ハイスクールフリート~鋼鉄の鳥~   作:疾風海軍陸戦隊

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密封指示書 パート3

幸子達は横須賀市内のとある自然公園に来ていた。

そして公園にある電波塔の上にはマチコが居り、彼女は電波塔の上から風を一身に感じていた。

 

「ホントに居た」

 

慧はまさか本当に居るとは思わず、マチコの姿を見て思わず声に出す。

 

「なにやってんだろう?」

 

「うーん、いい電波が出ている」

 

鶫は鶫でなにか変なモノを受信している様子。

 

「ないない」

 

慧は即座にそれを否定する。

 

「マッチは陸に上がってもサイコー!!サイコーよ!!」

 

聞き慣れた声がしたので、声がした方を見るとそこには等松、青木、和住の三人がいた。

 

等松は電波塔の上マチコをスマホで写真を撮っていたのだが、手ぶれ補正が補正できないぐらい手を振りながら写真を撮っていたので、本当に写真が撮れているのか疑問な感じである。

百々はスケッチブックにマチコの姿をデッサンしており、和住は帆船の模型を作っている。

 

「カッコイイ」

 

慧がデッサン画を見て一言呟く。

 

「マッチとマー君のW主人公の漫画を仕上げて、夏のビッグイベントで金をガッポリせしめるッス!今回は飛行機というこの世界にない乗り物を出すっすからきっとヒットするっすよ!」

 

「しっかりしてるね~~」

 

「野間さんが高い所に居そうなのは読めていましたが、更に三人補足できたのは幸運でした」

 

「ココちゃん名推理だったね」

 

幸子は其処に居るメンバーの封筒を手渡す。

そして、幸子は百々がデッサンしていたスケッチブックを見る。其処には実習中に描いていたであろう、パイロットスーツを着た守のデッサン画が何枚もあった。

 

「そう言えば、青木さんはマー君と連絡は取っているんですか?」

 

幸子は守のデッサン画を描いていた百々ならば守は今どこにいるか知っているかもしれないと思い訊いてみたのだが・・・・

 

「いやぁ~私も実はマー君を探しているッス‥‥実習の後、マー君のデッサン画を描こうと思って連絡を取ろうとしたッスけど、マー君の連絡先を聞くの忘れちゃって‥‥副長にも聞いたんすけど、なんでも山口提督と一緒にブルマーの人のところに行っているみたいっす」

 

「そう‥ですか‥‥」

 

幸子は守ならば何か知っているか、良い助言を言っててくれるのではないかと思っていたのだが、百々も知らないと言う事に落胆の色が隠せなかった。

 

「そう言えば、二学期から私達どうなるんだろう?」

 

「晴風…しばらくドック入りで航海実習できないんすよね・・・・」

 

「新造した方が早いて聞いたよ・・・・」 

 

晴風の状態に皆は不安を覚えた。修理している人の話では激しい損傷の上、竜骨にもひびがあったという噂もあった。

最悪直るまで何年かかるかわからない。いっそ新造した方が早いとの噂まであったのだ

 

「あっ‥‥機関長と黒木さんは研修‥主計科の三人も和菓子屋さんで修業‥わざわざテスト休み中にですよ」

 

「言われてみればちょっと変かも‥‥」

 

「二学期から海洋実習、私達は乗る船が無いんです‥それを見越して動いているんだとしたら‥‥」

 

幸子には言い知れぬ不安がよぎる。そこへ、楓からメールが入り、彼女は今、晴風のあるドックに居るらしい。

封筒を渡す為、幸子達はドックへと向かった。

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

ドックでは晴風がその傷ついた船体を修理しており、楓はそれをジッと見ていた。

 

「お嬢様だと思っていたけど、此処まで凄いとはね‥‥」

 

晴風の修理を行っていたのは楓の実家である万里小路重工だった。

 

「お嬢様、そろそろお戻りになっていただかないと‥‥」

 

楓の隣居る執事が彼女に声をかける。

 

「直に戻りますから、もう少し待って下さい」

 

「分かりました。では、御当主様にもそうお伝えいたします」

 

そう言って、執事はその場から立ち去った。

 

「分かっております‥‥そこにいらっしゃるのは‥‥」

 

楓は物陰から様子を窺っていた幸子達の気配に気づいており、彼女達に声をかける。

自分達の存在が既にバレているのでは仕方がなく、幸子達は物陰から出てくる。

 

「えっと‥‥お渡しするモノが‥‥」

 

幸子は楓の分の封筒を手渡す。

 

「ご丁寧にありがとうございます」

 

「あの‥‥万里小路さん。さっき話していた『戻る』って‥‥」

 

「実は、お父様から何度も言われておりまして‥‥」

 

「っ!?」

 

楓の言葉に絶句する幸子。

 

「ね、ねぇ万里小路さん」

 

「なんでしょう?」

 

幸子に代わって慧が楓に声をかける。

 

「万里小路さん、マー君が何処にいるか知らない?」

 

「森さんですか?」

 

「うん。何か実習の後、連絡が取れないし、行方がよく分からないみたいなの」

 

「申し訳ございません。実は私も森さんを探しているのですが‥‥」

 

「万里小路さんも分からない‥と」

 

「はい、お役に立てずに申し訳ございません」

 

楓の情報網にも守の行方はようとしてわからなかった。すると・・・・

 

「おや?君たち。こんなところで何をしているのかね?」

 

そこへ現れたのは、第一軍装を着て煙草をくわえた山口章香がいた

 

「あっ!山口提督!!」

 

「ん?君は確か晴風の生徒たちだったかな?」

 

「は、はい。書記の納紗幸子といいます。あ・・・あの提督はなぜここに?」

 

「なぜ・・・か・・・・まあ、ブルマーの講習も終わって少し気分転換ながら煙草をふかしてぶらぶら歩いていたっといったところかな?」

 

「は・・・はぁ・・・」

 

「まあ、ほかにも信濃の様子を見に来たといったところだな」

 

そういうと晴風のドックより少し離れた大型ドックで修理をしている信濃を見る

 

「そういえば提督の信濃も修理中でしたね…これから信濃はどうなるんですか?」

 

「信濃はあくまで日本国の国防海軍の所有物だ。この世界の日本の海上安全整備局に委ねる気も譲る気も無い…だが、この世界に住まわせてもらう家賃代わりに空母や航空技術の技術を教えはするがな。森少尉も同じだ…彼も自身の乗って来た二式水戦を譲る気はないと、この前海上安全整備局のお偉いさんと少しもめてたよ」

 

「あ、そのことなんですけど、提督はマー君がどこにいるか知っていますか?」

 

「少尉かね?さっきまでブルーマーメイドの講習場で航空機についての議論を真霜君としていたが・・・・あ、そうだ。たしか事情聴取を受けていたナチス空軍のメルダース少尉のところに行くと言っていたな‥‥おそらくブルーマーメイド日本支部の仮本部にいるのだろう」

 

ちなみに本部ビルは、以前のゾル大佐の爆破工作でいまだ工事中で使えない状態であるため本部は一時的に別のところに移動している

 

「そうですか!ありがとうございます!」

 

幸子はお礼を言うと、鶫のスマホに姫路からメールが入り、幸子達は姫路がいる場所へと向かうことになったのだった

 

新たに登場してほしい軍艦

  • 航空母艦瑞鶴
  • 航空母艦飛龍
  • 戦艦ビスマルク
  • 戦艦フッド
  • 戦艦キングジョージ5世
  • 駆逐艦リンチェ
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