転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
ワイ「してェ……」
烈海王「XDU復活ッッ!」
ワイ「ガチャしてェ~~~~~……」
俺はプレラーティに手を引かれて阿礼邸を早足で歩いていた。
「クソックソックソッ!!」
プレラーティがガチギレしててめっさ怖いです(震え声)。
「舐め腐りやがるワケダ!新参者の追放者の癖にッ!!」
先ほどアレイスターにやり込められたから、鬱憤が凄い貯まってるのね……。
「すいません、プレラーティさん。俺が居たから……」
「ッ!お前は、悪くないワケダ!襲撃を察知されたのも、同盟組むしかなかったのも此方のミスなワケダッ!!」
怒鳴られながらフォローされる。
……なんだかプレラーティの様子がおかしい気がするんだよなぁ。
怒るなら怒るで『お前がもっと強ければこっちも強気に出れたワケダ!』って言いそうだし、なにか抱え込んでいる感じなのよね。
帰ったら誰かに相談しようかな。
了子さん辺りかなぁ、フィーネについてもそろそろハッキリさせたいし。
「プレラーティ様、一鳴様」
そんな事をつらつらと考えていると、女中リーダーの菊江さんに話しかけられる。
「なんだワケダ!」
「まあまあプレラーティさん落ち着いて」
俺はプレラーティを宥めながら菊江さんの話を聞くことにした。
「一鳴様、忘れ物でございます」
そう言って懐から、紙束を一つを取り出す。
俺には見覚えのないもの。
忘れ物ではないはずのものだ。
「あの、これ……」
「……、なるほど」
と、プレラーティ。
「一鳴、黙って受けとるワケダ」
「……わかりました?」
プレラーティはなにかを察知したようだった。
俺は素直に応じることにした。
「玄関までお送りします」
「いや、いいワケダ。間取り的に、もう目と鼻の先なワケダ」
「承知いたしました。次にお越しの際は玄関からの来訪をお願い致します」
「考えておくワケダ」
そうプレラーティはそう言うと、またぞろ俺を引きずっていく。
その直前、菊江さんは小さな声で確かにこう言った。
「星乃様の事、なにとぞ宜しくお願い致します」
◆
「で、菊江さんの一連の行動はいったいなんなんです?」
阿礼邸から冬木ハイアットホテルへ帰る途中、俺は菊江さんについて聞いた。
紙束を渡した事とか、最後の言葉とか。
……なんとなく、意味はわかるけどね。
「あの菊江という女は、星乃の従者であってもアレイスターの従者ではないという事なワケダ」
「つまり、裏切ったと?」
「アレイスターを、な。アレイスターの行いか、聖杯の使い道。どちらを気に入らんかは知らないが、あの菊江という女はそれが星乃を害する事になると考えたワケダ」
最後にあんな事を言ったのか。
星乃を助けるために。
「紙束の中身、なんですかね?」
「さぁ、軽く調べたが呪いの類いは掛けられていないワケダ。ホテルに戻ったら読んでみるワケダ」
……あの、屋敷の中は、いやネットワークの繋がる所はアレイスターの庭だ。
それを、危険を冒してまで裏切るなど、菊江さんの忠誠心はとても高いのだろう。
そして、紙束の中身は恐らく、アレイスターの弱点となる内容なのだ。
「早く戻りましょう。紙束の中身も気になるし、きっとみんなも心配してるはず」
「わかっているワケダ」
自然と二人、早足で進む。
今はもう、新都と呼ばれる冬木の繁華街に入っている。
人々は行き交い、街は少し早いクリスマス商戦に騒いでいる。
「……ッ!」
ふと、突き刺さるような視線を感じて振り向いた。
人、人、人。
ただ、街を行く人の群れだけがあった。
「どうしたワケダ?」
「……いえ、なんでもありません」
視線は既に無く、視線の主はとうに消えていていた。
気のせい、だったのだろうか。
俺は、先を行くプレラーティを駆け足で追いかけた。
「ふふ、美味しそうなボウヤ……。はやく食べちゃいたい」
◆
冬木ハイアットホテル。
拠点に戻ってきた俺たちを、二課とパヴァリア、そしてアサシン陣営全員が迎えてくれた。
「心配掛けたワケダ」
「すみません、油断しました……」
「二人が無事で本当に良かった」
と、弦十郎さん。
どうやら、俺たちが女中軍団に捕まった所を飛騨忍群が見ていて連絡をしていたようだった。
俺とプレラーティは、阿礼邸で何があったかを説明することにした。
───もちろん、ホテル内のネットワークは完全に遮断した上で、だが。
「クロウリーはネットワークを通じてこちらの情報を抜ける……と」
「ええ。恐らく、監視カメラなんかをハッキングめいて乗っ取れるのではないかと」
クロウリーはネットワークを通じて、此方の内情を把握していた。
そして、恐らくは他の陣営も……。
こと、情報戦においてクロウリーは此方の二手三手先を行っていると言えるだろう。
「防犯面で不安はあるが、このフロア内はネットワークを遮断するしかないな……」
「そこら辺は任せるわ……。問題はプレラーティがクロウリーと結んだ同盟ね」
サンジェルマンがそう言った。
プレラーティがクロウリーと締結した同盟について提言したのである。
同盟の主たる内容は以下の三つ。
【サーヴァントが残り三騎になるまで、サンジェルマン陣営とクロウリー陣営は不戦、及び協力体制を取る】
【サンジェルマン陣営とクロウリー陣営は互いに相手が不利益を被るような行動を取ってはならない】
【もし、同盟の内容に反する事を行えば、サンジェルマン陣営はプレラーティが、クロウリー陣営は阿礼星乃が死ぬ】
つまり、同盟破りをしたらプレラーティが死んでしまうのである。
「厄介な事になったわねぇ」
と、カリオストロ。
「スマン、全部こっちの独断なワケダ……」
プレラーティは絞り出すようにそう言った。
「待った!」
俺はナルホドくんめいて待ったをかけた。
「あの状況ではプレラーティさんは同盟を結ぶ他ありませんでした。彼女を責めるはお門違いかと」
「わかっているわ、一鳴くん。プレラーティ、私は貴女が同盟を結んだ事自体を問題視している訳ではないわ」
と、サンジェルマン。
「この同盟で貴女を人質に取られている。それが厄介だってことよね?」
「ええ、プレラーティは私にとって友。貴女を犠牲に強硬手段を取ることは出来ないわ……」
「サンジェルマン……」
プレラーティは終始、何かを噛み締めるかの表情だった。
何か、質問をして空気を変えようか。
「……ところで、何でクロウリーはこんな同盟を結んできたんですかね」
「……確実に勝利する為、じゃないの?」
と、俺の質問に答えるカリオストロ。
「でも、あの時クロウリーの殺気を感じましたけど俺たち二人を簡単に倒せる気迫でしたよ。それこそ、クロウリー一人で勝ち残れるぐらいに」
「それでも、私たちは軍勢です」
と、ジャンヌさんが口を開いた。
「貴方の言うように、アレイスター・クロウリーは隔絶した能力を持っているのでしょう。埒外物理、でしたか?」
「ええ、そうですね」
「ですが、クロウリー陣営は孤軍で、私たちは軍勢なのです。私たちセイバー陣営と貴方たちシンフォギア組と飛騨忍群。……そして、藤丸さんたちアサシン陣営。全員で掛かれば、多大な犠牲を出しますが勝利しましょう」
言われれば、そうである。
セイバー、ジャンヌ・ダルク。
サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティ。
俺、弦十郎さん、了子さん(フィーネ)。
飛騨忍群。
立香さんとアサシン、シャーロット・コルデー。
確かに、俺たちは戦力が充足している。
対してクロウリー陣営はアレイスター・クロウリーと阿礼星乃、そして少数の女中たち。
「戦いは指揮官の能力や士気次第でどうとでも転びますが、それでも数というのは重要です。クロウリーに私たちをぶつけて対応させている間に背後からコルデーさんが暗殺。あるいは、マスターである阿礼星乃を拘束する等々。取れる戦術が単純に増えるのです」
「つまり、犠牲を許容するならクロウリーに勝てる?」
「はい。そして、他の陣営とも協力体制を取ることも可能。それをクロウリーも理解していたのだと思います」
「だから、同盟を結んだ?他の陣営と同盟を結ぶ前に。確実に勝利するために」
「恐らくは。……そして、時間は彼らの味方です。サーヴァントが三騎に減るまでに、私たちを倒す準備を済ましてしまうつもりなのでしょう」
流石百年戦争で、フランスを勝利に導いた聖女である。
卓越した戦略眼であった。
「でも、これはチャンスでもあります。時間は此方の味方でもあり、私たちはクロウリーの弱点に通じる情報を握っていますから、この情報を解析することが出来ます」
「女中の菊江さんから渡されたこの紙束です?」
「そうです。内容はわかりませんが、その菊江という方が危険を冒してまで渡してきたもの。中身に期待も出来ましょう」
ジャンヌさんの言葉を聞いて、了子さんが口を開いた。
「ホテルのこのフロアは完全にネットワークを遮断しているわ。覗きも盗み聞きも出来ないわよ」
「なら、はやく見てみましょ」
と、カリオストロ。
俺も、ずっと気になっていたのである。
菊江さんが渡してきた紙束が。
紙束はA4の用紙が十枚ほど束になったものだ。
紙自体は新しいコピー用紙だろうか。
「紙束に写っているのは、書類をコピーした画像のようね。……これは、日記かしら?」
と、了子さん。
紙を一枚取って確かめてみる。
確かにそこには達筆なボールペンらしきもので日付と、何があった、何をしたか、などが書かれていた。
「これは……阿礼星乃の日記みたいね」
サンジェルマンが、同じく紙を見ながら言った。
「星乃の日記帳を、菊江という女中が密かに控えていたという所かしら」
「とにかく、読んでみましょ」
と、カリオストロ。
その言葉を合図に、皆で星乃の日記の読みこみを始めるのであった。
◆
【六月四日 晴れ】
今日から阿礼家の当主となった為、日記をつけていこうと思う。
……三日坊主にならなければいいけれど。
【六月五日 晴れのち曇り】
今日、先代当主である母に阿礼家の使命たる聖杯の修復について、改めて説明された。
アカシックレコードにアクセスしてかつて生きていた偉人や英雄を呼び出す異形の聖杯。その欠片は我が阿礼家の祖であるアレイスター・クロウリーが私の曾祖母に授けたもの。
それを完成させ、アレイスター・クロウリーを呼び出すことこそが、阿礼家の悲願なのだと。
幼少から口酸っぱく言われてきたことではあるが、今日は初めて聖杯を見せてもらった。
我が家の地下、最新の網膜指紋確認扉と錬金術や異端技術を用いた封印の先に、聖杯はあった。
崩れかけた球体、ひび割れ中身の見えた殻。ただし、大きさが三メートルは越えていた。
これを、直さなければならない。
【六月七日 雨時々くもり】
聖杯の修復には高価な金属類や聖遺物を用いる。
これらは高額で、入手も困難だが、世界各地に協力者がいるので、定期的に我が家に届けられていた。
現在、聖杯の修復率は80%といったところらしい。
私の代で、修復は完了する予定だそうだ。
【六月八日 曇り】
どうやら、三日坊主にはならなかったらしい。
特になにもない一日であったが、三日坊主にはならずにすんで良かった。
【七月七日 晴れ】
本日は七夕である。
団扇を扇ぎながら、天の川を見ていた。
星の光は好きだ。
星乃、という名前だからか幼少のころから星を見てきた。
冬木は良い、東京の学生寮と違って星がよくみえるから。
【九月二十四日 大雨】
今日、母が死んだ。
先月から具合が悪く臥せっていたのだが、とうとう死んでしまった。
厳しくも優しい母であった。聖杯の完成をなによりも楽しみにしていた。
完成した聖杯を、お見せしたかった。
【十一月九日 小雨】
母の四十九日法要が終わった。
我が家の女中たちも落ち着きを取り戻していた。
これからは、私一人で阿礼家を運営していかなければならない。
【六月六日 雨】
明日結婚する。
政略結婚、というやつだ。
愛はないが利益はある、そんな結婚だ。
相手の男、夫となる男は家柄だけの詰まらない男だ。
せいぜい、互いに利用し合うとしよう。
そう言えば、日記を初めて一年経ったのか。時が経つのは早い。
【四月二十日 晴れのち曇り】
娘が産まれた。
体重2914g。元気な女の子。
名前は真緒と名付けた。緒は糸を表す漢字、糸の始まり。端緒。始まりから、真っ直ぐ生きて欲しくて真緒と名付けた。
可愛らしい、私の子ども。
一抹の不安と共に喜びを感じる。
これが、母親になるということか。
夫はついぞ、病院には来なかった。
きっと、また愛人の所にいるのだろう。
【五月十五日 晴れのち雨】
真緒を育てるのは大変だ。
夜泣きや汚物の処理。
子どもを育てるのは、こんなにも大変なことだったのかと愕然としている。
子どもの頃から一緒だった菊江が助けてくれなければきっと私は……。
菊江には、本当に感謝しなければならない。
あの男は今日も帰ってこない。
せめて、連絡くらいは入れれば良いものを。
【六月四日 晴れ】
日記を初めて二年である。
まさか自分に子どもが出来るなどと、二年前の自分は信じられるだろうか。
当主になって二年。
聖杯修復は遅々として進まず、もういいんじゃないか、という思いを抱いてすらいる。
家業は順調、子どもも産まれて幸せなのだ。
アレイスター・クロウリーの復活など、必要なのか?
【八月七日 ■■■】
(水滴の大きな染みで、ほとんど読めない)
【八月八日 大雨】
真緒が死んだ。
私のせいだ。
普段の態度の悪さを指摘して、夫と喧嘩になり、夫の投げた青銅のオブジェクトが真緒に当たった。
即死 だっ た。
真緒ご めん ね、ダ メなお か あさん でごめんね
【十月二十四日 雨】
聖杯修復率85%。
この聖杯はアカシックレコードへのアクセスという、他の聖杯にはない機能を持つ。
アカシックレコード、地球の記憶。
そこにはきっと真緒の記憶もあるのだろう。
聖杯が完全に修復されれば、私はもう一度真緒に会えるのだ。
もう一度、真緒のお母さんになれるのだ。
【九月二日 雨】
聖杯修復率95%。
真緒の十三回忌法要を済ませた。
真緒は極楽浄土にいるのだろうか。
あなたを甦らせようというお母さんを、どう思っているのか。
それでも、私は
【九月三日 大雨】
あの男を見つけた。
かつて夫だった男。
真緒を殺した後、実家に逃げて全てを有耶無耶にした屑。
殺してやろうかとすら思ったが、放っておいた。
今は聖杯だ。
【十月一日 晴れ】
聖杯修復率100%。
聖杯は完全に修復された。
これで、真緒を甦らせる事が出来る。
儀式は明日行う。
子供部屋はあの日のまま。
早く貴女に会いたい、真緒。
【十月二日 晴れ】
真緒を甦らせようと儀式を行ったらアレイスター・クロウリーが呼び出された。
呆然としている私を余所にクロウリーは『よくやった!』『よくぞ俺を甦らせた!』『これでエイワズの願いを叶えられる』とまくし立てた。
真緒は?
どうして真緒は甦らなかったの?
【十一月三日 曇り】
あの聖杯で呼び出せるのは人類史に名前を残した者のみらしかった。聖杯が呼び出す者はアカシックレコードの情報だけでは精度が悪く、残りを人類の認知・認識で補っていると。
そして、真緒は人類全体に認知されている訳ではないので呼び出せなかったという事だった。
落ち込む私に、しかしアレイスターはこう言った。
『聖杯戦争を執り行え。残り六騎のサーヴァントを呼び出させて、四騎を聖杯に焚べれば聖杯に接続されたエイワズは本来の力を取り戻す。
かつて改造執刀医と呼ばれ、今は統一言語に封じられた神の力の一部を。
そうなれば、アカシックレコードからお前の娘の情報を引き出すなど容易い』
私は、アレイスターの言葉を信じることにした。
もう一度、真緒に会いたい。
その為なら私はなんでもしよう。
私の呼び出した、先祖の甘言に乗ってでも。
◆
言葉が、出なかった。
阿礼星乃には子どもがいたのだ。
真緒という子どもが。
その子は赤ん坊の時に死んでしまって、それからずっと、星乃は真緒を甦らせる為に聖杯を修復し続けたのだ。
十年以上かけて。
そして、アレイスター・クロウリーと契約したのだ。
シェム・ハと関わりのあるエイワズの復活と引き換えに、娘の蘇生を。
そして、アレイスターが同盟を求めた真の理由は。
「大嘘つきめ、なにが聖杯戦争に勝利したいから、なワケダ。サーヴァントを四騎倒せば目的を達成出来るから、あんな同盟を結んだワケダ!」
そう、アレイスターにとって聖杯戦争の勝利条件は全てのサーヴァントを倒す事ではなく、たったの四騎倒せばそれでいいのだ。
四騎のサーヴァント、その身体を構成する魔力を、聖杯に焚べればアレイスターの目的は達成されるのだ。
すなわち、エイワズの復活。
「アレイスターを止めようにも、証文でプレラーティを人質に取られている。手が出せないわね」
「クソッ!やっぱりあの時戦っておくべきだったワケダ」
カリオストロの言葉に悔しさを露にするプレラーティ。
「でも、あなた達がこうして帰ってきたからこの情報を掴むことが出来たのよ」
「……すまない。少し頭を冷やしてくるワケダ」
サンジェルマンの言葉にそう言い残して、プレラーティは退室していった。
「プレラーティ、フォローしとかないといかないわね」
と、カリオストロ。
「それについては、後で考えましょう」
サンジェルマンはそう言った。
「あのー……」
と、ここで立香さんが控え目に手を上げた。
「どうしたの?」
「その、エイワズについてはWikipedia見てなんとなくわかるんですけど、改造執刀医とか統一言語ってなんなんでしょう?」
まぁ、普通はわからないよなぁ。
「改造執刀医は……わからないわ。ごめんなさい」
「統一言語は、簡単に言えば先史文明期に使われていた言語。5000年前の言語よ」
「ごせっ……!?」
サンジェルマンの解説に驚き言葉も出ない立香さん。
更に、了子さんが続けた。
「先史文明期は神々がまだこの星にいた時代よ。現代に比べても隔絶した科学力と技術力を持った上位存在アヌンナキ。そんな神と人が交流するのに統一言語は使われていたわ。……でも、バラルの塔が崩れた時に言語は乱され、神と人、人と人は思いを交わすことが出来なくなった」
「……」
「その統一言語を乱しているのが月。月の光が、今も統一言語を乱し続けている。だから人の意思は今も統一されない。人と人はわかり合えず、同族同士で殺し合いを続けている」
了子さんこれ、ちょっとフィーネ出てるわね(白目)
サンジェルマンとカリオストロは目を丸くして了子さん見てるし、弦十郎さんも口許をヒクつかせてるし。
しゃーねー、フォロー入れっぺ。
「で、その統一言語に改造執刀医=サンは封じられている訳ですね。了子さんの話を聞くと、改造執刀医=サンは先史文明期の神様の一人のようですし。そうなるとエイワズは改造執刀医=サンの分身?そもそも言語に封印ってどういう事でしょう?」
俺の言動に最初に返したのはサンジェルマンだった。
「……恐らく、その改造執刀医とやらの精神か魂が統一言語に封印されているのね。そして、エイワズはその封印から逃れた改造執刀医の分霊」
「まさか、神サマと戦う事になるなんてね」
カリオストロが愚痴る。
「皆が使っていた言葉に封印されるなんて、その神様は何をしたんですかね?」
立香さんの疑問に答える人間は居なかった。
誰も思わないだろう、改造執刀医シェム・ハはアヌンナキに反旗を翻して、全人類を11種類の怪物に改造して対アヌンナキの尖兵にしようとしていたなんて。
そして、シェム・ハを封印したのは、当時のフィーネの思い人であるエンキであるなど……。
シンフォギアの設定、用語解説見ているとはいえ、大分あやふやだぁ……。
もしかしたら、本家と設定が違う所があるかも。
そういう時は目を瞑って、ゆっくりこう唱えるんだ。
「これはシンフォギアの並行世界の話や工藤」と(メタルマンの外道博士感)