転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

64 / 137

風俗落ちしてソープ嬢になった一鳴くんと、一鳴くんにドハマリしたマリアさんとセレナちゃんの話を息抜きで書こうとしたけど、マリアさんとセレナちゃんが風俗に行く理由を考えられなかったので、ここで供養しときます。

そんな訳で中学生編リリカルトカレフはじまります!




第五十九話 中学生になってから急に悪ぶるヤツいるよね

ドーモ、一鳴です。

2040年4月9日。月曜日。

大安吉日。

本日、中学校の入学式でございます。

 

俺も学ランで身を包み、中学生デビューでござる。

一つ大人になったね、と両親からも祝福されてます。

つい先日、別の意味で大人の階段登ったけれど(震え声)

 

「ナルくん!」

「おはよう、ナルくん」

 

と、響ちゃんと未来ちゃん。

二人もセーラー服である。

可愛い。

 

「おはよ、響ちゃん未来ちゃん」

「おはよー、今日から中学生だよ私たち! お姉さんだよ!」

「響はまだお姉さんって感じじゃないかなぁ?」

「未来ひどーい!」

 

キャッキャと触れ合う俺達。

子どもの頃から一緒だから、距離感近いけれど、二人とも女性らしくなったよなぁ。

俺は二人の距離の近さにドキドキすることもあるけれど、二人はどうなんだろうか……?

 

 

 

ひびみく思春期ダイス【1D10】

 

1 まだまだ子どもよ……

2 まだまだ子どもよ……

3 まだまだ子どもよ……

4 ひびみくキマシ……!

5 無意識ながら一鳴を……

6 まだまだ子どもよ……

7 まだまだ子どもよ……

8 無意識ながら一鳴を……

9 一鳴に雄を感じてる……!

10 熱烈歓迎

 

響 【10】

未来【6】

 

 

 

「ナルくーん、未来がヒドーイ!」

 

そう言って、俺に抱き着く響ちゃん。

胸が当たるゥ!

 

「響! はしたないよ!」

「えぇ、ナルくんだし良いんじゃない?」

 

そう言いながら、胸をむにむにぃと押し付ける響ちゃん。

周りの視線がキツい。

 

「響!」

「はぁい」

 

しぶしぶ、といった感じで俺から離れる響。

そしてそのまま俺と手を繋ぐ響。

反対側の手は未来さんと繋ぐ。

 

「響ちゃん?」

「一緒に行こ、入学式!」

「もう、響ったら……」

 

と、いうものの未来さんも満更ではなさそうだ。

 

『ドーモ、一鳴さん。サイコロ神です』

 

俺の横に突如、半透明の喋るサイコロが現れる。

彼こそ、揺れ動く俺の運命が形を得た存在。

俺の運命の羅針盤。操舵輪。

神の振る賽。

運命の擬神。

俺にだけ見えるパワーあるヴィジョン、サイコロ神である。

 

『ドーモ、サイコロ神さん。いきなりどうしたの?』

 

俺は心中でサイコロ神と会話する。

 

『うむ。立花響についてだ』

『響ちゃん?』

『彼女は貴公に惹かれている』

 

響ちゃんが、俺の事を……?

思春期だから、そういう事もあるかもしれないけれど、俺には彼女が居るって知ってる筈だし。

どうしようか、と考えてると更に衝撃的な事をサイコロ神に言われる。

 

『貴公だけではない。小日向未来にも惹かれている』

『エッ?』

『つまり立花響はナルみくハーレム願望があると言うことだ』

『ファッ!?』

 

横目で響ちゃんを見る。

俺と未来ちゃんと手を繋ぎ、ニコニコ笑う可愛らしい女の子。

そんな純真な響ちゃんが、俺と未来さんを……?

 

『貴公とて、小学生にしてハーレム作ってるであろう? そんな貴公の影響を少なからず受けている、という事であろうよ』

『畜生、俺の、せいかよ……』

 

俺は某赤帽子めいたセリフを吐く。

うーん、しかし真面目に考えると。

原作のひびみくに、俺という不純物混じっただけか。

じゃあ問題ないな!

 

『いや、おそらくだが、いずれ行動を起こすと思うぞ』

 

そう、サイコロ神が呟く。

 

『行動?』

『そうだ。

貴公に抱き着き、貴公と小日向嬢と手を繋ぐのが証拠。惹かれてるが故に、肉体的な接触を求める。

マリア嬢が、貴公と愛の営みを求めたように。

いつか、貴公と小日向嬢に対して肉体関係を求めるかも知れぬ。

多感な中学生であるからこそ、な』

『ぬぅ……』

 

響ちゃんのみくナルハーレム願望は、そこまで強いものであったか。

仲良し三人組で幼少の頃から一緒だった俺達。

三人一緒。だからこそ、響ちゃんは俺と未来ちゃんに惹かれたのかしら。

そして、俺というハーレムの見本が側にいて、ハーレム願望は形を得た、という事か……。

 

「ナルくん?」

 

響ちゃんが、顔をこちらに向ける。

 

「どうしたの?」

 

俺の様子を心配したらしい。

響ちゃんの事で悩んでいた、そう言う訳にもいかない。

 

「んにゃ、春の日差しが眩しいなって」

「そう? 暖かくて私は好きだけどな〜」

「暖かいのはいいのよ。眩しいのがイヤなのよ」

「あー、ナルくん身長伸びたから」

「それ、関係あるのかなぁ」

 

なんとか誤魔化し、三人で雑談。

うん。

響ちゃんに、みくナルハーレム願望があるなんて信じられないけれど。

でも。

もしもの時の為に、何をどうするか位は、考えておかないといけない。

後悔しないためにも、ね?

 

 

 

 

 

 

「ワシがこの学校の校長、江田島平八である!

以上!」

 

入学式が終わった。

あまりにも短い入学式であった。

校長の挨拶が終わると、それぞれ教室に案内された。

 

「一緒のクラスだね、未来! ナルくん!」

 

とまあ、そんな訳で、俺も響ちゃんも未来ちゃんも同じクラスである。

嬉しいね。

 

で、それぞれ五十音順で席が割り振られているのだけれど。

俺の名字、「渡」でわ行だからいっつも廊下側の後ろの方なのよね。

人の席の側に扉があるから、人の往来が激しいのだ。

 

まあ、嘆いても仕方なし。

座って担任待つかぁ、と考えてたら隣の席の男から声をかけられた。

 

「オレ吉田な。仲良くしようぜ」

 

雌タコ使役してそうな物憂げな同級生がいた。

ちょっとこの世界色んな人混入してんよー。

 

「俺は渡。渡一鳴。よろしく」

「渡か。オレはヒロフミってんだ。

お前、女の子二人侍らせてただろ、もう噂になってるぜ?」

「マ?」

「マ」

 

響ちゃんと未来ちゃんの事かもう噂になってるのか。

まあ、手繋いでたし、仕方ないね。

 

「二人とも彼女?」

「んにゃ、幼馴染」

「幼馴染かぁ。でも可愛いし、ケッコンの約束とかしてるの?」

「しとけば良かったって、後悔する日もある」

「ハハハ、残念だったな」

 

とまあ。

担任教師が来るまで、吉田と会話していた。

お前どこ小とか、この学校の噂とか。

吉田はこの学校に仲のいい先輩がいるので、色々教えてもらったらしい。

俺が噂になってるのも、その先輩からSNSで聞いたのだとか。

 

「2年とか3年が、生意気だーって言ってたらしいぜ」

「やっべ体育館裏呼び出されるじゃん。正当防衛通してボコボコにしよ」

「強気だな」

「こう見えて鍛えてるんよ」

「筋肉の付き方とか見てたらわかるぜ」

「吉田も鍛えてるっしょ」

「わかるか?」

 

吉田。

謎だなぁ、俺と同レベルに鍛えてるし。

国家公務員として、ノイズと戦う俺と同レベルの鍛え方とか。

デビルハンターでもやってんの?

 

と、ここで教室前方の扉が開く。

入ってきたのは、女性。

黄色いワンピースにピンクのインナー。

胸の谷間を出した眼鏡の女教師。

 

「全員揃ってますね〜」

 

と、その女教師。

 

「私がこのクラスの担任の山田真耶です。一年間、よろしくお願いしますね」

 

いや、本当に混じりすぎじゃないこの学校!?

 

 

 

 

 

 

逆から読んでも山田真耶先生から諸注意を聞いた後、自己紹介となった。

 

「相川清香です。走るのが好きなので陸上部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします」

 

彼女も山田先生同様の世界観からやって来たっぽい。

ここはIS学園だった……?

 

「織斑一夏です。……以上です!」

 

ほら、もう織斑くん居るじゃん。

ここIS学園じゃん。

クラスの半分男子だけどIS学園じゃん!

 

「小日向未来です」

「立花響でーす!」

 

未来ちゃんも響ちゃんもソツなく自己紹介をこなす。

まあ、響ちゃんが不安だったけど、普通に終わって良かった。

まあ、他にも五反田弾とか篠ノ之箒とか鳳鈴音とか。

うーん、インフィニット・ストラトス!

 

「吉田ヒロフミって言います。よろしく」

 

隣の吉田も自己紹介が終了。

吉田もIS動かしたのかな(混乱)

雌タコ型ISかな?

八本のテンタクラーロッド操りそう(小並)

 

そんなアホな事考えてたら俺の番である。

 

「渡一鳴です。趣味は身体を動かす事、かな。よろしくお願いします」

 

 

 

一鳴くんの評価ダイス【1D10】

 

男子【7】−5(嫉妬補正)

女子【3】

 

 

 

「アイツだよ、女の子と手繋いで登校してたの」

「ツラが良いから恋人同伴ってか。モテる男はツラいねぇ」

「妬ましい妬ましい妬ましい……」

「一鳴きゅん、学ランも似合う。細い肩あすなろ抱きしたい」

 

男たちから呪詛が聞こえる……。

あと情欲。

俺に興奮しないで……(恐怖)

 

「顔は良いし、人も良さそうだけど……」

「ああ見えてやり手なんだって」

「噂じゃ彼女が6人いるとか」

「女の敵じゃん」

「身体を動かすって、そういう事?」

「えー、狙ってたんだけどなぁ」

 

女の子たちからも変な噂立てられてる……。

あと恋人は3人だよ。倍になってるよ。

 

「ぷっククク……」

 

吉田はそれ聞いて密かに笑うし。

オノレェ……。

 

「えっと、自己紹介も全員分終わりましたね」

 

俺の悪評流れてるのを、『えっと』で終わらさないでぇ……。

 

 

 

 

 

 

次の日。

午前中もホームルームというか。

まあ、中学校での生活の決め事についてである。

委員会とか、部活のあれこれとか。

色々決めてお昼時間。

隣の吉田と弁当食べようかと思ったのだが……。

 

「渡くん! 一緒にお弁当食べよう!」

「吉田くんも!」

 

クラスメイトの女子たちに囲まれてしまった。

彼女たちは俺たちに惚れてる……と、言う訳ではない。

 

「渡くんって、彼女6人居るって本当?」

「吉田くんって、大人のカノジョが居るって聞いたよ?」

 

まあ、こんな風に噂の真偽を聞きたいのだろう。

そして、ここで聞いた事を、更に水増しして発信するのだ。

コワイ!

 

「6人も居ないよ〜。沢山カノジョは欲しいけど」

「オレも今フリーだし。誰よ年上カノジョ居るなんて嘘吐いたの」

 

俺と吉田は報道陣めいた女子の質問を、のらりくらりと躱す。

ちらり、と響ちゃんと未来ちゃんを見れば心配そうな表情。

安心して、とウィンクで返す。

 

「みんなも俺のカノジョになる?」

「ヤダー、ワタシ純愛派だもん!」

「渡くん堂々浮気宣言はないわー」

 

よし、うまく話せたな(プロデューサー感)

そんな風に女子たちとコミュニケートしていると。

 

「渡はいるか?」

 

と、男子生徒。

髪を金色に染めた、不良っぽいの。

でも不良しては身体付きが貧弱だな……。

 

「誰?」

 

俺は小声で聞いた。

 

「2年の先輩だよ」

 

女子の一人が返す。

 

「悪ぶってるけど悪い事は出来ないから、クラスメイトや不良からはヘタレ野郎、って嫌われてるって」

「なにその残念な先輩は……」

 

その先輩はキョロキョロと教室を見渡す。

……帰るつもりなさそうね。

俺は立ち上がった。

 

「俺が渡ですけれど?」

「居たんならさっさと返事せぇや!」

 

と、大声を出す先輩。

……声が若干裏返ってる。

大声を出し慣れてないのかしら。

 

「すいませェん」

「まぁ、ええ。ちょっとツラ貸せや」

 

先輩が顎で廊下を指す。

 

「え……、嫌ですけど」

「……は?」

 

俺は普通に拒否した。

 

「授業まであと十分ですし」

「だからなんじゃい!? 先輩の俺が来い、言うたら来いや!」

「はぁ?」

 

思わず挑発的疑問形で対応してしまった。

先輩は激昂した。

 

「舐めてんなお前。俺を舐めてるな!」

「いや、授業があるって」

「うるさい! 生意気なんだよお前! 入学式に女の子と手ェ繋いで登校とか! やっぱ舐めてんな!」

 

その先輩が速歩きで近付き、俺の胸ぐらを掴む。

ところで。

友里さんが言っていたのだが、人の胸ぐらを掴むだけで暴行罪が成立するらしい。

つまり今、俺は暴行されてる真っ最中な訳で。

ここから反撃しても、正当防衛通るのよね。

 

 

 

一鳴の対応【1D10】

(1ほど穏便、10ほど過激)

 

結果【3】

 

 

 

「先輩、落ち着きましょうや」

 

俺は胸ぐらを掴む先輩の腕を掴む。

そしてそのまま、思いっ切り握る。

普段からシンフォギア装者として、戦闘訓練を積んでいる俺が、思いっ切り。

力強く。

握る。

 

「いだだだだ!」

「ね、落ち着きましょう。先輩?」

 

先輩は痛みに耐えかねて、胸ぐらから手を離す。

俺も、先輩の腕から手を離した。

 

「話があるなら放課後聞きますから。もう先生来ちゃいますし」

「……もういい! クソッ」

 

先輩はそそくさと帰っていった。

 

 

 

クラスメイトの評価補正【1D6】

 

1 アイツヤベェ…… 評価−1

2 怖いけど頼りになるな 評価+1

3 怖いけど頼りになるな 評価+1

4 怖いけど頼りになるな 評価+1

5 カッコイイ! 評価+2

6 カッコイイ! 評価+2

 

男子【3】

女子【6】

 

男子評価 3

女子評価 5

 

 

 

「渡くん、スゴーイ!」

 

と、大声を上げたのはお弁当一緒に食べた女子。

 

「怖い先輩追い返すなんてすごいねぇ」

「頼りになる〜!」

 

黄色い声。

うん、まあ。

(雰囲気だけ)怖い先輩追い返したら、こういう反応するよねぇ。

 

「渡やるじゃん」

「女の子と手繋ぐだけはあるな」

「でもちょっと怖いな……」

「カッコイイ……、100回惚れ直した」

 

男子からも声があがる。

最後の声は……、聞かなかった事にしよう(震え声)

 

「渡強いなやっぱ」

「吉田もアシストしようとしてたっしょ」

 

先輩に胸ぐらを掴まれた時、吉田は先輩を引き剥がそうと席から立ち上がっていた。

 

「あんがとね」

「まあ、オレの手助けは要らなかったっぽいけど」

 

そう言う吉田はちょっと照れていた。

 

「はーい、皆さん授業の時間ですよ……。なにかありました?」

 

教室に入ってきた山田先生の反応が、少しおかしかった。

 

 

 

 

 

 

放課後。

俺は響ちゃんと未来ちゃんの3人で帰っていた。

吉田?

アイツは学校の正門から方向逆だったよ……。

 

「結局先輩来なかったな……」

 

俺にビビったのか、先輩は放課後来なかった。

十分くらい待ったんだけどね……。

 

「ナルくん、大丈夫だった?」

 

心配そうな未来さん。

 

「うん、弱かったし」

「でも、心配だな……」

 

と、響ちゃん。

 

「報復だー、とか言って仲間とか連れて来たらどうするの?」

「それは大丈夫だと思うよ」

「なんで?」

「だって、女子たちが今回の一件、広めまくってたし」

 

現代は情報戦が重要だとは言うが。

女子の情報網ほど恐ろしいものはない。

 

「あの先輩が後輩をシメようとして返り討ちにあった」

 

それが尾ヒレが付きまくり、

 

「あの先輩が後輩をシメようとしてボコボコにされたあげく彼女を寝取られた」

 

になったのは流石に笑う。

ちなみにあの先輩に彼女は居ないらしい。

むしろ、女の子に声を掛けまくって嫌われてるとか。

哀れ……。

 

「つまり、嫌われ者のあの先輩が後輩にやられたって噂が広まってるから、わざわざあの先輩に加勢しようって人が居ないワケダ。

後輩にやられた情けないヤツの元に何人集まると思うって話」

「あー……」

 

未来さんが納得した表情。

 

「女子には感謝ゾ。ティラミス作って持っててやるかな」 

 

前世でも居たのよね。

お菓子作りが趣味の男子がクッキーやらティラミス作ってクラスメイトに振る舞ってて。

ソイツ、ユーモアもあったから女子からモテてたなぁ。

卒業後の進路で海外に行ったのは驚いたわ。

 

「え、ティラミス!」

 

俺のティラミス発言に目を光らせる響ちゃん。

 

「響ちゃんの分も作ってあげようね」

「わーい! ありがとナルくん!」

 

俺に抱き着く響ちゃん。

胸ェ!

 

「響!」

「はぁい」

 

未来ちゃんに怒られて響ちゃんが離れる。

胸……。

 

 

 

 

 

 

「クソッ! クソッ! クソッ!」

 

子供部屋で少年が一人、クッションを殴りつける。

 

「クソォッ!」

 

最後にはクッションを壁に投げ付けた。

 

その部屋は殺伐とした部屋であった。

ベッド。

タンス。

机。

パソコン。

物入れ。

壁、床、天井。

全てがボロボロであった。

少年が、乱暴に扱ったからである。

 

苛立ったら殴り。

ご機嫌なら蹴る。

そんな風に扱っていたからだ。

 

「渡のヤツ! やっぱ俺を舐めてたな! 俺は先輩だぞ! 偉いんだぞ!」

 

少年は苛立っていた。

髪に金色に染め、煙草も吸った。

大声で威嚇した。

それでも、不良たちからは仲間として認められず。さりとてクラスメイトからも近寄られず。

だからこそ。

男子たちが生意気だ、と言っていた渡をシメれば仲間として認められると思ったのだ。

 

結果は返り討ち。

腕を握られただけでスゴスゴと帰ってしまったのだ。

そうしたら、女子たちを始めとしてSNSで今回の一件が広まってしまったのだ。

 

少年が後輩をシメようとして返り討ちにあったと。

 

酷いものは少年がボコボコにされたり、彼女を寝取られたと、言っているものもあった。

クラスメイトたちは、少年の顔を見てかわいそうなものを見る目をしたし、不良たちも情けない奴だと嗤った。

 

「クソッ!」

 

少年は机を蹴りながら、椅子に座る。

開いたのはパソコン。

見るのは動画だ。

凌辱モノのアダルトビデオ。

違法アップロードされたものだ。

 

少年にとって女性とは男に尽くすモノである。

家事炊事、そして性処理。

女性はそうやって、男に奉仕しなければならない。

 

それが、幼少期から両親が仕事がちで、こっそりとインターネットのアンダーグラウンドに触れていた少年の価値観であった。

女性蔑視。

それは、少年の女性への憧れの裏返しであり。

学校の女子たちから嫌われる少年の心の拠り所であった。

SNSの噂の始まりが女子たちである。

だからこそ、女性が凌辱されるポルノを見て溜飲を下げようとしたのだ。

 

そんな、少年の元に一通のメールが届く。

差出人は、少年のネット上の友人である。

ネット上のコミュニケーションサイトで知り合ったのだ。

ハッカーだという彼は、やはり女性蔑視思想に取り憑かれた少年の同士である。

その同士のメールを、開く。

 

Hi!

前に話してた、聖遺物。あったろ。

世界中の神話に出てくる不思議な道具。

それが、一個手に入ったんだ!

インドの研究所が保有してた奴でな。

なんで流出したかは知らんが、マジモンの聖遺物だ。

お前にも一個やるよ。

もう二、三日したら届くと思うよ。

街中で使ったらよ、サイコーに面白いことになったんだ!

 

その名も───

 

少年は、メールに書かれた聖遺物の名と効果を読んで、ほくそ笑む。

これなら、あの生意気なクソ後輩に恥をかかせられるだろう。

少年は笑う。

来たるべき幸福を。

渡一鳴の失墜と、自身の下剋上を。

その先に待つのが、破滅だと知らず……。

 

 




主人公がひびみくという名の白百合に引っ付くてんとう虫になってしまった……。
これもみんな熱烈歓迎が悪いんだ!
だから全国一千万人のひびみくファンに置かれましては俺の事を殺さないでください。
ゴルゴ13雇わないで……!

あ、あと吉田くんの正体は次回以降で明らかになるかも。
元ネタはチェンソーマンの吉田ヒロフミ。人気投票10位の男である。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。