転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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そろそろ第一部クライマックスなので初投稿です。

最近またDARK SOULSリマスタード(Switch版)始めました。
エルデンリングやった後だとボスが弱い。
むしろエルデンリングがやたらめったら強いのか……?


第128話 繋いだ愛が紡ぐもの

 

 

 

 チャンドラハースのデュオレリックは凄まじい力を誇った。

 スダルシャナのシンフォギアが聖なる太陽、浄化の炎の力を宿していたのに対し、チャンドラハースが月光の力、人を魅了し相互理解を乱す力。

 その2つの力が合わさった結果、何故か凄まじいエネルギーが生み出され続けることになったのだ。

 

「だって、スダルシャナは太陽。チャンドラハースは月でしょ?」

 

 了子さんが言う。

 

「それってつまり陰と陽の合一。太極じゃない! 完全の体現よ。そりゃエネルギー溢れるわ」

 

 了子さんの言う通り、シンフォギアからエネルギーは溢れるばかりだ。

 装甲各所の翠玉は成長して鹿の角の如く四方に伸び、アームドギアから漏れる炎は猛々しく燃え上る。

 

「ちょ、これヤバいんじゃないですか?」

「エネルギー400%オーバー! これ以上は実験場が保ちませんよ了子さん!」

 

 ドクターウェルとエルフナインちゃんが慌ててる。

 待って今そんなにヤバいの?

 俺は何も感じないというか、すこぶる調子がいい。

 

「一鳴くんは大丈夫でも、実験場が保たないか。一鳴くん、シンフォギア解除してちょうだい」

「わかりました」

 

 シンフォギア解除。

 装甲とおっぱいは消え失せ、右手にはチャンドラハース。

 

「ふぅ……」

「エネルギー霧散を確認しましたぁ」

 

 ドクターウェルとエルフナインちゃんも落ち着いたよう。

 とまあ、こんな具合で。

 俺のデュオレリック実験は短時間でこまめに行われる事となった。

 溢れるエネルギーが尋常じゃないみたいだしね。

 訓練室より頑丈な聖遺物実験場が保たないって、チャンドラハースのデュオレリックってヤバすぎか?

 

 そんなこんなで一週間が過ぎた。

 

 俺は相変わらず毎日デュオレリックの実験。

 ある程度戦力も把握出来たらしく、もう訃堂司令に報告したという。

 少なくとも、今まで出てきたエンジェノイズではデュオレリックには敵わないとか。

 それでも油断大敵。

 ある程度制御出来るようになってきたとは言え、もっとデュオレリックを上手く使えるようにならないと。

 

 そう思いながら今日も聖遺物実験場に来ていた。

 

「了子さん、今日の実験は?」

「今日は今までの集大成よん」

 

 と、スピーカーから弾んだ声の了子さん。

 訝しく思っていると、聖遺物実験場の扉が開く。

 

「聖遺物実験場って、ここだよね?」

「うん。あ、ナルくん」

 

 入ってきたのは響ちゃんと未来ちゃんだ。

 

「あれ、どうしたの?」

「うん、師匠から今日はここで特訓の成果を見るって」

「私も、キャロルちゃんからここに行けって」

 

 つまり、どういうことだ?

 

「来たわね二人共」

 

 了子さんが語り掛けてくる。

 

「二人共弦十郎くんとキャロルちゃんからシゴかれてきた成果を見せる時が来たわよ。二人で協力して、一鳴くん倒すこと! それが最後の特訓よ」

 

 俺はやられ役かい!

 

「だってデュオレリック中の一鳴くん、ボス敵として丁度いいんだもん」

「おのれぇ!」

「スマン一鳴くん、申し訳無いが二人の試練となってくれ」

「一鳴、悪いが頼む」

 

 弦十郎さんとキャロルちゃんから申し訳なく言われる。

 

「しょうがねぇなぁ(クソデカ心)」

 

 俺は二人の壁となる事にした。

 今の内に強大な敵と戦っておけば、エンジェノイズやツァバトとの決戦で踏ん張れるかもだしね。

 

「ありがとうナルくん!」

「ありがとう」

 

 響ちゃんと未来ちゃんにお礼を言われる。

 

「いいのよ。それじゃあ……」

 

 俺はチャンドラハースを握った。

 

「二人揃って、壁超えと行こうじゃないか(イケボ)」

 

 三人同時に、聖詠を唄う。

 

「───── Sudarshan tron」

「Balwisyall nescell gungnir tron」

「Rei shen shou jing rei zizzl」

 

 スダルシャナのシンフォギアに、チャンドラハースの力が混じり合う。

 赤銅色のギアから、翠緑のエネルギー結晶体が生えて装甲や刃のようになる。

 アームドギアである戦輪は黄金に輝き、翠緑の結晶と燃え盛る炎が刃の形を取る。

 額にはシヴァ神の第三の目を象る翠緑と黄金の飾り。

 また、肉体が女性のものとなり、胸と尻が大きくなり腰がくびれる。

 しかし、男性器健在!

 完全の体現!

 デュオレリック、顕現。

 

「な、ななな……」

「ナルくんが……」

「「女の子になったーーーッ!?」」

 

 あ、響ちゃんと未来ちゃんが目を丸くしてる。

 

 

 

ひびみくのTS一鳴くんへのお気持ち【1D10】

 

1 かわいい!

2 かわいい!

3 かわいい!

4 おっぱいでっか……

5 かわいい!

6 かわいい!

7 かわいい!

8 かわいい!

9 おっぱいでっか……

10 やらないか?

 

響 【9 おっぱいでっか……】 

未来【8 かわいい!】

 

 

 

 響ちゃんは俺の胸をジーッと見ている。

 その後、自身の胸を触る。

 

「ナルくんおっぱい大っきくない?」

「クリスちゃん並みだゾ(自慢げ)」

「いーなー! 私もデュオレリックしたらおっぱい大きくなるかな!?」

「響ちゃんもう充分大きいでしょ!」

 

 そもそもデュオレリックにスタイル良くなる効果は無いゾ。

 

「ナルくん、すっごい可愛くなってるね」

 

 と、いつの間にか近付いてきていた未来ちゃん。

 俺のほっぺたをツンツン。

 

「お肌もモチモチすべすべ。いいなぁ」

「未来ちゃんのお肌もモチモチすべすべでしょ」

 

 俺はお返しとばかりに未来ちゃんのほっぺたをむにむにする。

 かわゆい。

 

「あーズルい! 私も!」

「響ちゃんはおっぱい揉むでしょ! めっ!」

「そんなぁ!」

 

 そう言い合う間にも、響ちゃんの視線は俺のGカップに注がれている。

 すけべぇ。

 

「はいはい。百合百合してないで戦闘しなさーい!」

 

 と、スピーカーから了子さん。

 百合百合なのか。俺はTSしてるとはいえ男だし、チンチン生えてるし。

 百合過激派に怒られないかしら。

 そもそも百合とは(哲学)

 

「そういえば、二人はどれくらい強くなったの?」

 

 

 

ひびみくの特訓の成果【2D10】

(最低保証5)

 

響 【4】+【3】=『7』

未来【7】+【8】=『15』

 

 

 

「女子一週間会わざれば刮目してみよ、か」

 

 俺は二人の戦闘力を観察した。

 二人共、充分強くなっている。

 特に未来ちゃんは響ちゃんよりも強くなってる。

 これは油断できんな……!

 

「はい、ふたりともモチモチ終わりよ。俺から離れなさーい。響ちゃんおっぱい揉むなー」

「訓練終わったらまた揉んでいい?(レズっ気)」

「終わったら男に戻るんだよなぁ(無慈悲)」

 

 兎にも角にも、戦闘開始である。

 

 

一鳴VSひびみく【1D10】

 

一鳴【5】+13+3(マリア補正)+3(セレナ補正)+3(クリス補正)+50(デュオレリック補正)

合計、【77】。

 

響【10】+7+5(錬金術補正)+3(未来補正)25

未来【8】+15+5(錬金術補正)+3(響補正)31

合計、【56】。

 

 

 

「それじゃまずは、小手調べ」

 

 俺は空を飛び上がると、スカート装甲から小型戦輪を射出。

 小型戦輪もまた、デュオレリックの影響により黄金に変化し、翠緑の刃を生やしている。

 それらが無数に発射される。

 響ちゃんと未来ちゃんは冷静に対処。

 

「どりゃあ!」

 

 響ちゃんは錬金術で岩の突撃槍を無数に錬成。

 それを拳で殴り飛ばし、小型戦輪を破壊していく。

 

「そこっ!」

 

 未来ちゃんは小型の鏡を無数に浮かべ、そこから光線を発射。

 光線に当たった小型戦輪は凍りついて地面に落下。

 光通信による錬金術の行使、モノにしている……!

 

「それならこれはどう?」

 

 俺はアームドギアの戦輪を、盾のように構える。

 

 

───空鏡光線───

 

  

 従来の紅鏡光線は炎を熱線に変えて発射する。

 しかし、デュオレリックの空鏡光線は翠緑のエネルギー、すなわち月の光を伴う翠緑が混じった黄金の光線となる。

 マーブルでキレイである。

 が、撃たれる方はそうでなく……。

 

「未来ッ!」

「響ッ!」

 

 二人は散開する。

 息のあった行動。

 どちらか一方を追えば、もう片方が俺を攻撃するという事か。

 だが、甘い。

 

 

───空鏡光線・喘月───

 

 

 

 戦輪から放たれる光線が散弾に変わる。

 光線が二人を捉える。

 

「うわーッ!」

「きゃあッ!」

 

 散弾光線に撃たれる二人が悲鳴を上げる。

 可哀想だが、俺は攻撃の手を止めない。

 本気でやらないと、二人のためにならないし、ね!

 

「か、身体が……」

「なんで……?」

 

 光線を止める。

 響ちゃんと未来ちゃんは地面に倒れて動かない。

 チャンドラハースの月の光の力ゆえに。

 

「月の光は呪いの光。脳と肉体の情報伝達に齟齬を起こして、動けなくさせる」

「……え」

「詳しくは後で了子さんに聞きなさいな」

 

 俺は戦輪を振りかざす。

 戦輪に生える翠緑の刃が伸びる。

 さらに戦輪を高速回転、翠緑の刃からエネルギーが放たれる。

 

「取り敢えず、今日のところは俺の勝ち、ということで」

 

 俺は戦輪を振るう。

 翠緑の刃から、無数のエネルギー光波が放たれる。

 

 

───翠月残光波・INFINITY───

 

 

「うわあああ!!」

「きゃああああ!!」

 

 二人はエネルギー光波にさらされ、吹き飛ばされる。

 

「う、うぅ……」

「ま、だ……」

 

 だが、戦意はまだ衰えておらず。

 しかし。

 

「そこまで!」

 

 と、弦十郎さんの声がスピーカーから響く。

 

「師匠、私はまだ……」

「駄目だ、響くん。これ以上無理はさせられん」

「未来、お前もだ」

「……はい」

 

 二人の師匠がストップをかける。

 

「ふたりとも立てる?」

 

 俺は二人に聞く。

 

「うん……」

 

 響ちゃんの手を取り立たせる。

 

「……ありがと」

 

 未来ちゃんの手を取り立たせる。

 

「デュオレリック、すごいね」

 

 響ちゃんがポツリと呟く。

 未来ちゃんも頷く。

 

「相性にもよるけど、完全聖遺物使ってるからねぇ」

 

 実際、チャンドラハースの力による部分が大きい。

 無限の力、呪われた月の光。

 これは多用できない、まさしく奥の手だ。

 

「実際、デュオレリックが無いなら二人には負けてたと思う」

「……それでも悔しいな」

「うん、悔しい」

 

 と、二人。

 

「それなら、また相手するよ。何度でも」

「本当?」

「ん」

「次は、負けないからね!」

「ん!」

 

 という訳で。

 俺たち三人は確かに強くなれたのであった。

 

 

 

ちなみにこの後二人は一鳴くんに勝てたかな?【1D10】

 

1 流石にデュオレリックは強い

2 流石にデュオレリックは強い

3 流石にデュオレリックは強い

4 響ちゃんが一鳴ちゃんの胸揉んで怯ませたけど無効試合

5 流石にデュオレリックは強い

6 流石にデュオレリックは強い

7 流石にデュオレリックは強い

8 流石にデュオレリックは強い

9 流石にデュオレリックは強い

10 最終的に一鳴VS響&未来&弦十郎&キャロルになった

 

結果【7 流石にデュオレリックは強い】

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 一鳴と響、未来が日々特訓していた頃。

 5月、ゴールデンウィークが過ぎたある日のこと。

 ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクスは、彼の暮らす孤児院にいた。

 ナスターシャが経営する孤児院は、彼にとっての帰るべき家である。

 もっと、帰るのは月に一〜二度であるが。

 その彼が、昼間から孤児院にいるのは、休みだからではない。

 客人が来ていたからだ。

 招かれざる客、が。

 

「待っていたよ、ウェル」

「ジュリアン、何故ここに」

 

 招かれざる客、ジュリアン・シーザーは孤児院応接室のソファに座り、紅茶を飲んでいた。

 

「ツァバトが言ってなかったか? 宣戦布告だよ」

 

 深淵の竜宮にて、ツァバトがグラウスヴァインの生成する核融合体を奪った際、一鳴に言い残したのだ。

 

『また会おう、シンフォギア。我が契約者がいずれ宣戦布告するだろう時を待て』

 

 その時が来た、と神霊ツァバトの契約者ジュリアンは言う。

 

「ジュリアン、一つだけ教えてくれ」

 

 ウェルが、かつてのライバルに聞く。

 

「なんで、神霊なんてものと契約したんだ」

()()()、なんてヒドイじゃないか」

 

 ス、とジュリアンの背後に浮かぶのはツァバト。

 かつての神シェム・ハの分霊、半ば透けた霊の姿で現れた。

 

「我は肉体がないからな、交換条件で契約しただけだ」

「交換条件?」

「ウェル、お前に勝ちたいと願ったんだ」

 

 ジュリアンが憎々しげにウェルを見る。

 

「お前は僕の人生の邪魔ばかりする! 子どもの頃から神童と呼ばれマサチューセッツ工科大学を首席で卒業し、真のエリートだけが招かれるF.I.S.に声を掛けられた! 僕は神に選ばれた者だった。そのはずだ!」

 

 ジュリアンが叫ぶ。

 顔を増悪に歪ませながら。

 

「だが、同期にお前がいた。聖遺物工学と生化学、学んだ分野は違えど聖遺物を人間と繋げる研究だった。常にお前と比べられた!」

「ジュリアン、そんなに僕が憎かったのか」

 

 ウェルはジュリアンの感情の発露に、ただそれだけ言った。

 

「憎い! お前が、憎い。僕と同じ、神に選ばれたエリートのはずなのに、英雄になって弱者を救いたいなんて子どものような夢を持つお前が! 弱者は僕たち強者が導く物だと理解しないお前が!」

「ジュリアン、お前は間違えてる」

「間違えてない!」

 

 ジュリアンは髪を掻きむしる。

 

「弱者は救えない! 弱者は所詮才能もない努力もしない愚鈍な怠け者だ! だから選ばれし僕が導く! 利用する! それだけが、彼らの利用価値だ!」

「ジュリアン!」

 

 ウェルがジュリアンの胸ぐらを掴み、立たせる。

 だが、その瞬間ツァバトがウェルの頭に人差し指を向ける。

 指の先には、白銀のエネルギー。

 

「手を離せ」

「ぐ……」

 

 ウェルはジュリアンの胸ぐらから手を離し、後ずさる。

 

「ふ、ふふふ。ふはは、見ろよウェル。神は僕を選んだ。僕はやはり選ばれた者だ。ツァバトは神だ! 僕は正しいんだ!」

 

 ジュリアンはニタニタと嘲笑う。

 

「明日だ。明日、すべてを終わらせる。そして、お前が間違っていたことを証明してみせよう。二課も、シンフォギアも、この孤児院も壊し尽くして!」

「ジュリアン!」

 

 ウェルが叫ぶ。

 ジュリアンとツァバトの姿は掻き消えた。

 孤児院の応接室は、ウェル一人だけになった。

 ウェルはジュリアンの居た場所を見やると、二課に連絡した。

 明日こそが、決戦の時だと。

 

 

 

 次回、月を穿つ





◆解◆必殺技解説コーナー◆説◆

◎空鏡光線
デュオレリック時にのみ放てるビーム砲。
戦輪を盾のように構えて放つのは同じなのだが、撃ち出すのが黄金と翠緑のマーブルビーム。
当たると脳と肉体の情報伝達齟齬が起こり身体が動けなくなる。
チートビーム。
デュオレリックだから許されてる。

◎空鏡光線・喘月
空鏡光線の散弾バージョン。拡散メガ粒子砲。
拡散しても、当たると身体が動けなくなる効果は健在。
チートやチート!
なお、水星の魔女のファラクト戦でグエルくんがやったみたいに肉体に当てずにアームドギアなどで防ぐと問題ない。
ちなみに喘月とは、呉牛喘月のこと。
暑い地方の呉の牛は夜に月を見ても暑さに喘ぐとの故事から、過度に怯えて恐れること。
実際、冷静に対処したら怖くない。
なおグエルくん並みの技量が必要な模様(震え声)

◎✝翠月残光波・INFINITY✝
一鳴がラーヴァナ戦でやったブレード光波。
その連発版。
戦輪の回転を利用して、ブレード光波を連続して放つ。放ちまくる。雑に強い。
名前の由来は、ブレード光波をいっぱい撃つのってマリアさんっぽい、という理由である。
名前はダサいが、一鳴は気に入っている。


そんな訳で次回は第一部終盤。
ツァバトとジュリアンとの決戦です。
よろしくね。
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