転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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カンムリ雪原から帰ってきたら、東京が死んで僕が生まれたので初投稿です。
ポケモン、やっとこ過去の化石ポケ出てきたので嬉しいです。でもシールド版だとオムスターちゃん出ないのね……。
あと真・女神転生3楽しいです。でも序盤にマタドール出すのは鬼畜だと思うの……(マハガルでパーティ壊滅した感)。



第三十八話 マスターテリオン/人を捨てた母

「城が、落ちたッ!」

 

ドーモ、一鳴です。

空中に現れた冒涜的なチフォージュ・シャトーから射出された海魔を、空から迎撃していました。

冒涜的チフォージュ・シャトーのせいで地上は発狂市民に溢れて大変だぁ。

それでも見捨てるわけにはいかねぇ、と頑張って冬木市民を守っておりました。

 

スダルシャンのシンフォギア、炎が装甲の各所から出て推進力を得られるから、空跳べるのよね。

飛べる、じゃなくて跳べるだから滞空時間が長い跳躍なのだけれども。

でもこの場合は空中で海魔を迎撃出来たので便利である。

 

 

 

一鳴きゅんの海魔迎撃率【1D6】

 

1 7割迎撃

2 7割迎撃

3 8割迎撃

4 8割迎撃

5 9割迎撃

6 全部迎撃とは恐れ入った……!

 

結果【5】

 

 

 

俺の飛んできた海魔迎撃率は9割ほど。

とにかく都市部に落ちそうな奴を優先的にアームドギア投げて倒してました。

その代わり、1割ほどの海とか山とかに着弾したのは断念しました。

無念……。

まあ、その1割は弦十郎さんや飛騨忍群のグレーターニンジャたちが倒したようなので一安心である。

 

さて、そんな迎撃を三十分ほど続けていたら海上に浮かぶ城が崩壊していくのを目撃。

サンジェルマンはキチンと倒せたのね……。

 

『どうも、プロトタイプ・ファウストローブを使用したらしいな』

 

と、サイコロ神さま。

そういや、そんな代物をキャロルちゃん師匠が渡したやね。

でもあれ、耐用性に難アリとか言ってたような……。

 

 

 

P・ファウストローブの耐用性能【1D6】

 

1 轟沈

2 大破

3 大破

4 中破

5 中破

6 さすキャロ!

 

結果【2】

 

 

 

『もはやただの服、プロテクターとしては一度の攻撃を防げるかどうかだな』

 

やはり耐用性に難アリやったようですねぇ……。

それで、ジル・ド・レ倒れてお城崩れたから、冬木市民元に戻るよね……?よね?

 

 

 

お城崩れたら冬木市民も正気に戻るよね?【1D10】

 

1 そらそうよ

2 そらそうよ

3 そらそうよ

4 そらそうよ

5 感受性の強い人は危ない(10%発狂のまま)

6 感受性の強い人は危ない(10%発狂のまま)

7 感受性の強い人は超危ない(25%発狂のまま)

8 感受性の強い人は超危ない(25%発狂のまま)

9 大概の人が超危ない(50%発狂のまま)

10 神話生物が死んでも不定の狂気は治らんぞ

 

結果【5】

 

 

 

『一鳴くん!聞こえるか!?あの城が崩れた事で、ほとんどの人間が正気に戻った!』

 

と、弦十郎さんから連絡が入る。

 

「良かった。じゃあやっとまともに救助活動出来ますね!」

『ああ。だが、子どもや芸術家といった者たちはまだ発狂している者もいる』

「ああ……そう言った人たちって感受性が強いから」

『了子くん……フィーネもそう言っていた』

 

とにもかくにも。

これからこの混乱は収まっていくだろう。

あとはアレイスターの動向に注視するだけだなぁ。

 

そんな事を考えていると、遠くの方で光がちらつく。

爆発事故か、そう思って光の方を見る。

瞬間、天に向かって伸びる光を見た。

 

「なんじゃあああああ!!?」

 

思わず叫ぶ。

天に伸びる光の柱は数秒ほど冬木を照らしていたが、次第に細くなり消えた。

 

「弦十郎さん、見えました?」

『ああ、あれは阿礼星乃の屋敷の方だったな……』

「アレイスター、早速行動起こしやがったな!?」

 

アレイスター・クロウリーの目的。

それは、サーヴァント四騎を倒して、そいつらの身体を構成する魔力で聖杯を満たし、聖杯に寄生していたエイワズを復活させること。

ジル・ド・レが倒されたことで、エイワズを復活出来るようになったという訳ね……。

 

「ってことは、あそこにアレイスターとエイワズが居る!攻めますか?」

『待て!まずはサンジェルマンくんたちとの合流を───』

 

弦十郎さんの言葉は突如遮られた。

光の柱の方向、阿礼邸のあった場所から巨大な腕が生えたのだから。

巨大な腕は、長さは100メートルはあろうかという長さである。

白く光っていて、指は5本。人の腕だ。

 

巨大な腕は肘を曲げると、地面を掴む。

そこを起点に、阿礼邸から身体が生えてくる。

白銀の髪、紅玉の瞳。

薄い胸、女性の身体。

その背からは羽が生えている。天使のような白い羽。

下半身は腰から下が、無数の尻尾が絡みつき二股の尾を形作っているかのよう。

俺は、コイツを知っている。

コイツの顔を知っている。

改造執刀医、シェム・ハ。

 

シェム・ハの分霊、エイワズ。

こいつこそが、この巨大な怪物こそがエイワズその者であった。

 

「───ハ」

「ハ、ハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

怪物は、エイワズは哄笑する。

天に向かって、月に向かって。

 

「クロウリー!クロウリー!!アレイスター・クロウリー!!!感謝するぞ!感謝しかない!感謝である!!よくぞ我を蘇らせた!」

 

大音声で叫ぶ。

泣きながら、笑いながら。

 

「お前の願いを叶えよう。そして、お前の召喚者の願いも。故に───」

 

ギロリ、と俺を睨むエイワズ。

 

「アレイスターを通して、お前を知っているぞ一鳴。

我を知る者、神の御業を知る者よ。

神の敵、神を殺す悪魔よ。

我はお前を殺す。アレイスターがそう望んだ故に。我の中に宿るアレイスターの意思が、お前を殺すだろう」

 

エイワズが羽を大きく広げる。

そのまま、上下に羽撃く。

エイワズの頭上に光の輪が発生し、少しずつ浮いていく。

上半身が持ち上がる。

しかし、下半身はゆらゆらと力なく揺れている。

 

「アレイスターとの契約だ、一鳴。我はお前を殺す。その後は月を破壊し、貴様らルル・アメルの裡に封じられた(シェム・ハ)を飲み下し!我が真の神となるのだ!!我はエイワズ、最新の神霊なれば!!」

 

エイワズが大口を開く。

口の前にデビルスター模様の魔法陣が出現。

直径10メートルはあろうかという、光線を射出。

 

『一鳴くんッ!』

 

弦十郎の声。

その声を認識するより前に、俺は回避行動を取っていた。わざとブースターを消して自由落下。頭を下に、脚を上に向けて、すぐにブースターをフルスロットル。

地面に向かって最高速で加速。

 

エイワズの光線は俺の脚先のほんの数センチを掠れて夜空を照らした。

俺は地面にぶつかる直前、身体を半回転させ脚を地面に向けさせる。

そして、着地の瞬間地面を思い切り踏みしめ、思いっ切り跳ぶ。

アスファルトが砕けてヘコむ程の力で踏みしめ跳び上がる為、高速で飛行中だ。

 

「なんとか無事です!」

 

弦十郎さんの声に答えながら、また冬木の空に戻ってくる。

 

『一鳴くん、理由はわからんが敵の狙いは君だ』

 

弦十郎さんの声を聞きながら、俺は空中を動き回る。

エイワズが細い光線を戦艦めいて全身から射出した為だ。

俺はマクロスめいた回避軌道を余儀なくされているのだった。

そう言えば全身の毛穴からレーザー撃つ加護与えられた女神がインド神話にいたなぁ……。

 

『サンジェルマンくん達と合流出来るまで、敵、エイワズの注意を引き続けてくれ!』

「クッソ鬼畜な命令ですねぇ(白目)。でも俺がやらなきゃ街に被害が出てしまいますもんね」

 

冬木市民の避難率は発狂したまんまの人が10%残ってるから、あまり高くないようだ。

そして相手の光線、当たると銀に変質するみたいやね。つまり即死攻撃なワケダ。

やべぇ!

 

『すまない……』

「良いですよ。シンフォギアですし。取り敢えず合流目指す兼被害を抑える為に海に向かいます」

『わかった!今、了子くんの指示で立香くんとコルデーくんが星乃の身柄確保に動いて貰っている』

「二人とも!起きたんです、か!?」

 

光線を必死こいて避けながら問う。

お城みて発狂したから弦十郎さんと二人で気絶させたのに。

 

『先程、城が崩れたタイミングで起きたようだ。二人には既に星乃の屋敷に向かってもらう』

「二人にマスター殺しをやらせるつもりですか!?」

 

コルデーはともかくとして、立香さんはこの世界じゃ普通の大学生よ。

人殺しなんてさせなくても……。

 

『いや、了子くんが同伴している。彼女が星乃とアレイスター、ひいてはエイワズとの契約を切る!そうしたらエイワズも消滅するはずだ!』

「それまで耐えろ、と。良いでしょう!死ぬまでエイワズの攻撃引き継ぎますよ」

 

なら俺の仕事は、エイワズを引きつけて星乃から引き離しつつ、サンジェルマンと合流すること。

 

「でも、別にエイワズを倒してしまっても構わないんでしょ!!」

 

俺はそう言いながら、アームドギアを投擲!

俺は一方的に責められて喜ぶMじゃないのだ!

 

アームドギアである戦輪は吹き出る炎で加速してエイワズの左目に着弾。

叫びを上げるエイワズ。

 

「やったぜ!」

 

そう言いながら海に向かって空を征く。

相手が怯んでいる間に一気に距離を稼ぎたいところ。

だが───

 

「徒労である!」

 

そうエイワズが叫ぶ。

そして、エイワズを中心にエイワズの薄い影が無数に、広がるように現れる。

広がったエイワズの影は中心に集まってエイワズに重なる。

エイワズの影は消えて、エイワズだけが残った。

 

()()()()()()()()()()

 

「うわぁ……」

 

これあれじゃん。AXZとかXVで出てきたやつじゃん。

 

『受けたダメージを並行世界に存在する同一別個体に生贄と肩代わりさせる、神の力である』

 

要するに大統領のD4Cやね(白目)

いとも簡単に行われるえげつない行為。

平行世界の自身を差し出して生き残る外道戦法。

 

これガングニールないなら詰みじゃん(白目)

 

「一鳴、大人しくサンジェルマンと合流して知恵を借ります……」

『ああ、こちらもなるべく早く市民の避難を終えるように尽力する!……死ぬなよ』

 

 

 

 

一鳴がエイワズを海に誘導している頃。

 

立香とコルデー、そしてフィーネは星乃の屋敷に到達していた。

 

立香はコルデーに背負われサーヴァントによるパワフル走法で、フィーネは飛騨忍群が用意したバイクに乗って辿り着いたのだ。

 

「オレもバイクに乗せてくれたら良かったのに……」

 

と立香。

女の子に背負われて街中を疾走する羽目になったので、やや恨み節である。

 

「リスクマネジメントよ。コルデーと貴方を別々に分けたら戦力減衰だもの」

 

フィーネは取り付く島もない。

 

三人が星乃の屋敷に辿り着いた時、エイワズは既に海に向かう一鳴を追っており、静寂が辺りを満たしていた。

 

半壊した屋敷。

地下からエイワズが這い出した為である。

屋敷に人の気配はない。

 

「……誰もいないのかな」

「いえ、ひとり来ます!」

 

立香の問いにそう答え、即座に立香の前に立つコルデー。アサシンクラス故の気配察知能力であった。

 

「私を殺しに来たのね、アサシン」

 

屋敷から出てきたのは星乃その人であった。

黒絹の如き髪、シワもシミも一つもない肌。40歳を超えている筈なのに若々しい見た目。

だが、フィーネは気付いていた。

星乃の時間は、子どもを亡くしたときから止まっているのだろうと。

 

その美しき母が問う。

 

「私を殺してもエイワズは消滅しないわよ。エイワズは聖杯を依り代に復活しているのだから。せいぜい、アレイスター分弱くなる程度。あなた達に勝ち目は無いわ。神の力でエイワズは全てのダメージを無かった事にできる。それでも戦うのかしら?」

「それでも、戦う」

 

立香は毅然と答えた。

 

「ジル・ド・レは街の人を発狂させて滅茶苦茶にした。そしてエイワズは街を破壊しながら進んでいる。人の事を何も考えずに」

 

エイワズは一鳴を追う時に、全身から光線を発射している。その光線は一鳴を狙っているが、狙いを逸れた光線は冬木の街を銀に変えている。

建物も、そして人も。

 

「人を傷付けることをなんとも思わない奴を、オレは止める。そして聖杯戦争なんて終わらせるんだ!」

 

立香は巻き込まれた人間だ。

ジル・ド・レに殺されかけて、運良くコルデーを召喚した。ただの一般人。

だからこそ、彼は戦うのだ。

今も戦闘に巻き込まれている人を助けたくて。

 

「わかりました」

 

星乃は頷いた。

 

「言葉は既に、意味を持たないのね」

「ええ。悪いけど、あなたとアレイスターとの契約を切らせて貰うわ」

 

フィーネがそう言う。

だが、星乃は笑って答えた。

 

「ふふ、あなた達私に勝てると思っているわね?サーヴァントもない、ただの人である私を」

「……だから?」

「……()()()()、じゃないわよ」

 

瞬間、星乃の身体が膨れ上がる。

全身から金属音。

異常事態だ。

 

「な……!」

 

星乃の服が破れる。

内から現れたのは、金属の装甲板だ!

重厚な装甲板で覆われた腕、脚、胴体!

身体の各所にはスラスター!

右腕マニピュレータには対物キャノン装備!

左腕マニピュレータにはガトリング砲搭載!

頭部は四つの赤いカメラセンサーアイ搭載!

 

もはやそこに阿礼星乃の姿形はなく。

ただ人を効率的に殺すための人型戦車めいた全長3メートルの巨大サイボーグが立っていた。

 

「これ、はッ!」

 

フィーネが呻く。

フィーネはそれを知っていた。

冬木に来る前にサンジェルマンが連れてきた、非人道的実験の実験台となった女性に施された術式として。

その女性、ヴァネッサに施された術式は……!

 

義体(シルエット)、というもの。大陸から伝わってきた技術を私の持つ重工業系の企業で形にしたのよ」

「サイボーグなのか……!?」

「ええ。かつては全身の骨格と筋肉だけのものだったけど」

 

立香の問いにそう答えた星乃。

 

「エイワズのお力で完全な人体の機械化に成功したのよ」

「……ッ!?」

「そう、私は人を捨てたの」

 

星乃は左腕のガトリング砲を立香たちに向けた。

 

「完璧な母になる為!完全なる母として、再び真緒をこの腕に抱く為に!!」

 

カメラアイが光った。

立香たちを完全にロックしたのだ!

 

「だからここで死になさい!!私の願いの為に!!」




最後に星乃が変形したのは、星乃の元ネタがガルパンの西住しほであること。しぽりんなら戦車に関わらせたい。そういやヴァネッサはサイボーグだったな。せや、星乃と戦車とサイボーグ悪魔合体させたろ!
みたいな発想から生まれました。これを専門用語でその場のノリ、と言います。

異端聖杯戦争編は次の話で終わり。その次でエピローグかしら。
長く続いたものね……。

それが終わったらクリスマスエピソードにずっとやってなかったツヴァイウィングエピソード。色々やりたいね。

それでは、また次回……。
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