転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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サクシャみたいな、にわかあんこモドキ作者が喉から手が出るほど欲しかった機能じゃん!これで出先でもサイコロ振れるゾ!

そんな訳で、今日のあんこは全部グーグルくんの力を借りました。サンキューグーグル!



第四十六話 クリスマスパーティー

12月24日。

クリスマスイブ。

午後6時。

孤児院の食堂にて。

クリスマスパーティーが開催された。

立食形式で、皆がテーブルの上のご馳走を好きに取りながら歓談している。

 

ラーヴァナによって壊された壁はすっかり直っており、キラキラしたリースが飾り付けられている。

食堂の中央にはクリスマスツリーが設置されている。

 

天井まで届きそうな大きなモミの木だ。

キラキラとした飾りが着けられ、てっぺんには星飾り。

誰が星を飾るかで少し揉めたらしい。

結局じゃんけん大会で決めて、勝者たるセレナちゃんが着けたようだった。

 

テーブルの上にはフライドチキンやローストビーフ、サラダ。カルパッチョに唐揚げ。スープにはホワイトシチュー。パンやお寿司も用意されている。ドリンクにはシャンメリーや様々なジュース。

そしてもちろん、冷蔵庫にはケーキも待機している。

 

キラキラと暖かい、素敵なクリスマスパーティー。

そんなクリスマスパーティーに俺は招待されたのだった。

 

「メリークリスマス、ナスターシャ院長。皆さん。お招きあずかり光栄です」

 

俺は職員たちに差配しているナスターシャ院長に挨拶した。

 

「メリークリスマス、一鳴さん。来てくれてありがとうございます」

「調ちゃんたちに招かれましたので。本当は弦十郎さんとドクターも来る予定でしたが……」

「仕事ならば、仕方ありません」

 

そう。

本当なら孤児院の様子を定期的に見に来る弦十郎さんや、孤児院で暮らすドクターウェルもクリスマスパーティーに出席する予定だったのだ。

しかし、ラーヴァナが2課のメインフレームにハッキングした上にサーバーを落とされたというので、訃堂司令に防諜面の強化を指示されたのである。

そのせいで弦十郎さんや八紘さん、研究室の面々やオペレーター陣は今も仕事中である。

ここに来る前にフライドチキンとケーキを差し入れしたら、オペレーター陣に泣いて喜ばれたのは、流石に心にキたゾ……。

 

「あ、これ。弦十郎さん達からのクリスマスプレゼントです。皆さんでドーゾ」

「ああ、これは。ありがとうございます」

 

俺は手提げ袋を手渡した。

中身はシュトーレン、というドイツのケーキである。

レーズンやオレンジピール、ナッツが入ったケーキに、これでもかと粉砂糖がかけられた固いケーキである。

ドイツじゃクリスマスの定番だとか。

 

「皆さん、弦十郎さんとドクターからのクリスマスプレゼントです。早速いただきましょう」

「はーい!」

「Yeaaaaaaaah!」

「Fooooooooo!」

「やったぜ」

「成し遂げたぜ」

 

ナスターシャ院長の言葉にテンション爆上がりの子どもたち。

シュトーレン、そんなに嬉しかったのね。

 

俺はパーティーの中に入り込む。

居るはずの恋人たちを探しながら。

と、探し人の方から駆け寄ってくる。

 

「一鳴さん!」

 

調ちゃんに抱き付かれた。

 

「メリークリスマス、調ちゃん」

「メリークリスマス!一鳴さん」

「メリクリデース!」

 

後ろから切歌ちゃんもやって来る。

 

「調、みんなの前ではしたないわよ」

「そうですよ調さん、そんな羨まゲフンゲフン」

「欲望が隠せてねーぞ?」

 

更に後ろから、マリアさんセレナちゃんクリスちゃんも。

 

「皆もメリークリスマス」

「メリークリスマス、一鳴。あなたの分のお料理よ」

 

と、マリアさんがお皿を渡してくる。

チキンにローストビーフ、あとサラダ。

フォークも乗っている。

バランスの良い食事ね。

 

「ありがとう、マリアさん」

「あと調はいい加減離れなさい!」

「むぅ……」

 

少し膨れて、調ちゃんが離れる。

俺はそんな調ちゃんの頭を撫でてやる。

 

「そんなにむくれないの。ね?」

「ん……わかりました」

「調がご機嫌になったデース……」

 

切歌ちゃんが少し呆れたように言う。

 

「あ、そうだ!一鳴さんはちゃんとプレゼント用意してきたデスか?」

「もちろんよ」

 

切歌ちゃんが言うのは、この後行われる予定のプレゼント交換会用のプレゼントの事である。

高すぎず、かと言って安すぎず。

そして実用的。

絶妙なラインを攻め抜いたプレゼントを用意してきたのだぁ。

 

 

 

一鳴の用意したプレゼント【1D10】

 

1 懐中時計

2 図書カード5000円分

3 ツヴァイウィングのコンサートチケット

4 懐中時計

5 図書カード5000円分

6 ツヴァイウィングのコンサートチケット

7 懐中時計

8 図書カード5000円分

9 ソネット・M・ユキネのミュージックビデオ

10 ソネット・M・ユキネの水着写真集(非売品)

 

結果【7】

 

 

 

俺が用意したプレゼントは懐中時計。

精密な細工の施されたなかなかお洒落な一品。

懐中時計って、カッコいいよね。

懐からサッと取りだして時間を見る。

そんなスマートな大人になりたいわよね……。

きっと皆もそうだと思って、懐中時計に決めたワケダ。

 

「プレゼントはちゃんと持ってきて、入口で職員さんに預けてきたよ」

 

その職員さんが一気に纏めて、交換会の時に受け渡してくれるのだとか。

 

「おお〜、なに用意してくれたんデスか?」

「んー、秘密?」

「えー、気になるデスよ」

「みんなはなにを用意してきたの?」

「秘密」

「秘密デス」

「ふふ、秘密よ」

「私も、秘密です!」

「ここで言ったら、つまらないよなァ?」

「皆も秘密じゃーん!」

 

キャッキャウフフと戯れる。

うーん、楽しい!

 

「おっとお肉が冷めてしまう。いただきまーす」

「ローストビーフ、美味しいよ?」

「フライドチキンも絶品デース」

 

調ちゃんと切歌ちゃんの言うとおり、ローストビーフもフライドチキンも美味しかった。

 

「うん、美味しい!サラダもドレッシングがイイね」

「オリーブオイルベースのドレッシング、私が作ったのよ?」

「へぇ……、マリアさんスゴイ」

 

サラダのドレッシングはマリアさんが作ったらしい。

そういや、今日も食事を用意する為に午後3時に孤児院に着いたらしいし。

 

「他にマリアさんが作った物はどれです?」

「他は、シチューにケーキかしら」

「なら次はシチューをいただきましょう」

「あ、あの!私もシチュー手伝いましたよ!」

 

と、セレナちゃん。

 

「お、それはますます楽しみよね」

「えへへ……!」

「わ、私は……!」

「アタシたちは部屋を飾り付けたデース。ね、調!」

「……そう!頑張ったよ!」

「お、二人とも偉いね」

「やった……!」

「デース!」

 

調ちゃんと切歌ちゃんは嬉しげである。

褒められたら嬉しいものねぇ。

 

「ほれ、喉乾いたろ?ジュース貰ってきたぞ」

「あ、ありがとクリスちゃん」

「あと、空いた皿持ってくわ」

「ありがとね」

 

クリスちゃんからブドウジュースを渡された。

ワイングラスに入っている。

代わりに俺は食べ終わった皿にフォークを置いて渡す。

 

「皿洗いは誰がやってるの?」

「職員さんだな。でも何人か子どもたちも手伝ってる」

「そっか」

「ま、ゆっくりしとけよ」

「ん、ありがと」

 

そう言ってクリスちゃんは去っていく。

 

「クリス先輩……、まさか」

「いや、調の勘違いデスよそれ」

「セレナ、どう思う?」

「シーフ、ではないと思いますけれど警戒は必要ですね……」

 

四人は何か話し合っている。

一体なにを話しているのかしらね(すっとぼけ)

 

俺はブドウジュースを飲んだ。

……ん?味が変ね。

いや、これ……ワインだ。

 

「あー、クリスちゃん間違えたかな」

 

ごくり。

もう一口。

生まれて初めてのお酒。なかなか刺激が強いけど、懐かしい味。

前世じゃ妻たちと晩酌してたなぁ。

みんな元気かしら。

俺の遺産で苦労はしてないと思うけど。

……懐かしいな。

 

「一鳴さん、どうしました!?」

 

と、セレナちゃん。

なんだか、慌ててる。

 

「え?」

「泣いてますよ?」

「え、あー……」

 

知らず、涙を流していたらしい。

かつての家族を思い出したからか。

それとも酔いが回った?

とりあえず、俺は涙を拭った。

 

「んにゃ、少し懐かしい事を思い出していてね」

「……大丈夫ですか?」

 

俺の顔を覗き込んでくるセレナちゃん。

近いね……。

ぱっちりとしたお目々。白いお肌に桜色の唇。頬は室温が高いからか、赤くなっている。

 

「可愛い……」

「ふぇ……!?」

「セレナちゃん凄く可愛いよ」

 

俺は左手でセレナちゃんの髪を撫でる。

右手はワイングラスをゆらゆらと。

 

「髪もサラサラ……。ずっとこうしていたい」

「え、あの、一鳴さん……?」

「ホント、可愛い」

 

なんか、セレナちゃんキラキラしてるな。

可愛いな。

なんか、すごく可愛いぞ?

 

「可愛い」

「あ、あのあの、一鳴さん!どうしましたか……?」

「セレナちゃん可愛いなー、って」

「はぅ……可愛いって言い過ぎですよ」

「一鳴さん?」

「一鳴?」

 

調ちゃんとマリアさんが怪訝にする。

そんな二人も可愛いなオイ。

ジェットストリーム可愛いアタックかよ。

俺はワインを飲んだ。

 

「二人も可愛いね……」

 

俺はセレナちゃんを抱き寄せた。

 

「はぅ……」

「だ、大胆デース……」

「調ちゃんもマリアさんも、おいで?」

 

俺はワインを飲みながら、左手を広げて受け入れのポーズ。

 

「か、一鳴さん……?本当に変だよ?」

「顔も赤くて、目がトロンとして……すごくエッチ、じゃなくて!ちょっとそれ貸しなさい!!」

 

と、マリアさんにワインを取られる。

 

「あ、マリアさん!優しくして……」

「ん"ん"ッ!変な事言わないの!」

 

グラスを鼻に近づけるマリアさん。

 

「……やっぱり。これ、ワインじゃないの!!」

「え!?」

「デース!?」

 

あぁ、バレちゃった。

でも両手が空いたからセレナちゃんを抱き締めとこう。

ぬくい。かわいい。いいにおい。

うーん、酔いがまわってれいせいなしこうができない!

 

「はぅ〜〜〜〜〜!!」

 

だきしめたセレナちゃんが奇声をはっする。

 

「じゃあ、一鳴さんが変なのは、酔っ払ってたから?」

「そうね。たぶん、クリスが間違えちゃったのね」

「あたしがどうかしたか?」

 

と、クリスちゃんがもどってきた。

クリスちゃんもかわいいな。

きりかちゃんもかわいい……、かわいくない?いや、かわいくないわけがない(反語)

 

「ああ、クリス。あなたが持ってきたジュース、ワインだったみたいで……」

「一鳴さん、酔っ払っちゃった」

「え!?マジかよ……」

「うふふ、アイアムよっぱらい?」

「ね?」

「……すまん」

 

しょんぼりしたクリスちゃん。

かわいそう、なぐさめないと(しめいかん)

 

「クリスちゃん」

「な、なんだよ!?」

 

おれはクリスちゃんのあたまをなでた。

 

「な、なにしやがる!?」

「ちょっと一鳴!?」

「クリスちゃん、いいこ。いいこ」

 

なつかしいな。

むかしは、ないちゃったこどもたちをこうやってなぐさめてたものだ。

 

「なかないで、クリスちゃん」

「な、泣いてねぇよ!」

「いいこ、いいこ。しっぱいは、だれにでもあるから」

「やーめーろー!!」

 

クリスちゃんがあばれる。

そうよね、みんながいるまえだと、はずかしいものね。

でもやめない(こうてつのいし)

 

「何事です?」

 

あら、ナスターシャ院長がいらっしゃったわ。

クリスちゃんがさわいでたから、ようすをみにきたのね。

 

「マム!一鳴が間違えてワインを飲んじゃったの」

「なるほど……。それで……」

「クリス、よいこだねんねしなー(やさしいイケボ)」

「なんでもいいから早くなんとかしてくれ!」

「はぅぅ……マリア姉さん、調さん。私もうダメかも」

「セレナーッ!!」

「はぁ……。調、彼に水を飲ませて上げなさい」

 

ナスターシャ院長にいわれて、調ちゃんがあいたコップにみずをそそぐ。

 

「一鳴さん!これ飲んで!」

「うふふ、大吟醸かしら?」

「水だよ!?」

「ムッハハハ、ジョーダンよ。でもりょうてがふさがってるから、調ちゃんがのませて?」

 

みぎてでクリスちゃんを撫でて、ひだりてでセレナちゃんをだきしめる。

だから、みずをもてないのだった。

仕方ないね。

 

「はい、行くよ!」

「んんっ……ぷぁ」

「ん"ッ!飲み方がエッチ過ぎる!」

「マリア、黙りなさい(半ギレ)」

 

水をのませてもらう。

思考がクリアになる。

酔いが少しずつ冷めていく。

 

「まさか、ワイン一杯で酔っ払うとは……みんなごめんね」

「どうやら正気に戻ったようですね」

「だったらもう頭撫でるの止めろ!」

「あ、ごめん」

 

クリスちゃんの頭から手を離す。

 

「ついでにセレナも離してあげて」

 

と、調ちゃんに言われる。

腕の中のセレナちゃんを見たら、耳まで真っ赤になっていた。

 

「はぁはぁ……。た、助かった……」

 

セレナちゃんが離れる。

少し、フラフラしていた。

 

「苦しかった?ごめんね……」

「い、いえ!大好きな一鳴さんに抱き締められて、クラクラしちゃっただけですから!」

「ごめんね……無理矢理……」

「大丈夫!大丈夫ですから!むしろちょっと残念ですから!」

 

欲望が漏れていた。

 

「姉妹揃って欲望が漏れまくってるデスよ。調はああなっちゃダメデスよ?」

「うん」

 

切歌ちゃんは常識人やね。

 

ナスターシャ院長が場の空気を引き締めるように手を叩いた。

 

「さて!ゲストの正気が戻った所でプレゼント交換といきましょう!」

「うおおおおお!!」

「いいねぇ、盛り上がってきたねぇ!!」

「プレゼントだ!我々にはそれが必要なんだ!!」

「まだまだイケるぜ、メルツェェェル!!」

 

子どもたちのテンションは最高潮だった。

てか誰だメルツェル。

 

「皆さんのプレゼントはこちらで一度集めて、適当に番号を振りました。これから皆さんにくじ引きをしてもらい、出た番号と同じ番号のプレゼントを貰えます」

「車座になって、プレゼントを皆でぐるぐる回すスタイルじゃないんですね」

 

俺の疑問にナスターシャ院長は答えた。

 

「此方も一度はその方式を想定しましたが、皆で車座になるには一度テーブルをどかさないといけない上に、回すには大きすぎるプレゼントがありまして……」

「えぇ……」

 

どれだけ大きなプレゼントを買ってきた人が居るの……。

 

「ではくじ引きを始めます。まずは年少の子どもたちから。一鳴さんは申し訳ありませんが、後の方にくじ引きを」

「わかってますとも」

 

今日の主役は孤児院の子どもたち。

こちらはあくまでゲストだものね。

 

 

 

一鳴の貰ったプレゼント【1D10】

 

1 調ちゃんの選んだプレゼント

2 調ちゃんの選んだプレゼント

3 マリアさんの選んだプレゼント

4 マリアさんの選んだプレゼント

5 セレナちゃんの選んだプレゼント

6 セレナちゃんの選んだプレゼント

7 クリスちゃんの選んだプレゼント

8 切歌ちゃんの選んだプレゼント

9 メルツェルの選んだプレゼント

10 ナスターシャ院長の選んだプレゼント

 

結果【6】

 

 

 

「この番号は……、このプレゼントですね」

 

くじを引いた俺に、ナスターシャ院長がプレゼントを渡してくれる。

ピンク色の包装がされたプレゼント。

中身は軽くて、柔らかい。

 

「あ、それ私の選んだプレゼントです!」

 

と、セレナちゃん。

 

「あら、中身は……マフラーか!」

 

プレゼントの中身は淡い水色のマフラーだった。

素材は、カシミヤかな?

 

「結構高かったんじゃないの?」

「す、少しだけ奮発しました!」

 

中学生がカシミヤのマフラーは中々思い切ったと思う。

それだけ、孤児院の子どもたちを大事に思っていたという事だろう。

俺が貰っちゃったけど。

まあ、くじ引きの結果だし仕方ないネ!

 

 

 

ちなみに一鳴の懐中時計を当てたのは?【1D10】

 

1 モブのレセプターチルドレン

2 モブのレセプターチルドレン

3 モブのレセプターチルドレン

4 調ちゃん

5 マリアさん

6 セレナちゃん

7 切歌ちゃん

8 クリスちゃん

9 ナスターシャ院長

10 メルツェル

 

結果【4】

 

 

 

カチリ、と懐中時計の蓋を開ける音。

 

「ふふっ……」

 

パチリ、と懐中時計の蓋を閉める音。

 

「えへへ……」

「調が時計に夢中デース……」

 

流石の切歌ちゃんも呆れ顔である。

俺が買ってきた懐中時計を見事に当てたのが、調ちゃんであった。

プレゼントを当てて、「それ俺のプレゼントよ」と教えた瞬間、右手を高く掲げて完全勝利のポーズを取っていた。

 

「それだけ喜んでくれて、俺としては嬉しいけれどね」

 

プレゼント選んだ甲斐があったね。

プレゼント交換会が終わったのを見計らって、ナスターシャ院長が口を開く。

 

「プレゼント交換が終わりましたね。それでは最後にケーキを食べましょう」

「ッシャッ!!」

「この瞬間を待っていたんだ!!」

「お腹はまだまだ空いてるぜメルツェェェル!」

 

子どもたちも大喜びだ。

もちろん、俺も喜びに溢れているとも!

甘いの好きだからね!

 

「はい、どうぞ」

 

と、ケーキを切り分けに行ったマリアさんが一切れ分けてくれた。

イチゴのショートケーキだ。

イチゴに粉砂糖が掛かっていて、雪化粧の趣を感じさせる。

 

「そのケーキは私が作ったのよ」

「なら、味わわないとネ」

「ふふ、少し気恥ずかしいわね」

 

まずは一口。

うん、生クリームの甘さとスポンジ生地の間に入ったイチゴのスライスが見事にマッチしてる。

 

「美味しいよ、マリアさん」

「良かった。口に合ったみたいで」

 

俺に微笑みかけるマリアさん。

皆もケーキに舌鼓をうっている。

 

「ケーキ美味しいデース!」

「うん、美味しいね切ちゃん」

「ん、んぐっ。うめぇ!」

「クリスさん、ほっぺたに生クリームが付いちゃってますよ」

 

ワイワイと賑やかな、楽しいクリスマスだ。

甘いケーキ。素敵なプレゼント。キラキラ光るクリスマスツリー。

そして、笑顔の子どもたち。

 

「一鳴、どうかした?」

「え?」

「すごく、遠くを見る目をしていたわよ?」

 

言われて気付く。

どうやら、俺はまだ酔っているようだ。

 

「……そうですね。遠い昔を思い出していました」

 

遠い、遥か遠い昔。

前世の頃の、俺が父親で沢山の妻と沢山の子どもたちと暮していた頃の光景。

今はもう、思い出すことも稀になった過去。

 

「ねぇ、辛かったら言ってよ?」

「ん、大丈夫。その時は、ちゃんと甘えます!」

「よろしい!」

 

マリアさんと笑い合う。

うん。今の俺は、この世界で生きる渡一鳴なのだ。

だから。

 

「ねぇ、マリアさん」

「ん、なぁに?」

「来年も、こうして皆と過ごせたら良いね」

「そうね」

 

過去の思い出は、一旦心の宝箱に仕舞って。

今はこの人生を、出会いを。

大切にしていこう。

そんな、クリスマスイブの一幕でした。

 

 

 

 

 

 

クリスマス当日のトラブル【1D10】

 

1 一鳴のフートンに潜り込む調

2 一鳴のフートンに潜り込む調

3 一鳴のフートンに潜り込むカデンツァヴナ姉妹

4 一鳴、カデンツァヴナ姉妹丼を味わう

5 一鳴のフートンに潜り込むカデンツァヴナ姉妹

6 一鳴のフートンに間違って潜り込む切ちゃん

7 友里に補食される藤尭

8 友里に補食される藤尭

9 友里に補食される藤尭

10 弦十郎とフィーネがベッドイン!!!

 

結果【8】

 

 

 

「おはようございます」

 

12月25日。

朝8時。

クリスマス当日。

孤児院で泊めてもらい、朝ごはんもご馳走になって。

2課に出勤したのだが……。

 

「あら、おはよう♪パーティー楽しかった?」

 

友里さんのお肌がツヤツヤしていて、ご機嫌であった。

昨日まで、目の下のクマを化粧で隠していた位だったのに。

そして───

 

「あ、おはよ……」

 

藤尭さんの頬が痩けていた。

生気が半ば無かった。

というか、口から魂がちょっと出ている気がした。

 

「……おはよう、一鳴くん」

「おはようございます、弦十郎副司令。……あの二人、どうしたんですか?」

 

俺は弦十郎さんに聞いた。

 

「う、む。昨日飲みに行ったらしいのだが、な。藤尭はどうにも酒をガバガバ飲まされて───」

「友里さんにお持ち帰りされた、と?」

「……そうらしい」

 

そう言う事であった。

酒の勢いやったんやろなぁ……(恐怖)

 

「どれだけ、搾り取られたんですかね……」

「……あ、あまり詮索するのは良くないぞ(震え声)」

 

そう言う事らしかった。

弦十郎さんにそう言われたなら、詮索するのは止めておこう。

雉も鳴かねば撃たれまい、という奴だ。

 

「藤尭くん♪今夜も飲みに行きましょ♪♪♪」

「ヒェッ……」

 

身体の相性がよほど良かったのか。

またお前を食ってやる宣言される藤尭さん。

 

可哀想に……。

今夜も搾り取られるのね……。

後で赤マムシドリンクを差し入れよう……。

そう思ったクリスマスでした。

 

どっとはらい。




グーグルくんはどうやら友里×藤尭派らしいな……。
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