転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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オレ、カノジョ、イナイ。
イチャイチャ、ワカラナイ。
ダカラ、モウソウ、シタ!
いまじなりー、カノジョ、ツクッタ!
イチャイチャシナリオ、ツクッタ!
オレ、テンサイ!
オレ、サイコウ!



第四十一話 敵サイドと味方サイドの寒暖差が激しい

 

人類の脳波を伝わる隠し区画。

壁も、床も、天井も。全てが白い部屋。

壁にはミケランジェロの『最後の審判』やダ・ヴィンチの『最後の晩餐』などの名画が飾られてた神霊たちのサロン。

 

そこにエロヒムと至天院銘歌、そしてシャダイがソファに座っていた。

 

「……と、言う訳で聖杯戦争を利用して蘇ったエイワズはシンフォギアと錬金術師たちの手によって再び葬られましたわ」

 

銘歌はエロヒムに聖杯戦争での顛末を報告していた。

 

「そうか、あの裏切り者のエイワズの企みは潰えたか」

 

エロヒムはそう言うと、紅茶を一口飲む。

 

エイワズ。

元はシャダイやエロヒムと同じくシェム・ハの魂から分かたれた神霊である。

バラルの呪詛を停止させ、シェム・ハを復活させようと先史文明の頃より蠢いていたが、突如として神霊たちに反旗を翻した。

エイワズは、自らがシェム・ハになり代わろうとしたのだ。

だからこそ、シャダイたちに殺された。

その魂を十七に分割されて。

 

「だが、裏切り者とはいえエイワズは神霊。そんじょそこらの武器では倒せないはずだよ?」

「ええ。サンジェルマンが召喚したジャンヌ・ダルクの持つ【ミカエルの剣】の権能で倒したようなのです」

 

銘歌の報告を聞いて眉間にシワを寄せるエロヒム。

 

「ミカエルの剣か……。確かにあれなら神殺しを成し遂げる事も不可能ではないね」

「……そのミカエルの剣についてもう一つ報告が」

 

今度は銘歌が眉間にシワを寄せた。

 

「ミカエルの剣、どうも現存しているようなのです」

「なに?」

 

ジャンヌ・ダルクのミカエルの剣は、サーヴァント召喚によって魔力で再現されたもの。

当然、オリジナルは別で存在しているのだ。

 

「それは厄介だね。神殺しなど許されるものではない」

「ええ。どうやら欧州のブラックマーケットに流れていた物を数十年前に日本の闇ブローカーが買い取った、という所までは辿れたのですが……」

「……そこから先はわからぬ」

 

単眼の神霊、シャダイがそう繋いだ。

ミカエルの剣、その行方をネット回線に乗って探ったのはシャダイであった。

 

「闇ブローカーは、どうにも取引にネット回線を使わなかったようでな。電話回線込みで探すとなると、時間が月単位で掛かりそうだ」

「ふむ……そうか。わかった。シャダイは【本業】の方が疎かにならない程度に、探って頂戴」

「心得た」

「銘歌は引き続き、協力者を増やして情報収集を」

「わかりましたわ」

 

更に一口、喉を潤す為にエロヒムは紅茶を飲む。

 

「アダムとの交渉も上手くいった。対ギリシャ戦では共同戦線を張ることになる。それに、ツァバトによればシーザーの研究も順調にいっているようだ。来年には試作が完成するそうだし」

「それはおめでたいですわ」

「ああ。だからこそ、慎重に慎重を重ねて、ね?」

 

目を細めて、エロヒムは言う。

 

「君の拠点は日本だ。決して風鳴訃堂に気取られてはいけないよ」

 

神霊たちは人目につかぬように、蠢く。

計画を邪魔されないように。

悲願を叶える為に。

神を、蘇らせる為に。

 

 

 

 

 

 

朝。

目が覚める。

起き上がり、身体を伸ばす。

 

夢の中で精霊さんに会ったり、秦良玉にドゲザされたり、デュオレリック用の聖遺物の入手イベントをご褒美で貰えたりした。

 

不思議な体験だったなぁ(遠い目)

 

ふと、気付く。

台所から音が聞こえる。

トントンと、包丁を使う音。

味噌汁の匂い。

それらに釣られて、台所に顔を出す。

 

「おはよう、一鳴。もうすぐ朝ごはん出来るから顔洗ってらっしゃい」

 

台所で朝ごはんを作っていたのはマリアさんだった。

そういや、合鍵渡してたなぁ。

そんな事を考えながら洗面所に向かった。

 

顔を洗って服を着替えた後、台所に向かうと既に朝食の用意は出来ていた。

ご飯、味噌汁、だし巻き卵にほうれん草のお浸し。

どこに出しても恥ずかしくない和風の朝食。

それを作ったのがウクライナ人でアメリカ育ちのマリアさんだというのは、なんとなく可笑しかった。

 

「いただきます」

 

テーブルに座った俺とマリアさんは手を合わせる。

隣の席で、椅子を並べて。

まず、味噌汁に口をつけた。

ネギと豆腐の味噌汁。

出汁の効いた、美味しい味噌汁だ。

 

「美味しいです」

「ふふ、気に入ってくれて嬉しいわ。少し、お出汁に工夫してみたの」

 

そう言って微笑むマリアさん。

俺好みの味。

わざわざ合わせてくれたんだなぁ。

 

「───続いてのニュースです。今月○日に発生した冬木市沖海底火山噴火による墳石被害及び火山性ガスによる集団幻覚被害について、国会では災害支援の決議が───」

 

テレビに映るニュースは、冬木市の事を言っているようだ。

聖杯戦争の事は言えないから、海底火山の被害と言う事でカバーストーリーが作られたのだ。

 

ジル・ド・レの宝具による海底トンネルの破壊と、砲弾めいた海魔の被害は海底火山の噴火と墳石。

冬木市民集団発狂による街の被害と、空を浮くエイワズについては海底火山の火山性ガスによる幻覚。

そういうことになっているのだ。

冬木市のガス会社重役は頭を下げなくて済んだのであった。

 

「一鳴は、ここに居たのよね?」

 

と、マリアさん。

 

「うん、仕事で」

「海底火山の噴火じゃなくて、本当は2課が出張るような事が起きていたのよね」

「うん。守秘義務で、ほとんどの事は言えないんだけどね……」

 

俺がそう言うと、マリアさんが抱き着いてくる。

 

「マリアさん……」

「ごめんなさい。急に……。でも、怖かったわ。貴方が居なくなる夢を見て、セレナと調も同じ夢を見たって言ってたから」

「……そっか」

「街が滅茶苦茶になるくらい、激しい戦いだったのよね」

「うん」

「良かった、帰って来てくれて……」

 

俺は、ただマリアさんを抱き締めた。

抱き締めて、頭を撫でる。

 

「心配かけて、ごめんなさい」

「いいの、いいのよ。……でも、セレナと調の事も、ちゃんと抱き締めてあげてね?」

「ん。でも今はマリアさんを抱き締めるね?」

 

俺は、しばらくマリアさんを抱き締めていた。

……心配、掛けちゃってたのよね。

 

「ご飯、冷めちゃったわね……」

 

数分、抱き締めた後、冷静になったマリアさんが頬を赤らめながらそう言った。

 

「冷めても美味しいから、ヘーキヘーキ(クソデカ度量)」

 

そう言って、俺はモキュモキュご飯を食べる。

実際、美味いから困らないのよね。

 

そんな訳で朝食後。

テレビの前にあるソファに並んで座りながらサ○デーモー○ングをぼんやりと見ていた。

マリアさんは洗い物。

俺がやる、と言ったのだが頑として譲らなかった。

とにもかくにも。

そんな風に過ごしていると、ドアの鍵が開けられる音。

 

「ん……?」

「来たかな?」

 

部屋に入ってきたのは、予想通り、セレナちゃんと調ちゃんだった。

 

「一鳴さんッ!」

 

そう名前を呼ぶと、すぐに俺に抱き着いてくるセレナちゃんと調ちゃん。

勢いに負けて、俺はソファに倒れ込む。

 

「会いたかった……ッ」

「私も……ッ」

「心配かけてごめんなさい。ちゃんと帰って来たよ」

 

俺は倒れ込んだまま二人を抱き締めた。

 

「一鳴さんが、居なくなるんじゃないかって、私怖くて……」

「私も……。ずっと不安、でした」

「うん、でも俺はちゃんと帰ってきたから。もう、大丈夫だから」

 

俺は二人が落ち着くまで、背中をさすり続けた。

その様子を、微笑ましく眺めるマリアさんであった。

 

 

 

 

 

 

「いきなり押し倒して、ごめんなさい……」

 

しばらくして。

落ち着いたセレナちゃんと調ちゃんに謝られる。

俺はソファに腰掛け直し、二人は床に正座している。

 

「うん、気にしてないから。だからほら、床に座らないでこっちおいで?」

「はい……」

 

二人は立ち上がると、セレナちゃんは俺の隣に。

調ちゃんは俺の股の間に座る。

更に洗い物を終えたマリアさんが空いている方の隣に座る。

そして俺は調ちゃんを抱き締め、マリアさんとセレナちゃんが俺と腕を組む。

この美少女たちに挟まれるフォーメーションこそ、いつものスタイルであった。

 

「……そういえば」

 

と、セレナちゃん。

 

「マリア姉さんと一鳴さんはクリスマス、空いてますか?」

「クリスマス、何曜日だっけ?」

「えっと……」

「イブが土曜、クリスマスが日曜だよ」

 

と、調ちゃんが教えてくれる。

 

「ふむ……土曜の夜なら空いてるかな?」

「私も、土日ともに空けられるわ」

「なら、二人とも孤児院でクリスマスパーティーに参加しませんか?」

「クリスマスパーティーとな?」

「はい。マムが良かったら参加してくださいって!ドクターがケーキとチキン大量発注したから職場の人も誘ってくるらしいですし」

「ドクターも来るのね」

 

 

 

孤児院でのドクターの評価【1D10】

 

1 お菓子ばっかり食べてる変人

2 お菓子ばっかり食べてる変人

3 お菓子ばっかり食べてる変人

4 お菓子ばっかり食べてるけど、良い人

5 お菓子ばっかり食べてるけど、良い人

6 お菓子ばっかり食べてるけど、良い人

7 お菓子ばっかり食べてるけど、恩人

8 お菓子ばっかり食べてるけど、恩人

9 お菓子ばっかり食べてるけど、恩人

10 熱烈歓迎ウェル者

 

結果【7】

 

 

 

「ドクターウェルって、孤児院ではどんな感じなの?」

 

と、俺が聞くと、皆少し悩んでいた。

 

「……そんなに評価に困るの?」

「いや、恩人なのよ?私達を実験動物から人に戻してくれた人だし」

「マムからも信頼されてますし」

「でも、お菓子ばっかり食べてるよ?」

 

調ちゃんが辛辣に言い放つ。

 

「ドクター、『頭に糖分が足りてないッ』なんて言って食事の時もお菓子ばっかり食べてるし」

「でも、恩人なのよねぇ」

「皆からも懐かれてます」

「うん、それはそう。切ちゃんが風邪なの隠して学校行こうとしてたらドクターが止めた事もある」

 

みんなの事よく見てるのねぇ……。

…………ん?

 

「ドクター、朝に孤児院に居たの?」

「ドクター、孤児院で暮らしてるのよ?」

「……知らなかったんですか?」

「……知らなかった」

 

ドクター、あの孤児院で暮らしてるのか。

でも、俺が遊びに行く時に出会ったことないし。

 

「月に一度か二度くらいしか帰ってこないから」

「……仕事人間だからなぁ」

 

きっと今日も喜々として英雄目指して研究しているのだろう。

 

「まぁ、ドクター来るなら俺も行こうかな。弦十郎さんは?」

「来られるらしいですよ」

「多分、サンタの格好で来るな(名推理)」

 

そんな事をわいわいと言い合いながら一日を過ごした。

冬木では色んな事があったけど、こうしてマリアさんやセレナちゃん、調ちゃんと過ごしていると、自分の心が癒やされていくのを感じる。

 

と、同時に3人にどれだけ心配を掛けさせたのかも。

こればかりは仕事上仕方ないけれど、でも。

なにもしない、という訳にもいかない。

だからせめて、こうやって3人にと過ごして少しでも今ここに居る、3人の元が心地良いと考えている事を示していこうと思う。

 

何があっても、絶対帰ってきてくれる。

そう、信じて貰えるように───

 





イチャイチャシナリオ、俺書けるやん(人類の進化)

そんな訳で次回はデュオレリック用聖遺物入手イベントとなります。
シナリオは固まった。後は書くだけ。
そして、一つだけ。
次回はインドが大変な事になります……。
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