転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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最近小説の勘を取り戻すために完全オリジナルのVRMMO物の話を書き始めました。ちなみに公表するつもりはないです。
でも3日間で15,000文字書いてました(震え声)
その熱意をシンフォギアに向けなきゃ(使命感)したので初投稿です。
ちなみにMMOはやったこと無いので勘で書いてます。ほとんどダクソ仕草だゾ(震え声)



第127話 一鳴の歌

 

 

 

「どりゃあああ!!」

 

 響ちゃんが気合を入れながら拳を振るう。

 

「功夫の練が甘いッ!」

 

 それを弦十郎さんは片手で受け止める。

 トラック同士の正面衝突みたいな轟音鳴り響いてたんだけど(震え声)

 

「俺が見本を見せてやる! 稲妻を喰らい、雷を握り潰すように、撃つッッッ!」

 

 弦十郎さんの正拳突き。

 響ちゃんが吹き飛ばされた(恐怖)

 

「立て響くん、もう一度だ!」

「はい、師匠!」

 

 二人の特訓は大変だなぁ(白目)

 響ちゃんが退院して月曜日。

 放課後から二課に詰めて、ああやって弦十郎さんと特訓である。

 未来ちゃんは別のトレーニングルームでキャロルちゃんと模擬戦。

 俺は完全聖遺物の用意ができるまで待機というワケダ。

 まあそんな訳で未来ちゃんの方を見に行く。

 

「錬金術の詰めが甘いッ! 無数の鏡を介し、光通信で錬金術を行使するというのは良い発想だが行使にタイムラグが生じている! 素人ならともかく錬金術師相手には通じないぞ!」

「はいッ!」

 

 未来ちゃんの方も厳しそうだぁ(震え声)

 キャロルちゃんだけじゃなくてオートスコアラーも揃い踏みである。

 

「一鳴くんここに居たのね」

 

 と、声を掛けてきたのは友里さんだ。

 

「友里さん、ということは」

「ええ、準備が整ったわ」

「了解です」

 

 完全聖遺物の準備が整ったようだ。

 友里さんに案内されたのは、トレーニングルームから少し離れたエリア。

 トレーニングルームよりも頑丈な、聖遺物実験場である。

 

「待っていたわよ」

 

 出迎えてくれたのは、了子さん。

 ドクターウェルとエルフナインちゃんもいる。

 

「これが、貴方がデュオレリックに使う聖遺物、『チャンドラハース』よ」

 

 翠玉の如き刀身の、月の微笑みという意味の曲刀の完全聖遺物。

 2年前にこの国にやってきた生体型完全聖遺物、ラーヴァナの携えていたものだ。

 俺がラーヴァナを倒した後、永田町にある記憶の遺跡に収められていたのを、取り寄せたのだった。

 懐かしい。

 こいつを使ってラーヴァナに大ダメージを与えたんだったな。

 

「感動の対面ってやつですか?」

 

 と、ドクターウェル。

 

「そうですねぇ。チャンドラハースなら一度使ってるんで不安は少ないです」

「はいッ! 2年前のデータから、一鳴さんのスダルシャナとチャンドラハースの相性が良かった事がわかりましたので、今回のデュオレリック実験に選出されたんです」

 

 エルフナインちゃんが熱く語る。

 

「はいはい。実験を始めるわよ」

 

 了子さんが手を叩いて言う。

 

「みんなは別室で待機。一鳴くんは合図をしたらチャンドラハースを持って聖詠を唄ってちょうだい」

「りょ!」

「頑張ってください!」

 

 エルフナインちゃんに応援される。

 チャンドラハース。

 月の刃、あるいは月の微笑み。

 翠に輝く刀身は、月の光と同じ波長であり脳と肉体との情報伝達を阻害する力を持つ。

 インドの破壊神シヴァがラーヴァナに送った神剣だ。

 それが、眼の前にある。

 美しい刀身だと思う。

 しかしその美しさは呪われた月の光でもある。

 エンキの遺した、人を守るための呪いだ。

 

 「準備オッケーよ、一鳴くん。実験を始めましょう」

 

 了子さんの声が実験室のスピーカーから聞こえてくる。

 ふと、上を見ると強化ガラスの向こうから了子さんたちの姿が見えた。

 俺は手を振ると、チャンドラハースを手に取る。

 そして、唄う。

 

「───── Sudarshan tron」

 

 唄った瞬間、エネルギーの波濤がチャンドラハースから俺に伝わり、そして。

 

 

 

 ◆

 

 

 

「よう、俺」

 

 白い空間に居た。

 天も地も全てが白い空間。

 そこに、俺の影がいた。

 

「イヤーッ!」

「待って!?」

 

 俺の右ストレートを躱す俺の影。

 

「お前俺の弱い心だなイヤーッ!」

「待て待て待て! 今回は味方だ!」

 

 俺のラッシュを躱す俺の影。

 前回チャンドラハースを持ったときも現れたからなコイツ。

 でも味方ってどういうことよ。

 

「またお前を倒すなり交渉するなりするのが今回の試練じゃないの?」

「違うわ!」

 

 違った。

 

「……ごめんね」

「しょうがねぇなぁ(クソデカ心)」

 

 俺の弱い心は広かった。

 さすが俺やでぇ。

 

「じゃあ何するのさ」

「……()()()が俺たちに興味を示した」

 

 と、語りだす俺の影。

 冷や汗を流している。

 

「ある方?」

「……チャンドラハースの元の持ち主」

 

 チャンドラハースはラーヴァナが持っていた。

 神々に殺されないという能力を持っていたラーヴァナが、シヴァ神の住む山を揺らした際にその蛮勇を気に入られて送られたという。

 つまり、チャンドラハースの元の持ち主というのは……。

 

「……」

 

 いつの間にか、『彼』は結跏趺坐で浮いていた。

 もつれた髪に、額には第三の目。

 喉は青く、全身に灰を塗りたくっているので灰色の肉体だ。

 首には蛇が巻き付いている。

 腕は四本、それぞれ三叉の槍、太鼓、斧を持ち、残った一本の腕では指でチャクラムを回している。

 腰巻きは虎の皮。

 インドの破壊神シヴァである。

 

「力を示せ……。我が月の微笑み、託すに値するかの力を」

「来るぞ、構えろ!」

 

 いつの間にか、俺も俺の影もシンフォギアを纏っていた。

 シヴァの第三の目が開いた。

 

 

 

一鳴'sVS破壊神シヴァ【1D10】

 

一鳴【9】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)+3(クリス補正)

一鳴の影【2】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)+3(クリス補正)

合計、【55】。

 

破壊神シヴァ【7】+50(破壊神補正)

合計、【57】

 

 破壊神シヴァの第三の目から熱線が放たれる。

 すべてを破壊するパスパタだ。

 俺と俺の影はなんとか回避。

 そのまま、シヴァの側面から戦輪を叩きつける。

 だが、俺の攻撃は三叉槍で、俺の影の攻撃は斧で受け止められる。

 シヴァは武器を振るう。

 俺と俺の影は吹き飛ばされた。

 

「強……っ」

「破壊神、だからな!」

 

 と、俺の影と言い合う。

 俺の影の言う通り強い。

 だが、二人なら倒せそう。

 そんな気はする。

 

「……どうした?」

 

 シヴァがふよふよ浮きながら問いかける。

 

「その程度では我が月の微笑み、託すわけにはいかぬ」

「いいや、使わせてもらうね!」

 

 ツァバトが二課を攻めてくる可能性が高い今、デュオレリックの力は必要だ。

 

「弱い俺よ、力を合わせよう!」

「合わせてコレだぞ!」

「なら更に合わせる!」

「……わかったよ!」

 

 さあ、第2ラウンドだ!

 

 

 

一鳴'sVS破壊神シヴァ(再戦)【1D10】

 

一鳴【5】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)+3(クリス補正)+3(コンビネーション補正)

一鳴の影【9】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)+3(クリス補正)+3(コンビネーション補正)

合計、【64】。

 

破壊神シヴァ【7】+55(破壊神補正)

合計、【62】

 

 

 

「行くぞ!」

「おうっ!」

 

 俺と俺の影はシンフォギアのスカートアーマーを展開。

 中にある小型戦輪を射出。

 いつもの2倍の数で、シヴァに攻撃を仕掛ける。

 シヴァは三叉槍と斧を巧みに使い、小型戦輪を叩き落としていく。

 恐ろしい勢いだ。

 あっという間に小型戦輪を全機落とされる。

 というかさっきよりも強くなってない?(震え声)

 と、とにかく。

 時間を稼ぐことには成功したワケダ。

 

「行くぞ相棒ォ!」

「わかったよもう一人の俺、というべきか!?」

 

 二人で戦輪の面の方をシヴァに向ける。

 盾のように構えた戦輪から、紅い光線が放たれる。

 

───紅鏡光線───

 

 2方面から放たれた光線を、シヴァは三叉槍と斧で受け止める。

 光が弾かれるが、それでも。

 

「押し切れェッ!」

「応ッ!」

 

 光線の威力を高める。

 太く熱くなる閃光。

 シヴァの三叉槍と斧を弾く。

 2条の光線がシヴァに直撃する。

 しばらく照射したが、俺も俺の影も限界が来て光線が出なくなる。

 

「ハァ、ハァ……」

「……どうだ」

 

 水蒸気の中に結跏趺坐の影。

 シヴァは健在であった。

 

「……見事」

 

 だが、シヴァに戦意はなかった。

 傷もついてなかった(震え声)

 

「我が試練、よくぞ越えた」

「じゃあ……」

「月の微笑み、貴様に託そう」

 

 いつの間にか、シヴァの手には三叉槍の代わりにチャンドラハース。

 その手を伸ばすシヴァ。

 俺は俺の影と顔を見合わせた。

 

「取れよ、俺。皆を守るんだろ」

 

 俺の影がそう言う。

 

「ありがとう、俺の弱い心。俺の影」

「いいよ。俺はお前、お前は俺。お前の願いは俺の願いでもあるんだから」

 

 俺は頷くと、シヴァに向き直りチャンドラハースを手に取った。

 チャンドラハースから光が放たれ世界を染め上げていく。

 

「ああ、言い忘れてた。()()()()()()()()?」

 

 俺の影が意味深なことを言い、そして。

 

 

 

 ◆

 

 

 

「これは……」

 

 意識は聖遺物実験場に戻っていた。

 手にはチャンドラハースは無く、しかし纏うシンフォギアからはチャンドラハースの力を感じる。

 装甲の各所から翠緑のエネルギーが水晶状に固形化して刃のようになっている。

 というか、なんか体に違和感が……。

 

「……ある」

 

 自分の胸に大きなおもち。

 ばいんっ、というか ばるんっ、というか。

 ……クリスちゃん並みにあるな。

 あと、声も少し高いような。

 嫌な予感がして、股間を弄る。

 

「……ある!?」

 

 ご立派様は健在であった。

 マリアさんまっしぐらセレナちゃん御用達クリスちゃんお気に入りのマーラ様はただそこにあり続けている。

 ふぐりも一緒だ。

 安心!

 安心か?

 

「了子さん!? 了子さーん!?」

「聞こえてるわよー」

 

 別室待機の了子さんに助けを求める。

 

「おっぱいとチンチンが同居しとる!!」

「状況は把握したわ。おそらく、チャンドラハースの力ね」

 

 シンフォギアは本来なら女性しか扱えない。

 エネルギー固着型のプロテクターは完全なる肉体を持つ者しか扱えないからだ。

 それが、XX染色体を持つ女性のみというワケダ。

 だが、俺は胎内に子宮を持つ。

 陰陽思想で言うところの太極、すなわち完全な身体を持つ事で男でありながらシンフォギアを纏うというインチキを可能としていた。

 そして、チャンドラハースはそこを強化した。

 肉体の殆どを女性に変じる事でXX染色体を持ち、しかし男根を残すことで陰陽思想でも完全な身体を体現する。

 二重の完全な肉体。

 それが、デュオレリック発動中の俺というワケダ。

 

「つまり今の俺は ふたなりドスケベギャル……!」

「一鳴くん、ここにはエルフナインちゃんも居ること忘れないでね?」

 

 了子に突っ込まれる。

 

「あ、大丈夫ですよ了子さん。一鳴さんがスケベ人間だってわかってますから!」

「クゥーン……(掠れ声)」

 

 エルフナインちゃんからの評価がお辛い。

 

「それはそれとして。今の一鳴くんのシンフォギア、エネルギーが今までより遥かに高まってるわ。絶唱……ううん、それ以上のエネルギーよ!」

 

 デュオレリック、凄まじい力らしかった。

 

「そんな事より了子さん。俺の身体は元に戻るんでしょうか?」

 

 俺にとっては死活問題だ。

 2回男として生まれ男して生きてきたので、今さらTSふたなり化は勘弁願いたい。

 

「チャンドラハースが一鳴くんの身体を変えているから、シンフォギアを解除したら治ると思うけど、その前に実験させて♡」

「解除ォ!」

 

 俺は了子さんを無視してシンフォギアを解除した。

 光に包まれる俺。

 光が収まると、下を見たときの視界がスッキリしていた。

 

「ない!」

 

 胸を触る。

 平たい胸筋のみだ。

 

「ある!」

 

 股間を触る。

 ご立派様が生えていた。

 

「戻ったぁ!」

 

 俺は右手を高く掲げた。

 右手にはチャンドラハースが握られたままだ。

 

「はーい、戻ったならもう一度デュオレリックしてね? ちゃんと実験しないと使い物になるかわからないもの」

 

 了子さんはにべもなかった。

 この後目茶苦茶実験した……(ぐったり)





タイトルの一鳴の歌。
元ネタは防人の歌。原作無印9話です。
でも書いてみたら一鳴くん聖詠しか唄っとらんな。
僕が新曲書けてないせいなんですが(震え声)
誰か作詞の仕方、教えてクレメンス。
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