中央公園
その頃、横須賀の中欧公園では、マチコ、美海、媛萌、百々の4人は、写真撮影をしていた。
「マッチ・・・・!!うっ・・・・」
「ああ、もうちょっと下から照らして!」
「こっちッスか?」
媛萌、百々が鏡を持って、左右から照らし美海がマッチを写す。
そんな時
「ん!・・・誰か来た?」
マチコは、誰かの気配を感じ、眼鏡を戻すと
其処へダウジングで晴風の生徒を探している幸子達がやって来た。
「居た!?」
「「「居た!?」」」
幸子と慧は、雅か鶫のダウジングで晴風の生徒の居場所が分かるとは思ってはおらず、見つかった事に思わず声を上げる。
だが、慧の場合は以前、晴風でも鶫のダウジングは見たのにその事をすっかり忘れているのか、あの時は偶々だと思っていたのだろう。
「署名活動?」
「そうです!晴風クラス存続の為にお願いします!」
幸子は、4人にクラス再編を阻止する為、署名活動を行っている事を説明する。すると
「ふっふっふ、成らば、私のコレクションが火を吹くッスよ・・・」
百々が『我に策あり』と言った様子で協力すると言う。
その策と言うのが、マチコにコスプレ衣装を着せて駅前に立たせ、注目を浴びせるモノだった
そしてマチコはナポレオンのような衣装を着て、
「キャ~~革命だ・・・・!!!これぞ王子!これぞマッチ!!!」
美海が黄色い声を上げてマチコの写真を撮りまくってはいるが、周りにいる人は見向きもせずに素通りしていた
「駄目ですね。」
幸子は、一言でこの策は失敗だと言い切る。
「良い案だと思ったッスけどね・・・」
「釣れるの美海だけでしょう!!」
媛萌も幸子同様この策は失敗だと言い放つ始末だ。
「私、次行きますね・・・」
幸子も此処で無駄に時間を潰す訳にはいかないのであっさりと他の生徒達を探しに行った。そして・・・・
「何してるんでしょう?」
「コスプレ大会ですかね大尉殿?これ、放っておいてもいいんじゃないか?」
「まだわからないわよ。ひとまずばれないように追跡するわよ」
ナチスの諜報員フォラー大尉ら、諜報員たちは幸子を追跡していた。そして幸子がその場を離れるのを見て追跡しようとするが
「ねえ、ねえ、そこの外国人のお姉ちゃんたち」
「俺らと一緒に遊ばない?」
「観光なら俺らが案内するけど~?」
誰からもわかるようなナンパだった。
『どうします大尉?始末しますか?』※ドイツ語
『ここは人が多い、ここでは撃つな。適当にあしらうわよ』
『了解』
こうして彼女らはナンパ男相手に余計な時間を食う羽目になるのだった
ヴェルニー公園
水測員の楓は、ヴェルニー公園から浮きドック船が見える所に居た。
「万里小路さん!」
其処へ幸子達がやって来て
「あ!・・納沙さん!・・・それに皆様もお揃いで、如何されたのですか?」
「昨日、つい聞いてしまったのですが・・・万里小路さん、実家に連れ戻されてしまうんですか?」
幸子は、楓に昨日聞いた事を問う。
「一旦戻りますが、直ぐ帰ってきますわ・・・オーパンバルの準備がありまして」
「そうだったんですね・・・てっことは、万里小路さんもうデビタントなんですか?」
「いいえ、18に成るまでに、まだ時間がありますもの」
「ですよね!」
如何やら社交界に出る為に一度実家に戻ると言う事だった様だ。
楓は18歳になれば社交界にデビューするが、その予行練習として一度舞踏会に出席しなければならなかった様だ。
この世界では第二次世界大戦もGHQの占領政策も行われていない為、まだ華族制度が生きていた。
もっとも明治時代からの華族特権は見直され形だけの階級となっていた。
それでも彼らには華族としての誇りはあった。
「二人が宇宙語を話している」
幸子は楓の会話について行けたが、慧はついていけず、困惑した表情をすると
「オーパンバルは、大舞踏会、華族女性が社交界にデビューする場所!」
だが、鶫は、理解できていた。
「え!つぐちゃんも知ってるの?」
慧は、鶫が2人の会話が理解できる事に驚く。
「世界中の電波が教えってくれた。」
如何やら鶫は、スマホで調べた様だ。
「で、今署名活動をしているんですけど、協力して貰えますか?」
幸子は、楓にクラス再編を阻止する為、署名活動に協力を申し出る。
「まぁ・・!面白そうですわね!」
楓は、快く引き受ける。
「万里小路重工の協力なら、あっという間に数万人あつまるんじゃない?」
楓の協力に慧は、楓の実家が加われば100人力と思ったが
「あら、お父様の力を借りるのでは、本当の協力になりませんわ」
楓は親の力を借りては本当の協力にならないと言って、個人として協力する。
「え・・・其処は借りおうよ・・・・」
だが、慧は、其処は借りおうよと駄々をこねるが・・・・・
「素晴しいです!」
『ん?』
幸子は楓の手を取り
「自らの力にって、逆境を切り開く・・それこそが晴風魂ですね!」
幸子は、楓の個人としての協力に尊敬する。
「そんな魂あったけ?」
「同然」
2人は、幸子の言葉に呆れながら、署名活動を続けるのだった
「ふわぁ~~~~やっと終わった・・・」
某所、目にクマを付けた守は大あくびをしながらそうつぶやく。やっと書類をまとめ終え,真霜にその書類を渡し終えたところであった
「ご苦労だな少尉」
「え?・・・・・あ!閣下!?」
目の前に山口少将が立っているのを見た守は慌てて敬礼をするが、
「敬礼はいい・・・・あと閣下もいらん。ここではそういう堅苦しいのは無しにしよう」
手で制し、そう言う山口に守は敬礼の手を下ろす
「ところで少尉。仕事は終えたのかね?」
「はい。先ほど真霜姉・・・宗谷一等監察官に提出してきました」
「なるほど・・・・それでうまくいきそうかな?」
「絶対とは言い切れません。何せ、ゼロから始めるので。閣下・・・・提督の空母の技術や航空にはどうでしょうか?」
「ああ・・・・こっちもこっちでブルーマーメイドや海上安全整備局の技術部の連中に質問攻めされたよ」
山口はくくくっと笑いながら、煙草を吸う
「特に航空機では、ヘリウムも無しにどうやって飛ぶんだとかな。私が説明したときそれで揚力で飛ぶといった時、『揚力はわかる!だが、これだけの物体を浮上させる揚力をどう人工的に起こすというんだ!?』と聞かれてな、推進力による対気速度と揚力の関係を話したら、連中、ぽか~んとしていた。あれは見ものだったな」
「この世界では盲点ですからね」
「ああ・・・連中も『どうしてそんな簡単なことに気づかなかったんだ・・・』と多くの関係者が膝から崩れ落ちたよ。付け加えにこれが100年前に確立された技術と言った時にはなおさら、落ち込んでいたよ」
「それって大丈夫なんですか?」
守は技術者たちが、完全に落ち込んだあのではないかと心配したが
「いいや。それよりも技術者魂に火がついて「100年の遅れを取り戻せ!!」のスローガンとともに士気高らかとなったよ。まあ幸いなことにこの世界は「航空機」以外の分野では向こうの世界とほぼ同レベルか、一部は優越している技術もある。こっちの飛行機の理論や技術を踏み台に、航空機の開発や運用を進めていくことになるな」
「そうですか。それはよかったです。それで信濃はどうするんですか?」
「一応は私が管理している。連中に譲る気はないがまあ、家賃代わりに横須賀女子海洋学校に貸すことになっている」
「そうですか・・・・」
「ところでメルダース君はどうしたのかね?」
「ああ、彼女なら、またブルマーの人から事情聴取ですよ。今後どうするかで、例のナチのUボートの艦長も一緒でしたよ」
「ああ・・・たしかクラーケン中佐か。彼女は数回話したことがあるが、艦長としては立派な人だな。ブルマーにも『部下の命が保証されるのであれば、自分はどうなっても構わない』と言っていたしな。まあ、おそらくブルーマーメイド監視下で働くことになるかもな。最悪なことにはならんだろう・・・・ところで少尉。君は晴風のことは聞いたかね?」
「ええ。解散の動きがあるというやつですか?」
「真霜君や真雪さんからは何か聞いているかね?」
「いえ、ですが多分問題はないと思いますよ?」
「・・・・・根拠は?」
山口の言葉に、守は
「メリットがない。晴風は修理中ですので修理が終わればいつもと同じメンバーで動くでしょう。戦時中ならまだしも、今から一から人を変えるのは面倒なうえ苦労ですので、人事換えをする必要はないと思います。それに晴風メンバーは岬さんやましろ姉らがいて、いいほうに動きますので」
「なるほど・・・・」
守の言葉に山口は納得した表情をするのであった
新たに登場してほしい軍艦
-
航空母艦瑞鶴
-
航空母艦飛龍
-
戦艦ビスマルク
-
戦艦フッド
-
戦艦キングジョージ5世
-
駆逐艦リンチェ