転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
でも伊吹童子のあのHPは許さねぇからなぁ!(ゴッホちゃんでクリティカル連発しながら)
◆お詫びな◆
マリアさんが一鳴を呼ぶときの人称を「一鳴くん」から「一鳴」に修正しました。
申し訳ありませんでした。
担当者は右手薬指をケジメした上でマンゴーもぎ研修に向かいました。ご安心ください。
ラーヴァナが撤退した後。
俺は2課のメディカルルームに運び込まれた。
同時にシンフォギアも了子さんにボッシュートされた。結構なダメージ受けたものねぇ。
「全身に軽度の火傷。あと打撲。全身にオロナイン塗ったくってやるから明日には治るぞ」
と、ベッドに横たわる俺を見てそう言うブラックジャック先生(偽)。
「オロナインで良いんですか……(困惑)」
「なんだ、嫌か?なら全身にアロエ貼っつけるか?」
「それで治るんですか!?」
「了子さんが育てたアロエだから効きは良いぞ」
「…………絵面がアレなんでオロナインで」
そんな訳でオロナイン塗ったくられた俺は2課のメディカルルームで一夜を過ごした。
「……ホントに治ってる」
肌を見ながら感嘆した。
スゴイなオロナイン。
優しさで半分出来てるだけはあるわ。
「半分優しさで出来てるのはバファリンだ。あと、本当はオロナインじゃなくて俺が配合した軟膏だ」
と、ベッドの隣で椅子に腰掛けて診察するブラックジャック先生(偽)。
一日で火傷が治る軟膏って……、有能だなこの人。
「よし、治ったな。これ食ったら司令部に顔出せよ。昨日の一件、色々わかったことがあるらしいからな」
そう言うとブラックジャック先生(偽)が器に盛られたヨーグルトを出す。
「朝食だ。足りなきゃ休憩所の自販機でホットスナックでも買え」
「ヨーグルトだけ……」
「アロエ入りだから味はあるぞ」
「なんすかそのアロエ押し……」
呆れながら俺はアロエヨーグルトを食べた。
美味しかった。
◆
ヨーグルトを食べた後。
俺は司令部に顔を出した。
ホットスナックは後で食べる事にした。
「一鳴くん、もう大丈夫なのか?」
「ええ、オロナイン……もとい、先生特性の軟膏のお陰でなんとか」
八紘副司令が声を掛けてくれた。
「ブラックジャック先生(偽)がなにかわかったことがあるって言ってましたけど」
「ああ。昨日の戦闘のデータからいくつかの事が判明してな」
八紘さんが司令部の端末を操作。
司令部中央のモニターが切り替わる。
「まずはチャンドラハースについてだ」
モニターにはラーヴァナがチャンドラハースを振り下ろす映像。
「一鳴くんにはよくわかるだろうが、チャンドラハースは脳から伝達される情報を操作、あるいはかき乱す能力がある事が判明した」
チャンドラハースが拡大される。
「チャンドラハースの光を詳しく調べた所、月の光の波長と酷似しているらしい。了子くんの調べでは、月の遺跡バラルから発せられる呪詛を元に創られた可能性があるとか」
チャンドラハースが光る瞬間が映像に映る。
光から直線が伸び別の映像が映される。
それはチャンドラハースの光の波長であり、月の光の波長とほぼぴったり重なり合う。
月の遺跡バラル。
バラルの遺跡は、カストディアン・アヌンナキが作り上げた巨大構造体。
人類の相互理解を阻むバラルの呪詛の発生源だ。
その月から放たれる呪詛は月の光と共に地球に届くという。
そのバラルの呪詛と同じ光を放つのはチャンドラハース。
「一鳴くんならわかるだろうが、チャンドラハースの光をまともに目にしたら、脳の情報を身体が認識出来ずに動けなくなってしまう。……だが、それは十数秒の効力しかないらしい」
「確かに、それぐらいで動けるようになりましたね」
もっとも、その十数秒の間にチャンドラハースの光の奔流をまともに喰らったのだが。
「うむ。実戦において十数秒の隙は致命的だ。これからはチャンドラハースの光は視界に入れないようにしてくれ」
「わかりました」
「また、ラーヴァナが突如として撤退したのもチャンドラハースが原因らしい」
八紘さんがモニターを操作。
プシュパカ・ヴィマナに乗って逃げる前のラーヴァナがモニターに映る。
「脳からの情報を操作撹乱し、また純粋な熱線としても転用できるチャンドラハースの光だが、その使用量には限度があるらしい」
ラーヴァナの右手のチャンドラハースがズームされる。
そのチャンドラハースは、なんだかくすんでいるようだった。
「完全聖遺物というのはどれもが大なり小なりエネルギーを発生させている。チャンドラハースも例に漏れず自らエネルギーを発生させているが、そのエネルギーは無尽蔵ではない、ということだ」
「つまりチャンドラハースのエネルギーが切れたから、撤退したと?」
「ああ。あの場には君だけでなくキャロルさんも居た。安全策を取ったのだろう」
「あるいは、いつでもこちらの首を取れる、と考えているのか」
舐められたものである。
「だが、そのお陰で敵の弱点の一つを知ることが出来た。チャンドラハースのエネルギー容量には限度があり、限度に達すれば相手の戦力は落ちるのだと」
「はい」
長期戦に徹すれば、勝てる見込みありと言う事かな。
だが、それまでにラーヴァナは何度もブレード光波を放ち、こちらの動きを封じ、エネルギーの奔流をも放っている。
……ハードな戦いになりそうやね。
「他にわかったことは?」
「ああ。君が最後に斬り落としたラーヴァナの背中の副腕を現在櫻井女史が解析しているところでな」
そういや最後に一本もぎ取っていたわね。
そしてそれをフィーネ櫻井が解析している、と。
「櫻井女史の報告では、体細胞の分子の結合が極めて強く、生半な攻撃は通じないそうだ。事実、インド軍の攻撃ではほとんど傷付かなかったらしい」
「たしかに、硬くて攻撃が通じにくい印象はありましたね……」
「ああ。しかし、シンフォギアの攻撃しか現状打つ手がないのも事実だ」
すなわち、ラーヴァナを倒すには聖遺物のパワーが必要だと。
つまり、俺とキャロルちゃんならラーヴァナを倒せるのだ。
と、考えていたら、そのキャロルちゃんが入ってきた。
「そのラーヴァナだが、先程問題が発生した」
「問題?」
「昨夜から了子がラーヴァナの副腕を解析しているが、副腕が再生していっている」
「は?」
「見た方が早いだろう」
キャロルちゃんが端末操作。
ラーヴァナの副腕が映る。
ラーヴァナの背中でジャラジャラ揺れてた内の一本だ。
切り口は少し焦げている。
それが、銀色の台に置かれている。
「これが、昨日の時点の副腕だ」
キャロルちゃんが端末操作。
昨日の時点の副腕の映像が上に寄せられる。
そして、下側の画面にもラーヴァナの副腕。
「下に映したのがさっき撮影した副腕だ」
「どれどれ……」
上と下、二つの副腕を比べてみる。
「……下の方、ちょっと伸びてない?」
「ああ。お前が切り落とした側が再生して伸びている」
先程撮影したという副腕だが再生している側、傷口から伸びていっていると言う事だろう。
「切り口の焦げが無くなっているし、全体的に付いていた細かい傷も無くなっているな」
「ああ。このラーヴァナには強力な再生機能があるようだ」
八紘さんの指摘に頷くキャロルちゃん。
「つまり?」
「次に戦う時は、アイツの破損した左腕や背中の副腕が修復されている可能性が高い、という事だ」
右腕だけで俺とキャロルちゃんと互角だったラーヴァナ。
そのラーヴァナが五体満足になったら、果たして勝てるかどうか……。
「なら、さっさとラーヴァナの潜伏場所探して、倒さないと!」
「……それは、難しいだろう」
と、八紘さん。
「どういう事ですか?」
「ラーヴァナが遺跡から持ち出したプシュパカ・ヴィマナだが、強力なステルス性能及び透明化機能が搭載されている可能性が高い」
八紘さんによると。
ラーヴァナが逃げる直前に現れたプシュパカ・ヴィマナは、最初からラーヴァナの頭上に待機していた可能性があるという。
戦闘時のデータから、ラーヴァナの頭上の空気の流れが普通と違ったとの事。その流れを可視化したら、丁度プシュパカ・ヴィマナの形になったらしい。
そして、その異常はデータを徹底的に精査しなければ判明しなかっただろうとも……。
「それでステルス性能及び透明化機能が搭載されている、と」
「ああ……」
八紘さんの顔は暗い。
ラーヴァナを早く倒さなければならないのに、ラーヴァナが身を隠す手段を持っているから見つけられないのだ。
打つ手なしである。
「ラーヴァナが行動を起こすのを待つしかない、か」
俺と八紘さんとキャロルちゃんが顔を突き合せて暗い顔をする。
その時だ。
「ん……あれ?」
と、藤尭さん。
「どうした、藤尭くん?」
「……え、あ!ハッキングされています!」
司令部がざわついた。
オペレーター陣が一斉にキーボードをタイピングしだす。
「状況を説明しろ!」
「っ、はい!2課のデータベースでラーヴァナのデータを纏めていたら、動作が重くなって、原因を調べたら、外部から違法にアクセスされているようで……」
タイピングしている藤尭さんの言葉はたどたどしい。
「データのクラッキング(破壊)は!?」
「されていません!ただ、データベースを覗かれていたみたい、で!」
藤尭さんのタイピングが更に早くなる。
「クソッ!ツァバトの一件といい、どいつもこいつも逃げ足が、速い!」
藤尭さんのタイピングはもはや残像が見えるほどだ。
「……よし、逆探───あ」
司令部にあるパソコンから一斉にビープ音が鳴る。
「なにが起こった?」
「……逆探知したら、大量のデータが送られてきて2課のサーバーが落ちました」
「……して、やられたな」
その時。
司令部の内線に連絡。
キャロルちゃんが出る。
「もしもし。……ああ、サーバーが落ちた。ああ、ハッキングされてな。…………いや、それはまだ。……ああ、わかった」
キャロルちゃんが受話器を置いた。
「誰から?」
「了子からだ。サーバーが落ちて実験データが飛んでカンカンだぞ、藤尭」
「俺悪くないよね!?」
「八つ当たりは覚悟しとけ。で、どこが仕掛けたかわかるか?」
「いや……それがダメでして」
「わかった。とにかく、サーバーの復旧を待とう」
サーバー復旧に掛かった時間【1D6】
結果【2】時間
サーバーが落ちて2時間後。
なんとかサーバーは復旧したらしい。
俺はその知らせを休憩所でホットスナックの焼きおにぎりを食べながら聞いていた。
「で、ハッキングしてきた犯人が判明した」
と、ホットドッグを食べるキャロルちゃん。
「どこです?」
「国じゃなくて、個人……まあ、個人だな」
「意味深ですね、その言い方」
「犯人、人じゃないからな」
もう、それで犯人わかったわ……。
「犯人、ラーヴァナでしょ」
「正解だ」
2課のデータベースをこのタイミングでハッキングするの、ラーヴァナぐらいしか居ないしね。
「正確にはプシュパカ・ヴィマナの機能の一つらしい」
「多芸だね、プシュパカ・ヴィマナ」
「完全聖遺物だからな」
2課に送りつけられた大量のデータ、その正体が古代文字で書かれたプシュパカ・ヴィマナのマニュアルやらソースコードやら超超超高画質で撮られた年単位の映像データらしい。
そらサーバー落ちるわ……。
「それでだな、ラーヴァナはどうやら職員についてのデータを見ていたらしい」
「職員?」
「その職員の家族構成とか交友関係が纏められたデータだ。……外部に漏れたら本当にマズイデータというのはわかるだろ?」
「だから職員みんな慌ただしいんだね?」
「ああ」
うん。
俺も両親や友だち、マリアさんセレナちゃん調ちゃんがラーヴァナに狙われたら、と思うとね。
「今、黒服や飛騨忍群を動員してラーヴァナを捜索しているが……」
「……人海戦術じゃ、見つからないよね」
そんな事を話していたら、課内放送。
『一鳴くん、渡一鳴くん!至急司令部に来てくれ!』
放送の八紘さんの声は慌ただしい。
俺は、キャロルちゃんと共におっとり刀で、司令部に駆けつけた。
「何事ですか?」
「一鳴くん、大変だ」
八紘さんの額から、一筋汗が流れる。
「ラーヴァナが、ナスターシャ教授の孤児院に出現した」
「……はァ!?」
ラーヴァナの狙いは、俺だったか!
孤児院で暮らすセレナちゃんか、調ちゃんをどうにかこうにかするつもりだな!
「偶然近くにいた飛騨忍群のニンジャが足止めをしているが……」
「俺もすぐに出ます!シンフォギアは!?」
「すでに修復済みだ。一鳴くんは研究室でシンフォギアを受け取ってから出撃を!キャロルさんと共にテレポートジェムで向かってくれ!」
「「了解!」」
◆
研究室でシンフォギアを受け取った俺は、その場でシンフォギア装着。
キャロルちゃんと共にテレポートジェムで孤児院屋上にテレポートした。
「ラーヴァナ!」
孤児院に併設された運動場。
そこでラーヴァナが暴れていた。
ラーヴァナの周りを高速移動する影たち。
飛騨忍群のニンジャだ。
「ドーモ、渡一鳴です。ラーヴァナの相手は俺たちがします!」
俺はキャロルちゃんと共に飛び降りながらアイサツした。
「ドーモ、ミニットマンです。実際助かった!」
「ドーモ、イクエイションです。孤児院の子どもたちと職員はまだ建物内に!俺たちは避難を指揮してくる!」
二人のニンジャは孤児院建物内に向かった。
ラーヴァナが俺とキャロルちゃんを見る。
「ラーマ……!」
「ラーマじゃないし!」
ラーヴァナの姿を見る。
ラーヴァナの左腕はほとんど修復されている。
そして、背中の副腕たちは手のひらをこちらに向けている。
昨日、戦った時はブラブラと揺れ動いていただけの副腕が。
「やっぱり再生してるか……!」
「油断するなよ一鳴!」
「もちろん!」
俺の後ろには孤児院のみんながいるものね。
セレナちゃんと調ちゃんも。
「一鳴!」
「……マリアさん!?」
後ろ一階の窓から名前を呼ばれる。
その声はマリアさんのものだった。
普段リディアンの寮に暮らすマリアさんだが、どうやら今日は孤児院に来ていたらしい。
ますます負ける訳には行かなくなった。
「頑張って!」
「はい!マリアさんもみんなと早く逃げて!」
「わかったわ!」
一鳴&キャロルVSラーヴァナ【1D10】
1 完全聖遺物の本気
2 ラーヴァナ優勢
3 ラーヴァナ優勢
4 完全聖遺物の本気
5 ラーヴァナ優勢
6 ラーヴァナ優勢
7 一鳴の一撃
8 キャロルの錬金術
9 一鳴の一撃
10 一鳴&キャロルのコンビネーション
結果【3】
「ラーマ!シネ!」
ラーヴァナが放つチャンドラハースのブレード光波を戦輪を投げて相殺する。
……というか、喋れるようになってるし。
「消えろ!」
ラーヴァナの背後からキャロルちゃんの多重錬金術エネルギー砲攻撃。
「ムダダ!」
背中の副腕たちがエネルギー砲に向けて手のひらを向ける。
副腕からエネルギー力場が発生。
キャロルちゃんのエネルギー砲を防ぎきった。
「いや、強すぎでしょ!」
俺のツッコミはラーヴァナの剣閃にかき消えた。
戦輪を投げて飛んできた光波を防ぐ。
「クッソ……」
ラーヴァナは孤児院を狙って来ているのだ。
まだ、中の人が避難出来ていない孤児院を。
故に俺は孤児院を守る為に行動を制限されていた。
「ゲッゲッゲ……!」
「嗤ってやがる……!」
ラーヴァナが嗤う。
嘲笑う。
お前は俺に勝てない、そう言わんばかりに。
「ラーマ、ヨワイ。ヨワクナッタ」
「だからラーマじゃないっての!」
「ゲッゲッゲ……。ラーマ、ラーマ。オマエ、ラーマ」
ラーヴァナがタックルを仕掛ける。
背後には孤児院。
逃げられない!
「一鳴!」
キャロルちゃんがダウルダヴラの弦でラーヴァナを絡め取り、止めようとする。
しかし、ラーヴァナの副腕がダウルダヴラの弦を引きちぎる。
「来いやァァァァァァァ!!」
「ギャギャギャギャギャ!」
俺は戦輪を盾めいて構えてラーヴァナを受け止める。
だが───
「ぐぅぅ……!」
「フキトベ!」
ラーヴァナの力が強すぎて受け止め切れない。
俺は吹き飛ばされた。
孤児院の壁に追突。
更にラーヴァナがチャンドラハースで斬りかかる。
俺はとっさに戦輪で防御。
孤児院の壁が壊される。
チャンドラハースに押されて孤児院の床に叩きつけられる。
背中からブーストを更かして受け身代わりに対応した。
「一鳴!」
「一鳴さん!」
壁を壊されたのは、孤児院の食堂だったらしい。
中にはまだ避難しきれなかった人たちがいた。
ナスターシャ教授。
マリアさん。
セレナちゃん。
調ちゃん。
切歌ちゃん。
クリスちゃん。
小さい子から逃していたのだろう。
俺と仲の良い子たちが残っていた。
「キャロルちゃん!みんなを逃して!」
「任せ───」
キャロルちゃんがみんなのところに向かおうとするが、ラーヴァナが左腕でキャロルちゃんを掴む。
そして、運動場に向けて放り投げた。
「キャロルちゃん!」
「ラーマ……、ヨワイ!マタ、シータ、サラッテヤル!」
ラーヴァナの左腕がみんなに向けて伸びる。
その左腕を切り落とそうと腰の装甲から小型戦輪を飛ばそうとしたら、チャンドラハースを更に押さえつけてくるラーヴァナ。
一瞬、対応が遅れる。
それで、ラーヴァナにとっては十分だった。
ラーヴァナが掴んだ相手【1D10】
1 ナスターシャ教授
2 マリアさん
3 セレナちゃん
4 調ちゃん
5 切歌ちゃん
6 クリスちゃん
7 マリアさん
8 セレナちゃん
9 調ちゃん
10 一鳴、覚醒
結果【2】
「きゃあッ」
ラーヴァナが掴んだのは、マリアさんだ。
ラーヴァナの左腕がマリアさんを持ち上げる。
マリアさんが逃れようともがく。
「マリアさん!」
「マリア!」
「マリア姉さん!」
「ウゴクナ」
マリアさんを助けようとする俺たちをラーヴァナが制する。
「シータ、ツブスゾ?」
「あぐッ……」
「マリア姉さん!」
マリアさんを握るラーヴァナ。
呻くマリアさん。
セレナちゃんは泣きそうだ。
「ラーマ」
ラーヴァナが俺を見る。俺の目の前にマリアさんを近付ける。
「シータ、タスケタイナラ、オマエヒトリデ、オッテコイ」
マリアさんを助けようと手を伸ばす。
マリアさんも手を伸ばす。
しかし。
ラーヴァナが左腕を、掴んだマリアさんを離す。
そしてラーヴァナがチャンドラハースを退け、運動場に向かう。
「一鳴!」
「マリアさん!」
俺は立ち上がり、ラーヴァナの元に駆ける。
ラーヴァナは俺を一瞥すると。
「プシュパカ」
そう呟く。
瞬間、ラーヴァナの頭上にプシュパカ・ヴィマナが現れる。
透明化を解いたようだ。
「マッテルゾ」
「一鳴ぃッ!!」
「マリアさん!必ず助けるから!!」
ラーヴァナが跳ぶ。
プシュパカ・ヴィマナに着地し、マリアさんも降ろした。
そして。
プシュパカ・ヴィマナは。
ラーヴァナとマリアさんを乗せて、去っていった。
次回で、VSラーヴァナ終わるかな?どうかな?