転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです   作:アノロン在住の銀騎士

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私も大好きな某あんこ作者がね、ウマ娘のおじさんVerをスレでやってたので初投稿です。
私もね、やりたくなったのよ。
なので今回の話が生まれた。



第七十五話 人おじさんダンディダービー

 

 

 

「ねぇデート行こうよデート!」

 

7月一週目、期末テストの終わった放課後の事、響ちゃんが突然そんな事を言い出した。

 

「デート? なして?」

 

とりあえず(一鳴)はそう聞くことにした。

 

「テスト! 終わったから、パーッと遊びに行こうよ! 未来も部活無いでしょ!」

 

テストで抑圧された反動からか、遊びに行きたいらしい。

普段は放課後、陸上部で勤しむ未来ちゃんとも遊べるしねぇ。

 

「俺は一向に構わんが」

「うん、私もいいよ」

 

俺も未来ちゃんも断る理由がないので、響ちゃんと遊びに行く事になった。

 

で、ついた場所が……。

 

「ゲーセンかぁ」

 

ゲームセンターであった。

 

「プリクラ撮ろうよプリクラ!」

「あ、響待って!」

 

未来ちゃんの手を取って駆ける響ちゃん。

どうやら最初にプリクラを撮るらしい。

 

「ナルくんも早く!」

「はいはい、今行きますよ」

 

そんな訳でプリクラコーナーである。

俺たちと同様テスト帰りだろうか、女子学生やら学生カップルがキャイキャイしている。

 

「これやろうよ、箒ちゃんと鈴ちゃんがこの前一夏くんと撮って、オススメだって言ってたよ」

 

と言って響ちゃんがプリクラ筐体の内の一つを指さす。

 

「俺プリクラって初めてなのよね。未来ちゃんは?」

「私もそんなに無いから、良いのか悪いのかわからないよ?」

 

とまあ、俺と未来ちゃんはそのプリクラの良し悪しがわからないので、響ちゃんの言葉を信じる事にして、筐体に入る。

 

「じゃあ撮るよー」

 

響ちゃんがそう言う。

 

 

 

どんなプリクラ撮ったの?【1D10】

 

1 普通に三人くっついた

2 普通に三人くっついた

3 普通に三人くっついた

4 ひびみくキスプリ

5 普通に三人くっついた

6 普通に三人くっついた

7 未来ちゃんの頬にキスする響ちゃん

8 普通に三人くっついた

9 ひびみくキスプリ

10 ひびみくにキスされる一鳴

 

結果【4 ひびみくキスプリ】

 

 

 

「はい、チーズ」

 

と、プリクラの筐体が声を上げる。

その瞬間。

 

「未来!」

「え?」

 

響ちゃんが未来ちゃんを呼ぶ。

振り向く未来ちゃん。

その瞬間。

響ちゃんが未来ちゃんにキスをした。

 

「むっ!」

 

目の前で繰り広げられたひびみくに俺は思わず、感嘆の声を上げる。

と、同時にフラッシュが焚かれる。

 

「ぷぁ……!」

 

響ちゃんが唇を離す。

 

「ひ、響ッ!」

 

声を荒げる未来ちゃん。

その耳は真っ赤に染まっていた、

 

「な、ナルくんも居たのに!」

「えへへ、ごめんごめん」

 

まったく悪びれない響ちゃんであった。

 

「……二人は、そういう関係なの?」

 

俺はそれだけ、なんとか言葉にした。

 

「……うん、そうだよ」

 

未来ちゃんが恥ずかしげにそう言った。

 

「5月の終わりぐらいにね、私が告白したんだ」

 

と、響ちゃん。

さらに言葉を続けた。

 

「未来、陸上部に入ってから、男子にデートに誘われるようになってね、未来が取られちゃうって思って、告白したんだ!」

「そっかぁ〜!」

 

キマシタワーはすでに建立されていたのね。

この俺の目を持ってしても、見抜けなんだ……ッ!

 

「ごめんね、ナルくん。ナルくんには言わなきゃって思ってたんだけど」

 

と、未来ちゃん。

 

「いいのよ。響ちゃんとお付き合いして楽しい?」

 

と、俺が聞くと、未来さんはコクリと小さく頷いた。

 

「うん、楽しい……」

「そう、幸せにね」

「うん……!」

「私も! 私も楽しいよ!」

「はいはい」

「ナルくん雑だよッ!」

 

俺は響ちゃんの言葉に適当に返した。

ちなみに。

この時撮ったプリクラは、スマホの裏に貼った。

キスをする響ちゃんと未来ちゃんの後ろで俺が、「我天啓を得たり」みたいな顔していた。

 

「次、あれやろうよ!」

 

さて。

そんな訳で俺と未来ちゃんが響ちゃんに引っ張られて連れてこられたのは暇そうなジジババがタムロしてる、ゲーセンの奥である。

壁一面に緑のターフとおじさんたちが映っている。

その前に、十席ほどの椅子とゲーム筐体。

 

「これ?」

「うん! 人おじさんダンディダービー!」

 

人おじさんダンディダービー。

人おじさんダンディダービーである。

人おじさんダンディダービーってなんだよ。

 

「えっとね、人おじさんたちがコースを一斉に走って、一着の人おじさんを決めるゲームだよ」

 

ようは競馬である。

というかウマ娘プリティーダービーのパクりというかなんというか……。

 

「すごい面白いんだって! 女の子たちの間で大人気なんだよ!」

「それ、私も聞いたことある!」

 

未来ちゃんまで響ちゃんに賛同してしまった。

 

「人おじさんが? 女子学生に? 人気?」

 

と、疑問に思う。

人おじさんって、ようはおじさんでしょう?

おじさんが走るだけでしょう?

本当に人気なの、と思う。

思うのだが。

筐体の前に女子学生が何人も座っている。

人気なのかぁ……(震え声)

 

「ねぇやってみようよ! 一着当てたらなんでも言う事聞くよ!」

「もう、響ったら。……でもいいよ、やろう! 私も人おじさんやってみたかったんだ!」

 

二人は乗り気である。

乗り気なのねぇ。

じゃあ断るのもアレだし、やるしかないわね。

 

そんな訳で、三人で空いてる筐体を使わせてもらう。

 

 

 

レース距離【1D4】

 

1 スプリント(120メートル)

2 マイル(160メートル)

3 クラシック(240メートル)

4 ステイヤー(360メートル)

 

結果【3 クラシック(240メートル)】

 

 

 

「おじさんたちに240メートル全力疾走させるんか……(困惑)」

 

おじさんたちは東京競馬場で240メートル走らされるらしいです。

おじさんたちが可哀想だろいい加減にしろッ!

 

「じゃあ二人ともどの人おじさんに賭ける?」

「うーん、どの人おじさんも距離適性は最低なんだよね」

 

未来ちゃんが悩む。

人おじさんたちには、距離適性というものがあり、適性に合っていたらスピードアップするらしい。

でもほとんどの人おじさんたちは短距離にしか適性持ってねぇ!

 

響ちゃんも未来ちゃんも、あーでもないこーでもないと悩んでいる。

俺も、どの人おじさんが一着になるか選ぶとしよう。

 

 

 

エントリーした人おじさん【1D6】

 

1 アシガクサイ

2 アルチュー

3 メタボラード

4 バーコードハゲ

5 カレイシュー

6 ニョウケッセキ

 

一鳴【4 バーコードハゲ】

響【3 メタボラード】

未来【1 アシガクサイ】

 

 

 

「うーん、俺はバーコードハゲにしよう」

 

俺が賭けるのは4番バーコードハゲ。

スーツを着たバーコードハゲのおじさんである。

せめてジャージを着てほしいが……。

 

「私はメタボラード!」

 

響ちゃんが賭けるのは3番メタボラード。

汗をかいた太ったおじさんである。

大穴狙いか……。

 

「私はアシガクサイかな」

 

未来ちゃんが賭けたのは1番アシガクサイ。

どこからどう見ても野原家の大黒柱。

著作権どうなってるの?

 

まあいいや。

とにかくおじさんたちの出走である。

 

 

 

日本ダービー G1 芝(240m)【1D10】

(40メートルごとに10面ダイスを振って合計値が一番多い人おじさんが優勝。なお、1を出すと故障して敗退)

 

1 【7】【5】【3】【8】【9】【6】合計 38

2 【6】【9】【1】【4】【9】【3】故障

3 【7】【4】【9】【2】【3】【9】合計 34

4 【3】【8】【5】【5】【6】【7】合計 34

5 【8】【5】【8】【6】【10】【3】合計 40

6 【8】【8】【2】 【10】【1】【6】故障

 

 

 

1番アシガクサイ、なんとか善戦するもカレイシューに追いつけず2着。

 

2番アルチュー、飲酒出場したもののコーナーを曲がりきれずずっこけて捻挫して敗退。

 

3番メタボラード、その豊満な肉体に似合わず善戦するも、4番と同着3位。

 

4番バーコードハゲ、息を切らしながらも走りきり、3番メタボラードと同着3位。

 

5番カレイシュー、後半のカーブで加速してアシガクサイを抜き切り一着。

 

6番ニョウケッセキ、後半で尿結石が膀胱を痛めつけて敗退。

 

3分の2が敗退しとる……!

 

「うわーッ、メタボラード!」

 

響ちゃんが頭を抑える。

俺の賭けてたバーコードハゲと、同着3位である。

メタボ体型にしては善戦したんじゃない?

 

「未来ちゃんも惜しかったねぇ」

「うん、残念……」

 

俺の問いかけにそう答える未来ちゃん。

未来ちゃんの賭けてたアシガクサイ、一着とハナ差だものねぇ。

 

「一着は誰も居なかったけど、未来ちゃんの賭けてたアシガクサイが一番順位高いし、なんでも言う事聞くよ?」

 

まあ、慰める為にそう言った。

 

「え、いいの?」

「うん、未来のアシガクサイが一番順位高いし」

 

と、響ちゃんも同調した。

未来のアシガクサイ、って未来ちゃんの足が臭いのうに聞こえる……。

 

「うーん、じゃあ……」

 

 

 

未来のおねがい【1D10】

 

1 夏休みに三人で旅行に行きたい!

2 夏休みに三人で旅行に行きたい!

3 夏休みに三人で旅行に行きたい!

4 響に逆バニーのコスプレをしてほしい

5 夏休みに三人で旅行に行きたい!

6 夏休みに三人で旅行に行きたい!

7 夏休みに三人で旅行に行きたい!

8 一鳴に執事服でご奉仕してほしい

9 響に逆バニーのコスプレをしてほしい

10 ナルくん私達とえっちして!

 

結果【5】

 

 

 

「夏休み、三人で旅行に行きたい、かな」

「三人で?」

 

響ちゃんと未来ちゃん付き合いたてだから、二人きりで行きたいんじゃないかなと思っただけどもね。

 

「うん、私もナルくんと一緒がいいかな」

 

と、響ちゃんもそう言う。

 

「いいの? 未来ちゃんとラブラブしなくて」

 

俺が聞くと、二人はこう答えた。

 

「響とも一緒にいたいけど、ナルくんとも遊びたいし」

「ナルくんとこういう旅行行ったことないしね!」

「そういうことなら」

 

俺としては断る理由は無かった。

 

「夏休み、どっか行こっか」

「うんッ!!」

「やった!」

 

二人とも花咲くような笑顔である。

かわいいね!

二課の仕事は、まあ、一日二日くらいなら休み貰えるでしょう。

てかもぎ取る。

交代要員として、キャロルちゃんに交渉しないといけないなぁ。

 

「ね、ね! どこ行く? 沖縄? 北海道?」

「えー、そんな遠くは行けないよ。 近場でどこか探そ?」

「うーん、海か山か悩ましいね未来!」

 

二人はキャイキャイしている。

うん。この二人見てると、なんとしても休みをゲットしなければ、という気持ちになる。

 

「俺は楽しいならどこでもいいよー。二人で決めなさいな」

 

そんな事を言いながら。

俺も密かに旅行を楽しみにしてるのであった。

 





なんか知らんがひびみくが付き合いだした。
まあ一鳴くんを間に挟んで百合ドッキングしないだけマシだわよ(震え声)

なお響ちゃんはハーレム願望持ってるし未来ちゃんは一鳴くんへの好感度高めな模様……。
これは荒れるでぇ。

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