橙坂絵里は至って普通の家庭に生まれた、父親も母親も親族も一般的で何の変哲も無い一般的な血筋の家に生まれた、しかし絵里は生まれつきある病気を持って生まれた、それは変色病と言う病気だ。症状はただ単に髪の色が普通の色では無い、絵里は生まれつき橙色の髪をしていた、ただそれだけだった。絵里はただ髪の毛が普通の色では無いただそれだけの人間だった、頭が悪い訳でも無いし体が弱い訳でも無い、顔も決して悪くない、どれを取っても普通の女性である。しかしたった髪の毛の色が違うと言うだけで周りの人間からいじめられてきた、親族には馬鹿にされたり笑われたりしたし親はお前なんか生まれなければよかったとゴミを見る目で見られ憎しみに満ちた声で言われた。つまり絵里は生まれてから一度たりとも誰にも愛されなかったのだ、一応親には最低限生きる世話はされた、しかしそれは死なせると法的にマズイのでという理由だった、つまり保身だ、周りからは体に傷つけると証拠が残って面倒なので罵倒などの精神的なイジメをされていた。あくまで体に残らないので誰に頼ろうと子供の言う事だからと信用される事は一切無かった、しかし絵里は絶望しなかった、絵里(いつか必ず私を色眼鏡で見ない人が現れるはず、髪の毛の色が普通と違うだけで差別しない人が現れる筈よ、だから今は耐えるの…)そう自分に言い聞かせ耐えて来た、そして成長し保育園小学生に入っても周りから差別されイジメられて来た、生徒達はみな絵里を君悪がりイジメたし先生の一部はそれに加担する有様だった、無論加担しない先生もいたが保身に走り黙認していた。本来止めるべき立場だというのにだ、絵里はやはり学校にも居場所などどこにもなかった、誰一人として味方はいなかったのだ。そんな悲惨な人生を送って来た絵里だったが中学生の頃絵里の運命の人と出会う事になる、その人は一言で言えば人間の形をした不気味な何かだった、金属の仮面を被り一切の肌を見せぬ服装をしていた、生き物ですらないのかもしれない程の異様な雰囲気を漂わせるそれは人の姿をした何かだった、自己紹介では仮面や肌を見せないのは顔の傷を隠す為と言っていた、名は金道大助と言った。その声には何一つとして感情が無くまるで機械音の様な声であった、そんな異様な大助に誰一人として近づかなかった、周りはまるで関わってはいけない物を扱うようにしていた、大助からも誰にも話しかけないので一人で過ごしていた。しかし絵里は大助の事が気になり話しかけて見た、絵里は大助を始めて見た時から大助に対しこの人なら私を差別しないと思ったのだ、理屈などないが何故かそう思えた、この時絵里の心にはもう一つ感情が芽生えていたがそれはまだ絵里は気づいていなかった、大助は絵里に対し特に差別せず話しかけられれば返したり挨拶すれば挨拶仕返した、大助には何の感情も無くただ話しかけられたので返している様だったが絵里は無視される事や憎まれたりする理不尽な事しか受けてなかったので話を返される事が嬉しかった、仮面の下の表情は分からないがそんなことはどうでもよくただ反応される事が嬉しかったのだ。それに大助は髪の色の事を気にする様子はなかった、一度絵里は「私の髪についてどう思っているの?」と大助に聞いたが大助は「私には特に関係ないのでどうでもいいと思ってるよ」と言ってくれた、絵里は他人との関わり方を知らない、それに絵里は自分でも気づいてないが大助に対して色々な感情が混ざり合いついツンツンした態度、俗に言うツンデレと言う奴の態度をとってしまった事が多かったが特に大助は気にしていないようであった。絵里は大助と共に行動事によって周りのイジメは無くなったので絵里は初めてこの時に救われた、