転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
マリアさんとセレナちゃんの怪盗イベント、続編をやるようですね。今度は平行世界のカデンツァヴナ姉妹も出るようで。
PV見たけれど、みんな可愛かったゾ。
怪盗ギアはえっちだから、またR18なイラストが増えるんやろなぁ(期待)
そんな訳でホラー回。
この話で起承転結の転ぐらいかな。
あと2話ぐらいで終わる予定です。
9月には終わるな!(確信)
○絶対に後ろを見ないでください
探しています。
佐々木 淳吾
佐々木 美羽
私の夫と娘です。平成■■年■月■日に、✕✕山に登山に行ったまま帰ってきません。
夫淳吾は赤いシャツに緑のズボン、娘美羽は黄色い帽子に赤いシャツと黒いズボンを身に着けていました。
なにか知っている方は下記の電話番号に連絡お願いします。
✕✕✕−✕✕✕−✕✕✕✕
◇
探しています。
佐々木 淳吾
佐々木 美羽
私の夫と娘です。平成■■年■月■日に、✕✕山に登山に行ったまま帰ってきません。
✕✕峠を越えて藪の中に入ってから、行方がわからなくなっています。
二人の進行方向には深潟村という村があるようです。
夫淳吾は赤いシャツに緑のズボン、娘美羽は黄色い帽子に赤いシャツと黒いズボンを身に着けていました。
なにか知っている方は下記の電話番号に連絡お願いします。
✕✕✕−✕✕✕−✕✕✕✕
◇
探しています
佐々木 淳吾
佐々木 美羽
私の夫と娘を返してください。きがる様が取ったことはわかってます。
深潟村の人たちはなにも知らないと言ってます。でもきがる様の側でずっと暮らしているのになにも知らないのはおかしいと思います。
昨日も窓の外に二人は立ってました。私は大声で二人の名前を呼びましたが、二人はうつむいたままでした。
二人を返してください。
返してください。
◇
さがしています
きがるさま
わたしのおっととむすめをとったきがるさまをさがしています。
きがるさまのすみかはしこえさんちのうらのじんじゃですが、よそもののわたしはいれてもらえません。よるになるときがるさまはむらにおりてくるといいますが、わたしはあったことがありません。
おっととむすめはずっとそこにいます。でもちかづけません。
きがるさまをさがしています。
◇
さが ていま
き るさ
たし お
あ
き がるさま
うし ろ
いた
◆
絶対に後ろを見ないでください。
◆
全員で土砂崩れの具合を見に行った。
村と外界を繋ぐ唯一の道は、赤茶けた土と倒れた木々で、完全に塞がっていた。
「深夜さま!」
「大変な事になったべ深夜さま」
「今日Amazonから荷物が届く日なんですよ深夜さま、どうしましょう……」
同じように、土砂崩れを見に来ていた村民たちが深夜さんに駆け寄る。
「皆さん落ち着いてください」
「落ち着いて、落ち着いてください!」
深夜さんと深雪さんが村人を落ち着かせる。
「これから市役所に電話して、土砂崩れをなんとかしてもらいます。電気や水道は通ってますし、食べ物の備蓄も我が家にありますから」
「おお……」
「なんとかなりそうだべ」
「Amazonは……」
「今日はダメかと……」
「そっかぁ」
村人は落ち着いたらしい。
落ち着くと、深夜さんの後ろに居た俺たちに気付いた。
「その方たちは昨日のお客人ですか」
「ええ。今日お帰りいただくつもりだったのですが……」
「土砂崩れで無理だべな」
「災難だったねぇ」
と、口々に労われる。
村人は若い人が多い。
寒村と聞いていたが、若い人がこの村にも暮らしている。
寒村のすべてが老人だけで構成されている、という訳じゃ無いだろうけれど。
それとも。
この若い人たちは皆養子なのだろうか。
「深夜さま」
村人の一人が口を開く。
「土砂崩れの原因はなんでしょう。昨日からずっと雨なんて降ってなかったのに」
確かに、突然の土砂崩れの原因は不明だ。
雨なんて降ってないので、地盤が崩れていたという訳では無いだろうし。
「わかりません」
深夜さんが答えた。
「そもそも、土砂崩れは何時頃発生したかわかる方は?」
深夜さんが村人を見回す。
一人の村人が手を挙げた。
「昨日の夕方は土砂崩れはありませんでした」
「今朝散歩してた
つまり、土砂崩れは夜の間に発生したってことか。
「だれか、音か何かを聞いた人は?」
と、深夜さんが聞いても村人は顔を見合わせるばかりであった。
「みんな、きがる様が降りてくるんで、夜は早う寝ますけんね」
「昨日は熟睡じゃなぁ」
「私は眠りが浅い方だけれど、大きな音は聞いてませんよ深夜さま」
「……そうですか」
村人たちは、誰も土砂崩れの音を聞いてなかった。
でも、この土砂崩れは大規模で、道が完全に塞がって土が3メートルか4メートルは積み上がっている。
「……きがる様が、起こしたんかね」
ポツリ、と村人の一人がそう呟く。
「それはわかりません。が、兎にも角にも、皆さん村に戻りましょう。こちらも、一度家に戻り、市役所に連絡しますので。その後、食料の配給を行います」
そう、深夜さんが宣言しこの場は解散となった。
その帰り道。
戦闘に深夜さんと深雪さんが今後の食料の配給について話し合い、その少し後ろを調ちゃんと切歌ちゃん。さらに、その後ろを俺とウェル博士が歩いている。
「一鳴くん、気付きましたか?」
ウェル博士が俺に小声で話し掛ける。
「この村の家、新しいのを」
「深夜さんが、村人の家全部を新築したんですよね」
たしか、八紘さんが見せてくれた資料に書いてあった。
デザイナー業と石油事業の投資で儲けた金で新築したと。
そうして建てられた村人の家は、白くて可愛い家である。
統一化されているのか、全部同じように見える。
「あの家、全部オートロックが使われていますよ」
「ハイテクですね」
「ところがですね、あのタイプのオートロックは構造に欠陥がありましてね」
ウェル博士が更に声を潜める。
「アレ、オートロックのシステムが全部一つの解錠システムで操作できるので、ソレ持ってたら簡単に解錠出来るんです」
「ダメじゃん」
セキュリティガバガバであった。
つまり、解錠システム一つあれば侵入し放題ってコト!?
「ええダメです。アレ元々はアメリカで開発されたモノなんですが、そんな欠陥があるっていうので大規模な訴訟沙汰になりまして。……問題は、その訴訟沙汰になったのが十年以上前って事で」
「家を建て変えたのは、何年前でしたっけ」
「三年前、ですね」
つまり。
深夜さんは、システムに深刻な欠陥を抱えているオートロックをワザと使って村人の家を建てたという事である。
なんの為に?
村人の家に忍び込む予定があるのだろうか。
「一鳴くん、夜はきがる様が来るので窓の鍵を開けてはいけないんでしたよね」
「……ッ!?」
「つまりは、そういう事なんですかね」
夜はきがる様が来るので窓の鍵を開けてはいけない。
だが、村人の家の鍵は、簡単に外部から開けられる。
それは、つまり。
深夜さんは村人の生殺与奪を握っている、という事。
だが先程の村人たちの会話から、深夜さんが村人を殺そうとしているとは思えないし、村人が深夜さんを恐れているようにも見えなかった。
では、何故深夜さんはわざわざセキュリティに不安のあるシステムを用いて村人の家を建てたのか。
その答えは、俺もウェル博士もわからなかった。
◆
この深潟村は異常である。
若いのに老衰で死ぬ人。
必ず養子を取らなければならない掟。
土着の女神、きがる様。
夜は家を閉ざさなければ神に殺される村。
母親に殺された達也さん。
簡単に鍵を開けられる村人の家。
それを建てた村の名主、歯越深夜。
そんな彼女に養子縁組しなければならない切歌ちゃん。
俺はそんな切歌ちゃんを守るために、深潟村の秘密を探らなければならない訳で。
「つまり家探しします」
歯越家に戻ると、菖蒲の間でウェル博士にそう言った。
その側では調ちゃんと切歌ちゃんが心配そうに見ている。
「バレたら大変だよ」
「そんなコトして怒られないデスか?」
二人はそう言う。
「だからバレないように協力してほしい」
「協力? なにをすれば?」
と、ウェル博士。
「深夜さんは今、市役所に土砂崩れの事を連絡して、その後村人みんなに食料を配給するんだよね」
「ええ、そう言ってましたね」
「みんなにも、その配給を手伝ってほしいの」
「配給を、デスか?」
俺は頷いた。
「配給を手伝いながら、深夜さんと深雪さんを見張ってて。その間にサクッと家探ししてくるから」
「なるほど」
そんな訳で。
皆に協力してもらって、俺は家探しする事にした。
調ちゃんと切歌ちゃん、ウェル博士は深夜さんに配給の手伝いを申し出て、深夜さんはその申し出を受けた。
そして、今は歯越家の前で食料を倉庫から運んで、配給している。
その倉庫から、食料の入ったダンボールを搬出するのは俺も手伝った。
深雪さんの指示の下、ダンボールをほいほい出していく。
深雪さんの目元は赤い。
達也さんの死が哀しいだろうから、こうやって忙しくしている方が気が紛れていいかもね。
その深雪さんが、最後の食料のダンボールを家の前まで運ぶ。
その隙を突いて、ひっそりと家の中に戻る。
家探しの時間だ。
一鳴が家探しする場所【1D10】
1 深雪の部屋
2 達也の部屋
3 深夜の部屋
4 深雪の部屋
5 達也の部屋
6 深夜の部屋
7 深雪の部屋
8 達也の部屋
9 深夜の部屋
10 熱烈歓迎
結果【6 深夜の部屋】
探るのは、当主である深夜の部屋である。
彼女はきがる様を祀る歯越家の当主であり、またこの村の名主である。
そして、切歌ちゃんを養子にしたい人。
家探ししない理由はない。
確実に、なにかがある……。
一鳴の目星【1D10】
(5以上で成功、10でクリティカル)
結果【2(失敗)】
深夜の部屋の中は片付けられた書斎、といった所か。
毛の長いカーペット、分厚い本の収められた本棚。
お高そうな木でできた机。その上に乗ったパソコン。
安眠できそうなベッド。
で、ひっそりと家探ししてみたが……。
「なんもわからん……」
証拠残すわけにもいかないからあちこち触る訳にはいかないが、だがそれ以前に。
本棚にはデザインの専門書等のお固い本ばかり、机の引き出しは鍵が掛けられており、パソコンはパスワードが必要。
つまり、まあ。
なんの成果も得られませんでした、というワケダ。
「なにしてるの?」
背後から声。
急いで振り向くと、部屋の隅に三角座りをした女の子。
歳は10歳頃か。
その子がジッと俺を見ていた。
「探検ダヨ(裏声)」
人の気配は無かった。
誰にも見られなかった。
扉が開いた気配は無かった。
なのに、今、女の子がこの部屋にいる。
調ちゃんや切歌ちゃんが昨夜見た女の子は、この子だろう。
「嘘つき」
女の子はクスクス笑いながらそう言った。
「きがる様と、この村の事を知りたいんでしょ?」
「なぜ、それを……?」
「さっき、菖蒲の間で話してたの聞いたの」
つまり、あの場に居たという事か。
「ねぇ、着いてきて」
女の子は立ち上がると、俺の裾を掴んで歩きだす。
深夜さんの部屋をコッソリ出て、その女の子に着いていく。
着いたのは、最初に達也さんに通された宴会場に使えそうなほど大きな部屋。
その部屋の奥の押し入れの一つを開ける。
中には布団。その布団に手をかけ足をかけ起用に登る。
「ちょっと待ってて」
そう言うと、布団の山を登りきり、押し入れの天板を押す。
すると、簡単に板がずれて天井裏に登れるようになる。
女の子はその暗闇に身を滑らせる。
しばらく待つと、その女の子が顔を見せる。
「はい、コレ」
女の子は俺に手に持つものを渡してくる。
俺がそれを受け取ると、女の子は天板を戻して布団の山を降りてくる。
「コレは……、ノート?」
それは、よくある大学ノートであった。
長年置かれていたのか、ホコリで少し汚れている。
「それ、私のお母さんが書いたノート。お母さん、
みんぞく学、民俗学か。
この女の子のお母さんが民俗学者できがる様について調べていたというのね。
この子のお母さんのノートが、歯越家の天井裏に隠されていた。
それってつまり、この子は歯越家の縁者という訳で。
「ねぇ、君はみかちゃん?」
俺の問いかけに、女の子は寂しそうに笑った。
歯越みか。
八紘さんの資料に書いてあった、十年前に老衰で亡くなった女の子。
お母さんの名前は、歯越千雪。深夜の妹だ。
「私とお母さん、儀式をする予定だったの」
「儀式?」
みかちゃんは儀式と言った。
恐らくは、きがる様に関わる儀式。
「でも、お母さん儀式はやっぱり止めようって言ったの。そしたら、きがる様に取られちゃった」
「……」
「お母さんの魂、まだずっときがる様の側に居るの」
みかちゃんの言葉の意味は、まだ良くわからない。
わからないが、なにか、恐ろしいものにひっそりと近づいている気がする。
寒い。
この家は、寒い……。
「ねぇ、お兄ちゃん。お母さんを、助けて」
そう、みかちゃんは言った。
でも、俺は。
泣きそうな女の子に、助けを求める子どもになんて言うべきかを知っている。
「うん、もちろん。絶対に助けるよ」
みかちゃんは笑いながら。
「ありがとう、お兄ちゃん」
そう言った。
そして、瞬きをする間にみかちゃんは消えてしまった。
◆
そして、夜が来る。
どうして一鳴きゅんは成功してほしいダイスロールで失敗するんですか?(憤怒の形相)
みかちゃんが居なかったらマジでなんの情報も入らないままクライマックスまでいってたゾ!!