転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
ウマ娘ガチャ回したんよ。
マンハッタンカフェちゃんが欲しかったんよ。
スペちゃんが来たんよ。
水着のスペちゃんが来たんよ。
両手にスペちゃんだぁ(震え声)
9月某日。
長く楽しかった夏休みも終わり。
しんどく面倒くさい通学にもなんとか慣れてきた頃。
俺は二課に呼び出されていた。
「一鳴は、オオカミ男を知っているか?」
と、聞いてきたのはキャロルちゃん師匠である。
「月を見たら狼になる妖怪、妖怪? まあ怪物でしょう?」
「ああ、それだ。そのオオカミ男が、この一ヶ月ほどこの近辺で出没している」
「オオカミ男が?」
「オオカミ男が」
キャロルちゃんの話によれば。
8月頃から夜な夜な街を彷徨くオオカミ男の噂があったらしい。
全身を覆う黒黒とした体毛。
肉食獣らしい、しなやかでありながら逞しい肉体。
長い耳と大きな口、その奥から覗く牙。
赤く爛々と光る目。
ワーウルフ、ライカンスロープとも人狼とも呼ばれる怪物である。
その怪物の噂は夏という時期もあって学生たちに怪談としてひっそりと語られてきた。
その怪談が、実話だと知られたのは2日ほど前。
その日、オオカミ男に遭遇したのは見回り中のお巡りさんであった。
ここ最近現れる露出狂を捕まえるために、夜間パトロールを強化していたのだ。
そのお巡りさんが、ある公園を通り掛かった時に悲鳴が聞こえた。
野太い悲鳴である。
すぐに悲鳴の上がった場所に向かうと、腰を抜かした全裸の中年男性と、オオカミ男の姿。
ダラダラと涎を流しながら、全裸中年男性に襲いかかろうとするオオカミ男。
お巡りさんは咄嗟に、腰から拳銃を抜き発砲。
だが、オオカミ男に傷はつかなかった。
恐るべき強靭な肉体である。
だが、発砲音に驚いたのか、オオカミ男は逃げ出したのだという。
「そして露出狂の全裸中年男性はお巡りさんに保護されたという訳だ」
「それ、逮捕って言いません?」
まあ、全裸中年男性は無事なだけ良かったと思うが。
「それはそれとして。日本のお巡りさんが即座に拳銃を抜くって、ヤバいですね」
アメリカンポリスと違い、日本の警官は銃を滅多に撃たない。
「銃を撃たないと事態を収集出来なかった」と、他の警官に白い目で見られるからだ。
だから、日本の警官は基本的に銃を撃つことが無い。
その警官が、巡回中のお巡りさんが即座に撃つ判断をした。
「それだけ、オオカミ男が恐ろしい見た目だったのだろうな」
と、キャロルちゃん。
見た瞬間、撃つという選択をしたほどだしねぇ。
「つまり今回は、そのオオカミ男をなんとかしてこいって事ね」
「そういう事だ」
キャロルちゃんは頷いた。
「だがまあ、今回は協力者がいるがな」
「協力者?」
「ウチらだゼッ!」
と、部屋に入ってくる者たち。
ミラアルク。
ヴァネッサ。
エルザ。
ノーブルレッドの3人であった。
「ウヌら3人か。でもナンデ?」
なぜノーブルレッドの3人が今回のオオカミ男騒動に協力してくれるのだろうか。
「今回のオオカミ男が、私達の同類かもしれないから、かしら」
と、ヴァネッサさん。
ノーブルレッドは、パヴァリア光明結社により怪物の力を植え付けられたのである。
今回のオオカミ男も、同類だと考えたのか。
「出来るのなら、助けたいでアリマス!」
「なるほど。わかりました! 今回はよろしくお願いしますね」
「ガンスッ(了解の意)」
ところで3人の人間に戻るための治療の進捗は【1D10】
1 進捗ダメです(震え声)
2 厳しめ
3 厳しめ
4 進捗ダメです(震え声)
5 あと少し
6 あと少し
7 年内には治療に移れる
8 年内には治療に移れる
9 進捗ダメです(震え声)
10 もう治ってる
結果【2 厳しめ】
「私達のホムンクルスを作るのが難しそうなのよね……」
ノーブルレッドの3人とは、ホムンクルスで新しい身体を作りそこに意識を移す事で人間の身体に戻すという契約を結んでいる。
の、だが。そのホムンクルスを作るのが難しいとヴァネッサは語る。
「私達の肉体は、半分以上が怪物と移し替えられた。つまり、残りの半分以下の人間部分から健康なホムンクルスを作らないといけないのだけど……」
「それがとっても難しいんでアリマス……」
「なかなか、大変らしいゼ……」
3人はションボリした。
「まあ、そこはキャロルちゃん信じましょ。その道のプロなんだから」
「ええ、そうね」
「頼むゼ、キャロル!」
「ガンス(お願いしますの意)」
「まあ、契約だからな。最善は尽くしてやる」
と、キャロルちゃんは言った。
「そういえば、弦十郎さんたちは? 任務内容の説明は司令か副司令がしてくれてたのに」
それが、今回はキャロルちゃんが説明をしていた。
キャロルちゃん、二課内の立場的には訃堂司令の食客で、研究部門の重鎮ではあるけれども。
「……訃堂と八紘、弦十郎。あとついでに了子は別件で忙しい。詳しくは聞いてないがアメリカ、中国、バルベルデが妙な動きをしているらしくてな」
「妙な?」
「なんでも静か過ぎるらしい」
「嵐の前の、と言うやつですか」
「お前らはなにか聞いているか?」
と、ノーブルレッドに話を振るキャロルちゃん。
「わからないゼッ!」
「私めは何も聞いてないでアリマス」
「私も。……ただ、統括局長がサンジェルマンたちに年末を目処に強い帰還命令を出したみたい」
「アダムがか……。一応、上には伝えておくか」
サンジェルマンたちは年末に結社に帰るらしい。
だが、冬木の一件でアダムがサンジェルマンたちに嘘を吐いていた事は知れている。
サンジェルマン、そこで裏切るのかしらね……。
だけど、アダムの出した帰還命令も気になる。
世界でなにが起こっているのか。
「それで、オオカミ男はどうするんだゼ?」
と、ミラアルク。
「捕まえるなら、作戦は必要でアリマス!」
「聞く限り、オオカミ男の身体能力は高いわよ?」
下手な包囲なら突破出来るというワケダ。
対オオカミ男のアイデア【1D10】
(6以上で成功。成功した人が多いほどボーナス)
一鳴【6】
キャロル【6】
ヴァネッサ【1】
ミラアルク【9】
エルザ【10】
結果【4人成功】
「うーん、お姉さんにはアイデアは浮かばないわね……」
と、ヴァネッサ。
「え、ヴァネッサわからないでアリマスか?」
「今回はウチもわかったぜ」
と、エルザとミラアルク。
「え、え?」
「なんだ、ヴァネッサ。お前わからないのか?」
と、キャロルちゃん。
3人にマウント取られるヴァネッサさん可哀想……。
仕方ないので、答え合わせよ。
「ヴァネッサさん、オオカミ男は全裸中年男性を涎を流しながら襲おうとしてました」
「ええ、聞いているわ」
「そこが、ヒントです」
「……オオカミ男は、ホモ?」
「違うわ」
ヴァネッサ、ポンコツか?
「オオカミ男はお腹を空かせているという事です」
「……ああ! そういう事ね!」
「どうしてそこでオオカミ男が男好きという結論になるんだゼ……」
「ヴァネッサ、乙女ロードとやらに通い詰めてたから……」
エルザによってヴァネッサさんの趣味が暴露された。
かわいそ……。
「……とにかく」
ゴホンと咳払いをするキャロルちゃん。
「オオカミ男は腹を空かせている。なら、エサを用意してやればいい。……とびきり上等なエサをな」
キャロルちゃんはニヤリと笑った。
◆
夜。
オオカミ男が多く目撃される時間帯。
オオカミ男のせいで街の中は人っ子一人居らず、静まり返っている。
その街の中にある、自然公園。
全裸中年男性が出没した公園に俺たちは居た。
熱くなった鉄板。
その上で焼かれるA5ランク近江牛。
カルビ、ロース、ハラミ、タン。
ジュウジュウと油の跳ねる音、肉の焼ける芳香。
たまらぬバーベキューであった。
「エルザちゃん焼けたよ」
俺はエルザちゃんの持つ皿に肉を乗せる。
「ありがとうでアリマス!」
「ミラアルクも食べて食べて」
「あざまーす、だゼ♡」
ミラアルクの皿にも肉を乗せる。
ミラアルクが可愛らしく礼を言う。
「ヴァネッサもどうぞ」
「あの、これ、玉ねぎ……」
「カボチャもあるよ」
「お肉を食べさせて!」
ヴァネッサ渾身の叫びであった。
仕方がないので肉も乗せてあげた。
さて、なぜ俺は公園で肉を焼いているのか。
ノーブルレッドの3人は何故バーベキューに舌鼓を打っているのか。
オオカミ男を誘き出す為である。
キャロルちゃんは肉の焼ける音、人々の歓声にオオカミ男が寄ってくると考えたのだ。
ちなみにキャロルちゃんは司令室にいる。
近江牛は俺たちで食え、とのことで。
太っ腹である。
「……一鳴さん」
最初に気付いたのはエルザだ。
獣の特性をインプラントされている為、感覚が鋭い。
「獣の匂いと呼吸でアリマス。血と肉に飢えた獣……」
そうエルザが言う。
と、同時に。
「■■■■■■……」
唸り声が聞こえる。
オオカミ男だ。
オオカミ男が現れたのだ。
全身を覆う黒黒とした体毛。
肉食獣らしい、しなやかでありながら逞しい肉体。
長い耳と大きな口、その奥から覗く牙。
赤く爛々と光る目。
そして、ダラダラと流れる涎。
視線は完全に俺たちを向けている。
「───── Sudarshan tron」
シンフォギア展開!
驚くオオカミ男。
異常を察知し、逃げようとするが……。
「逃さないゼッ!」
「釘付けでアリマス!」
「いくわよ!」
ノーブルレッドの3人が攻撃。
オオカミ男を釘付けにする。
「よし、獣狩りじゃい!」
一鳴&ノーブルレッドVSオオカミ男【1D10】
一鳴【1】+5+3(マリア補正)+3(セレナ補正)
ノーブルレッド【1】+4(アイデア補正)
オオカミ男【4】×3(ケモノ補正)
オオカミ男は強敵であった。
人並み外れた膂力から繰り出される攻撃は速く鋭い。
そして、下手な攻撃は効かないタフな肉体。
だが。
「こっちはノコギリ属性と炎属性だッ!」
刃を高速回転させたアームドギアで殴りつける。
戦輪のノコギリ刃がオオカミ男の肉体を削り、炎が傷を焼く。
「■■■■■■■■■■───!!」
オオカミ男が悲鳴をあげる。
「チャンスだゼ!」
「一気にやるでアリマス!」
「これで、最後!」
ノーブルレッドが怯んだオオカミ男に一斉攻撃。
「■■■……」
オオカミ男が唸る。
そして、地に倒れ伏した。
「……気絶したようでアリマス」
と、エルザ。
警戒しながらも、オオカミ男に近付く俺たち。
「……ん?」
オオカミ男の背中、よく見ると裂け目があるな。
ヴァネッサとミラアルクが裂け目を調べる。
「……これ開くぜ?」
「……いっせーので開けるわよ」
二人が裂け目を開く。
その中には───
「えーと……」
「……誰?」
中には、見知らぬ中年男性が入っていた。
◆
次の日。
二課にて。
「ウールヴヘジン」
キャロルちゃんが教えてくれた。
「古ノルド語で『狼の皮』という意味のこの言葉は、北欧の戦士ベルセルクを表す言葉でもある」
ベルセルク。
漫画で有名なこの戦士は、バーサーカーの語源でもある。
熊(Ber)の毛で作った上着を着る(Serkr)で、ベルセルク。
つまり、ウールヴヘジンは狼の皮を被った戦士という事だ。
「ベルセルクは軍神オーディンの神通力を受けた戦士であり、危急の際には獣の如く忘我状態になり戦ったという」
「そのウールヴヘジンの皮が、コレですか」
目の前には畳まれたオオカミ男の皮。
ウールヴヘジン。
「中に入っていた男は小金持ちでな、聖遺物をコレクションしていたらしい。ほとんど偽物だったがな」
「そのコレクションの一つが、ウールヴヘジン」
「ああ。だが、このウールヴヘジンは本物だった」
ウールヴヘジンは、
皮だけになっても生きていたのだ。
オーディンの神通力のお陰か、別の要因かは置いておいて。
ウールヴヘジンは皮だけになっても、血に飢えていた。
「ウールヴヘジンはその男を操って自分を着せた」
「それが、オオカミ男」
中に入っていた小金持ちの男は、何が起こったか覚えていなかった。
ただ、夜になると気が遠くなり朝になるとウールヴヘジンを着て目を覚ましたので奇妙には思っていたようだった。
「まあ、このウールヴヘジンは二課預かりとなる」
「まあ、当然ですねー」
そんな訳でオオカミ男事件は解決であった。
話の途中だが、みんな大好き好感度ダイスよ!【1D10】
1 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
2 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
3 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
4 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
5 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
6 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
7 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
8 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
9 これ以上ヒロイン増えたら作者がタイヘン!
10 あっ……。
ヴァネッサ【10】
ミラアルク【7】
エルザ【10】
「ところで、ノーブルレッドを落としたと聞いたが?」
キャロルちゃんがニヤニヤと笑う。
オオカミ男を倒した後、ノーブルレッドの3人と連絡先を交換したのだが……。
「ヴァネッサとエルザちゃんからのアプローチがしゅごい……」
つまりはそういう事であった(震え声)
運命は俺をどうしたいのか……。
「まあお前なら良いだろ、今更女が二人増えるくらい」
キャロルちゃんは半分面白がり、半分呆れながら言う。
俺をなんだと思っているのか。
「ハーレム大王」
「くぅん……(悲哀)」