転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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聖杯戦争関係者の外観をわかりやすく既存二次元キャラに当てはめとくわね。

○阿礼星乃:『ガールズアンドパンツァー』の西住しほ

○アレイスター・クロウリー:『ハリーポッター』のヴォルデモート卿

○ラーガ・スン:『真・女神転生Ⅳ FINAL』のクリシュナ

○カルマ・リー:『攻殻機動隊』の草薙素子

○郷田 潔:『彼岸島』の鮫島

こんな所かしら。
これでイメージしやすくなったんじゃない?



第二十九話 異端聖杯戦争一日目、夜

 

 

「ええ、ええ。はい、大丈夫ですよ、ええ。はい。わかってます、ちゃんと無事に帰りますから。はい、いの一番に会いに行きますから。ええ、おやすみなさい。……え、えー、言わなきゃダメ?……わかりました。…………愛してますよ、マリアさん。いや、照れるくらいなら言わせないでくださいよ。はい、はい。また、明日。おやすみなさい」

 

ドーモ、一鳴です。

現在夜の九時。

ホテルの廊下で、マリアさんと電話してましたのよ。

今回は冬木市に出張と言うことで、しばらく会えなくなるから代わりに毎日電話して、と言われたのよね。

ちなみに、マリアさんの前に調ちゃんとセレナさんにも電話してました。

スマホって、便利よね。

 

「あ、渡くん、だっけ」

 

と、立香さんに話しかけられる。

うーん、cv島崎信長の良い声!

 

「こんばんは、立香さん」

「こんばんは。電話してたの、お母さん?」

「んにゃ、恋人です」

 

立香さんは驚いた様子だ。

 

「恋人!?最近の小学生は凄いなぁ……」

「んへへへ(気持ち悪い笑み)、自慢の美人な彼女ですわぁ。立香さんは恋人居ないんです?」

「居ないなぁ。いいなぁ、羨ましい」

「へぇ、以外です。立香さん、モテそうなんですけどねぇ」

 

顔も声も良いし、半日一緒にいて誰とでも話せるコミュニケーション能力も確認済み。

モテないはずないんだけどなぁ。

 

「あ、ごめんね電話だ。……もしもし、マシュ?どうしたの」

 

マシュも居ったんかワレェ!(歓喜)

 

「……え、平気だよ。あぁ、事件のこと聞いたの?うん、本当に大丈夫。うん、今はホテルに泊まってるよ。うん、警察から念の為にって言われて……。あとしばらく大学休むことになって……いや、大丈夫だよ。本当に念の為ってだけだから。大学にも話は行ってるから、単位も大丈夫。うん、落ち着いたらまた連絡するね。はい、おやすみマシュ」

 

電話を切る立香さん。

俺は気持ち悪い笑みを浮かべながら、声をかける。

 

「うへへへ(気持ち悪い笑い)、立香さぁん今の電話の相手は誰なんですかぁ?お相手女の子みたいですけれどぉ?」

「えぇ……(困惑)、後輩だよ大学の。マシュっていう女友達。恋人じゃないよ……あ、ごめんまた電話だ」

 

そう言ってまた電話に出る立香さん。

 

「もしもし、どうしたのジュリエット?」

 

ジュリエット……あ、虚月館殺人事件か!?

と言うことは、ステンノ!?

 

「あ、ジュリエットも事件のこと……。うん、大丈夫大丈夫。大丈夫だから、心配しないで。うん、今はホテルに泊まってて……、いや、そっちじゃなく冬木ハイアットホテルに……いや、念の為にってだけ……うん、大丈夫。また落ち着いたら一緒に観光行こうよ。うん、おやすみジュリエット」

 

電話を切る立香さん。

俺は気持ち悪い笑みを浮かべながら、声をかける。

 

「うぇひひひ(気持ち悪い笑い)、立香さぁん今の電話の相手は誰なんですかぁ?お相手またまた女の子みたいでしたけれどぉ?」

「えぇ……(困惑)、友だちだよ大学の。ジュリエット、ジュリエット・ステンノ・バイオレットっていう女友達。恋人じゃないよ。留学生でね、二日に一回一緒にランチ食べて、週に一度観光する仲だよ」

 

それはもう、ほとんど恋人と言っていいのでは……?

うーん、自覚ないだけでやっぱりモテてるみたいね。

 

「あら、貴方たちこんな所に居たのね」

 

と、サンジェルマンがやって来る。

 

「どうしました?」

「夜は聖杯戦争の本番よ。各陣営が動き出すでしょうし、これからの動きを全員で確認しておこうと思って」

「あ、なるほど」

「みんな、私達の部屋に集まっているわ。行きましょう」

 

そういう事になった。

 

なお。

立香さんの後ろで『貴方の傷になりたい』みたいな顔をしているコルデーは、見て見ぬふりをしておいた。

『マスターの事が気になりだしたけれど、マスターには既に仲の良い女友だちがいるし、そもそも自分はサーヴァントで聖杯戦争が終われば消えてしまう存在。ずっと一緒には居られないから、せめて心に傷を残して一生忘れないでいて欲しい』とか思ってそうだけど俺は見て見ぬふりをするよ……。

 

 

 

 

今夜の各陣営の動き【1D10】

 

1 引きこもって専守防衛

2 引きこもって専守防衛

3 引きこもって専守防衛

4 阿礼陣営に攻め入る(攻めた側確定敗退)

5 別陣営に攻め入る

6 別陣営に攻め入る

7 別陣営に攻め入る

8 別陣営に攻め入る

9 阿礼陣営に攻め入る(攻めた側確定敗退)

10 阿礼陣営に攻め入る(勝敗はダイス次第)

 

サンジェルマン・藤丸陣営【確定1】

ジル・ド・レ陣営【確定1】

阿礼陣営【確定1】

 

ラーガ陣営【9】

カルマ陣営【8】

郷田陣営【3 】

 

 

 

どこを攻めたのカルマ・リー【1D6】

 

1 サンジェルマン・藤丸陣営

2 ジル・ド・レ陣営

3 ラーガ陣営(留守だった……)

4 郷田陣営

5 サンジェルマン・藤丸陣営

6 阿礼陣営に攻め入る(攻めた側確定敗退)

 

結果【4】

 

 

 

「今夜、私たちはホテルに引きこもって防衛に当たるワケダ」

「ついでに、各陣営の動きを注視する、だったわよね?」

「ええ、そうよ」

 

パヴァリア一行が泊まる部屋。

全員で集まり、今日の動きを確認していた。

 

「各陣営の見張りは飛騨忍群が請け負っている」

 

と、弦十郎さん。

 

「……早速動きがあったようだ」

 

弦十郎さんの持つ端末にメッセージアプリめいた連絡が入る。

 

「……インドのラーガ・スンが阿礼家に攻め入ったらしい」

「早速動いたわね……!」

 

ラーガ・スンは速攻を重んじるようだった。

弦十郎さんの端末をみんなで覗き込む。

 

「サーヴァントと共に阿礼家に侵入……、むっ!?」

 

弦十郎さんが驚く。

端末には、『阿礼家から出た無数の閃光に貫かれたラーガ・スンのサーヴァントが銀色に変質、そのまま消滅』と連絡があった。

 

「えっと、どういう事ですか?」

 

コルデーが聞く。

それに答えたのはサンジェルマンだ。

 

「ラーガ・スンのサーヴァントは敗退した、と言うことよ」

「しかも鎧袖一触。アレイスター・クロウリーは相手に何もさせずに勝利した、というワケダ」

 

プレラーティが補足する。

その頬には冷や汗が一つ。

 

「アレイスター・クロウリーって、こんなに強かったんです……?」

 

俺の言葉にカリオストロは首を横に振って答えた。

 

「いいえ、こんな強さは持っていなかったはずよ」

「少なくとも、相手を銀に変える力なんて使わなかったワケダ」

 

そう、プレラーティは付け加えて言った。

そんな中、俺は一つ気になった事があった。

 

『相手を銀に変える』

 

今回、アレイスター・クロウリーが使った攻撃が、俺には引っ掛かっていたのだ。

触れたものを銀に変える攻撃を使う奴を俺は一人知っているのだ。

 

シェム・ハ。

 

先史文明期に地球を訪れたアヌンナキの一人。

統一言語に封じられた改造執刀医。

彼女は、触れたものを銀に変える閃光を放てるのだ。

実際、【原作で】マリアさんやセレナちゃんが適合したアガートラームはそうやって作られたのだ。

フィーネの恋人、エンキの右腕を銀に変えて。

 

ならば。

アレイスター・クロウリーはシェム・ハに接触したのだろうか。

昼間、了子さんと交わした会話を思い出す。

【人は完全な存在にかしずくべき】というアレイスター・クロウリーの思想と、彼の幼少期の考えが合わないという話で、確か了子さんはこう言ったのだ。

 

「そんじょそこらの雑霊では洗脳すら出来ない。なら、彼が呼び出したのは本物の、神サマの可能性があるわね」

 

それは、アレイスター・クロウリーがハネムーンで降霊したエイワズについての考察だった。

もし、エイワズがシェム・ハと関わりがあるのなら、アレイスター・クロウリーの強さにも説明がつく。

 

エイワズと、シェム・ハ。

そして■■市を襲撃し、同時に神獣鏡を強奪したツァバト。

シェム・ハの残り香は、どこまで───。

 

「ところで、ラーガ・スンはどうなりました?」

 

ジャンヌさんの言葉に現実に引き戻される。

そうだ、マスターの一人であるラーガ・スンはどうなったのだろうか。

 

 

 

ラーガ・スンの生死【1D10】

 

1 サヨナラ!

2 撤退したようだ

3 撤退したようだ

4 サヨナラ!

5 撤退したようだ

6 撤退したようだ

7 撤退したようだ

8 撤退したようだ

9 サヨナラ!

10 阿礼邸に攻め入る強い男だ……

 

結果【7】

 

 

 

「なんとか逃げ出したようだな」

 

飛騨忍群からの報告に目を通す弦十郎さん。

 

「どうします、助けます?」

「いえ、放っておきましょう」

 

俺の質問にそう答えたサンジェルマン。

 

「無事に逃げられたようだし、この聖杯戦争の間はこっちに妨害も出来ないでしょう」

 

と、続けるサンジェルマン。

今夜の戦闘はこれで終わりかと思っていたら、更に弦十郎さんの端末に連絡。

 

「冬木埠頭で戦闘だ。郷田 潔陣営をカルマ・リーが急襲したようだ」

 

 

 

カルマ・リーの召喚サーヴァント(ランサー)【1D6】

 

1 秦良玉

2 李書文

3 ナタク

4 秦良玉

5 李書文

6 スカサハ

 

結果【4】

 

 

 

郷田 潔の召喚サーヴァント(フォーリナー)【1D6】

 

1 葛飾北斎

2 葛飾北斎

3 葛飾北斎

4 葛飾北斎

5 葛飾北斎

6 葛飾北斎

 

結果【1】

 

 

 

「カルマ・リーのサーヴァントは、女性の槍兵。郷田 潔のサーヴァントは……妙な格好の少女だそうだ」

 

端末を見た弦十郎さんがそう言う。

 

「妙な……格好?」

「ああ、丁度動画で送られてきた」

 

飛騨忍群がこっそりと撮影してくれたらしい。

その動画には、埠頭で争う二人のサーヴァント、そして写真で見たカルマ・リーと郷田潔の姿。

槍兵のサーヴァントは、髪をシニョンで2つに纏めている全身白いタイツ姿の女性。

……秦良玉だ。

 

郷田潔側のサーヴァントは……コウモリタコというか妖花を思わせる格好の女性。袖は大きく広がり、先に絵筆が4本ずつ。

……娘の身体を使う葛飾北斎か。

 

この二人が戦闘をしている。

秦良玉が槍を振るい、それを葛飾北斎がいなして反撃。

二人の戦闘力はほぼ互角。

 

動画は短い録画時間であった。

バレないように撮影したのだろう。

しかし必要な情報は伝えられるように。

プロの仕事であった。

 

 

 

勝負の結果(秦良玉 VS 葛飾北斎)【1D10】

 

1 葛飾北斎勝利、秦良玉消滅

2 葛飾北斎勝利、カルマ陣営撤退

3 葛飾北斎勝利、カルマ陣営撤退

4 葛飾北斎勝利、カルマ陣営撤退

5 葛飾北斎勝利、カルマ陣営撤退

6 秦良玉勝利、郷田陣営撤退

7 秦良玉勝利、郷田陣営撤退

8 秦良玉勝利、郷田陣営撤退

9 秦良玉勝利、郷田陣営撤退

10 秦良玉勝利、葛飾北斎消滅

 

結果【5】

 

 

 

「どうやら、勝ったのは郷田の召喚したサーヴァントのようだな」

 

葛飾北斎が勝利し、カルマ・リーと秦良玉は撤退。

それが埠頭での戦闘の結果だった。

 

「で、二人のサーヴァントの正体、わかったワケダ?」

 

プレラーティが皆に聞く。

 

「郷田潔のサーヴァントはなんとなくわかります。葛飾北斎でしょう」

「葛飾北斎?だがあれはどう見ても女の子だったぞ」

 

俺の言葉にそう返す弦十郎さん。

……うん、普通はそう思うよね。

 

「でも、彼女が攻撃の時に出してた波とか龍とか鳳凰とか。あれ北斎の描いた絵に似てた気がするんですけど」

「む、そうなのか?」

「そうねぇ、私もそんなに詳しくないけど、確かに見たことある気がするわね」

 

了子さんがそう言う。

と、ここでスマホをポチポチしていた立香さんが声をあげる。

 

「渡くんの言う通りかも、です。スマホで調べたら確かに北斎の絵っぽいですよ」

 

みんなにスマホを見せる立香さん。

そこには北斎の描いたという絵の一覧。

その中に戦闘中に描かれた龍や鳳凰も含まれていた。

……『東町祭屋台』、屋台の天井に描かれた絵なのね。

 

「だが、何故女の子になっているんだ?」

 

真っ当な弦十郎さんの疑問!

それに答えたのはサンジェルマン。

 

「恐らく、アカシックレコードからの情報抽出の際に問題が発生したのではないかしら」

「ありえるワケダ。聖杯戦争なんて百年ぶりな上にアカシックレコードへのアクセスなんて大業。バグが発生してもおかしくないワケダ」

 

あ、なんかいい感じに納得してくれた。

娘の身体使っているんですよ、という説明はしないでおこう。

 

「カルマ・リーのサーヴァントはどうだろう、わかるだろうか」

 

秦良玉、なのだが。

正直、現状ではそれを指摘出来ないのよね。

北斎は攻撃の際に出てくる絵が特徴的だから、知識のとっかかりはいくらでもあるんだけども。

秦良玉は、正直使っている槍が『白杆(トネリコ)の槍』って事がわかれば、まあ、中国史に詳しそうな弦十郎さんならわかりそうだけどもね。

でもあの動画じゃ槍の材質なんてわからないしねぇ。

 

「……ふむ、皆わからないか」

「中国系、というのはわかるんだけれど……」

「むしろ弦十郎くんはわからないの?八極拳やってるんでしょ?」

 

了子さんの熱い無茶振り。

 

「す、すまん。俺が知っているのは主に『燃えよドラゴン』とかあの辺でな……」

「まあ、現状では正体探れないでしょうし、また明日以降で調査しません?」

 

と俺が提案すると、みんな賛成してくれた。

 

取り敢えず。

この後にも襲撃が無いとは限らないので、仮眠を取る者と起きて備える者に別れて作業に当たる事になった。

 

俺?

俺は襲撃に備える側よ。

即応戦力としてシンフォギアは有能なのよね。

聖詠唱えるだけで戦闘モードに入れるんだもの。

 

そんな訳で。

メチャクチャ襲撃に備えた。

 

 

 

 

走る。

走る、走る、走る。

冬木の街を疾走する。

 

横笛を吹きながら走る。

普通なら息が切れそうなものだが、男は息を乱さず笛を吹いて走っていた。

 

男の名は【ラーガ・スン】。

この冬木の街で聖杯戦争に参加したマスターである。

いや、あった、というべきか。

 

ラーガ・スンは手始めに聖杯戦争主催者である阿礼星乃を倒そうと、自身が召喚したサーヴァントである【アヴェンジャー】と共に阿礼邸に向かい、そして。

一瞬で敗北した。

真正面から向かった二人を待っていたのは、門より注がれた閃光だった。

 

その閃光に穿たれたアヴェンジャーは銀色の金属めいて変質し、そして消滅した。

鎧袖一触であった。

勝ち目など無かった。

 

だから逃げ出した。

笛を吹きながら。

 

ラーガ・スンは音楽魔術、という異端技術の使い手だ。

音楽は人の感情を操る力をもつ。アップテンポの曲なら気分が高揚して盛り上がり、その逆にテンポの遅い曲なら気分が鎮静される。

それを更に高めたのが音楽魔術だ。

彼の吹いている笛は、その音楽は、彼の身体能力を高めて活力を増強させる。

 

だが、だからだろうか。

奏でられる曲が異音に気付かせなかったのは。

蓋の空いたマンホールから、無数の触手が出てくる事に気付かなかったのは。

 

「ッ!?」

 

ラーガ・スンの脚は一瞬で触手群に絡め取られ、下水に引き摺りこまれる。

そして、ラーガ・スンの身体が完全に下水道に引き摺りこまれると、触手が一本出てきてマンホールの蓋を閉めてしまった。

 

この時を境に。

ラーガ・スンはもう二度と。

日の光を見ることはなくなった。





【悲報】ラーガ・スン、ジル・ド・レに拉致される

と言う訳で次回からジル・ド・レの行動が活発になります。
錬金術師や異端技術者はいいエネルギー源になるんじゃ〜!
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