転生者はシンフォギア世界でオリジナルシンフォギア装者として生きるようです 作:アノロン在住の銀騎士
女神転生発売前に初投稿です。
今回からは探索シナリオ。
悪夢の世界に聳えるチェイテピラミッド姫路チフォージュ城を探索してお宝をいっぱい見つけよう!
そのお宝はシンフォギアを強くする力を持っているぞ。
エルデンリングの最新PV見たからね、ちょっとフロム系をやりたくなったのよ。
11月。ハロウィーンの季節。
二課でもそれは変わりなく。
「トリックオアトリートです!」
そう言うのは、三角帽子を被った魔女。
もとい、エルフナインちゃんである。
「うぁぁぁ……、魔女が二課を練り歩いてる!」
俺は腰を抜かしながら、ポケットからお菓子の入った小袋を取り出す。
「これあげるから許してぇ……!」
「な、何もしませんよ!」
演技しすぎてエルフナインちゃんが遠慮しちゃった。
「冗談よエルフナインちゃん。はい、お菓子」
エルフナインちゃんにお菓子を渡して立ち上がる。
「それにしてもカワイイ仮装だね」
「ありがとうございます! 友里さんが作ってくれたんです」
「そっか、よかったねぇ」
俺はほっこりした。
「で、キャロルちゃんは仮装しないの?」
と、俺はエルフナインちゃんの後ろにいたキャロルちゃんに聞く。
キャロルちゃんはいつもの格好であった。
「オレはそこまで子どもじゃないぞ!」
「もう、キャロルってば……。季節の行事くらい楽しめばいいのに」
「オレはいい」
と、そんな事を言うキャロルちゃん。
「エルフナインちゃん、俺にいい考えがある」
俺はそう言うと、キャロルちゃんに手の平をさし出す。
「なんだ、その手は?」
「キャロルちゃん、トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」
「おま、一鳴ィ!」
目を剥くキャロルちゃん。
「キャロルちゃんは大人で、俺は14歳の子ども。トリックオアトリートするのは、こっちだよネ!」
「ぐぅ……」
唸りながらポケットを弄るキャロルちゃん。
そこから、飴を一つ渡す。
「のど飴……」
「シンフォギアは歌が命だから、丁度いいだろう。そもそも、お前はなんの仮装もしてないだろうが」
「ハーレム大王のコスプレぞ」
「とうとう自分で言ったな!!」
と、キャイキャイしていると。
前触れもなく、一瞬にして。
辺りの景色が一変する。
青ざめた空。
輪郭の蕩けた赤い月。
そして、地面に立つ無数の墓石。
「……ッ!」
「エルフナインッ!」
俺とキャロルちゃんはエルフナインを庇うようにする。
「なんだ、ここは……ッ!?」
「幻術ッ!?」
俺とキャロルちゃんは辺りを警戒する。
生きているもの、動いているものは無いかを探る。
その時である。
墓足の下の地面が盛り上がる。
白い腕が伸びてくる。
その腕には皮も肉も無い。
骸骨である。
骸骨が、墓石の下から這い出てくる。
「一鳴ッ!」
「わかってるッ!」
すべての墓石から、骸骨が這い出てくる。
その数おおよそ100。
なのだが。
その骸骨、頭にカボチャを被っている。
ジャック・オー・ランタンだ。
カボチャ頭の骸骨たち。
「は、ハロウィン!」
「狼狽えるなッ! 来るぞッ!」
マリアさんみたいな事を言うキャロルちゃん。
叫びながら錬金術で4属性攻撃をぶっ放す。
俺も早く攻撃しないと。
「───── Sudarshan tron」
シンフォギアを装着。
即座にアームドギアである戦輪を手に取る。
戦輪の刃が高速回転、炎を吹き上げる。
その戦輪を投擲!
ハロウィン骸骨軍団を薙ぎ払う。
と、同時に腰アーマーから小型戦輪射出!
脳波でコントロールしながら、無数の小型戦輪で骸骨の頭部であるカボチャを破壊していく。
そうして5分ほどして。
キャロルちゃんと協力して、墓場から出てきた骸骨は全て倒しきった。
「……で、ここどこ?」
一段落した所で、原点回帰である。
青ざめた空。
輪郭の蕩けた赤い月。
そして、地面に立つ無数の墓石。
その墓石の下から湧き出したハロウィン骸骨たち。
「あの空、いや、まさか……、だがそれしか……」
と、空を見てブツブツ言うキャロルちゃん。
「……エルフナイン、研究室のアレ、起動してたか?」
「……! ううん、今朝の段階では未活性だったよ」
キャロルちゃんとエルフナインちゃんには、心当たりがあるようである。
「二人とも、心当たりがあるの?」
「……ああ」
と、キャロルちゃん。
「一週間ほど前、在野の聖遺物研究所から未知の哲学兵装が持ち込まれた」
「【蕩けた瞳】という、瞳孔の輪郭が崩れて蕩けた眼球なのですが、この瞳を手に入れた者は見てはいけないものを見て発狂する、といういわくのある哲学兵装なのですが……」
キャロルちゃんの言葉を、エルフナインちゃんが補足する。
そして、言葉を続けるエルフナインちゃん。
「その聖遺物研究所が偶然、その蕩けた瞳を手に入れたので研究していたのですが、研究者が数名発狂したそうです……」
「ソイツらは今も意識が戻っていない。だが、うわ言のように『名状しがたきものが目の前に』『青ざめた空が、蕩けた月が堕ちてくる』『許してくれ許してくれ』としか言わないらしくてな。それで、二課にお鉢が回ってきたんだがな……」
「つまり、ここはその【蕩けた瞳】が見せてる世界ってコト?」
俺の言葉に、恐らくはと言いながら頷く二人。
俺は空を見る。
青ざめた空。
輪郭の蕩けた赤い月。
そして、蕩けた瞳。
……Bloodborne?
狩人悪夢か、ココ。
だけど、さっきのハロウィン骸骨は、アレは……。
うーん、わからん。
「とにかく、移動しない?」
「そうだな。ここで待機するわけにもいかないならな」
「なら、あそこを目指すのはどうでしょう?」
と、エルフナインちゃんが指をさす。
その方向には街の光。
「この陰気な墓場で待機するのは嫌だしねぇ」
「……だな」
キャロルちゃんが頷く。
そんな訳で。
街に向かう事になった。
◆
墓場から街までは徒歩で30分ほどだった。
何かあってもいいように、俺はシンフォギアを装着しっぱなしである。
キャロルちゃんはエルフナインちゃんと手を繋いでいる。
何かあった時のためにすぐ連れて逃げられるようにする為だ。
そして、その逃げる時間を稼ぐ為に俺が頑張るのである。
それはそれとして、街である。
レンガとガラスの窓。
欧風の街である。
そして、街中を飾るカボチャの飾り。
……うーん、ハロウィン。
「ハロウィンだね」
「ハロウィンだな」
「ハロウィンですね」
と、3人で呟く。
さて、そんなハロウィンの街。
人っ子一人居ない。
ゴーストタウンである。
だが、街の家々の窓からは明かりが漏れている。
しかし、人の話し声がしない。
だが、その時である。
「む~ん……」
唸り声が聞こえてくる。
街の隅、暗い路地の中から。
俺とキャロルちゃんがエルフナインちゃんを庇いながら、そちらに身体を向ける。
声の主が這い出てくる。
碌に風呂に入っていないのか、黒くなった身体。
ボロとなった服を纏い、髪は白く伸び放題。
眼窩は落ち窪んでいる。
そして、その眼は瞳孔が崩れて蕩けている。
「……また、【外】から人が来たのか」
ずり、ずり、と。
這いながら近づくその男。
「ああ、武器は向けないでくれたまえ。私は貴公らの味方だよ……」
「……貴様はなんだ? ここはどこだ?」
キャロルちゃんが詰問。
だが、男はどこ吹く風だ。
「クク……、私も貴公らと同じだよ。【外】からここに放り込まれたのさ。あの、瞳の力でね」
「瞳孔が蕩けた、あの瞳か?」
「ああ、そうだ。クク……、ここは悪夢さ。あの瞳の持ち主が堕ちた悪夢、それを永遠に繰り返す終わりなき地獄。それが、ここさ」
悪夢。
男はここをそう言った。
「瞳の持ち主がどうしてそんな悪夢を見るようになったかは知らないがね」
「なぜ、お前やオレたちはその悪夢に引きずり込まれた?」
「仲間が欲しいのさ、悪夢にもだえる仲間がね。瞳だけになっても、ずっとずっと、欲しがるのさ」
クックック、と笑う男。
声を荒げるキャロルちゃん。
「……出る方法はあるのか?」
「苛つくなよ、貴公。出る方法ならあるさ」
男はある路地を指差す。
「その路地をまっすぐ行けば、城がある。その最上階に向かいたまえよ」
「そこに出口があるのか?」
「恐らくは」
「恐らくは?」
「貴公ら、私もここから出たいのさ。だから、この悪夢のあちこちを探した。だが、出口なんて無かった。唯一探っていない、城の最上階以外にはね」
だが気をつけたまえよ、と男は続けた。
「城には守護者がいる。むごい守護者が。
……そして、この悪夢は形を変える。私が来た時には、この悪夢はこんな形ではなかった。もっと、血が滴っていたのだよ。そして、あの城も、あんなにいびつでは無かった」
「……礼を言う」
キャロルちゃんはそう言うと、城を目指そうとする。
だが、その前にエルフナインちゃんが男に向かって口を開いた。
「……あの! ボクたちの来る前に人が来ませんでしたか?」
「……ああ、来たとも」
「その人たちは……」
男はニヤニヤと笑った。
「私が城への道を教えてやって、それから会ってないよ」
◆
街から城へは真っ直ぐな道であった。
だが、城は小高い丘にあるのか、登り道でありエルフナインちゃんの為に小休止を取った。
そんなこんなで30分で城に辿り着いた。
「……」
「……」
「……」
俺たちは。
城を見てゲンナリしていた。
その城は、西洋風の城である。
白を基調にした、小綺麗な城。
だが、その上に。
上下逆しまになったピラミッドが刺さっていた。
ピラミッドの重さから城にはヒビが入っている。
そして、さらに。
逆しまのピラミッドの上に、石垣と白鷺のように白い日本の城。
姫路城だ。
うん、やっぱり。
チェイテピラミッド姫路城だコレ!!!!!
「……」
「……」
「……」
だが。
だが、である。
目の前の城には、上に更に城が乗っていた。
白く美しい姫路城に、更に刺さる城。
上半分はパイプオルガンのような見た目。
下半分は、姫路城に刺さって見えないが、おそらくは音叉のように2つの突起が伸びているのだろう。
その城の名は───
「エルフナイン、アレ、チフォージュシャトーだよな……?」
「キャロル、アレ、チフォージュシャトーだよ……」
二人の居城だったチフォージュシャトーであった。
チェイテピラミッド姫路城の上にチフォージュシャトーが刺さっていた。
つまりこれは……。
「チェイテピラミッド姫路チフォージュ城か……」
「やめろ。なんか、その名前を聞くと脳が震える……(げっそり)」
キャロルちゃんが弱っている。
「キャロル、大丈夫……?」
「……ああ、大丈夫だ。大丈夫」
頭を振り、気を取り直すキャロルちゃん。
「……あの男の話では、唯一探っていない最上階に出口がある、だったな」
「これを登るのかぁ……」
チェイテ城とピラミッドと姫路城とチフォージュシャトーが積み重なった複合建築である。
高さ的には東京スカイツリーを越えてる(震え声)
「ええい! 悩んでも仕方ない! 行くぞ二人とも!」
やけくそ気味なキャロルちゃん。
俺はエルフナインちゃんと一緒にキャロルちゃんに着いていった。
正門をシンフォギアのパワーで押し開く。
中は小綺麗な欧風の豪邸と言ったところ。
チェイテ城だし、当たり前か。
さて、上に向かう為に探索開始である。
1 敵だ!
2 敵だ!
3 敵だ!
4 強敵だ!
5 休める小部屋を発見!
6 罠だ!
7 宝箱だ!
8 敵だ!
9 あっ……
10 宝物庫だ!
結果【7 宝箱だ!】
チェイテ城を探る俺たち。
とある部屋を開けると、部屋の奥に宝箱があった。
宝箱の中身はなんじゃろな?【1D10】
1 R
2 R
3 R
4 ミミックだ!
5 R
6 R
7 SR
8 SR
9 ミミックだ!
10 SSR
結果【2 R】
「……これは良いものです!」
宝箱に入っていたのは、黄色いひし形の結晶だ。
「これはちょっとしたエネルギーの塊です! 帰ってシンフォギアに組み込めば、少しだけシンフォギアを強くできますよ」
「え、ホント? ヤッター!」
シンフォギアが強くなるのは良いことである。
「……だが上への道はどこにあるのやら」
キャロルちゃんがボヤく。
まだ探し始めたばかりである。
エルフナインちゃんが結晶をポケットに仕舞い、俺たちは探索を再開した。
◆
「ああ、許して。許してください」
女がブツブツと許しを請う。
女は、発狂した筈の研究者の一人である
その女はカボチャ頭の騎士に運ばれている。
服は着ていない。
裸である。
騎士が運ぶ先は風呂場である。
風呂場の中には、もう一人の騎士。
そして、猫脚バスタブの中には少女。
その少女は影である。
影のみが、バスタブの中に入っているのだ。
少女の影が風呂場内の騎士に何事か命じる。
その騎士は頷くと、女を持ってきた騎士に近付く。
男を持ってきた騎士は風呂場内の騎士に、女の腕を持たせ、自分は脚を持つ。
「止めて、止めてください……」
女は力なく呟き続ける。
騎士たちはそれを無視して女をバスタブの上まで運ぶ。
女の腹が、バスタブの上を跨ぐ形になる。
「殺さないで、殺さないで」
女の訴えを無視する騎士たち。
騎士たちは女の身体を伸ばす。
「もう死にたくない。死にたくない、これで、
少女の影が手を閃かせる。
瞬間、女の腹が裂けて、血がボトボトとバスタブ内に落ちていく。
「いやぁぁぁ……、痛い、痛い。
血がバスタブを満たす。
小さな白い脂肪の欠片が、浮いている。
騎士たちは力なく垂れ下がる女の身体をどこかへと運び去る。
残ったのは、血で満たされたバスタブに浸かる少女の影。
影は繰り返す。
血で己の美を磨く行為を。
影はこの悪夢に流れ着いた城に刻まれた残留思念である。
その思念が、悪夢と結びついてかつての城主の形を取り戻した。
そして影は繰り返す。
血で己の美を磨く行為を。
処女を殺して、その血で肌を磨く事を。
先程の女は処女だ。
研究一筋の女、故にこそ、その血は美肌をもたらす。
その行為に、意味がないとしても繰り返すのだ。
それが、かつての城主の行いだから。
研究者の女にとって最大の不幸は、この悪夢では死によって楽にはなれないこと。
悪夢の世界は実体の世界でなく、肉体の死は死ではない。
故に、何度血を搾り取られようとも、時間が経てば元に戻るのだ。
現に彼女はこの世界に来てから。
もう、102回も血を絞られている。
影は102回めのバスタイムを楽しむ。
侵入者を歓迎するために。
男と非処女は惨たらしく殺し、処女は連れ帰り血を絞る。
それが、影に刻まれたルーティンであるが故に。
一回目からお宝発見。
幸先いいね!