転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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作者の処女作完結の為!
ハーメルンよ、私は帰って来た!



第二十六話 異端聖杯戦争③

ドーモ、一鳴です。

朝の7時30分。

爽やかな目覚めを迎えた俺たちは、ホテルの中にあるビュッフェレストランで優雅に朝食食べております。

 

「一鳴くん……、あなた明太子取りすぎじゃない?」

 

俺の持つお盆を見た了子さんの顔がひきつる。

お盆の上にはご飯、味噌汁、野菜ジュース、スクランブルエッグとベーコン。そして明太子の小鉢が3つほど。

 

「俺明太子好きなんですよ」

「き、気持ちはわかるが……」

「食事はバランス良く食べなきゃダメよ」

 

俺のメニューに苦言を呈する弦十郎さんとサンジェルマン。

しょうがないのよ、目の前に明太子があるんだもの(アルピスト感)

ビュッフェスタイルだから明太子取り放題だし、冬木ハイアットホテル最高や!

 

「普段は抑えてるので、今日ぐらいは許してつかぁさい」

「まぁ、気持ちはわかりますからね……」

 

と、セイバーのジャンヌさん。

ジャンヌさんのお盆の上には大盛のご飯とトーストと山盛りのおかず類。

 

「私も思わず張り切ってしまいました……お恥ずかしい」

「貴女は昔から健啖家だったものね」

 

流石のサンジェルマンも苦笑いであった。

ちなみにサンジェルマンはトーストとサラダ。

カリオストロはヨーグルトとサラダ。してフルーツ類

プレラーティはミルク一杯。

 

プレラーティはそれで足りるのん……?

 

「私は低血圧だから、朝はこれでいいワケダ」

「良いわけないじゃない、ほら、これ食べなさい」

 

プレラーティのお盆にフルーツ盛り合わせを乗せるカリオストロであった。

 

「それでは食べましょうか」

 

サンジェルマンが言う。

手と手を合わせて、いただきます。

挨拶は実際大事。古事記にもそう書かれている。

 

「食事の席ではあるが一つ報告しなければならない事がある」

 

食べはじめてからしばらくして、弦十郎さんが口を開く。

 

「なにかしら?」

「昨日の0時過ぎ、冬木大学の学生寮で殺人事件が起こった」

 

詳細は食事中には話せないのだが、と続けた弦十郎さん。

 

「その現場で倒れていた、隣の部屋の住人の右手の甲に、赤く光るタトゥーが入っていたそうだ」

 

赤く光るタトゥー……令呪だよね。

その人は聖杯戦争に参加しているマスターの一人ってことだろう。

学生寮で起こったという殺人事件の犯人?

ならなぜ現場で倒れていた?

 

「その隣の部屋の住人は聖杯戦争に参加しているマスターの可能性が高いだろう」

「サーヴァントは?」

「いや……そうと思える人間の報告は入っていない。恐らく霊体化という奴で姿を隠しているのだろう」

「その殺人事件は、その住人Xが犯人なワケダ?」

「現状は、まだなんとも。ただ、可能性は低いな」

「なぜ?」

「現場にはその住人の物と思える木刀が落ちていたのだが、その木刀には血が着いておらず、また、被害者にも木刀で殴られた痕は無かった」

「つまり、犯人は別に居て、その住人Xとそのサーヴァントは殺人事件に巻き込まれただけの可能性が高いということね」

 

サンジェルマンが纏める。

聞いた限りでは、被害者の人を助けようとしてサーヴァントを呼び出したっぽい?

巻き込まれ主人公?

 

「こちらとしてはその住人と接触して、出来れば保護したいところなのだが」

「その住人は今どこに居るワケダ?」

「衰弱していた為、新都にある聖堂病院に入院したとの事だ」

「衰弱?」

「恐らくは、サーヴァントの召喚か維持で魔力が欠乏しているのね」

「それ、大丈夫なんです?」

 

俺はサンジェルマンにそう聞いた。

クッソうろ覚えだけど、Fate/zeroの雁夜おじさんはバーサーカーの維持の為に苦しんでいたし、その人は大丈夫なのか心配になったのだ。

 

「報告では意識はもう戻っていて、命に別状も無いそうだ」

「なら、問題は無さそうですね」

「ああ。だからこそ、彼の保護をしたんだ」

 

と、弦十郎さん。

 

「……まあ、その人が真っ当な人間なら保護を受け入れるでしょうし、聖杯目当てだった人間だというなら先手を打つ事も出来るわね」

「保護した後に、出来る範囲で協力してもらうのもありね」

「つまり、こちらとしては問題ないワケダ」

 

と、パヴァリア三幹部の返答。

 

「で、誰が行くかなんだが……」

「言い出しっぺで、国家機関の幹部として保護を申請出来る風鳴弦十郎は確定だとして……」

「サーヴァントとの戦闘も考えられるわ。私とジャネット……セイバーも行きましょう」

 

サンジェルマンがそう言う。

トーストを頬張っていたジャンヌさんが答えた。

 

「ええ、わかりました天使様(マスター)。ですがきっと、その人も保護を受け入れてくれるはずです」

「それは、戦略家としての勘かしら?」

「ええ、今の話を聞いた限りでは」

 

先程まで朝食に舌鼓を打っていたような腑抜けた顔ではなく、凛とした戦士の顔でそう言った。

 

「取りあえずは、弦十郎さんとサンジェルマン、そしてセイバーちゃんで病院に向かうって事で良いかしら?」

 

了子さんが確認をとる。

弦十郎さんが答えた。

 

「そうだな。で、俺たちが病院に行っている間、そっちはどうするんだ」

 

 

留守番組の行動【1D10】

 

1 拠点防衛

2 拠点防衛

3 拠点防衛

4 威力偵察

5 偵察

6 偵察

7 情報収集

8 情報収集

9 威力偵察

10 熱烈歓迎

 

結果【7】

 

 

 

「そうね、こっちは情報収集でもしようかしら」

「あら、そうね。他のマスターの弱味とか握りたいし」

 

悪い顔の了子さんとカリオストロ。

 

「情報収集は良いんですけど、そう言うのって飛騨忍群がやってるんじゃないです?」

「飛騨忍群はあくまで日本国内にいる時の情報しか掴めない。また、錬金術や陰陽術にも精通している訳ではないから、ソッチ方面にも弱いな」

「つまり、海外やオカルト方面での情報をこっちで集めれば良い訳ね」

 

異端技術者にしてフィーネがinしてる了子さんや、世界中で暗躍しているパヴァリア光明結社の大幹部カリオストロとプレラーティにはうってつけの任務だろう。

でもそしたら俺の仕事が無いワケダ……。

俺も弦十郎さんたちに着いて行こうかしら。

 

「いや、一鳴くんにはここの護衛をお願いしたい」

「そうね。セイバーちゃんが離れている間、サーヴァントとまともに戦えるのはカリオストロちゃんとプレラーティちゃん以外では一鳴くんだけだもの」

「そして、戦闘員が私たちパヴァリアの人間だけだと、了子さんが無防備になってしまうもの」

「私たちが裏切ったら終わりなワケダ」

 

という事らしかった。

 

「と、言うわけで。私を守ってね、一鳴くん♡」

「アッハイ」

 

守る必要があるのか、甚だ疑問ではあるものの。

俺は了承した。

 

「で、お三方は裏切るんです?」

「私はジャネットを召喚したから聖杯戦争に参加せざるを得ないし。裏切らないわね」

「裏切ったらおっかないお爺ちゃんに切られるから、裏切らないわよ?今さら逃げるつもりもないし」

「それに、冬木市に潜伏している飛騨忍群は、私たちの見張りでもあるワケダ」

「つまり現状裏切る予定はないと」

「そういう事ね」

 

そういう事であった。

 

という訳で。

弦十郎さんとサンジェルマン、そしてジャンヌさんは聖堂病院へ。

俺と了子さん、カリオストロとプレラーティはホテルに残って情報収集を行う事になった。

 

 

 

 

【ダイス処理】情報収集パート【居残り組】

 

 

 

 

時刻は午前9時。

朝御飯を食べてからしばらく経って。

俺と了子さんは、パヴァリア組の宿泊している部屋に居た。

情報収集の為である。

 

弦十郎さんとサンジェルマン、ジャンヌさんは既に聖堂病院へ向かっている。

タクシーを使うという事なので20〜30分で着くことだろう。

 

「さぁ、情報収集よ!訃堂司令から『委細任せる』って言われてるし、カネとコネを用いて調べまくるわよん!」

 

了子さんはやる気だ。

 

「こっちも、結社のデータベースを漁ってみるわ」

「面倒だが、やるだけやってみるワケダ」

 

パヴァリア組は普通ね。

……プレラーティはやる気なさそうだけども。

で、俺はどうしよう。カネもコネもノウハウもないし。

……茶でも汲んどこう。

 

 

 

一鳴の茶の旨さ【1D10】

(1ほど所詮はインスタント、10ほど絶品)

 

結果【1】

 

 

 

「あら、ありがとう」

「丁度喉乾いてたのよ~」

「いただくだけいただいとくワケダ」

 

三人がお茶を飲む。

 

「……うん!」

「ホテルのお茶って感じね!」

「所詮はインスタント茶葉なワケダ」

 

大して美味しくもないのか……。

こういう時役立たずね、俺。

 

 

「一鳴くん、次はあーしがお茶の煮出し方教えるわね。少しは美味しくなるだろうし♪」

 

カリオストロがフォローを入れてくれる。

そのフォロー、暖かいぜ……。

 

 

 

フォローの結果【1D10】

(1ほど変わらねぇ、10ほど劇的)

 

結果【9】

 

 

 

「……美味しいわ!」

「ガキにしちゃ、頑張ったワケダ」

 

なんという事でしょう。

可もなく不可もなかった俺のお茶が、カリオストロの指導を受けた結果、美味しいお茶になったのです……!

 

「カリオストロ師匠……!」

「やったわね!」

 

二人で両手ハイタッチ。

俺のお茶がここまで美味しくなったのは、カリオストロ師匠の女子力の高さのお陰だよ。

もう、『元おっさん』『カリオっさん』『リアル美少女受肉おじさん』なんて言わないよ。

 

 

 

情報収集の結果【1D6】

(美味しいお茶効果で、失敗結果は排除されました)

 

1 ラーガ・スンの情報

2 カルマ・リーの情報

3 郷田 潔の情報

4 阿礼 星乃の情報

5 学生寮の殺人事件の情報

6 熱烈歓迎

 

結果【4】

 

 

 

「阿礼 星乃についての情報が手に入ったワケダ」

 

と、プレラーティがA4用紙片手に言う。

 

「阿礼 星乃……。確か今回の聖杯戦争の主催者で、アレイスター・クロウリーの子孫の方ですよね」

「そうだ。彼女の───」

 

 

 

わかった情報【1D10】

 

1 召喚したサーヴァント

2 召喚したサーヴァント

3 召喚したサーヴァント

4 召喚したサーヴァント

5 + 阿礼邸の侵入法

6 + 阿礼邸の侵入法

7 + 阿礼邸の侵入法

8 + 聖杯戦争の開催目的

9 + 聖杯戦争の開催目的

10 熱烈歓迎

 

結果【2】

 

 

 

「彼女の召喚したサーヴァントが判明したワケダ」

 

プレラーティの報告。

 

「まあ、なんとなく予想はつくけれど」

「ああ。彼女は自身の先祖である、アレイスター・クロウリーを召喚したワケダ」

 

プレラーティが用紙を一枚見せる。

そこには空撮したのだろう、広大な日本家屋が俯瞰風景で写っていた。

 

「ここを見るワケダ」

 

プレラーティが一ヶ所、指を指す。

そこは、庭だ。日本庭園の真ん中。

そこには、こちらを。天を見て微笑む男が一人。

 

黒いローブを着た男。

獣めいた鋭い目付きで、金色の瞳をしている。

……撮影がバレてる。

 

「こいつがアレイスター・クロウリー。昔結社で会った時の姿なワケダ」

「この人が……。なんか、Wikipediaで見た写真よりハンサムですね」

 

俺は昨日、アレイスター・クロウリーについてサクッと調べていたのだ。

信仰を否定した幼少期。

魔術結社、黄金の夜明け団に入団し様々な知識を得たものの内紛のゴタゴタで追放された青年期。

その後、結婚してエジプトのカイロにハネムーンに行った際に、魔術儀式を行い【エイワズ】なる神秘存在に見えて『法の書』を執筆した。……SAN値消失した?

あと、魔術結社『銀の星』を立ち上げたり『東方聖堂騎士団』に入ったりしたものの、第二次世界大戦でほとんど吹っ飛んだとか。

 

あとは、『汝の意思する事を行え』って言葉で有名よね。

 

「そうそう、大体そんな感じよ」

「ちなみに黄金の夜明け団を追放された後に、密かにパヴァリアに入団しているワケダ。まあ、ハネムーンの後に追放されたワケダが……」

「この人ちょっと追放され過ぎじゃないですか……?」

 

俺の素朴な疑問であった。

まあ、破天荒そうな人ではあるけれども。

 

「確かに破天荒な面もあったけれど……」

「パヴァリア追放については、アイツの思想にも問題があったワケダ」

 

思想?セレマ思想とか、そう言うのかしら。

 

「そっちじゃないのよねぇ」

「なら、どういう思想なのかしら?」

「アイツ、【全人類は完全な存在にかしずくべき】なんて言い出したワケダ」

「詳しくは言えないが、結社の理念から真っ向対立する思想なワケダ」

 

パヴァリア光明結社の思想。

確か、支配からの脱却だっけ?

神の支配であるバラルの呪詛を解くのが目的だったような。

アダムは神シェム・ハに対抗する力の為に。

サンジェルマンは純粋に人は何者にも支配されるべきではないという思想の為に。

……だったような。うろ覚えやね。

 

「で、ウチの局長と長いこと話し合った結果、追放されたってわけ」

「でも、信仰を否定して魔術に傾倒した人が、【全人類は完全な存在にかしずくべき】なんて思想持ちます?」

「確かにそこは気になるわね」

 

そこんとこ、どうなのん?と、了子さん。

 

「ああ。それは、どうやら【エイワズ】が関係しているらしいワケダ」

「【エイワズ】?ハネムーンの時に呼び出した聖守護天使?」

「ああ。聞いた話では、そのエイワズがクロウリーにその信仰を与えたらしいワケダ」

「口の悪い結社の人間からは、アイツはエイワズに洗脳されたんだ、なんて言われてたわね」

 

エイワズ。

謎の多い存在だなぁ。

 

「了子さんはエイワズについてどう思います?」

「そうね。日本にもイタコとか口寄せ、新しいのだと狐狗狸(こっくり)さんっていう霊的存在を呼び出す儀式があるわ。だから、クロウリーが霊的存在を呼び出した可能性は高いけれど……」

「クロウリーだって無能じゃない。そんな霊的存在に悪い影響を受けない為の精神防御はキチンとしていた筈よ」

「つまりそんじょそこらの雑霊では洗脳すら出来ない。なら、彼が呼び出したのは───」

 

本物の、神サマの可能性があるわね。

了子さんはそう言った。

 

 

 

 

聖堂病院。

弦十郎がサンジェルマンとジャンヌ・ダルクと共に向かった病院。

その病院は現在……。

 

「サンジェルマンくんッ!」

「わかっているッ!そこッ!」

天使様(マスター)!第二波、来ます!」

 

戦場と化していた。

そしてその戦場には。

 

「マスター、私から離れないでくださいね!あなたは私が守りますから!」

「コルデー……ああ。わかった。君を、信じる!」

 

アサシン、シャーロット・コルデーと藤丸立香が居た。

 




弦十郎さんがサンジェルマンをどう呼ぶかわからぬぇ。
有識者の方、教えて……。
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