転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

29 / 137
聖杯戦争、軽々しく手を出すんじゃなかった……(型月wikiとシンフォギア用語説明を熟読して設定練った感)



第二十四話 異端聖杯戦争①

始まりはツァバトの追跡であった。

■■市でのツァバトとの邂逅後、二課は総出でツァバトの行方を探り続けた。表も裏も、そしてオカルト関係も。

 

その過程で見つけたのであった。

万能の願望器である聖杯と、その聖杯を賭けて争う聖杯戦争の存在を。

 

風鳴訃堂は知っている。

聖杯も、聖杯戦争も。

だからこそ、驚いたのだ。

 

なぜ、未だ聖杯があるのだ、と。

 

かつて。94年ほど前の昭和20年。

訃堂は聖杯も、聖杯戦争も破壊し尽くしたのだ。

それは日本を、そして世界を脅かしかねないものであったから。

だから聖杯戦争は起こる筈がない。

なかった筈だったのだ。

 

だが、聖杯は某県冬木市に眠り。

聖杯戦争は準備段階に入ってた。

 

一刻の猶予はなし。

己か、弦十郎か、一鳴か。誰かを派遣し、聖杯を回収もしくは破壊しなければならない。

 

そんな時に現れたのだ。

パヴァリア光明結社の大幹部たちが……。

 

 

 

 

ドーモ、転生者の渡一鳴です。

先日、友人の響ちゃんと未来ちゃんに隠れてシンフォギアやってる事がバレてすごく怒られて泣かれたけれど、なんとか許して貰えました。

 

そして俺は今……。

聖杯戦争に参加するサンジェルマンのサポートをしています(白目)

この世界、聖杯戦争とかあるのね……。

 

『おそらくは、貴公が転生したことで世界が混じった可能性がある』

 

そうサイコロ神は言った。

俺のせいなのか……(困惑)

 

『正確には、聖杯戦争を知る貴公がこの世界に転生した事で、この世界に聖杯戦争を受け入れる余地が生まれた、といったところか』

 

やっぱり俺のせいじゃないか……!

 

「一鳴くん、大丈夫か?」

 

と、俺の隣に座る弦十郎さんが聞く。

サイコロ神との会話に集中しすぎていたようだ。

 

「もしかして眠いワケダ?」

「ちゃんとお昼寝した?」

 

対面に座るプレラーティとカリオストロがそう言った。

 

「ああ、大丈夫です。すいません」

「大丈夫なら、話を続けましょう」

 

と、サンジェルマン。

 

ここは冬木市ハイアットホテル、そのスイートルーム。パヴァリア三幹部が宿泊している部屋だ。

聖杯戦争に参加する為、二課が用意した拠点の一つである。

この場にはサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティのパヴァリア三幹部。そして二課からのサポートとして俺と弦十郎さん、了子さん。

 

俺たち二課の面々は、聖杯戦争に参加するパヴァリアのサポートと、彼女たちが裏切った時の為の抑止力として派遣されたのであった。

俺と弦十郎さんは戦闘役、了子さんはシンフォギアの修理などの補助役である。

そして今は、聖杯戦争に対する打ち合わせの最中であった。

時刻は夜の11時である。

こんな時間に打ち合わせるのには訳があるワケダ(プレさん感)

その訳はまた後で。

 

「聖杯戦争はここ、冬木市で行われるわ」

 

地方都市、冬木。

西日本の日本海に面した風光明媚な観光都市である。

11月ながら、あまり寒くないここで、聖杯戦争は行われる。

でも俺、Fate関係の知識はうろ覚えな上にstay nightは未履修でよく分からないのよね……。

 

「主に夜間、異端技術者が召喚した英霊同士の戦闘が行われるわ。そして、最後の一組になった時、聖杯は顕現し願いを叶える……」

「もし民間人がその戦闘を目撃したり、巻き込まれたりした時は……」

 

弦十郎さんが聞く。

 

「良識のある者なら、記憶を消す。無ければ……」

 

静かに首を振るサンジェルマン。

弦十郎さんは眉間にシワを寄せた。

 

「……民間人保護の為、飛騨忍群の者をもっと派遣させるべきだな」

「そうね。基本的には人払いの術式を使うでしょうけれど、念には念を入れておくべきね」

 

今回、確実な勝利を掴む為に訃堂司令は飛騨忍群の忍者を数名派遣してくれた。

情報収集の為である。

今も、情報を掴む為に冬木市全域に散っている筈である。

 

「続けるわね。英霊、サーヴァントと呼ばれる彼らはアカシックレコードから抽出され、召喚されるわ」

「アカシックレコード?」

「簡単に言えば、地球のどこかにある地球誕生から今までのありとあらゆる歴史、なワケダ」

「聖杯は、そこから英霊のデータを引っ張ってきて、魔力でかりそめの身体を生成させるわけ♪」

「ははぁ!スゴいというのはわかりました」

 

ここら辺、たぶんFateの英霊召喚とは別物よね。あっちは確か【英霊の座】から呼び出していた筈だし。

 

『こちらの世界に合わせるカタチとなったのだろう』

 

と、サイコロ神。

 

「もう少し捕捉するなら、呼び出される英霊は、生前のそれとは異なるわ。これは、アカシックレコードへのアクセスという大事業が、聖杯だけでは完全に行う事が出来ないからよ。

聖杯から抽出したデータには少なからず欠損が生じるわ。そこを補うために、人々の知識や信仰、畏れといった……いわゆる【知名度補正】を使うのよ」

「つまり、鬼の子孫なんて言われる英霊なら鬼の特徴が現れるし、神の子孫なら神の特徴を持って召喚されるって言うことね」

 

サンジェルマンの言葉を了子さんが説明してくれる。

知名度補正……コトバノチカラを使うという訳ね。

サンジェルマンは頷いて再び口を開いた。

 

「英霊にはクラス、と呼ばれる器に当て嵌められて召喚される事になるわ。例えばアーサー王なら有名なエクスカリバーの逸話から【セイバー】のクラスで呼ばれるでしょうね」

 

もしくはロンゴミニアドを持った【ランサー】か……。

 

「クラスは【セイバー】【ランサー】【アーチャー】【ライダー】【キャスター】【アサシン】【バーサーカー】の七種類よ。

そして、強力なサーヴァントはその分、魔力の消費が激しいわ。身の丈に合ったサーヴァントを召喚するべきね」

「サンジェルマンさんは、どのクラスの英霊を呼ぶつもり?」

 

と、俺が聞くとサンジェルマンはしばし考え込む。

 

「【セイバー】か【ランサー】を呼ぼうかと思っていたけれど、貴方たちの力を借りられるなら、【アサシン】か【キャスター】も良いかも知れないわね」

「呼び出すクラスは選べるのか?」

 

と、弦十郎さん。

 

「基本は選べないわ。ただ、召喚の際に唱える呪文を改編すれば多少の指向性は得られる……らしいわ」

「情報があやふやなワケダ」

「しょうがないでしょ?聖杯戦争なんてマイナー通り越して絶滅危惧種な儀式なんだから。記録もデータも今言った事以外はほとんど残ってないわ」

「そうなんですか?」

 

俺はそう聞いた。

この世界の聖杯戦争の情報は少しでも知っておきたい。自身のわずかな知識と照らし合わせて、差違を知っておかなくちゃね。

 

「そう。確か、最後に行われたのは1945年、第二次世界大戦終戦の年よ」

「開催場所は東京。何をどうしたかは知らないけれど、風鳴訃堂が聖杯を解体したとか破壊したとか……」

「えぇ……」

「親父は何も言ってなかったぞ……」

 

訃堂司令、マジOTONA。

と、冗談は置いておいて、1945年の東京で行われた聖杯戦争という事は……ぐだぐだ帝都聖杯なんちゃらがベースなの?

ノッブとかおき太とかが呼ばれたのかしら。

 

「その時召喚されたサーヴァントはわかります?」

「源 頼政以外の記載はまったく無かったワケダ」

 

源 頼政。

妖獣・鵺を退治した平安末期の武人。

つまり、知らない聖杯戦争なワケダ。

 

「というか、その時訃堂司令が聖杯を解体なり破壊したなら、今冬木にある聖杯は誰が作ったのよ?」

 

と、了子さん。

あぁ、そこも気になる。

 

なんでも聖杯戦争に使える出力の聖杯はほとんど無いのだとか。

あったとしても、バチカンやパヴァリアといった大きな組織が厳重に保管していると。

 

聖杯、確か遠坂、マキリ、アインツベルンが作ったんだったような。

あれ、じゃあなんでFGOはあんなに聖杯あるの?……魔術王が大量生産したんだっけ?

だめだ、記憶があやふやだわ……。

 

「作ったんでしょうね、ここで暮らす錬金術師が」

「【阿礼(あれい) 星乃(ほしの)】という女なワケダ」

 

人力で作られたのね。

 

「知っている人?」

「奴の先祖を知っているワケダ」

「そいつの先祖は元々パヴァリアの幹部だったのよ」

「思想が危険(ぶっとび)すぎて追放されたワケダ」

 

訳ありっぽいわね。

 

「ついでだから、聖杯戦争参加者について話しておくわね」

「阿礼星乃については事前に調査を依頼していた筈なワケダ」

「ああ。飛騨忍群の者から阿礼星乃や参加者とおぼしき人のデータは送られてきている」

 

と、弦十郎さんがタブレット端末を見せる。

飛騨忍群、キラ・ヤマトみたいな声の緒川さんの実家である。

そんな飛騨忍群の皆さんは、ここ最近冬木にやって来た外国人滞在者や長期滞在予定の人間から怪しい人間の情報を洗い出してくれたのであった。

 

「まず最初に、今言った【阿礼 星乃】」

「この冬木の大地主、だったか」

 

タブレットが女性の映像と、略歴を映し出す。

阿礼 星乃。45歳。女性。

前髪は額で一文字に切り揃えられた、黒い長髪の持ち主。年相応の見た目ながら、怪しい魅力を出している。

略歴には東大法学部卒業、と書かれている。才媛らしかった。

住居は冬木市郊外にある森の中。

 

「彼女は錬金術師よ」

「先祖の知恵から錬金術と、聖杯の作成法を学んで、それを実践したのね」

「で、先祖は誰なんです?」

「アレイスター・クロウリー」

 

とんでもないビッグネームが飛び出してきた。

 

「……マジ?」

「マジよ」

 

アレイスター・クロウリー。

顔の両脇に握り拳をくっ付けた写真で有名な魔術師、否、錬金術師だ。

あと禁書目録にも出てたような。アニメしか見てないからどんな人かわからないけども。

 

「異端技術者で、作家で、登山家よ」

 

と、了子さん。

詳しくは後でウィキペディア見なさい、とも言われた。

 

「次は【ラーガ・スン】。インド人」

 

タブレットには彫りの深い顔立ちで肌がよく焼けた男性が映る。

ラーガ・スン。31歳。男性。

観光目的の来日であり、滞在期間は1ヶ月を予定。

冬木市の友人の家に泊まるようであった。

職業は、研究者。

 

「この研究、というのが異端技術についての研究らしい」

「そんな事までわかるんですか」

「二課に詰めてるドクターウェルが一度彼の顔を見たことがあるらしい。インドとの合同研究での顔合わせでの事、二年ほど前だそうだ」

 

こんな時に異端技術の研究者が来るのは怪しいよなぁ。

というか、よくそこまで調べてきたものである。

飛騨忍群、すごい優秀だぁ。

 

「次も異端技術の研究者だな」

 

次に映ったのは女性である。

カルマ・リー。26歳。中国人。

おかっぱというか、髪を肩で切り揃えている。目は鋭く、研究者というより軍人のようだ。

滞在目的はこれまた観光。期間は二ヶ月を予定。

宿泊場所は、冬木市深山町の民泊。

 

「深山町は冬木市の西側ね」

 

冬木市は中央を東西に分断する未遠川が流れており、その西側が深山町。東側が冬木ハイアットホテルのある新都である。

ちなみに北側が海、南西部が山。海の幸も山の幸も食べ放題やね。

 

「ちなみに彼女の事も、ドクターウェルが知ってたわ」

 

ドクターウェル、顔が広すぎる。

 

「次は陰陽師だ」

 

映ったのは男。

夜の町を彷徨いているのだろうか、背景のネオンが眩しい。

赤いシャツに赤路と金糸の龍が彩られたジャケットを着た丸刈りの中年。そして左腕にはトライバルめいたタトゥー。

全身は鍛え上げられた身体をしている。

名前は【郷田(ごうだ) (きよし)】。

 

「阪神最大の暴力団組織の用心棒だ。過去に逮捕歴が3件」

「ヤクザの陰陽師なのか……」

 

俺は思わず困惑した。

キャラが濃すぎる。

 

「奴の着けているバッチ、これは関西陰陽師連盟の所属を示すものらしい」

 

弦十郎さんがタブレットの写真を拡大。

郷田の胸元には銀色に光る五芒星のバッチ。

陰陽師うんぬんの情報は、先日逮捕したセーマン桔梗組合の二人組を取り調べた時に聞き出したらしい。

 

「怪しい人物は以上の4名だ」

「聖杯戦争の参加者は最大7名。こちらの陣営含めて残りは二人か……」

「残りは冬木市の隠れ錬金術師か異端技術者かしらね」

「飛騨忍群には引き続きマスター候補の捜索をさせよう」

 

アレイスター・クロウリーの子孫、阿礼 星乃。

インドの異端技術研究者、ラーガ・スン。

中国の異端技術研究者、カルマ・リー。

ヤクザもんの陰陽師、郷田 潔。

そして、我らがサンジェルマン。

 

彼らが現在わかっている聖杯戦争の参加者とおぼしき存在。

もちろん、違うかもしれないけれど、注意は必要ね。

 

「そろそろいい時間ね」

 

と、カリオストロ。

時刻は午前0時の5分前。

 

「準備はいい、サンジェルマン?」

「ええ、問題ないわ」

 

と、左手の甲をさする。

そこには赤いタトゥーが光る。

令呪だ。

 

同人誌でサーヴァントにイヤらしい命令をさせることで有名な令呪は、サーヴァントへの絶対命令権であり魔力リソースであり聖杯戦争への参加権である。

冬木市に到着した途端、サンジェルマンに発現したのであった。

なので、サーヴァントの召喚はサンジェルマンが行うことになった。

 

そして、それこそがこんな深夜に打ち合わせをしていた理由。

サーヴァント召喚には魔力を多大に消費するらしく、サンジェルマンの魔力が最大にまで高まる午前0時にしか召喚出来ないらしかった。

 

「サンジェルマン、準備は出来ているわ」

 

カリオストロがテーブルをどかす。

テーブルの下には幾何学模様の魔法陣。

昼の間に準備していたのかしら。

 

「あとは、少し恥ずかしい呪文を唱えるだけなワケダ」

「余計なことは言わないでちょうだい……」

 

げんなりするサンジェルマン。

たしかにあの呪文、ちょっと中二っぽくていい大人のサンジェルマンには恥ずかしいよね……。

 

「あと30秒で0時よん」

 

了子さんが知らせる。

その言葉で、パヴァリアの三幹部の顔付きが変わる。

サンジェルマンが魔法陣の前に立ち、カリオストロとプレラーティがその後ろに待機。

有事の際に備える為だ。

俺と弦十郎さんも、その並びに加わる。

了子さんはその更に後ろだ。

 

「あと10秒……5秒、4、3、2、1」

「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公……」

 

0時になり、サンジェルマンが呪文を唱え出す。

呪文が進むたびに、魔法陣から光が発され、それが強くなる。

 

「…………アーカーシャより来たれ、天秤の守り手よ!」

 

呪文を唱え終わる。

魔法陣の光がより強く輝き、一瞬視界が白く染まる。

その直前、3重の光の輪が魔法陣より現れて、その中心に収束したのを見た。

FGOのサーヴァント召喚演出めいてるね。

 

視界が元に戻る。

広いホテルの内装。どかされたテーブル、魔法陣。

そして、魔法陣の中心に立つ人。

 

 

 

呼び出されたサーヴァント【1D10】

 

1 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

2 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

3 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

4 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

5 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

6 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

7 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

8 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

9 ジャンヌ・ダルク(セイバー)

10 エンキ(セイヴァー)

 

結果、【8】

 

 

 

金色で髪の長い、女性。

横髪をロールさせた、ぱっちりとした碧眼。

額には鉄の冠、身体は軽装鎧で身を包む。

帯剣している、女騎士。

 

その女騎士が口を開く。

 

「サーヴァント、セイバー。ジャンヌ・ダルク、召喚に応じ参上しました。貴女が私のマスターです───」

「ジャネット……?」

 

と、サンジェルマンの声。

 

「……え、嘘。天使様!?」

 

え、知り合いなの?




サンジェルマンとジャンヌ・ダルクって知り合いなの?ジャネットって?天使様って?

そう思った読者は今すぐシンフォギアXDUをインストールしてイベント『聖なる誓いの合重奏』をプレイしよう!
上記の二人の触れ合いがタダで見れるぞ!
しかも課金するだけで、セクシーな女騎士装備の響、キャロル、サンジェルマンが手に入るんだ!
やらなきゃ損だぞ!!


あ、でも今やってる超高難易度『シェム・ハ』獲得クエストだけはやるのやめとけ。
クエストの為に2万円課金したけど勝てる気しないから。
シェム・ハ欲しいけど、どうしようかなぁ……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。