転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
主人公の名前を【入即出 やる夫】にしようと思ったけど、やる夫がピチピチインナー着ているところを想像したくないので、完全オリジナルな主人公にしました。
我輩は転生者である。
名前はまだない。
普通の人生を生きて、死んだと思ったら『戦姫絶唱シンフォギアXDUにオリジナルシンフォギア装者を出す精霊』なる上位存在によりシンフォギア装者として送り出されたのだ。
なんかこの世界、オリュンポス12神が欧州統一したらしいけど。
どういう事なの?
そんな我輩は今、母の腕の中である。
先程すぽーん、と生まれたばかりなのだ。たぶん、ここは病院のベッドの上なのだろう。
母は我輩を優しく揺すって、歌なぞ歌っている。柔らかで優しい歌だ。
父親は近くに居ない。仕事なのだろうか、それとも……。
母の顔はわからぬ。
赤ん坊の視力はとても弱い。
我輩の視界はぼやけていて、白と黒のモノトーンだ。わかるのは母の暖かさと優しい歌、そして我輩の前をフワフワと浮かぶサイコロ。
…………これあれだな。
精霊さんが振ってたサイコロだな。
確か、運命の可視化とかある種の神様とか。
『然り』
喋った。
素敵なバリトンが頭に響いた。
思わず身体が反応し、母親がどうしたのーと言って抱き締める。
『私は運命、その一側面。命の運行、その羅針盤にして操舵輪である』
すっごい難しい事を言ってきたが、要するに運命そのものという事だろう。
その運命の一側面が何故ここにいるのか?
『貴公は私を見た。私に人生を預けた。だから私は此処にいる。私が貴公の運命を決めたが故に。私が貴公の運命となったが故に』
つまり我輩……もとい俺がサイコロ神に適合する聖遺物やらなんやら決めてもらったから、これからも俺の人生のあれやこれや決めていくってこと?
サイコロ神振ったの精霊さんなのに!?
『然り。私は貴公の運命である。人生の羅針盤、操舵輪となった。もうなったのだ、諦めよ』
……サイコロに人生委ねるのか、TRPGめいてきたなぁ。あるいはあんこスレか。
サイコロ神はそれでいいのだろうか。俺の人生になって、良かったのだろうか。
『気遣いは不要である。
私に感情はなく、自我もない。
貴公に話しかける私は機能である。インフォメーションでありヘルプ、ネットの海を泳ぐイルカなのだ』
サイコロ神はハイテクらしかった。
すごいや!
『運命は平等である。幸も不幸も、勝利も敗北も全て受け入れるが故に。
運命は絶対である。神にも人にも、精霊にも結果を変えることは出来ない。
しかし、出目の種類を変えることは出来る。
肉体を鍛え上げた戦士が強いように、勉学に励んだ賢者が未知を解き明かすように。
努力で出目の良し悪しを変える事は出来る。これは万人に許された、運命に対峙するための手段である』
つまりより良い人生を歩むためには努力しなさいよ、と言うことである。わかりやすく、そして難しい。殆どの人は怠け者で、努力出来る人間は中々少ないのだ。
だが。
俺はシンフォギア装者となる運命を背負って生まれてきた。
数多の苦難、数多の強敵と戦う運命を決定された。
なら、努力するしかないのだろう。
俺が人生を全うする為には。
『然り。
だが、これから決めることは努力では変えられぬ運命だ』
へ?
『貴公の生まれ、家柄や家族の良し悪しを決める』
転生オリ主一家の運命やいかに!【1D10】
(数字が大きいほど良い)
両親【8】
家柄【3】
金銭【5】
「和花(のどか)!!」
ガラガラと扉の開く音と共に男の声が響く。
「洋一(よういち)さん!」
母親……和花と呼ばれた……の声が跳ねる。恐らく、今入ってきた男の人は───
「生まれたのか、俺の。俺たちの子どもが……!」
「はい!この子が私たちの赤ちゃんです」
「そうか……!身体は平気か?」
「はい、私もこの子も健康です」
「良かった……本当に良かった」
ありがとう、そう言って男の人は俺と母を抱き締める。
やはり、そうなのだろう。
この男の人が俺の父親なのだ。
俺の誕生を、母と俺の無事を喜ぶこの人が、俺の父親なのだ。
『貴公の両親は人柄良く、家も貧しくなく、しかし妬まれるほどの財を持たず。何処にでもあるサラリーマンの家庭。幸せな家庭。それが貴公の暮らす家だ。
幸運を喜ぶが良い。育ちは変えられても、生まれだけは努力ではどうにもならぬものなのだ』
ああ、本当に。
今だけはこの幸運を味わおう。
両親の暖かさ、優しさを。
そして守るのだ。俺がこの二人を。
俺の大切な家族を。
でもオリュンポス12神が出てくるのは確定だしなぁ。勝てるかなぁ……。
「そう言えば洋一さん。この子の名前決まったの?」
ふと、母がそんな事を言った。
名前、名前かぁ。サイコロで運命決めるからって『入即出 やる夫』とかじゃないよね?
もしくは難読な名前だったり、ヘンな読みの名前!
生まれ持った名前も努力で変えられないよねサイコロ神?
『……名前は後年改名出来る(震え声)』
サイコロ神!
ちょっと!?
「勿論!この子は男の子だろう?なら、この子の名前は───」
待ってくれ、こっちは心の準備が出来ていない!
「一鳴。『渡 一鳴(わたり かずなり)』それがこの子の名前だ!」
瞬間。
すとん、と自分の何かが変わった。
ふわふわとした己が落ち着いたような。
錠に鍵がはまるような。
そんな、変化が。
ああ、そうか。
これで俺はようやく、この世界の一員になれたのだと。
なんとなく。そんな気がした。
俺は一鳴。渡 一鳴が俺の名前なのだ。
2027年10月10日。
俺は渡 一鳴となった。
天秤座の男であった。
◆
そんなこんなで、俺はこの世界に生まれたのだが。
シンフォギア装者という将来の為に鍛えなければならない訳で。
シンフォギア装者というのは、歌いながら敵と戦うトチ狂った集団なのである。
激しい運動をしながら!
歌う!
熱唱!
弾ける汗、ズレるヘッドホン!
さすが業界一過酷な現場と言われるだけある。
そんな激務が俺を待っているのだ。
鍛えなければならない。
体力を付ける?筋肉を鍛える?肺活量を増やす?
どうするべきか……。
一鳴の育成方針【1D6】
1 波紋呼吸法は実在するッ!
2 体力強化だッ!
3 筋肉を付けるッ!
4 肺活量を鍛えるッ!
5 まだ慌てるような時間じゃない。
6 全集中の呼吸・常中は実在するッ!
結果、【2】
よし、体力を付けよう。
戦うのも歌うのも、とにかく何をするのも体力を使うのだ。
思えば俺はダクソもブラボも、初めに体力を上げて生存能力を高めていた。つまりこれは合理的な判断である。
公園デビューしたら、いっぱい運動しよう。
俺はそう思いながら母の腕に抱かれていた。
俺はまだまだ赤ちゃんなのだ、うん。
そうして。
生まれて二年ほど経って。
時は来た。
公園デビューである。
とは言っても、生後間もなくベビーカーに乗せられて、公園には何度も来ているのだ。
母もママ友が何人も出来た。今も名前を呼ばれている。
勿論俺も友だちが出来た。
親子揃ってぼっちにならなくて良かった……。
一鳴のお友達【1D6】
1 ひびみく
2 ひびみく
3 ひびみく
4 雪音 クリス
5 風鳴 翼
6 上全部
結果、【3】
「なるくーん」
「こっちだよー!」
『なるくん』というのは、俺の渾名。一鳴の『鳴』が訛ったのだ。
そして俺を呼んだのが、我が友人。
紹介しましょう、俺のマイフレンズ。
立花響ちゃんと小日向未来ちゃんです。
もう一度言おう。
立花響ちゃんと小日向未来ちゃんです。
二人とも二歳です。同い年!かわいい!
そして邂逅が早すぎる!
確かに精霊さんに、この世界ひびみくが装者になるよって言われたけど。
出会うのが早すぎるよ!
「なるくーん!」
キャーキャーと、俺に抱きつくロリビッキー。かわいい!
そしてそんなロリビッキーに抱きつくロリ未来さん。かわいい!!
「あそぼ!」
「なにする?」
「鬼ごっこは」
「うん!」
「やる!」
「僕が鬼ね!」
「うん!」
「にげろー!」
そんなこんなで。
いさささか早すぎる邂逅ではあるものの、俺は二人と仲良くやっていた。
チキチキ好感度判定【1D10】
1 あんまり……
2 友だち
3 友だち
4 友だち
5 あんまり……
6 友だち
7 友だち
8 友だち
9 好き!
10 早すぎる恋
立花 響【7】
小日向 未来【4】
まあ、普通に友達ですわな。
少なくとも「あんまり一緒に居たくないな、嫌だなぁ」とは思われていないので、俺としてはOKです。
百合カプの間に挟まる趣味もないですし。
二人とも可愛いし、恋人になりたいのだけれどね。
XVのアレ見るとね。挟まる隙間がないよね。こじ開ける気にもならないし。
そんな訳で。
俺は将来の同僚、未来のシンフォギア装者たちと仲良く過ごしていたのだった。
……もちろん、体力強化はしているよ?
今だって逃げる二人を捕まえそうで捕まえない、絶妙なバランスで追いかけつつ、二人を追っている。
全力で走りながら。
まあ、毎日こんな風に走っていると幼児の身体でも流石に体力が付く。
どこぞの縁壱みたいに、一日走っても疲れない、なんてことは無いけれど。
成長したら、もっと本格的なトレーニングしないとなぁ。
◆
渡 一鳴は体力自慢のタフネスガイになります。
継戦能力が上昇します。
立花 響と小日向 未来と知り合いました。
◆
さて。
俺の近況についてお知らせした所で。
この世界について説明します(ねっとりボイス)
自分自身の理解の為にもね。
さて、この世界は
【ギリシャがオリュンポス12神と共に欧州を統一した世界】
である。
そして、
【風鳴訃堂が司令、八紘と弦十郎が副司令となり、フィーネとドクターウェルとキャロルちゃんが技術部に所属している世界】
でもある。
どうしてこうなったか?サイコロ神が悪い。
『私は運命を示しただけ』
おっ、そうだな!(プチおこ)
では、最初に。ギリシャは具体的にいつ頃欧州を統一したのか。
俺が二歳になる今、欧州は平和である。いや、EU経済がガタガタなのは新聞やニュースを見て知っているのだが。それでもギリシャが欧州統一とかオリュンポス12神復活とか、そんな情報は入ってきていない。
『おそらく、ギリシャが動くのは連鎖的超規模経済破綻により欧州の経済基盤が破綻した時であるか(公式サイト参照)』
戦争するには、敵は弱ってる方がいいもんね。
経済破綻は欧州が暗黒大陸とか呼ばれるようになる原因でもあるし。たしか、デュランダルもこの時不良債権を一部肩代わりする代わりにゲットしたんだっけ。
その破綻はいつ頃なのか。
『公式サイトには【数年前】としか書かれていない。この【数年前】を原作開始時間を起点に考えれば今しばらく余裕はある。
原作開始時間が2043年4月。現在2030年4月。【数年】を十年よりも少ないと捉えれば、最低でも四年の余裕がある。』
事が起きるのは最も早くて【2034年】か。
それまでにやる事、出来る事はあるだろうか?
『貴公に出来る事は身体を鍛え、知識を蓄えることのみ。備えよ、決戦に。敵は強大である』
そうか。そうだな。
今俺は二歳だしなぁ。
とにかくいっぱい運動して、色々情報も仕入れないとね。
『然り』
さて、次に。
綺麗な訃堂じいじに司令……じゃなく弦十郎さんに八紘さん、フィーネにドクターウェルにキャロルちゃんが一同に会する理由なんだけれども。
まあ、これギリシャが原因なのよね……。
『それが定まった運命である』
そう、これは死後の世界で決まった事なのだ。
訃堂じいじが上司なのを嫌がった俺が救済措置をお願いしたら、オールスター大集合して、その理由としてサイコロ振ったらギリシャ大躍進が決定した。
……あれ、これ。ギリシャ大暴れは俺が原因?
…………。
か、考えないようにしよう。
とにかく。
風鳴親子が二課に居るのはわかる。訃堂じいじはキレイキレイだし、護国の為団結しなければならないだろうから。フィーネもわかる。フィーネの宿る櫻井了子は二課の所属だ。
でもドクターウェルとキャロルちゃんが二課にいるのはどういうことなの……?ドクターウェルはアメリカが本拠地の筈だし、キャロルちゃんはそもそもチフォージュシャトーに閉じこもって嵐が過ぎ去るのを待てばいいんだから。
YOUは何しに日本へ、ウェル編【1D6】
1 アメリカでやらかして日本に逃げてきた
2 マム「ドクター、出向です」
3 マム「ドクター、出向です」
4 マム「ドクター、出向です」
5 日本政府とアメリカの秘密取引
6 真の英雄、ドクターウェル
結果、【6】
YOUは何しに日本へ、キャロルちゃん編【1D6】
1 ストーカーと化したゼウスから逃げてきた
2 チフォージュシャトー壊されて……
3 チフォージュシャトー壊されて……
4 チフォージュシャトー壊されて……
5 風鳴機関とパヴァリアの秘密取引
6 世界を知ったキャロルちゃん
結果、【2】
『ドクターウェルは……後にしよう。
キャロルはチフォージュシャトーをオリュンポス12神に壊され、日本まで逃げてきた所を二課に保護され、その後技術部に雇われたようである』
キャロルちゃんは概ね予想通りの展開だった。大穴でゼウスにストーカーされたとかかな、と思っていたが。
で、ドクターウェルはどうなったんや(恐怖)
『風鳴訃堂が綺麗な訃堂になったのは知っているだろう?ドクターウェルも綺麗になった』
ファッ!?
『綺麗になったドクターウェルは英雄を「弱い者を犠牲にしない強い人」だと規定した。結果、F.I.S.にさらわれたレセプターチルドレンたちやナスターシャ教授を連れて日本に亡命。二課と交渉してレセプターチルドレンとナスターシャ教授の保護を条件に技術部に入ったようだ』
き、キレイなウェルだぁ……(白目)
でもそんな勝手して、フィーネは怒らなかったんだろうか?
フィーネのお気持ち表明【1D6】
1 そらおこよ
2 既に弦十郎さんに敗北した後
3 既に弦十郎さんに敗北した後
4 既に弦十郎さんに敗北した後
5 既に弦十郎さんに敗北した後
6 既に弦十郎さんに敗北(意味深)した後
結果、【4】
『ルナアタック未遂で弦十郎に倒され、大人しくしていたようである。ドクターウェルが二課と取引したのも、それがあるのやも』
そっかぁ。
原作のラスボスたちはほとんど敵になる事はないのか。
ならマジで敵はパヴァリアと神々だけなんだぁ。
『否である。ここはシンフォギアの世界ではなく、無数にあるシンフォギアに【似ている】世界の一つ。全てが貴公の知る通りに進むとは限らず。様々な敵や困難が待ち受けるであろう。具体的にはXDUのイベントのような展開がある』
なるほど。
ここはアニメやXDUの世界ではなく、あくまで似ている平行世界。何が起こるかわからん、と。確かに、既にオリュンポス12神の登場が確定しているので、全てがシナリオ通りとはいかないだろう。
反省しなければならない。
……そうか。
ここが平行世界の一つなら、ギャラルホルンの力でXDU時空の装者が来る可能性があるのか。
『然り。やもすれば、世界蛇との決戦に呼ばれる事もあり得る』
……備えよう。
そんな感じで、俺はこの世界について理解を深めたのであった。
後編も近々投稿したいです。
でもFGOのイベントもやらないといけないので、気長に待っていてください!
私もオリ主に早くシンフォギア纏わせたいので、頑張ります!