転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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ノーブルレッドの三人の口調がよく分からないので初投稿です。
XDのXVシナリオやれって言われそうだけど、俺まだ3.5部クリアしてへんねん(超絶小声)


第二十一話 デリシャスロカカカパフェ

 

 

セーマン桔梗組合。

正確には晴明桔梗組合。

関西の陰陽師たちのまとめ役である【関西陰陽師連盟】の内ゲバで分裂した組織であり、分裂後にパヴァリア光明結社からの支援を受けて一つの組織として独立した。

現在は関東を中心に活動している。

 

「で、そのセーマン桔梗組合がキャロルの持つ知識を狙っているのね?」

 

カリオストロが聞く。

隣に座るプレラーティが口を開く。

 

「ったく、あの幼女め。生きていたならキチンと連絡するワケダ」

「そう言わないでプレラーティ。欧州はオリュンポスに乗っ取られて国境が封鎖されているもの。仕方ないわ」

 

サンジェルマンが諌める。

 

彼女達三人は現在、豪華客船サントアンヌ号の一等客室の一つに居た。アメリカ─日本間を行き来する客船だ。

キャロルの知識を狙うセーマン桔梗組合を諌めに行くのである。

テレポートジェムでアメリカまで転移し、船に乗ったのだ。

また、統括局長アダムの心意気で長めに出張期間が設けられているので、日本観光も兼ねている。

隣室にはサンジェルマンの部下であるノーブルレッドの三人が宿泊している。彼女らも慰安の為に出張兼旅行に連れてきたのだ。

 

「で、セーマン桔梗組合の組織の規模はどのくらいなワケダ?」

「確かにそれを知らなきゃこれからの指針も決められないわね」

 

二人の指摘に答えるサンジェルマン。

 

「セーマン桔梗組合の規模は───」

 

 

 

セーマン桔梗組合の規模【1D6】

 

1 しょっぱい家族経営

2 ちょっとは人のいる小規模組織

3 まあまあ人のいる中規模組織

4 ちょっとは人のいる小規模組織

5 まあまあ人のいる中規模組織

6 関東を支配する大規模組織

 

結果、【3】

 

 

 

「まあまあ人のいる中規模の魔術結社のようね」

「なるほどね。キャロルの知識を得て組織を大きくしたい、そんなところなワケダ」

「私たち三人が説得して大人しくするかしら?」

 

少し考えるサンジェルマン。

 

「恐らくは問題ないと思うわ」

「あら、根拠は?」

「ここを見てちょうだい」

 

と、アダムから貰った資料の一つを指差すサンジェルマン。

 

「これは……」

「セーマン桔梗組合の、内情なワケダ」

 

そこにはセーマン桔梗組合の世知辛い内情が書かれていた。

陰陽道で使う道具はボロボロの使い回し、陰陽道において縁起の良い地である龍穴のある地を二束三文で売った証拠である契約書等々。

組織運営に行き詰まっている様子が描かれていた。

 

「カッツカツね……」

「自転車操業なワケダ」

「だからこそ躍進を夢見てキャロルを狙ったのだろうけれど……」

 

だが結果は、上位組織であるパヴァリア光明結社から大幹部を派遣されるという始末であった。

 

「だからこの小切手を渡せばキャロルの知識を狙う事はないと思うわ」

 

そう言って懐から小切手を取り出すサンジェルマン。

そこにはゼロが九個並んでいた。

 

「こ、こんなに渡して大丈夫なの?」

「(統括局長のポケットマネーだから)問題ないわ 」

(絶対統括局長のポケットマネーを流用しているワケダ、でも統括局長アホだから通帳なんて見ないだろうし問題ないワケダ!)

 

そういう事になった。

 

「そうだ、サンジェルマン!残りの期間はどうする?あーし、このニンジャエステっていうの受けてみたいわ!」

 

雑誌片手にはしゃぐカリオストロ。

話は仕事からプライベートに。

話題は観光の話になった。

 

「ニンジャエステって一体どんなエステなワケダ……」

「雑誌にはマキビシでツボを刺激とか、螺旋丸の回転エネルギーでリンパの流れを良くするとか、ニンジャソウルを憑依させて体内カラテ粒子を活性化とか書いてあるわね」

「訳わからんワケダ」

「そーいうプレラーティはどっか行きたい所ないの?」

「ジャパニーズコタツというどんな荒くれ者も大人しくなるという暖房器具を試したいワケダ」

「んもう!出不精なんだから!」

 

キャッキャとはしゃぐ二人。

なお二人とも元おっさんである。

錬金術の力で性転換して美少女化したおっさんである。

サンジェルマンだけが生粋の女の子であった。

 

「サンジェルマンはどこか行きたい所ある?」

「乙女ロードなワケダ?」

「いえ、私はキャロルにコンタクトを取ってみるわ」

 

サンジェルマンの言葉に驚愕する二人。

 

「え、キャロル?どういうワケダ?」

「統括局長からは元気そうだし今回は接触しなくていいって言われたんでしょう?」

「そうなのだけれど……」

 

サンジェルマンはちら、と目をそらす。

そこには壁、そしてノーブルレッドの客室。

 

「キャロルはファウストローブの開発だけでなく、ホムンクルス製造にも精通しているでしょう?」

「ええ、まったくの同一人物を作り出せるほどの精度を誇るって聞いたわ」

「ええ、そう。ほぼ同じ、ではなくまったく同じ人間。その身体を作れるノウハウを持つ」

「ノーブルレッドの為なワケダ」

「ええ、そうね」

 

微笑むサンジェルマン。

 

ノーブルレッド。

パヴァリアのとある支部にて非合法の実験台として飼われていた少女たち。

オリュンポス十二神による戦争被害の確認の為にサンジェルマンがアポなしで支部を訪れた際に発覚、支部の人間は処分され少女たちは救出、ケアの為にサンジェルマンの部下となった。

 

少女たちには実験で人体改造が施されている。

それは現代の錬金術、異端技術では治癒不可能の呪い。

だからこそ、キャロルのホムンクルス技術でまったく同一の、真っ当な人としての身体を用意出来ないか、と考えたのである。

 

「キャロルが協力してくれるのか。そもそもコンタクトが取れるのかは、わからないけれどね」

「……サンジェルマン」

 

サンジェルマンの優しさに心が震えたカリオストロとプレラーティの二人であった。

 

「よーし、わかったわ!」

「カリオストロ?」

「あーしたちもキャロルとのコンタクト、なんとか取れないか動いてみるわ!」

 

カリオストロの言葉に頷き、発言するプレラーティ。

 

「一人より二人、二人より三人で動いた方がより早く確実にキャロルの元にたどり着けるワケダ」

「そうよ!風鳴訃堂の食客だからセキュリティも万全だろうけど三人なら、ね!」

「だからサンジェルマンも、私たちやノーブルレッドの三人娘と一緒に観光するワケダ」

「二人とも……ありがとう」

 

サンジェルマンの目には光る物があった。

二人との確かな友情に、涙したのだ。

目元を拭い、サンジェルマンは二人とキャロルとコンタクトを取るための算段を立て始めた。

 

 

 

 

日本にたどり着いたサンジェルマン、プレラーティ、カリオストロ。そしてノーブルレッド三人娘。

 

六人は高級ホテルの最上階スイートルームを予約していた。

部屋に荷物を置き、早速セーマン桔梗組合の本拠地へと向かう。

突然の上位組織の訪問に驚愕したセーマン桔梗組合の幹部たちに、キャロルの知識を狙う暴挙を止めてほしいというアダムの意向を伝え、必要なら更なる援助は惜しまないとゼロが九個並んだ小切手をチラ見させた結果───

 

 

 

セーマン桔梗組合の決断【1D10】

 

1 対魔忍並の即落ちアヘアヘ恭順

2 圧力には屈しない姿勢

3 圧力には屈しない姿勢

4 対魔忍並の即落ちアヘアヘ恭順

5 対魔忍並の即落ちアヘアヘ恭順

6 圧力には屈しない姿勢

7 サンジェルマンの熱烈なファンが居たのでスムーズに話が終わる

8 もう既に二課にちょっかい掛けた後

9 もう既に二課にちょっかい掛けた後

10 熱烈歓迎セーマン

 

結果、【6】

 

 

 

「あいつら、あそこまで頑なだとは思わなかったワケダ」

 

高級ホテルの最上階スイートルームのソファに深く腰掛けたプレラーティが言う。

窓からは夜景と星空が見えている。

 

昼間、セーマン桔梗組合の本拠地に乗り込んみ話し合いに臨んだのだが、セーマン桔梗組合の対応は冷ややかだった。

キャロルを狙うのはアダムの本意ではないこと、支援として十億円渡す事を伝えても手応えは薄く、キャロルを狙うことを止めないであろうと思われた。

話し合いは夜まで続いたが、セーマン桔梗組合は首を縦に振らなかった。

 

「まさか、内政干渉は止めていただきたい、なーんて言われるなんて思わなかったわね」

 

ワイングラスを傾けながら、カリオストロが言う。

 

「で、どうするのサンジェルマン。出張期間は長く設けられているから根気よく説得する事は出来るけど……」

「キャロルとコンタクトを取る事は難しくなるワケダ」

 

悩むサンジェルマン。

セーマン桔梗組合の暴挙を止めなければキャロルの命はない。そして風鳴訃堂や二課を敵に回す事になる。

だが、セーマン桔梗組合を止める事に注力すれば、キャロルとコンタクトを取れずノーブルレッドの三人を人間の身体に戻す事が出来ない。

キャロルはまた後日、じっくりと探せばいいのかもしれないが、サンジェルマン個人としてはノーブルレッドの三人を早く元の身体に戻してあげたい。

 

「…………………………」

「サンジェルマン?」

「…………………………」

「サンジェルマーン?」

「…………………………」

「サンジェルマン!」

「ハッ……、なにかしら」

 

突然の大声に、現実に引き戻されるサンジェルマン。

 

「……サンジェルマン、明日はみんなで遊びに行きましょう」

「……え、何故?」

「このまま思考を煮詰めても、いい考えは浮かばないわ!だから一旦思考をリフレッシュさせましょ!」

「一理あるワケダ」

「いえ、流石にそう言う訳にはいかないわ。まだセーマン桔梗組合を説得出来ていないのに遊びに行くなんて……」

 

反論するサンジェルマンにカリオストロは畳み掛ける。

 

「ノーブルレッド!」

「え?」

「あの娘たち、私たちが仕事してたら遠慮して観光出来ないじゃない!」

「確かにその通りなワケダ。目上の人間が働いているのに、自分たちだけ遊びにはいけない、とか考えているワケダ」

「エルザちゃんなんて、日本が楽しみで傍目から見てもソワソワしていたじゃない!」

 

エルザ・ベート。

ノーブルレッド最年少の少女だ。

口癖は「ガンス」。

日本行きが決まった時、「天ぷらを食べたいであります!」と雑誌片手にソワソワしていた。

エルザだけではない。

ミラアルクもヴァネッサも日本を楽しみにしていた。

そんなノーブルレッドを知っているからこそ、サンジェルマンは呻く。

 

「うぅ……っ」

「ね、サンジェルマン。明日はリフレッシュに時間を使って、明後日から頑張りましょ」

「それがいいワケダ」

「……わかったわ。そうしましょう」

 

サンジェルマンは遂に折れた。

 

「やったわ!ねね、サンジェルマン!一緒にニンジャエステ行きましょう」

「それはちょっと……」

「なら六人でショッピングに行くワケダ」

「それなら……」

 

キャッキャとはしゃぐ三人。

そんな三人を月が優しく照らしていた。

 

 

 

 

ドーモ、一鳴です。

私は今、喫茶店にいます。

【喫茶 愛愛A(アイアイエー)】という店です。

そこの【デリシャスロカカカパフェ】という新作パフェが美味しいと評判なので、響ちゃんと未来ちゃんと食べに来ました。

 

■■市の騒動のせいで、一緒に修学旅行に行けなかったから、埋め合わせの為に、ね。

 

このデリシャスロカカカパフェ、ロカカカというジョジョリオンに出てくるクッソ厄いフルーツが使われているが、身体の一部が石化したり別人の身体の一部と入れ替わったりするような奇妙な効能は持っていない。

普通に健康と美容に高い効果を発揮するスーパーフルーツという奴である。アサイーみたいなものやね。

 

そんな素敵なロカカカのパフェを奢る事で修学旅行の埋め合わせをしようという訳だ。

 

「デリシャスロカカカパフェ三つ、お待たせしました」

 

俺たちの座るテーブルにパフェが運ばれてくる。

 

「うわーっ、美味しそう!」

 

響ちゃんが目を輝かせる。

確かに美味しそうだ。

パフェの上にはカットされたロカカカとホイップクリームが飾られており、その下にはバニラアイスとロカカカゼリー。更にロカカカのグラニテ、カリカリのコーンビスケット、再びロカカカゼリーとホイップクリーム。そして底にロカカカのジュース。

 

「あとサービスのキュケオーンです」

「サービスのキュケオーン」

 

キュケオーン、ギリシャの麦粥である。

店名がアイアイエーだし店主がキルケーって名前だからか?

小さな椀にキュケオーンが盛られている。

 

「キュケオーンはおかわり自由となっております!」

「おかわり自由」

「それではごゆっくりー」

 

色々突っ込み所のある喫茶店だなぁ!

 

「ねぇ、ナルくん。本当に奢ってもらって良かったの?」

 

と、未来ちゃんが聞いてくる。

 

「デリシャスロカカカパフェ、高いよ」

「ええんやで?」

 

デリシャスロカカカパフェ、確かに定価1980円である。

巷で話題のロカカカがふんだんに使われているから、その分お高い。

でも、俺は装者のお仕事で稼いでいるのだ!

 

「修学旅行で使う予定だったお土産の資金が丸々残っているしね」

「でも……」

「それに、ほら。三人で散策しよって約束、守れなかったから」

「ナルくん……」

「だから、遠慮しないで。ね?」

「うん、ありがと」

 

納得した様子の未来ちゃん。

 

「ナルくん、ありがとー!」

「響ちゃんも、いいのよ。さぁ、お食べ」

「いただきまーす!」

「いただきます」

 

二人ともパフェを一口。

すぐに目を輝かせる。

 

「美味しい!」

「美味しいね、響!」

「では、俺も……」

 

一口、食べる。

瞬間、甘味が口の中に広がる。

それはビッグバンにも似て爆発的に広がる。

しかし甘味はすぐに消え、代わりに現れるのは爽やかな酸味。

甘味とは対照的に、舌に残る。

それが不快ではないのだ。

だからこそ、また食べたくなる。

 

「うん、美味しい!」

「美味しいよね、ナルくん!」

 

響ちゃんの言葉に頷く。

うん、これは人気が出るのもわかるというもの。

 

「いらっしゃいませー!」

 

ほら、またお客さんがやって───

 

「ここよ、サンジェルマン!巷で噂のロカカカパフェが食べれるお店!」

「わかったから、手を引っ張らないでちょうだいカリオストロ!」

「……店内の雰囲気は悪くないワケダ」

「お洒落ですねぇ」

「ロカカカパフェ、楽しみだゼ!」

「ミラアルク、はしゃぎすぎでありますよ?」

 

前世で見たことある人たちが来た(白目)

 

 

 

 

「なぁ、本当にやるのか?」

「あァ?なんだ、ビビったのか?」

「ビビったって訳じゃねぇが、民間人巻き込む事になるんだぜ?」

「それをビビったって言うんだ兄弟。いいか、これはチャンスなんだ」

「俺たちセーマン桔梗組合がパヴァリアから開放される為の、だろう?」

「そうだ。俺たちの自由の為だ。なら、民間人が何人死んでも、そりゃ尊い犠牲って奴だ」

「……確かにそうだな」

「腹ァ決めたようだなァ。じゃあ、やろうぜ。パヴァリアの三幹部をブチ殺して、キャロルの脳を奪う。行くぜ?」

「おう!」





◆お知らせな◆
日頃から『転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです』を御愛読いただき、ありがとうございます。
これまで週に一度の投稿を心がけていましたが、これからしばらく投稿が不定期になります。
理由としては、

○FGOのイベントをやるため
○シンフォギアXDのなのはコラボイベントをやるため
○新しく買ったダークソウル2をやるため
○なんか仕事が忙しくなったため

などがあげられます。

七割以上遊びが原因ですけど、良い小説を書くためにはそういった上質なシナリオを摂取しないといけないのです。
ご迷惑をお掛けしますが、これからも宜しくお願いします。
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