ハイスクールフリート~鋼鉄の鳥~   作:疾風海軍陸戦隊

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密封指示書 パート2

その頃、横須賀市内のとある雑居ビル内にある雀荘では、機関科の若狭、広田、駿河、伊勢の四人が麻雀を興じていた。

 

「ん・・・・ん・・・何か可笑しい様な?」

 

ゲームが進むにつれ、留奈は、自分の手札が可笑しい事に気づく。

 

「うん?」

 

「そりゃまぁ、可笑しいでしょう・・・手牌1枚足りてないし・・・」

 

「えええっー!!えっと‥‥」

 

空の指摘を受けて駿河は自分の手牌の数を数えると一つ足らない。

 

「ほん゛だぁ゛ぁ゛!!じゅ゛ーに゛ま゛い゛しかな゛い゛よぉぉ!!」

 

この時点で留奈の負けが決定されており、彼女は頭を抱えて絶叫する。

 

「でたよ、留奈の勝敗!」

 

「配牌の時、一枚取り忘れたんじゃないの?・・・留奈しょちゅう忘れるし・・・やっとリーチね!」

 

如何やら留奈のいつものドジで、手牌1枚取り忘れたみたいだ。

 

「うっうぅ~‥‥ポ、ポン!」

 

自分のドジに絶望しながら、留奈は、上がりを出す。

 

「上がれないのに何でポンするの!?」

 

麗緒の言う通り、既に負けが決まっているのに、上がれる訳がない。

 

「ツモ」

 

その間に空が上がってしまい。

 

「へえ!?」

 

「1000、2000」

 

「たいようつうのどらい1・・・か、たいな・・・」

 

「折角リーチしたのに・・・」

 

「だいにょののみの麗緒ならまだしも、そんなの、上がられたら大変出し!」

 

「バレバレなの!」

 

「では、罰ゲーム」

 

「あたしばかりじゃん!」

 

結局、留奈が負けと言う事で罰ゲームを受ける事になった。ついでに罰ゲームは、おでこにデコピン1発であった。

 

そんな時

 

「おじゃまします!」

 

幸子達がやって来た。

 

「これはこれは書記殿!」

 

「あ、痛っ!!」

 

4人が来た直前に留奈はデコピンを受けた。

 

「レオちゃん!メールありがとう!」

 

「ああ、メール気付いたの私だけだったし!」

 

「あの・・・皆さんにお渡しするのがありまして‥‥」

 

幸子は四人に封筒を渡す

 

「何コレ?」

 

「学校からだって‥‥」

 

「へぇ~なんだろう?成績表かな?」

 

留奈は封筒を手で破って中を見ようと封筒を破ろうとするが‥‥

 

「ああーーー!!」

 

「え!?なに!?」

 

幸子の突然の声に留奈はびっくりする

 

「これ、開封日時が定められている密封指示書なんです!・・・今開けたら校則違反で停学ですよ!・・見てください!」

 

「ええっ・・!?」

 

幸子に注意されて事の重大さに気づく留奈。

 

「開けなくて良かったね、留奈」

 

「あれ?マロンちゃんとクロちゃん一緒じゃないんだ?」

 

鶫は、麻侖と洋美が一緒じゃない事に気づく。

 

「ああ!・・・機関長達なら今日は研修するんだって!」

 

麻侖と洋美は、4人とは別行動みたいだ。

 

「研修?・・・はっ!?・・・雅か‥『君達は選ばれしエンジニアだ!・・・この特別訓練をクリアーし、ワンランク上の仕事について貰いたい』 『てやんでぃ!朝飯前でぇい!』 『ワンランク上とやらを目指そうじゃないの』‥見たいな事になったりはしないですよね?」

 

幸子は研修と聞いて麻侖と洋美がクラスを離れる為の特別訓練を受けているのではないかと麗緒と桜良に詰め寄る。

 

「・・・それは無いと思うけど・・・」

 

しかし桜良は、幸子の考えを否定する。

 

「まっ、確かにうちの機関長はずば抜けて腕が立つけど・・・」

 

「クロちゃんも機関長とは阿吽の呼吸だし!」

 

「そうそう」

 

「2人揃えば最強だよね!」

 

3人は入試の時の実技試験と実習を通じて、麻侖と洋美のエンジニアとしての腕は認めていた

 

「指示書、あたしが預かっとこうか?・・・晩御飯は、機関長達と一緒に食べる約束してるし!」

 

麗緒が麻侖と洋美の分を渡しておこうかと尋ねる。

 

「あ、では、お願いします!」

 

幸子はお願いし、2人の分の封筒を麗緒に手渡す。

 

「ところで・・・例の噂ご存知ですか?」

 

そして幸子は、麗緒に例のクラス再編の件を知っているかを尋ねる。

 

「噂?‥‥てっ、何の!?」

 

噂と聞いて、もともと噂好きである麗緒は目を輝かせて幸子に詰め寄る

如何やら4人は、クラス再編の件については知らない様だ。

 

「実は‥‥」

 

幸子が麗緒に言おうとした。その時

 

「お待たせしました!!」

 

誰かが来た様で、4人は振り向くと

 

『あっ!?』

 

其処には、お茶をお盆に載せて持って来た美甘がやってきた

当然幸子は美甘にも指示書を渡さなければならないので、幸子達は噂の事を若狭達に伝えずにそのままみかんに指示書の事を伝えると、どうやらこの雑居ビルにはみかんと杵﨑姉妹がバイトをしている和菓子屋があるみたいなので、幸子達はその和菓子屋へと向かった。

 

その和菓子屋は杵﨑姉妹の親戚のお店らしい。そのため店には杵崎姉妹もいた

 

「テスト休みってする事ないし・・・お菓子作りの修行をさせて貰ってるんだ!」

 

「此処、家の親戚のお店なの!」

 

「バイト代も貰えるし!」

 

如何やら此処は、杵崎姉妹の親戚の店で、3人は此処でお菓子作りの修行をしている様だ。

 

「成程!」

 

「助かったね!麗緒ちゃんと同じビルで・・・」

 

早速幸子はみかんと杵﨑姉妹に封筒を渡す。

 

「へぇ~十三日まで開けちゃダメなんだ」

 

「艦長、凄く忙しいみたいだね」

 

「図書室に籠もってるんだよね?・・・さっきおやつを差し入れしてきたんだけど・・・」

 

「ええ、その件なんですけど・・・」

 

「あっ、そうだ!?」

 

幸子が噂の事を3人に言おうとしたら、あかねがお盆に乗った4つのエクレアを差し出す。

 

「試作したんだけど食べてみて!」

 

「いいの?・・・いただきます!」

 

慧はエクレアの一つを手に取り一口食べると

 

「うっ‥‥ウググググ‥‥」

 

突然顔色を悪くし、顔は忽ち脂汗まみれになり、目を回して失神しそうになる。

 

倒れそうな慧を鶫が抑え、床に倒れる事は免れた慧。

 

「あれ?美味しくなかったのかな?エクレアに甘納豆を入れて見たんだけど‥‥」

 

「あっちゃんは攻めすぎよ」

 

「悪くなさそうな組み合わせですけどね」

 

ほまれはどう考えてもエクレアと甘納豆は合わないと言うが、反対に幸子は悪くないと言う。

 

その間に鶫は恵のカバンの中からミネラルウォーターのペットボトルを取り出し、蓋を開けて慧に水を飲ませてやる。

 

「めぐちゃん、甘納豆苦手なの」

 

そして慧が何故、失神しそうになったのかを話す。

 

「宇田さん、大丈夫ですか?」

 

「な、なんとか‥‥次行こうか?」

 

「まだ、返信来ていないんだけど‥‥」

 

それに対して鶫は、まだメールが来ていないので、居場所が分からないと言うが

 

「心当たりがあります!」

 

幸子は、晴風の生徒の誰かが居るであろう次の場所に心当たりが有ると言って、其処に向かおうとする。

 

「あ、美甘ちゃん。マー君何処にいるか知らない?」

 

「え?マー君?」

 

「うん。何か実習の後、連絡が取れないし・・・・」

 

「う~ん。警備員の仕事に戻った訊いたけど・・・確かに学校でも見ていないかな?」

 

「うん。前に差し入れ持って来たんだけど。いなかったよね?」

 

「同じ警備員さんの人から聞いたけど、なんかこの頃、ブルマーの人に呼ばれてるみたい。」

 

「え?なんで?」

 

「う~ん・・・・詳しくはわからないけど、たぶん飛行機についてかも?」

 

「シロちゃんなら何か知ってるかも・・・・」

 

美甘たちは依然守るが学校の警備員に復帰したと聞き、差し入れを持ってきたことがあるのだが、同僚の警備員に守はブルマーの人に呼ばれててしばらく不在といわれた。

おそらく航空機についての参考意見を聞かれているのだろうと推測するのだった。

 

そして幸子たちはクラスメイトの誰かが居るであろう次の場所へと向かうのであった。

新たに登場してほしい軍艦

  • 航空母艦瑞鶴
  • 航空母艦飛龍
  • 戦艦ビスマルク
  • 戦艦フッド
  • 戦艦キングジョージ5世
  • 駆逐艦リンチェ
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