転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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『デジタルデビルサーガ アバタールチューナー』のRTA動画を見ました。
男女同体、神、梵我一如。私がシンフォギアでやりたいテーマが明確に見えてきた気がします。

その前に聖杯戦争終わらせないとネ!



第三十六話 ジル・ド・レを討伐せよ!

ドーモ、渡一鳴です。

昨日の夜は、ランサー秦良玉と熱い激闘を繰り広げました。

戦輪と白杆槍がぶつかり合い、火花を散らし、その果てに俺は秦良玉に勝利しました。

 

そういうことになった。いいね?(記憶操作)

 

今は朝。

冬木ハイアットホテルは昨夜の騒動で宿泊出来ないとの事で、新都にある駅前ウィークリーマンションを臨時拠点とする事にしました。

 

「うん、シンフォギアに問題はナシ!良かったわね〜」

 

そんなウィークリーマンションの一室にて。

昨日色々あってシンフォギアのマイクユニットを奪われたからね、了子さんに検査してもらってました。

 

「あざっす。これでまた戦えますよ」

「シンフォギアに問題はないわ。でも、あなたは非道い目にあったのよ」

 

了子さんが心配そうな顔で俺を見る。

……確かに普通ならトラウマものの目にあってるのよね、俺。

 

「サンジェルマンさんから聞きました?……俺は、大丈夫ですよ」

「本当に?」

「……いや、本当言うと、さっさと帰って恋人たちに甘えたいです」

 

うん。

そうだ、もう帰って恋人たちと戯れたいわ俺。

調ちゃんを抱きしめたいし、マリアさんを甘やかしたいし、セレナちゃんに甘えたい。

 

「マリアちゃんを甘やかしたいの?甘えたいんじゃなくて?」

「マリアさん、年長で長女だから誰かに甘える経験が無かったみたいで。だからこそ甘やかしたいっていうか?」

「なるほどねぇ〜?」

「だからこそ、さっさと聖杯戦争終わらせましょうよ」

「そこらへんは今、隣で弦十郎くんがサンジェルマンちゃんと話し合っているし。もう少し待ちましょ」

 

サンジェルマンたちパヴァリア陣営は隣の部屋。

弦十郎さんはその部屋で、これからの方針を彼女らと話し合っているのだ。

ちなみに立香さんとコルデーはそのまた隣である。

 

「あら、帰ってきたわね」

 

扉を開く音がして、足音が聞こえる。

弦十郎さんが戻ってきたのだ。

 

「了子くん、シンフォギアはどうだった?」

「問題ナシよ。で、どうしたの?方針決まった?」

「その事なのだがな、アレイスター・クロウリーが連絡を取ってきてな」

 

アレイスター・クロウリー?

いったいなんの連絡なのだろうか?

 

「わかったわ、隣で会議ね」

「一鳴くんは……」

「俺も行きますよ。最後まで、戦いますからね」

「そうか、わかった」

 

そういう事になった。

 

 

 

 

アレイスター・クロウリーは時計の針を早める事にしたようだった。

 

ジル・ド・レと葛飾北斎の共同討伐。その誘いであった。

 

『ザザザ……いい加減、終わらせたいのさ。俺も星乃も早く聖杯が欲しくてな。お前たちも、そうだろう?』

 

テレビにノイズの激しいアレイスター・クロウリーの顔が映っている。

先程、こうやって連絡を取ってきたのであった。

 

『俺はラーガ・スン陣営を倒した。ザザ……お前たちはカルマ・リーを倒した……というか海魔が連れ去った。残ったサーヴァントは我らが陣営以外は葛飾北斎とジル・ド・レ。この二人を同士攻略しようじゃないか』

「葛飾北斎がそっち、ジル・ド・レがこっちなワケダ?」

『ザザザ……因縁があるだろう、お前たちとジル・ド・レには』

 

テレビの中で笑うアレイスター・クロウリー。

サンジェルマンが口を開く。

 

「で、二人を倒したら即座にこっちに攻撃してくるつもりかしら?」

『そんなことはせんさ。ザザ……そちらから、攻撃しない限りは、な』

「そういう事にしておきましょうか」

 

うーん、不穏!

アレイスターは不敵な笑みを隠そうともしないし、サンジェルマンもアレイスターを毛ほどと信用してない。

というか、絶対アレイスター、コトが終わり次第仕掛けてくるよね。

菊江さんが渡してきた星乃の日記にはサーヴァント四騎倒したら充分、みたいなこと書いてたし。

備えよう……。

というか、気になった事があるんだけれども……。

 

「そもそも、ジル・ド・レがどこに隠れてるかわかってないんだけれど……」

「地下……下水道が怪しいというのはわかるんだがなぁ……」

 

俺の言葉に弦十郎さんがぼやく。

そう、昨夜の一件で海魔たちは地下や、マンホールの下から現れた。

つまり下水道を利用している、というのはわかるのだが……。

 

『ザザザ……それはこちらである程度把握している』

「……どこなワケダ?」

『冬木海底トンネル跡、だ』

 

聞いたことない地名が出てきたぞぅ!?

 

「なんです、それ?」

 

俺の疑問に答えたのは、立香さんだ。

 

「確か、十何年か前に冬木近海にメタンハイドレートが沢山埋まってるとかいうので、その採掘施設を作ろうとしたんだよ。その資材を海底まで運ぶために作られたのが、冬木海底トンネル」

『だが、資金不足や市会議員と建設業者の癒着が判明してメタンハイドレートの採掘計画は頓挫。ザザザ……残ったのは、中途半端に建造されたトンネル跡、という訳だ』

 

更に言えば、その海底トンネルは未遠川、ひいては冬木の下水道に通じているらしい。

そして、そこにジル・ド・レが目をつけた、と。

ジル・ド・レ、海底、螺湮城教本。そしてクトゥルフ。

嫌な予感しかしねぇ!!

 

『星乃はその建設業者の筆頭株主でな。海底トンネルの設計図は既に手に入れている。電子メールでそちらに送付しておこう。ザザ……中は迷路のようだぞ。気をつけろよ?』

 

クツクツと笑いながら、アレイスター。

 

「その設計図は信用出来るのかしら?」

 

カリオストロがにこやかに言う。

だが、その目は笑っていなかった。

間違った設計図を送って海底トンネルに迷わせるつもりじゃないの、と言わんばかりであった。

 

『ザザ……そこは信用してくれよ。お前たちがジル・ド・レを討伐してくれなきゃ、こっちは葛飾北斎とジル・ド・レの連戦だ』

「……なら、そういう事にしておきましょうか」

『そうしてくれ。では、な』

 

そう言うと、アレイスターはテレビから消えた。

あとに残ったのは、真っ暗なテレビ画面のみ。

……と、同時に全員のスマートフォンに着信。

 

「律儀に全員に送り付けてきたわね」

 

げんなりしながら了子さん。

俺はスマホを弄くり、海底トンネルの設計図を見る。pdf形式の画像データだ。

それは、一本の大きなトンネルを中心に、支流のトンネルが幾重にも重なり合った複雑なものであった。

長さは、端から端までおおよそ5キロほどか。

まさしく、迷路のごとしである。

 

「これは、探すの骨が折れますねぇ……」

 

俺の言葉に全員が頷いた。

 

「とにかく今夜、決行か。誰が行く?」

 

弦十郎さんの言葉に答えたのはサンジェルマンだ。

 

「私とジャネットが向かうわ」

「私も行くワケダ」

 

プレラーティも追従する。

まあ、この三人はジル・ド・レとは因縁あるものねぇ。

ジャネット、ジャンヌ・ダルクはジル・ド・レとは戦友であるし、プレラーティはジル・ド・レを堕落させた責任がある。

 

「なら、私も一緒に行くわ」

 

カリオストロも行くようだ。

つまり、パヴァリア組が向かうようね。

 

「では、そのように」

「俺たちは待機ですか?」

 

俺はそう聞いた。

 

「ああ。一鳴くんとコルデーくんはもしもの時の為に備えてほしい」

「アレイスター・クロウリーがなにかやらかす、と?」

「ああ。ジル・ド・レ討伐後、すぐには合流出来ないだろうしな」

 

海底トンネルは長く、複雑な構造。

もし、ジル・ド・レ討伐後にアレイスター・クロウリーがすぐに動いたら、残った者たちで対応しないといけない訳ね。

たとえテレポートジェムという便利な道具があっても、アレイスターがそれを封じる可能性もあるしねぇ。

 

それに、アレイスター・クロウリーはエイワズを復活させる為に現世に舞い戻った。

英霊四騎を捧げた聖杯による、エイワズの復活を。

きっとすぐにエイワズを復活させるだろう。

対策は必要だ。

その為にも、留守番組は必須な訳だ。

 

「わかったワケダ」

「ジル・ド・レの事は、こっちに任せなさい!」

 

息を巻くプレラーティとカリオストロ。

 

「そちらの事はまかせるわね」

「ジルのことは、私達でなんとかします!」

 

サンジェルマンとジャンヌさんもそう言った。

 

決戦は夜だ。

備えよう……。

 

 

 

 

夜。

サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティ、そしてジャンヌ・ダルクは冬木海底トンネル跡の入口に立っていた。

冬木を流れる未遠川河口部のエレベーターから下に降りて、辿り着いたのであった。

 

「この奥に、ジルが……」

 

ジャンヌが呟く。

トンネルの入り口には電灯がついているものの、奥は暗く闇に包まれていた。

 

「……生臭いわね」

 

サンジェルマンが眉をひそめる。

トンネルの奥から漂ってくる臭いだ。

海魔の、臭い。

 

「行きましょっか」

 

カリオストロが指を鳴らす。

すると、カリオストロの頭上に光が現れる。

錬金術で作り出した、光だ。

 

「これで楽に探索出来るでしょ」

「ありがとうカリオストロ」

 

四人は歩みを進めた。

すべてを飲み込むような、闇の奥へと……。

 

 

 

海底トンネル探索ダイス(1/5)【1D10】

 

1 何もない

2 何もない

3 何もない

4 海魔だ!

5 何もない

6 ジル・ド・レの痕跡だ

7 ジル・ド・レの痕跡だ

8 ジル・ド・レの痕跡だ

9 海魔だ!

10 海魔の大群だ!

 

結果【4】

 

 

 

「……サンジェルマンっ!」

 

先頭を歩いて哨戒していたカリオストロが叫ぶ。視線の先には海魔だ!

海魔はカリオストロに飛びかかる。

 

「はぁっ!」

 

すかさず飛び出したジャンヌが、海魔を切り捨てた。

 

「助かったわ!」

「いえ、ですが……」

「これで、私達が来たことがジル・ド・レにバレたわね」

 

海魔たちはジル・ド・レの持つ螺湮城教本により呼び出される。

海魔はジル・ド・レの使い魔、故に倒されれば気付くはず。

 

「とにかく、進むしかないわね」

「警戒して、進むワケダ」

 

 

 

海底トンネル探索ダイス(2/5)【1D10】

 

1 海魔だ!

2 海魔だ!

3 海魔だ!

4 海魔の大群だ!

5 奇妙な気配がする……

6 奇妙な気配がする……

7 ジル・ド・レの痕跡だ

8 ジル・ド・レの痕跡だ

9 海魔の大群だ!

10 海魔の大群だ!

 

結果【5】

 

 

 

「……ん?」

 

プレラーティが立ち止まる。

 

「どうした、プレラーティ?」

 

サンジェルマンが聞く。

 

「なにか、奇妙な気配がするワケダ」

「気配?」

 

ジャンヌは神経を集中させる。

確かに、近くの脇道から奇妙な気配……いや、呼吸音がする。

 

「言ってみる?」

「ええ、海魔以外のなにか、かもしれないし」

 

そんな訳で四人は脇道に逸れることにした。

 

 

 

奇妙な気配の正体【1D6】

 

1 連れ去られた人々

2 連れ去られた人々

3 連れ去られた人々

4 連れ去られた人々

5 連れ去られた人々

6 父なる■■■

 

結果【3】

 

 

 

脇道の先は小部屋であった。

学校の教室ほどの広さの部屋。

その内装は極めて冒涜的であった。

うぞうぞと蠢動する肉の壁、天井、床。

部屋の中心には、2メートルほどの肉の塊。

その塊の中から、人が顔を出している。

 

そう、人だ。

 

白目を向き、口から涎をだらだらと垂らし続ける人。

すでに精神的に死んでいる人間が、肉腫に捕らわれているのだ。

 

「なに、これ……?」

 

カリオストロが口を覆う。

吐き気を催す、悍しき光景であるが故に。

カリオストロだけではない、サンジェルマンもジャンヌも似たようなものであった。

だが、ただ一人プレラーティだけが肉腫に近づき調べ始める。

眉根を潜め、不快感を押し殺しながら。

 

「……ドッグタグ。名前は……中国系。コイツは、昨日の襲撃者の一人なワケダ」

「そいつが、なんでそんな目に合っているのよ!?」

「……この肉腫、身体と完全に癒着、いや食い付いているワケダ。おそらく、コイツから魔力を搾り取っているワケダ。……抵抗しないように、心を殺して」

 

そう言うと、プレラーティは肉腫と人に火をつけた。

 

「──────────ッ!」

 

肉腫は声ならぬ悲鳴を上げて灰となった。

人は、何も言わず灰となった。

 

「……行くワケダ」

「プレラーティ……。ええ、そうね」

「ジル……」

 

四人は部屋を出た。

 

 

 

海底トンネル探索ダイス(3/5)【1D10】

 

1 海魔だ!

2 海魔だ!

3 海魔だ!

4 海魔の大群だ!

5 人が捕らえられている

6 人が捕らえられている

7 人が捕らえられている

8 聖杯戦争のマスターが捕らえられている……

9 海魔の大群だ!

10 ジル・ド・レを見つけた!

 

結果【1】

 

 

 

「来たわよ、海魔!」

 

先頭を歩くカリオストロが叫ぶ。

サンジェルマンが、魔力弾で海魔を撃ち抜く。

 

「流石ね、サンジェルマン」

「それほどでもないわ。それよりも、ジル・ド・レに本格的に捕捉されたかもしれないわね」

 

サンジェルマンはそう言った。

 

「……急いだ方が、いいワケダ」

 

 

 

海底トンネル探索ダイス(4/5)【1D10】

 

1 海魔の大群だ!

2 海魔の大群だ!

3 海魔の大群だ!

4 母なる■■■■

5 人が捕らえられている

6 人が捕らえられている

7 人が捕らえられている

8 聖杯戦争のマスターが捕らえられている……

9 父なる■■■

10 ジル・ド・レを見つけた!

 

結果【7】

 

 

 

海底トンネルも、半ばを過ぎた頃。

辺りの雰囲気は一変した。

 

「まるで、人の体内ね……」

 

サンジェルマンがげんなりして言う。

まさしく、トンネル内は人の体内のようであった。

触手で覆われた内壁。配管に絡みつく肉。脈動する管。粘つく体液。すえた臭い。

ジル・ド・レによって変えられた、ここは異界。

ジル・ド・レと海魔の為の領域だ。

その領域の外れ。

扉を抜けてしばらく歩いた先にあった部屋に、まてしても肉腫に捕らわれた人を見つけた。

 

「また、人ね……」

「……今度の人は、ドッグタグ無し。雰囲気的にも、軍人でも異端技術者でもないワケダ」

「ただの、一般人ということですか?」

 

魔力が多かっただけの一般人が、海魔に攫われ魔力炉とされていたのだ。

サンジェルマンが指を鳴らす。

錬金術の炎が肉腫と人を燃やす。

せめて、死ぬ時は安らかに。そう、願いを込めて。

 

「でも、ジルは何のために人を攫って魔力を奪っているのでしょうか……?」

 

人が灰になったのをじっ、と見ていたジャンヌがそう言った。

 

「現界の為に必要なんじゃないの?」

「に、しては昨日の襲撃は大規模過ぎませんか?」

「……確かに」

 

昨夜の大規模襲撃。

冬木市全域に広がった飛騨忍群とカルマ・リー配下の道士たちによる暗闘。

その最中に現れた海魔たちによる道士たちの拉致。

あまりにも、大規模でなおかつなりふり構わない行動であった。

 

「たくさんの魔力が必要?でも、何のためなワケダ?」

「嫌な予感しかしないわね……」

 

カリオストロはげんなりしている。

 

「とにかく、今は進むしかないわ」

 

サンジェルマンが皆を励まし、そう言った。

 

 

 

海底トンネル探索ダイス(5/5)【1D10】

 

1 ジル・ド・レを見つけた!

2 海魔の大群だ!

3 海魔の大群だ!

4 母なる■■■■

5 人が捕らえられている

6 人が捕らえられている

7 人が大勢捕らえられている

8 聖杯戦争のマスターが捕らえられている……

9 父なる■■■

10 ジル・ド・レを見つけた!

 

結果【3】

 

 

 

「サンジェルマン、海魔よ!数がかなり多いわ!」

 

トンネル内を進む一行の前に海魔の大群が襲いかかる。

四人はそれぞれ、迎撃態勢を取った。

 

 

 

パヴァリアVS海魔軍団【1D10】

 

1 サンジェルマン負傷

2 カリオストロ負傷

3 プレラーティ負傷

4 ジャンヌ負傷

5 無事に倒したけど、疲労が大きい

6 無傷で勝利

7 無傷で勝利

8 無傷で勝利

9 無事に倒したけど、疲労が大きい

10 熱烈歓迎

 

結果【8】

 

 

 

「今更海魔にやられる訳ないじゃない!」

 

カリオストロがハート状のエネルギー弾射出!

海魔をなぎ倒す。

 

「いい加減、見飽きたワケダ!」

 

プレラーティが巨大氷柱射出!

海魔を複数貫いていく!

 

「こんな所で立ち止まる訳にはいかないッ!」

 

サンジェルマンがオオカミ状のエネルギー弾射出!

海魔を複数粉砕する!

 

「どいて!私はジルに会わないと行けないのッ!」

 

ジャンヌが剣から光を放出!

海魔を焼き切る!

剣からビームを出すのはセイバーの特権だ。

 

四人の活躍で大した消耗なく、海魔の大群を倒した。

 

「皆、無事ね?」

 

サンジェルマンの言葉にそれぞれ頷く皆。

 

「息を整えたら、先に進みましょう」

「それにしても、一気に来たわねー」

 

カリオストロが愚痴る。

 

「それだけ、ジル・ド・レに近いというワケダ」

「ここから先は油断大敵ね……」

 

カリオストロは嘆息した。

 

 

 

 

トンネル探索リザルト。

 

破壊した魔力炉(捕まっていた人々):2

負傷者:なし

ジル・ド・レ:発見出来ず

 

結果、ジル・ド・レの宝具が起動します……

 

 

 

 

足元が揺れる。

 

「キャア!なに!?」

 

カリオストロが叫ぶ。

 

「地震!?」

「サンジェルマン様!お手を!」

 

転びそうになったサンジェルマンに手を伸ばすジャンヌ。

結果、サンジェルマンとジャンヌ、カリオストロとプレラーティの間にほんの少しの隙間が出来る。

そして、その隙間こそ致命的であった。

 

「サンジェルマン!」

 

カリオストロとプレラーティが同時に叫ぶ。

二人とサンジェルマン、ジャンヌを隔てるように、肉と触手の壁が生じたのだ。

地響きは更に続く。

トンネルが崩れ、肉の壁が変質し、変形していく。

続いて、浮遊感。

エレベーターが上に向かう時のような浮遊感を四人は感じた。

 

「浮上しているのか!?」

 

サンジェルマンが叫ぶ。

だが、その叫びは地響きに消えた。

ジャンヌはサンジェルマンの手をしっかり繋ぎ止めていた。

 

揺れは5分ほど続いた。

 

「ジャネット、無事?」

「はい……」

 

サンジェルマンとジャンヌは地響きに立っていられず座り込んでいた。

二人は立ち上がる。

 

「なにやら、床が動いていたような感覚がしていましたけれど……」

「ええ、そうね。見なさい」

 

サンジェルマンが前方を指差す。

その先には豪奢な大扉。

壁や床、天井が肉肉しい中での金属製の扉である。

 

「これは……」

「私達は招かれたようね、ジル・ド・レに」

 

この扉の奥にジル・ド・レはいる。

二人は確信していた。

 

 

 

 

それは突然冬木の海から浮上した。

大きな城。

非ユークリッド幾何学的な、異常極まる建造物が無数に、そして無秩序に増築された、ジル・ド・レの居城。

 

かつては怠惰と退廃、そして背徳に耽り。

かつては愛しの聖女を蘇らせる為の複合聖遺物。

そして、現在では───

 

無数の海魔により形成された、【キャスター】ジル・ド・レの対軍宝具。

 

聖女の為の螺湮城(チフォージュ・シャトー・ルルイエ)】である。

 

 




ジル・ド・レ(XDU版)の宝具ね、これがずっとやりたかったのよね(ほっこり)
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