転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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更新遅れて申し訳ないです。
世間は大変ですけど私は元気です。
更新遅れたのはFGOしてたからです。
キリシュタリア……最高のライバルだった……。

あ、物騒なサブタイだけど、中身は平穏です。



第十三話 地獄までのカウントダウン①

 

ここは特異災害対策機動部二課の誇る研究室。

エルフナインは了子とキャロルからノイズ召喚プログラムの対策研究について説明を受けていた。

 

「アプリケーションのプログラムで正確にノイズの召喚を行う。言葉にするのは簡単ですが実際に実物を見ると、これがとてつもない技術力で構築された異端技術である事がわかります……!」

「ええ。一呼吸。一工程。ちょっとのミスで不発に終わるノイズ召喚術を、ミスをしない機械にやらせる……。これ考えた人は天才よ」

「それでも、このプログラムの解析は既に終了している。後は、対策を練るだけだ」

「道半ばって所ね」

「わかりました!ボクも頑張ります!」

 

やる気に燃えるエルフナインであった。

 

 

 

ノイズ召喚プログラム対策研究進捗【1D10】

(現在進捗【50%】)

 

1 進捗 + 10%

2 進捗 + 20%

3 進捗 + 20%

4 強い敵が攻めてきて研究どころじゃぬぇ!

5 進捗 + 10%

6 進捗 + 30%

7 進捗 + 30%

8 進捗 + 30%

9 進捗 + 40%

10 進捗 + 50%

 

結果、【1】

 

 

 

九月前半の平日。

ノイズ召喚プログラム対策研究は進んでいなかった。

 

「今月入って何度目だ、出撃……」

 

キャロルが愚痴る。

正規シンフォギア装者である一鳴が、土日祝日しか二課に居ないため、必然的にキャロルが出撃する事になるのだ。

そして九月に入ってから、ノイズ出現率が急上昇していた。

ノイズ召喚プログラムのせいである。

結果、そのノイズ召喚プログラムの対策はあまり進んで居なかった。

 

「一鳴くんも心配していたわね。『対策出来るまで平日も二課に待機しておきましょうか』って、さっき弦十郎くんたちと電話で相談していたわよ」

「そこまでしなくていいが……。というか、アイツは学校大丈夫なのか?」

「一鳴くん、あとはめぼしいイベントが運動会と修学旅行だけだから問題ないんですって」

「だがアイツも六年生だろう?そういうイベントも思い出作りに必要だ」

 

そんな話をする二人を笑顔で見つめるエルフナイン。

その様子にキャロルが気付く。

 

「なんだエルフナイン、そんなにニヤついて」

「キャロルも変わったなぁ、って」

「オレがか?」

「うん。昔はもっと眉間にシワが出来て、誰かの思い出なんて気にも止めなかったのに」

「かわいい弟子が出来ると変わるわねぇ~」

 

揶揄する了子。

 

「かわいい?出来の悪いの間違いだ!」

「ダメな奴ほどなんとやら、と言うわよね?」

「そっか、キャロルも友だちが出来たから変わったんだね」

「うーるーさーいー!」

 

言い合いが始まる三人。

それを少し離れた所から眺めるミカとウェル。

二人は将棋をしていた。

休憩時間だからだ。

 

「やっぱりマスターとフナちゃんはラブラブだゾ」

「女三人寄ればかしまし娘、という奴ですねぇ」

「かしまし?ドクターの言うことは難しいゾ。……あ、それ王手だゾ」

「ま、待った!」

「その待ったもう三回目だゾ」

 

容赦なくドクターの王の駒を奪うミカであった。

 

 

 

 

九月某日。夜8時。

俺、渡一鳴は貸し与えられたマンションの一室で椅子に座り、静かに考え事をしていた。

 

俺の二課出勤日は土日と祝日である。

家が少し遠い場所にある為、平日の出勤は免除されているのだ。

そして土日に働くにあたり、土曜日の夜にわざわざ家に帰り日曜日の朝に出勤するのも面倒だろうと言うことで、二課の権力でマンションの一室を貸してもらったのであった。

1LDKで六畳一間の付いた独り暮らしには十二分に広い部屋であった。

 

俺が座る椅子はLDKにあった。

6人用のテーブルに付いている椅子だ。その席から少し離れた所にあるテレビからは「ボーッと生きてんじゃねぇよ!」という罵倒が聞こえてくる。

そして、俺の後ろからは───

 

「一鳴くん、髪伸びましたね」

「肩下くらいあるんじゃないかしら?」

「……サラサラ」

「……つやつやデス」

「男なのにキレーな髪だな」

 

可愛らしい女の子五人の声が聞こえてくる。

というか、セレナさんマリアさん調ちゃん切歌ちゃんクリスさんであった。

七時前に家に来て一緒に食事を取った後、何故か皆俺の髪を触りだしたのである。

ちなみに髪は、カーチャンのお高いシャンプーをこっそり使ってたらこうなった。お陰でカーチャンからは大目玉である。

 

「あのー」

「あら、どうしたの?」

「門限大丈夫?」

 

時刻は8時。

高校生のマリアさんはともかく中学生のセレナさんやクリスちゃん、小学生の調ちゃんや切歌ちゃんは補導される時間帯である。

それに変質者に行き合ったら大変だ。

 

「私は外泊届け出してるから問題ないわ」

「私はマリア姉さんの所に泊まるって言ってるから」

 

と、カデンツァヴナ姉妹。

ほんのり頬を染めている。

 

「ぼくしょうがくせい!添い寝以上はアウトよ!」

「添い寝はいいのね!」

「やった!」

「しまった!」

 

墓穴を掘ってしまった。

俺の何かがアブナイだ!

 

「マリアもセレナもずるい」

 

頬を膨らませる調ちゃん。

その肩を叩くクリスさん。

 

「安心しろ、このバカ二人を孤児院まで引きずって帰るのがあたし様の仕事だ」

「アタシは調を連れて帰る係デス!マムからの任命デース!」

 

流石のナスターシャ院長である。

ローティーンの少年少女の性的な何かに配慮した采配であった。

 

「と、言うわけであたしたちは九時頃に帰るわ」

「わかりました。孤児院まで送りますね」

「あ、マムが車で迎えに来てくれるので大丈夫デスよ」

 

そういう訳であった。

そういう話をしていたら、調ちゃんに顔を覗き込まれた。

 

「……何かあったの?」

 

そう調ちゃんに聞かれた。

どうやら、考え事をしていたのが顔に出ていたらしい。

 

「ん、いや?特にどうしたって訳じゃないんだけどね」

「?」

 

そうして。

みんなに俺は昼間の事を話始めた。

 

「今日、シンフォギアでの戦闘訓練をしていたんだけど、弦十郎さんから対多数用の技を考えろって言われてね」

 

今日の日勤中の、訓練時間。

訃堂司令は別件の仕事があるという事で、弦十郎さんと戦闘訓練をしていたのだ。

市街地にノイズが現れた、という設定のシミュレーションで訓練をしていたのだが、ノイズに周りを囲まれてしまった時の対処法を咎められたのだ。

 

『多数の敵に対して一体一体相手にするのではなく、一度の攻撃でまとめて倒せるようにしろ』

 

と言われてしまったのだ。

確かに、現在の俺の攻撃はアームドギアで切りつけるかアームドギアをぶん投げるしかない。

切りつける攻撃は対単独用の基本的な攻撃で、ぶん投げる攻撃は直線上の敵を薙ぎ払う対多数攻撃だが、直線上から外れていたら当たらない。

ちなみに、切りつける攻撃は『紅蓮一閃』。ぶん投げる攻撃は『黄道天輪』と名付けたヒサツ・ワザである。アニメならカットインが入るよ!

 

閑話休題。

多数の敵に囲まれた時の攻撃手段を考えなければならないのだが、良いアイデアが浮かばないのであった。

 

「そういう話はあたしらじゃわからねーな」

「うん、シンフォギアの事よくわからないし」

「出来たデス、三つ編みデース」

「セレナ、なにかアイデアはある?」

 

切歌ちゃんはなにやっとるんや……?

 

「うーん、シンフォギアってエネルギーを鎧に変えてるから、割と形や大きさって変えられるんですよね」

 

と、セレナさん。

 

「だから、ちっちゃいアームドギアをいっぱい作って投げるのはどうですか?」

「……いいかも」

 

俺はセレナさんの話を聞いて前世の記憶を思い返していた。

前世で装者だった翼さんの『千ノ落涙』という技は、小さなアームドギアの剣が生成されて雨のように降り注ぎ敵を倒すのである。

そんな感じの技を、スダルシャンのシンフォギアで作れればいいのだが……。

 

「出来たデス!ツインテール!今度は調とお揃いデース!」

「お揃い、いいかも……!」

「切歌、次は私と同じ髪型にしたらどうかしら?」

「いやお前ら話聞いとけよ」

 

切歌ちゃんは俺の髪を好き放題弄っていた。

しょうがないよねシンフォギアの事なんてわかんないもんね、この世界の切歌ちゃんは。

 

なんて事を考えていたら天啓が降りてきた。

 

「調ちゃん……ツインテール…………シュルシャガナ……」

「……どうしたんデスか?」

「小さいアームドギア………………それだ!」

「デデッ!?」

 

前世の記憶から繋がったアイデアが形になる。

その興奮に思わず立ち上がってしまい、切歌ちゃんを驚かせてしまった。

 

「ありがとう切歌ちゃん!」

「どーいたしましてデス!そんなに調とおんなじツインテールが気に入ったんデスか?」

「ねぇ、私の髪型!私の髪型は!?」

「マリア姉さん落ち着いて。たぶん髪型の事じゃないから」

 

 

 

 

次の日。

二課のトレーニングルームにて。

 

「うん、昨日の今日で大丈夫かと思ったが、問題なさそうだな!」

 

弦十郎さんが深く頷く。

今日も弦十郎さんと二人で戦闘訓練、特に対多数戦の訓練をしていたのであった。

そこで俺は昨日思い付いた技を試したのであった。

 

火烏(かう)(まい)繚乱(りょうらん)

 

そう名付けたヒサツ・ワザである。

セレナさんのアイデアから、小型のチャクラム型アームドギアを大量に生成、周囲一体を攻撃するという技である。

ではその小型アームドギアをどこから出すか。

正解は、俺のシンフォギアの腰部の大型スカートアーマーからである。

 

スダルシャンのシンフォギアにはスカートアーマーが付いている。

これは足を覆い隠す位大きく、袴のようである。

あるいは、ガンダムUCに出てくるクシャトリヤというMSのバインダーのようにも見える。

そのスカートアーマーから射出したのだ。

 

シンフォギア装者としての調ちゃんの技に『α式・百輪廻』というものがある。

調ちゃんのツインテール部に付いている装甲が開いて、中から小さな円鋸がたくさん出てくるという技だ。

 

この技を真似して出来たのが、『火烏の舞・繚乱』である。

 

スカートアーマーが二枚貝めいて開き、格納されていた小型アームドギアのチャクラムを射出。周囲一体を炎と斬撃で攻撃する。

チャクラムから生じる炎は推進力となり、脳波コントロールで様々な方向に進行させるサイコミュ兵器である。

 

「これなら実戦でも十分使えるだろう」

「ありがとうございます!」

「ところで……」

 

俺の頭を見る弦十郎さん。

 

「なんでマリアくんと同じ髪型なのだ……?」

「…………深ーい事情があるんです」

 

まさか嫉妬したマリアさんに、一日私と同じ髪型で居なさい、なんて言われるとは思わなかった。

マリアさんこんな性格だっけ……?

原作より若いからかな?若さゆえの過ち……?

恋しているからかしら?

 

「なぜ照れるんだ……?」

 

首をかしげる弦十郎さんであった。





今回初めて多機能フォームを使ってみました。
文字の色を変えられるのは良いですね。一鳴のイメージカラーをわかりやすく読者に伝えられますし。

一鳴くんのヒサツ・ワザ、名付けのモチーフは太陽です。スダルシャンは太陽神スーリヤが放つ太陽の光を削り取って作られた、太陽を象徴する武器ですからね。そこら辺を踏まえて名付けています。
あと鬼滅の刃の『ヒノカミ神楽』なんかも参考にしています。
日暈の龍・頭舞いとか語感が好き。『日暈』とか初めて聞いたけど。

それではまた次回。
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