龍宮保有の高エネルギー保持聖遺物リスト(それで何するつもり?)

9 カ・ディンギルで月を壊すつもり(動力源がない!)

10 全部

 

結果【3 カ・ディンギルで月を壊すつもり(動力源がない!)】

 

 

 





いつも小説書くのに使っていたメモアプリがグーグルから「止めとけ」言われたので、別のアプリ使い始めました。
改行すると、文頭勝手に下がるので助かる助かる。

そんな訳で次回、敵が深淵の龍宮に攻めてくる話。
二課は先手取られるけど、敵の目的は高エネルギー保持聖遺物だとわかってる、そんな状態です。
ではまた、次回……。
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