転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
体力と技量に振ってカタリナ騎士コスでファランの大剣振り回してます。
玉ねぎが高速戦闘してるの面白いわね。
そんな訳でマリアさんとの温泉回で御座います。
始まりは、一鳴が霊廟に放り込まれる一ヶ月前まで遡る。
その日、マリアは商店街に買い物に出ていた。
日用品を買い、レジで精算した後、
「こちら、福引券となっておりまーす♪」
商店街の町おこしの一環である、福引の回数券である。
一等には一家族様4名までの温泉旅行券。
そして、福引券の期限は今日まで。
回数はキッチリ一回分。
(まあ、お菓子の詰め合わせが当たればいいわね)
と、五等を狙うマリアであった。
が。
「おめでとうございます! 一等の温泉旅行でーす!」
ガランガラン、と手持ちのベルを鳴らされる。
周りの客からは羨望の眼差し。
そんな訳で。
マリアは温泉旅行券を手に入れたのであった。
さて。
温泉旅行券を手に入れたマリアであるが。
問題なのは誰と行くか、であった。
一緒に行きたい人間は沢山いた。
母親代わりのマム。妹のセレナ。妹分の調に切歌。それにクリス。
そして、何よりも。
愛する恋人の一鳴。
温泉旅行を共にしたい人間が6人も居るが、温泉旅行券は四人まで。
その時、マリアに悪魔が囁いた。
温泉旅行券は四人まで、だが。
四人全員を連れて行く必要はない。
誰か一人だけ、連れて行っても良いのだ。
恋人の、一鳴と共に。
二人っきりで温泉旅行。
浴衣の一鳴
一鳴と混浴。
一緒にご飯を食べて。
一緒の布団で寝る。
もしかしたら、あんな事やこんな事になったりするかも……。
むふふ、とニヤつくマリア。
だが、マリアの中の天使が諌める。
絶対後でセレナと調と揉めるぞ、と。
温泉旅行券は四人まで。
一鳴とセレナと調。
一鳴を恋人とする少女たちと行けば良い、と。
そうした方が後で揉めない。
なにより。
4月で中学生とはいえ、未だ小学生の一鳴とお泊りは倫理観的にアブナイだ。
マリアの中の天使と悪魔が取っ組み合う。
結果、マリアが出した決断は───
マリアの中の天使VS悪魔【1D10】
天使【3】
悪魔【7】
そして、現在。
マリアは一鳴の手を握って、温泉旅館の前に居た。
二人きりのお泊りデートであった。
「中々立派な旅館ですねぇ……」
「そうねぇ」
マリアたちの泊まる旅館は山の中にあった。
自然豊かな山の中に突然現れた朱塗りの楼閣。
九龍城砦、あるいはハウルの動く城のような無秩序に建て増しされた秘湯の宿。
それが、今回宿泊する【閻魔亭】であった。
(セレナ、調、ごめんなさい! でも、私だって、一鳴と思いっ切りイチャイチャしたいの……!)
マリアは心中で詫びた。
マリアの中の悪魔が勝った結果であった。
「マリアさん?」
一鳴が呼び掛ける。
「どうかしました?」
「いえッ!? なんでもないわ!」
マリアは一鳴の腕を取る。
最近、一鳴は成長期で身長が伸びだして、マリアと腕を組めるようになったのであった。
「行きましょう!」
そうして。
二人で旅館に向って、並んで歩いていく。
◆
ドーモ、一鳴です。
今日はマリアさんと温泉旅行に来ています。
商店街の福引で当たったのだとか。
二人きりでお泊り旅行したい、そう言われたので了承した次第。
なお、セレナちゃんと調ちゃんには内緒の模様。
ま、バレないでしょう(フラグ)
腕を組むマリアさんと共に、旅館に入る。
閻魔亭、という旅館である。
見た目はFGOの閻魔亭に似ている。
というかほぼ同じ。
違法建築丸出しの建て増し建築物である。
……ここ、特異点じゃないよね?
現実よね?
そんな疑念は中に入った時点で霧散した。
旅館の中は結構な人が浴衣で談笑したり、お土産店を冷やかしていたり。
うん、普通の人たちだ。
良かった。
「いらっしゃいませ。ようこそお越しくださいました」
カウンターに近付く俺たちを見て、従業員が頭を下げた。
髪をセンター分けにした目つきの悪いが顔の整った男。名札には【鬼灯】。
……そっちも混じったかぁ。
「予約していたカデンツァヴナですけれど」
「はい、少々お待ち下さい」
そう言うと従業員がパソコンを弄る。
「はい、2名様でご予約のカデンツァヴナ様ですね」
「ええ」
「カデンツァヴナ様のお部屋は5階の【エトピリカの間】で御座います」
「ありがとう」
マリアさんが従業員から鍵を受け取る。
赤いクリスタル状の細い立方体のキーホルダーに【エトピリカの間】と刻まれていた。
……いや、エトピリカて。
閻魔亭って雀のお宿がモチーフだから、部屋の名前も鳥縛りなのかもしれないけれど……。
「行きましょう、一鳴」
「はい」
「どうぞ、ごゆっくり」
従業員が頭を下げて俺たちを見送る。
旅館は従業員の人が荷物を持って部屋まで共に行く、というのが多いがここはそういうのはないようだ。
とにもかくにも。
エレベーターで5階まで向かう。
「エトピリカ、なのね」
「エトピリカ、ですね」
マリアさんも気になったらしい。
まあ、エトピリカだもん。
旅館なのにカタカナだもん。
「でも、エトピリカは嘴が美しい鳥って意味の名前ですからね。綺麗なマリアさんにピッタリですよ」
「あら、ありがとう」
マリアさんが頬を染める。
エトピリカはアイヌの言葉で嘴が美しいという意味だそうで。鮮やかなオレンジ色の嘴なのだ。
そんな感じで会話しながら5階に辿り着く。
ヒノキ材で造られた旅館は暖かな和の雰囲気を漂わせる。
エトピリカの間はそんな5階の奥にあった。
「おお……」
中に入った俺とマリアさんは感嘆の声を上げた。
エトピリカの間は二部屋からなる和風の部屋であった。
テレビとテーブル、座椅子の置かれた部屋と、行灯の置かれた部屋。行灯の部屋の方はおそらく寝室であろうか。
そして、旅館には欠かせない椅子とテーブルの置かれた窓際のあのスペースもあった。
なんとなく居心地の良いあのスペース、名前を広縁というのだとか。
広い縁側、だから居心地が良いのね。
「景色も綺麗ね……」
窓から外の景色を見るマリアさん。
外からは山中の景色が見れた。
杉の木が生え、所々で滝が流れ落ちる自然のままの景色だ。
「あ、一鳴見て! 大仏よ!」
マリアさんが指をさす。
窓から見て左側にある谷、その両側の岸壁にはズラリと菩薩が彫られていた。
……うーん、あれは隻狼で見たな。
獅子猿とか二刀流の猿が居た所だ。
え、蘆名も混じってるのココ!?
じゃあクソみたいな立地と風習と住民の源の宮もあるの!?
「凄いわね!」
「凄いですねぇ」
マリアさんははしゃいでいる。
うーん、まあ。近付かなければ問題ないネ!
「……セレナたちも、一緒に連れて来れば良かったわね」
ふと、マリアさんがそう言った。
「私、一鳴と一緒に居たくて二人には黙ってたけれど……」
「マリアさん……」
マリアさんは後悔しているようだった。
セレナちゃんと調ちゃんには黙ってここまで来たのである。
「大丈夫ですよ」
俺はマリアさんを抱き締めた。
「俺も一緒に怒られますから」
「怒られはするのね……」
「当たり前でしょう、俺達だけでいい思いするんですもの。どこかで埋め合わせはしないとですね。
でも……」
「でも?」
「今だけは、二人で楽しんじゃいましょう! 俺と、マリアさん。二人きりで、ね?」
「……ええ、そうね!」
マリアさんは元気を取り戻したようだ。
二人きり、というのがキモである。
普段はセレナちゃんや調ちゃんに遠慮して俺とイチャつけないマリアさんである。
だからこそ、俺と二人で旅行したかったのだろうし。
なので二人で楽しもう、そう言ったのである。
「さ、浴衣に着替えて温泉行きましょう!」
「ええ!」
◆
閻魔亭の浴衣は千鳥柄である。
ここまで鳥推しとは。
ちなみに俺とマリアさん、着替えは勿論別々の部屋である。
そこら辺はちゃんとしてるよ。
「お、マリアさんカワイイ」
「そ、そうかしら?」
そう言いながらくるりと一回転するマリアさん。
着替えたマリアさんは千鳥柄が似合ってて大層可愛らしかった。
「一鳴も似合ってるわよ」
「ありがとうございます」
そんな訳で俺達は大浴場に向かった。
大浴場は2階にあった。
エレベーターを降りるとフルーツ牛乳やコーヒー牛乳が売られている自販機。
風呂上がりに飲みたいわね。
それにマッサージチェアが3台。
風呂上がりに座りたいわね。
そして、男湯と女湯の暖簾。
「じゃ、また後で」
「ええ、また」
そんな訳で。
マリアさんは女湯、俺は男湯へ。
脱衣場で浴衣を脱ぎ、大浴場に入る。
湯気に覆われた浴場の中は、それなりに人が入っていた。
俺は適当な椅子に座ると、シャワーで頭を洗う。
こういう時、隣に泡とかお湯とか飛ばさないようにしないといけないの大変よね。
そんな事を考えてると、声が聞こえてきた。
「おお、中々広いじゃないか!」
「そうだねおじさん!」
小山力也みたいな声のおじさんと高山みなみみたいな少年の声。
……いや、まさか。
俺はちらり、と声がした方を見る。
ちょび髭のおじさんと、小学校低学年くらいの少年。
俺、あの人たち知ってる。
前世の土曜の夜6時に毎週見てた。
眠りの小五郎とコナンくんだ。
え、この旅館ごった煮過ぎない?
大丈夫?
事件起きない?
「ふぅー、気持ちいい! 超気持ちいい!」
と、隣に座る人の声。
阿部寛みたいな声だ。
そっちを見る。
チ○コのデカイ阿部寛が居た。
俺、この人知ってる。
TRICKの上田次郎だ。
え、この人も居るの?
絶対事件起きるじゃん。
チェックアウトした方が良いかな? かな?
「……ヨシ!」
俺は適当に身体を洗うとさっさと大浴場の奥から外に出て露天風呂に向かう。
外の景色がよく見えて気持ちが良い。
見えてるの菩薩谷の石仏だけど。
谷底が緑色の鉱毒で満たされてるけど。
下見なけりゃセーフである。
「ふぅ……」
露天風呂に入る。
思わずため息が出る。
気持ちいい心地だ。
「……無事に帰れるかなぁ、俺」
俺は遠い目をした。
なんでコナンくんと上田がおるんや。
絶対事件起きるじゃん。
せめてマリアさんは守らなきゃ。
「あら、お待たせ一鳴。……なんかやつれてない?」
風呂上がりにフルーツ牛乳を飲んでると、同じく風呂上がりのマリアさんにそう言われた。
ほんのり上気した肌とアップにした髪が色っぽい。
「色々ありましてね。……でも、風呂上がりのマリアさん見れたら元気出てきましたよ」
「もう、一鳴ったら……」
そう言いながらも俺と腕を組むマリアさん。
周りの男たちが羨望と嫉妬の眼差しを向ける。
その中に小五郎のおっちゃんと上田が居るのは……見ないふりしとこう。
◆
夕食は鳳の間という大広間で宿泊客一斉に食べるスタイルである。
ちなみに朝食は大広間でのバイキングスタイルだとか。
俺とマリアさんは適当な席に座る。
座椅子と机が用意されており、机の上には山海の幸がふんだんに使われた夕食が用意されていた。
飛騨牛のすき焼き、山菜や海老やイカなどの天ぷら。刺し身、煮物等。
「豪華ね」
マリアさんが目を輝かせる。
俺とマリアさんは隣り合う席だ。
「はやく食べましょう一鳴!」
「はいはい、いただきます」
まだ高校生だからか、美味しいご飯に待ちきれないマリアさんであった。
かわいい。
それはそれとして、まずは刺し身に手を付ける。
鯛やマグロの刺し身だ。
うん、新鮮で美味しい。
「一鳴、すき焼き美味しいわ!」
目を輝かせるマリアさん。
「良かったですね、マリアさん」
「ええ♪」
ウッキウキのマリアさん。
次は天ぷらに手を付けるようだ。
そんなカワイイマリアさんからしばし視線をそらす。
周りには五十人程の宿泊客。
その中にはコナンくんと毛利親子とか、山田と上田のTRICKコンビとか。
それだけじゃなく、太眉で髪を後ろにまとめた金田一の孫っぽい人とか、水谷豊と寺脇康文のコンビとか。
……明日を無事に迎える事は出来るのかしら(震え声)
「一鳴、どうしたの?」
俺の様子に気付いたマリアさんが声をかける。
「なんでもないよ、マリアさん」
俺はすき焼きの肉を掴むとマリアさんに差し出す。
「あーん」
「あーん♪ ……もう、こんなに人が居るのに」
そう言いながらも、幸せそうに肉を噛むマリアさんであった。
食事が終わり、エトピリカの間に戻る。
「おぉう」
「あら……」
二人して顔を赤らめる。
寝室に敷かれた布団が一つだけだったからだ。
うん、たぶん旅館の人が敷いてくれたんだと思うけれど。
というか高校生と小学生の組み合わせをカップル認定したの誰!?
「あー、俺はこっちで寝ますね?」
と、テレビの置いてある部屋で寝ようとした俺の腕を、マリアさんが掴む。
「一鳴」
そう呼びかけたマリアさんの声は、少し上ずっていた。
「マリアさん? どうしました?」
「あの、ね……。その……」
マリアさんは顔を赤らめたまま、いや、更に赤くしながらもじもじとしている。
……うん、まあ、そういう事か。
「わ、私達、付き合ってもう、半年以上経つでしょう?」
そう言えばそうだ。
マリアさんとセレナちゃんと調ちゃん、この三人と付き合いだしたのが8月だから、もう7ヶ月か。
時の流れは早いものだ。
「キスだけじゃ、我慢出来ませんか?」
そう問う俺に、マリアさんは赤面して、こくんと頷いた。
「ふふ……」
あまりの可愛らしさに思わず微笑んでしまう。
ああ、駄目だ。
小学生だから我慢しようと思ってたのに。
こんなに可愛いマリアさんを見てたら、もう我慢出来ないよ。
「マリアさん」
俺はマリアさんに抱き着いた。
身長差があるので、マリアさんの胸に顔が埋まる。
「か、一鳴ッ?」
「可愛いマリアさんを見てたら、俺も我慢出来なくなりました」
「……ッ!」
俺の言葉を聞いて、マリアさんは俺の腰に手を回した。
「一鳴……!」
「コンドーム、用意してます?」
一応念の為、念の為で財布の中に一つだけ用意しているが、一応マリアさんにそう聞く。
今回の旅行で、そういう事を期待してたなら、マリアさんの方がコンドーム沢山用意してそうだしネ!
「な、無いけど。でもッ! ピルは飲んできたわ」
ピルかぁ。
2040年である今、ピルによる避妊率は極めて高い上に副作用も殆ど無い。
だからまあ、安心かしら。
マリアさんに望まぬ妊娠はさせたくないからね。
「んふふ、じゃあ……シます?」
「……ええ」
こくこく、と頷きながら、俺をエスコートするマリアさん。
鼻息が荒く、期待しているのが丸わかりである。
さて。
前世でハーレム築いてた俺のテクニック、マリアさんのご期待に添えるかしら……?
一鳴VSマリア(意味深)【1D10】
1 普通に
2 考えたら
3 百戦錬磨(意味深)の
4 一鳴くんに
5 ウブなネンネの
6 マリアさんが
7 勝てる訳
8 ないん
9 だよなぁ
10 マリア・サキュバスンツァヴナ・イヴ
結果【3】
「あッ……♡ あへッ……♡」
眼の前には、布団の上でアヘ顔しながら潰れたカエルみたいになって失禁しているマリアさん。
……やりすぎちゃった。
「あー、マリアさん? 大丈夫です?」
「かずなりの、
「ごめんね……」
マリアさんがアヘ顔しながら俺を責める。
言い返せないわ……。
「せきにん、とりなしゃいよ♡」
「うん」
「あたしを、およめさんにしてぇ♡」
「うん、俺のお嫁さんになってね」
「♡♡♡」
マリアさんは幸せたっぷりな顔で、そのまま寝た。
うん、体力いっぱい使ったからね。
俺はマリアさんの頭を撫でると、マリアさんを抱き寄せて寝た。
次の日。
「けだもの」
「ごめんなさい」
俺はまた責められていた。
朝の目覚めに一発キメたのが原因であった。
「でもマリアさんが朝からしゃぶってたのも原因……」
「スケベ」
「はいごめんなさい」
有無を言わせぬマリアさんである。
「浮気者」
「それは違うよ」
「じゃあなんであんなに上手なの?」
「いろいろあるのよ(震え声)」
前世の記憶とか、前世の経験とか。
いろいろよ、いろいろ。
「やっぱり浮気したのね!」
「してないよ!」
「じゃあ、はじめてだったのよね?」
「…………(目そらし)」
冬木のね、秦良玉オルタがね……。
「浮気者ぉ!」
「違うの! 違うの! 仕事でヘマしてね、ショタコン女幹部がアレしてコレなの!」
「え……」
それなりに説明したらマリアさんは泣いてしまった。
「ごめんね、一鳴……。辛かったでしょう?」
「俺は大丈夫よ? こっちこそごめんね。マリアさん、はじめてだったのに張り切っちゃって……」
「いいのよ、気持ちよかったから。最高のはじめてだったわ」
「そう言ってくれると嬉しいね」
マリアさんは俺に身体を預けてくる。
「ねぇ、セレナや調の時も、今日と同じぐらいに愛してあげてね?」
「ええ」
「もちろん、私ともずっとよ?」
「わかってますとも」
俺はマリアさんにキスをした。
◆
今回のオチ。
旅行から帰ってきた俺とマリアさんを俺の部屋で待っていたのはセレナちゃんと調ちゃんだ。
「マリア姉さん?」
「一鳴さん?」
俺達は静かに正座した。
リビングの、冷たいフローリングの上である。
「二人で旅行、ですか?」
「な、なぜそれを」
マリアさんはぷるぷると震えていた。
それぐらい、二人は怖かった。
「私の友だちが家族で旅行に行ってたんだよ? 閻魔亭って高級旅館」
「商店街の福引きの一等も、閻魔亭の宿泊券だったよね?」
セレナちゃんの友だちも、泊まってたのね……。
調ちゃんもよく知っていたね福引きののこと。
「ご、ごめんなさい」
マリアさんはぷるぷるしながら頭を下げた。
「その、マリアさんを止めなかった俺に罪はあるから、マリアさんにはもう少しこう、手心というか……」
「一鳴さんは黙ってて」
「一鳴さんは黙ってて」
「アッハイ」
マリアさんに助け舟を出したら氷山にぶつかって沈んだでござる。
「独り占めしたい気持ちはわかるよ? でもさぁ……」
「……話して欲しかった」
「ごめんなさい……」
二人は相談してほしかったようだ。
「それに……ヤった?」
「うッ! ……はい」
ずい、とマリアさんに顔を近付けたセレナちゃん。
マリアさんは静かに頷いた。
調ちゃんの成長に悪い会話である。
「でも、クラスでももう経験ある娘いるよ?」
「えぇ……」
今どきの子は早いなぁ……。
そんな事を調ちゃんと話してると、セレナちゃんがマリアさんに問うた。
「気持ち良かった?」
「とても」
「そっか〜〜〜〜〜」
セレナちゃんは満面の笑みだ。
所で、笑顔って本来は攻撃的な意味合いを持つらしいね。
今回は関係ないけれど。
関係ないけれど(恐怖)。
「そっか〜〜〜〜〜、私も我慢してるんだけどな〜〜〜〜〜」
「うぅ……抜け駆けしてごめんなさい」
「……ゴールデンウィーク」
ニコニコ笑顔のまま、セレナちゃんがそう言う。
「ゴールデンウィークは私とお泊りしましょう? ね、一鳴さん?」
「ハイヨロコンデー!」
「マリア姉さんもそれでいいよね?」
「も、もちろんよ」
俺とマリアさんは反射的に恭順した。
セレナちゃんとしてはそれで手打ちにしたいという訳ね。
「一鳴さん、私もお泊りしたい」
と、調ちゃん。
でも調ちゃんは現役JSだからね……。
「調ちゃんは、高校生になったらね……」
「むぅ……」
むくれてしまう調ちゃん。
俺は調ちゃんを膝の上に座らせる。
「それまでは健全にデートしましょ?」
「……わかった」
むくれながらも納得した調ちゃん。
俺は調ちゃんの頭を撫で回す。
「いい子いい子」
「ん……もっと」
目を細めて気持ち良さそうな調ちゃん。
そんな訳で禊は済んだ。
マリアさんは正座中の足裏をセレナちゃんに攻められて悶ているけれど。
……まあ、仕方ないネ!
一鳴とマリアさんのねっとりスケベR18版は近々投稿します(これから執筆感)
→執筆出来ました♡
18歳以上の大きなお友だちは、下のURLからご覧ください♡
作者の性癖が炸裂した作品だゾ♡
……と思ったけど、全年齢向け作品にR18作品のURL貼るのはどうかと思うし、作者のページから探してくださいな。
◆用語説明な◆
○閻魔亭
FGOの閻魔亭と同一存在。
あちらは神を招く旅館だが、こちらは現世に近いので一般客も泊まりに来る。
るるぶの評価は5である。
○鬼灯
『鬼灯の冷徹』の鬼灯さん。
閻魔亭の女将が上司の義理の娘なので旅館の手伝いに来た。
○閻魔亭殺人事件
事件が起こる前に鬼灯が真犯人をボコったので起こらなかった。
○名探偵コナン
「真実はいつも一つ」でお馴染みのコナンくん。
今回は居候先の小五郎と蘭と共に閻魔亭に来てたが、殺人事件が起こらなかったので平和に過ごせた。
○金田一少年の事件簿
「じっちゃんの名にかけて」でお馴染みの孫。
幼馴染の美雪と共に閻魔亭に来てたが、殺人事件が起こらなかったので平和に過ごせた。
○TRICK
「まるっとお見通しだ!」でお馴染みの貧乳と巨根のコンビ。
閻魔亭に泊まった後、近くにある水生村に行きヘンテコ教団の起こした事件に巻き込まれた。
○相棒
「恥を知りなさいッ」でお馴染みの右京さんと亀山くんのコンビ。
右京さんの相棒は何人も変わってるけど、やっぱ初代相棒の亀山くんの存在感は大きいのよね。
○菩薩谷
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』に出てくるステージ。
山越え谷越えた先には谷底に並ぶ菩薩たちが待っていた、そんなステージ。菩薩の間をくぐり抜け、谷底で群れる猿たちにボコボコにされ、菩薩谷奥の獅子猿にボコボコにされた思い出。
○源の宮
『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』に出てくるステージ。
クソみたいな立地からクソみたいな環境のステージ。建物はほぼ水没しており、住民は不死を求めた結果軟体生物みたいになった貴族と武者たち。
電撃蹴鞠エースストライカーは絶対許さない。
この源の宮の真下が菩薩谷なのよね。だから色々流れ落ちてる訳で……。
◆
そんな訳で次回からは中学生編かな。
中学校入学回をやらないとネ!
次回もお楽しみにね!