転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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ベーコンポテトパイセンから奏さんの声が聞こえたので初投稿です。


第十四話 地獄までのカウントダウン②

 

ノイズ召喚プログラム対策研究進捗【1D10】

(現在進捗【60%】)

 

1 進捗 + 10%

2 進捗 + 20%

3 進捗 + 20%

4 強い敵が攻めてきて研究どころじゃぬぇ!

5 進捗 + 10%

6 進捗 + 30%

7 進捗 + 30%

8 進捗 + 30%

9 進捗 + 40%

10 進捗 + 50%

 

結果、【7】

最終進捗率、【90%】

 

 

 

10月に入り。

ノイズ召喚プログラムの対策はほぼ出来ていた。

しかし、対策実行まではまだまだ詰めねばならない事も多かった。

 

「なんとか11月にはアンチ・ノイズ召喚プログラムを完成させる事が出来そうね」

「だが、まだやらねばならぬ事も多い。細部にまだまだ粗もあるしな」

 

了子とキャロルが話し合う。

ノイズ召喚プログラム対策の終わりが見えてきて、二人の顔に安堵の表情が浮かぶ。

 

「エルフナインちゃんもありがとうね、とっても助かったわ!」

「いえ!ボクの方こそ、了子さんの見識はとても参考になりました!」

「そう言ってくれると嬉しいわぁ!」

 

撫でくり撫でくり、エルフナインを可愛がる了子。

ノイズ召喚プログラム対策を初めてから仲良くなったのだ。

(錬金術師どもの間で怖れられたフィーネが、こんな表情を見せるとは)

 

そう、キャロルは思う。

 

フィーネ。

先史文明の巫女。

リインカーネーションシステムにより他者に成り代わる悪霊。

太古より蓄積された知恵の怪物。

 

そのフィーネが自分のホムンクルスと戯れている。

平和な一幕。

微笑ましい日常。

キャロルは自身の知識と目の前の現実との差に少し可笑しくなった。

 

(フィーネもオレも……、この二課で変わったという事か)

 

人格者の風鳴訃堂を始めとして、八紘や弦十郎に他の職員。そして一鳴。

ここはとても居心地がいい、そう思えた。

 

「そうだ。一鳴といえば、あいつの修学旅行だ」

 

キャロルの言葉に反応する了子。

 

「修学旅行?……そういえば20日から泊まりだって言ってたわね」

「ああ。ノイズ召喚プログラムの対策がまだ出来ていない今、アイツを修学旅行に行かせるべきかどうか……。上はどうするつもりなのだろうな」

 

ノイズ召喚プログラムにより大量のノイズが現れる可能性の高い現状、キャロルを除いてノイズに対抗できる一鳴を修学旅行で手元から離すのはよろしくない、という話である。

 

「そうねぇ……最近はノイズ召喚プログラムの発動もほとんど確認されてないし、行ってもいいってなるでしょうね」

 

そう了子が答える。

だが……、

 

「否、よ」

「訃堂司令!?」

 

突如として訃堂が研究室に現れる。

キャロルが訃堂の言葉に返した。

 

「どういう意味だ?」

「胸騒ぎがするのだ」

「胸騒ぎ?」

「こういう時は必ず、良からぬ事が起きる。世界大戦の前も、原爆が落とされた時もな」

「だからアイツの修学旅行は中止だと?」

「そうだ」

「だが……ッ!」

 

反論するキャロルを手で制する訃堂。

 

「本人にはすでに伝えた」

「……っ」

「仕方ない、そう言っていたぞ」

「納得、していたのか?」

「ああ。儂にはそう見えた」

「そうか……」

 

意気消沈するキャロル。

小学生最後の修学旅行、それを行かせることが出来なかった。

それは、ノイズ召喚プログラム対策を完成させられなかった自分達の責任だろう。

そう思った。

 

「なんだか、申し訳ない事しちゃったわね……」

「そんなに気にしないで下さいよ了子さん」

 

現れたのは……一鳴だ!

 

「一鳴くん」

「弦十郎さんとの訓練が終わったのでギアの調整をしてもらいに来たんですがね……。俺は本当に気にしていませんよ」

 

言葉を続ける一鳴。

 

「俺は装者です。こういう事は覚悟の上ですし」

「……すまない」

「謝らないでよキャロルちゃん。皆が寝る間も惜しんでノイズ召喚プログラム対策してたのに、一人遊びに行くのもイヤだったし。気にしないで!」

 

ニッ、と笑う一鳴。

その笑顔で、いくらか救われた気になったキャロルである。

 

「すいません一鳴さん、ありがとうございます!」

「ええんやで」

 

エルフナインの言葉には父親のような顔で返す一鳴であった。

 

そんな訳で。

一鳴は10月20日、21日は二課に待機する事になった。

 

 

 

 

「ところで、マリアたちとはどこまで行ったんですか?」

 

訃堂司令が帰った後。

俺、一鳴はギアの調整中、ドクターウェルに不躾な質問をされた。

 

「いきなりなんなんです、ドクター?」

「いや、僕も彼女たちの保護者の一人なので気になって」

 

マリアさんたちレセプターチルドレンを日本に連れてきたのは元々ドクターウェルである。

F.I.S.の実験台であった彼女らを助ける為にドクターウェルは二課に転勤になり、日本に孤児院を作ったんだったなぁ。

この世界のドクターウェルはキレイキレイだからね。

 

そしてその言葉を聞いたのはコーヒーブレイク中だった了子さん。

 

「あら、それは私も気になるわ!」

「目が輝いてますね了子さん」

「オンナはいつだってコイバナが好きなのよ~!ね、キャロルちゃんもエルフナインちゃんも気になるでしょ!」

「……まあ、な」

「は、はい!ボクも気になります」

 

キャロルちゃんやフナちゃんも興味持つのね……。

 

「お前のぶっ飛んだ交際経験、興味がないと言えば嘘になるからな」

「キャロルから聞いています!女の子三人と付き合っていると!しかも一人は初対面だったんですよね!」

「まあ、そうやよ」

 

言葉を続けたフナちゃん。

 

「『お前もあんまり関わり過ぎれば恋に落とされるぞ』とキャロルに脅されました!」

「ちょっとキャロルちゃんや」

「ミカにも言ってました!」

「ちょっとぉ!?」

 

 

 

十二話で振るの忘れてた好感度ダイス【1D10】

 

1 うーん……

2 いい人

3 いい人

4 いい人

5 うーん……

6 いい人

7 いい人

8 いい人

9 ひとめぼれ

10 ヤンヤンデレデレ

 

エルフナイン、【4】

ミカ、【4】

 

 

 

「でも二課内で会ったら親切にしてくれて、恋人三人いるのもわかります!ミカも一鳴さんの事気に入ってますし」

「あ、そーお?」

 

フナちゃんにそう言われたら嬉しいわね。

 

「ところでそのミカちゃんは?」

「食堂で充電中だ」

 

ミカ、戦闘用自動人形。コンセントでの充電で動き、一時間の充電で丸一日動くオーバースペック充電池を内蔵している。

サイコロ神曰く、もともと『思い出』がエネルギー源だったがその思い出を補給する為のガリィが消滅した為、キャロルちゃんが改造して充電池を内蔵したのだとか。

ちょっとしたメタ情報だ。二課の人間はミカが元々思い出で動くという事は知らないのです。

 

「なんだ?エルフナインとミカも恋人にしたかったか?」

「キャロルちゃん俺の事、とんでもない女好きって思ってない?」

「違うのか?」

「違うんだよなぁ……!」

 

けらけら笑うドクターウェル。

 

「まぁまぁ。でも僕もびっくりしましたよ。一鳴くんがあのマリアをオトしたなんて」

「だから気になる、と?」

「ええ、幸せそうなのはオバハ……ナスターシャ院長から聞いているんですがね」

「そうですか……」

 

まあ気になるよなぁ。

自分が助けた子どもたちに恋人が出来たなら。

 

 

 

そんでどこまで行ったの一鳴くん?【1D10】

 

1 何度かデート重ねました

2 何度かデート重ねました

3 何度かデート重ねました

4 何度かデート重ねました

5 Aまで行った

6 Aまで行った

7 Aまで行った

8 Bまで行った

9 大人の階段上るシンデレラ

10 一鳴のご立派様にそらもう夢中よ

 

調、【5】

マリア、【1】

セレナ、【5】

 

 

 

「えーっと……、マリアさんとは何度かデートをしました。買い物したり、ビュフェに行ったり」

「あら~、良いじゃない!」

「マリアもデートの後はウキウキしていたとオバハン……ナスターシャ院長も言ってましたねぇ」

「で、他の二人とはどうなんだ?」

「……その、キス。……しました」

「キャー!ホントに?やるじゃない!」

 

了子さんが俺の背中をバシバシと叩く。

 

「どんな?どんなシチュエーションで!?」

「どんだけ興味津々なんですかねぇ!?」

「いいから!言いなさい!」

 

物凄く恥ずかしい。

恥ずかしいが、言わなければ了子さんは背中を叩き続けるだろう。

ドクターウェルもキャロルちゃんもフナちゃんも興味津々だし。

 

 

 

キッスのシチュエーションは?【1D6】

 

1 キレイな夜景の公園で……

2 一鳴の部屋で……

3 デートの帰り際、孤児院の前で……

4 キレイな夜景の公園で……

5 一鳴の部屋で……

6 デートの帰り際、孤児院の前で……

 

調、【5】

セレナ【5】

 

 

 

「二人とも、俺の部屋で……」

「あら~」

「二人同時にか?」

 

こいつまさか、みたいな顔のキャロルちゃん。

 

 

 

キスのタイミングは?【1D6】

(偶数で同じタイミング、奇数で別々のタイミング)

 

結果、【2】

 

 

 

「……同じタイミングで」

「マジか……!?」

「しゃーないのよキャロルちゃん聞いておくれよ」

 

そう、仕方ないのだ。

マリアさんがテスト期間で遊びに来れないタイミングで、二人が遊びに来て。

二人に挟まれてソファに座り、ラジオから流れるクラシックを聞いていて。

窓の外の夜景がとても輝いていて。

そしたらなんだかとってもしっとりとした雰囲気になり。

いつの間にか二人が俺の前に顔を持ってきてこっちを見て。

静かに目を閉じて唇尖らしたらさぁ!

男として女の子に恥かかす訳にもいかねぇよなぁ!

 

「良いじゃない良いじゃない!そういうのもっと頂戴!」

 

テンション爆上がりの了子さん。

 

「……ッ!」

「わぁ……」

 

顔真っ赤なキャロルちゃんとフナちゃん。

 

「なかなかロマンティックなファーストキスですねぇ……」

 

うんうんと、頷くドクターウェル。

……うん、やっぱり恥ずかしいなファーストキスのシチュエーション話すのは!

 

「だが、お前の彼女の一人だけキス出来ていないな」

 

顔を真っ赤にしながらキャロルちゃんが聞く。

 

「うん、そうなのね。だからかマリアさん、最近凄いソワソワしてて……」

「そう言えばオバハンもそう言ってましたね……」

 

ついでに言えば調ちゃんもセレナさんも同じ事を言ってたのよね。

自分だけキスされてない事を気にしているとか。

だからフォローしてあげてね、と二人からアドバイスされました。

なので今度夜景がキレイなデートスポットにでも行こうと思っている。

 

「なら、私が幾つかオススメのスポット教えてあげましょうか?」

 

と、了子さん。

 

「是非是非。弦十郎さんと行ったんですかぃ?」

「ふふふ、ヒ・ミ・ツ」

 

俺のからかいをマタドールめいて受け流す了子さん。

コイバナ歴戦の風格を感じるわぁ。

 

「まぁ僕としては幸せなら問題ないです。三人の事、改めてよろしくお願いしますね」

「はい、勿論!」

 

ドクターウェルにそう言われた。

そのドクターの目は優しくて、少し寂しげで。

キレイなドクターにとって、レセプターチルドレンはもしかしたら、弟妹や子どものように感じてるのかもしれない。

そう、思った。

だから俺は、あの三人を幸せに、大切にしようと改めて思ったのであった。

 

 

 

 

「あの女から連絡があった。【信者】によればシンフォギア装者は修学旅行には行かないらしい」

「戦力は分散されぬ、と」

「ああ。だが、ノイズ召喚プログラムの対策はまだ出来ていないとも報告があった」

「で、あるならば」

「ああ、神獣鏡の強奪は予定通り行う」

「目眩ましに、街一つ灰塵に帰するか」

「反対か?」

「否、否よ。我らはかつてソドムとゴモラを焼いた。今さら街一つ焼くことになんの躊躇いがあるものか」

「では」

「ああ、計画通りに」

「わかった。あの女にも連絡しておく。【兵士】、いや【天使ども】も問題はないな?」

「無論。我が【兵士】は我が意のままに」

「よし。……ウェルキンゲトリクス、今はまだ呑気にしているがいい。だが、神獣鏡が、■ァ■■が、更に僕がお前を地獄に落とす!そして、お前が僕から奪った全てを、返してもらうぞ!」





積み重なった幸せが。
アナタと触れ合った暖かさが。
対価となって、暗い不幸に振れていく。
焦熱地獄と化した街並みが、冷たくボクを誘い込む。
炎は爆ぜて、建物は崩れ、人々は泣き叫ぶ。
それはまるでオーケストラに似て。

そして。
地獄を睥睨し、天使が現れる。


次回、地獄の天使
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