ハイスクールフリート~鋼鉄の鳥~   作:疾風海軍陸戦隊

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晴風vsUボート、雷撃でピンチ!

Uボートでは

 

「明かりを消したな・・・・・・相手もついに本気を出したってことか」

 

「艦長。どうします?追撃しますか?」

 

「無論だ。そして魚雷装填準備を急げ。まず最初に一発撃って相手を誘導!そして次はどちらに舵をきっても当たる放射状に撃て!」

 

「了解!!」

 

そう言い艦内があわただしくなる中、艦長は潜望鏡で晴風を見て

 

「さて・・・・どうやって私を楽しませてくれる?」

 

そうニっと笑い見るのでああった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、晴風艦橋では守の「魚釣り」と聞いて何かを悟った明乃はすぐに行動を開始した

 

『掃海具用~意!』

 

明乃の指示で後部甲板に美甘、杵崎姉妹と美海掃海具の用意をする。

 

「ほっちゃん、あっちゃん手伝って・・・」

 

『分かった!』

 

更にほまれとあかねが作業に入る。そして掃海具を動かすハンドルを回し始める

 

「重い~!」

 

「腕痛い~!」

 

「頑張って・・・」

 

苦しい言葉を言いながら、掃海具の準備作業を続行する。そして見張り台にいるマチコは

  

「雷跡1つ、左150度、20、此方に向かう!」

 

掃海具の準備作業が続く中、またしても、魚雷1本が晴風に向かってきた。その報告を聞いた明乃は

 

「リンちゃん、面舵一杯!」

 

「面舵いっぱーい!面舵20度・・・」

 

明乃の指示で鈴は、右に舵を切る。そして後部甲板では晴風が右に舵を切る中、後部甲板では、美海が防雷具落下機に登り、防雷具を外そうとするが船が大きく揺れそして思わず足を滑らせ落ちそうになる。

 

「後魚雷がどのくらいあるかわからないけど、このまま右に180度回等、発射方向に正対して!」

 

魚雷の回避に成功する中、今度は、潜水艦に向けて転進指示を出す。

 

「りょ、了解!」

 

鈴は、転進する為、更に舵を右に切る。

 

「艦長!一体、掃海具で何を?」

 

 

転進する中、ましろは、掃海具で一体何をする気なのか明乃に聞くと隣にいる守は

 

「姉さん。だから魚釣りだよ。魚釣り」

 

釣りのリールを巻くようなしぐさをしてそう言う守

 

「だから魚釣りってなんだ守!」

 

「いや、だから掃海具にはワイヤーがついているでしょ?そのワイヤーを相手の潜水艦のスクリューに絡め付ければ・・・・・」

 

「そっか!身動きが取れなくなれますね!」

 

「さすがだのう、主は!」

 

幸子とミーナが納得するとましろは

 

「だが、守。そんな潜水艦との戦いなんて聞いたことないぞ!」

 

と、言うと守は

 

「姉さん。戦いは生き物。作戦や戦法は常に臨機応変だよ。常にマニュアルで通用するほど世の中上手くはいかないものだよ」

 

「そ…そうなのか?」

 

守の言葉に呆気になるましろ。そして明乃は艦内無線の受話器を取り

 

「掃海具どお?」

 

『うゎ・・・・!?』

 

「ん!?」

 

突然、受話器から悲鳴が聞こえ

 

「ミミちゃん、大丈夫?」

 

明乃がそう言う中、後部甲板では急な舵きりで思わず手を放してしまい落下しそうになった美海が何とか、防雷具落下機に捕まり、落下を回避したが、今度は、転進した為、艦がぐるりと回等し、その影響で防雷具落下機自体がグルグル回り始めた。グルグル回る防雷具落下機にしがみ付きながら悲鳴を上げる美海。

 

「何だか止めないと?」

 

「でも、船が揺れてって・・・」

 

「掃海具、外して!!」

 

2人は、美海を助けようと防雷具落下機を止め様とするが、艦が揺れている為、できそうになかった。すると美甘が掃海具を外すように指示をする。二人は掃海具を外す装置を押すと防雷具は遠くへ飛び海へと落ちる。

 

「「ふぅ・・・・・」」

 

「あ、危なかった・・・」

 

「掃海具良し!!」

 

無事に掃海具を落した美海はそう報告する

 

「あれで何とかなるのか?」

 

「多分・・・」

 

ましろは、防雷具で敵のスクリューを狙うのに不安を言い、明乃は、多分と言う。

 

「機関、一瞬だけ全速出せる?」

 

更に明乃は、機関室の麻侖に一瞬だけでも良いから、最大速力が出せるか問う。そして機関室では

 

「って、言ってるんですけど・・・」

 

機関の修理に応援に来ていた媛萌が明乃の問いにできるかどうか麻侖に問う。

 

「・・・・しかったねぇ、10秒だけ・・・それ以上は、責任もってねな!」

 

修理をしながらそう言う麻侖。そしてそれを聞いた媛萌は明乃にそのことを報告すると

 

「お願い!」

 

『は~い』

 

と、明乃は申し訳なさそうに言うと媛萌はそう返事をするのだった。そして、転進する晴風を狙うUボートは今、晴風の腹の下へと潜っていた。すると晴風が落としたワイヤーで係留されている防雷具がUボートの艦橋に衝突する。

 

「え?・・・・今、当たった?」

 

「さぁ?」

 

衝撃音が聞こえたのか明乃がそう言うがましろには聞こえなかったのか彼女は首をかしげる

 

「う~ん、もう少し、速度を落としてみる?」

 

「いや、此処は誘い込め!・・・さっきの手応えは、間違いない!」

 

ミーナの言葉に芽衣はそう言う中、守は

 

「最初の魚雷がこう・・・・そして二発目も・・・・・・」

 

「守。なにをしているんだ?」

 

先ほどから守は海図を見て幸子から聞いた魚雷攻撃場の場所を見ていた。そしてそれを見たましろは不思議がってそう訊くと守は

 

「岬少佐・・・・いや艦長。相手のUボートの艦長は左利きだ」

 

「え?」

 

「さっき書記さんから聞いた話と海図を見たが、どれも潜水艦の攻撃は左からきている。そしてさっきの衝撃音は間違いなく相手は真下にいる。そして取り舵を取って攻撃するつもりだ」

 

「ほんと?」

 

「勘としか言いようがないが二回も同じ場で攻撃しているから間違いない」

 

守がそう言うと明乃は頷き

 

「わかった。リンちゃん、あか15」

 

明乃は頷き、鈴に強速へと速度を落とすよう指示。

 

「あか15・・・」

 

鈴は、第一戦速から強速に落とす。

 

「そのまま徐々に強速まで落として・・・」

 

「ヨーソロー!」

 

明乃の指示に鈴は、ゆっくり強速まで落とす。

 

「タマちゃん、砲戦準備!」

 

そして、今度は、志摩に主砲の射撃準備命令を出す。

 

「うぃ!」

 

志摩が返事するのと同時に晴風の左方面へと回ったUボートは

 

「艦長!敵をロック!」

 

「よしっ!決めるっぞ。Schießen(撃てぇ)!!!」

 

ナチス将校の命令により。Uボートの魚雷発射管が開き晴風へと魚雷が放射状に放たれる。そしてその発射音を水測室にいる楓が捕らえた

 

「魚雷音聴知!雷数4・・・・左舷から来ます!」

 

「やっぱり左から来た!」

 

「うん!おも~か~じ!」

 

守の予想が的中し、魚雷は晴風の左から放たれた。明乃は、直ぐ回避行動に出る。

 

「探照灯・・・照射始め!」

 

続いて、ミーナの指示のもと、探照灯が照射され、海面を好走する魚雷が映し出された。

 

「見つけました!!」

 

「面舵いっぱーい!戦闘右砲戦!!」

 

魚雷発見の報告を聞いて、明乃は、そのまま舵を右に切ったまま艦体をぐるりと回等しながら、砲戦に入る。そして晴風の主砲である12・7センチ砲が魚雷の方へと砲を向ける

 

「てえぇーーー!!」

 

志摩の言葉により主砲が発射される放たれた砲弾は、魚雷の至近で爆発し、衝撃で魚雷の磁気信管が誤作動を起こし、魚雷全部が自爆した。

 

その瞬間見張り員であるマチコが何かを見つけ、双眼鏡で見る。すると水面から晴風を覗いてみていたUボートの潜望鏡を発見した

 

「潜望鏡視認、左10度25!」

 

「やっと撃て~る・・・爆雷投下!!」

 

マチコの言葉に芽衣は爆雷が撃てることに歓喜し、生き生きとした表情で爆雷投下を命じる

 

「投下!」

 

芽衣の指示により美海はそう指示し、ほまれとあかねが重いレバーを必死に操作し、爆雷を投下する。そして一個の爆雷が海へと落ちるのだった

 

「おも~か~じ!」

 

「ヨーソロー!」

 

爆雷投下後、直ぐに退避行動に出る。

 

「艦長!爆雷です!!」

 

「慌てるな。急速潜航!!」

 

爆雷を投下されたことに気づいたUボートはも爆雷の安全深度100mまで急速潜航しようとしたが、運悪く、晴風が係留している防雷具の係留ワイヤーがスクリューに絡みついてしまう、

 

「ん?どうした!」

 

「艦長!スクリューになにかが絡まって潜航できません!」

 

「なんですってっ!?」

 

Uボートの艦長は、スクリューにワイヤーが絡まり潜航出来なくなり焦り始めた、そしてそれに追い打ちをかける様に投下された爆雷が頭上で爆発した。

 

「「「「うわぁっ!?」」」」

 

爆発のショックでUボートの艦内は激しく揺れ、一時停電が起きる。そして水面では爆雷の爆発によって大きな水柱が上がるのであった

 

「左舷。気泡確認!」

 

「浮上します!」

 

マチコと楓の言葉と同時に晴風の左舷に戦闘不能となり、沈没を避ける為、急速浮上を開始したUボートが姿を現した

 

「あれはUボートXXI型!?」

 

「なんじゃと!?Uボートは太平洋にはいないはずじゃぞ!?」

 

守が浮上した潜水艦の艦名を言った瞬間ミーナが驚く。その時、守はUボートの艦橋に鍵十字の印があるのを見つける

 

「あれは・・・・ハーケンクロイツ。ナチスドイツだと!?」

 

守はこの世界にいるはずのないナチスの軍艦を見て驚く。そして守が驚く中、明乃たちは

 

「今です!・・艦長、逃げましょう!!」

 

「最短コースは既に選定澄みです!!」

 

「ワイヤー切り離して・・・・両舷前進強速!!」

 

潜水艦の浮上を確認した途端、明乃は、直ちに現海域からの離脱を指示する。

 

「取り舵一杯!20度、ヨーソロー!」

 

そして明乃は、急いで当海域からの離脱を指示。

 

「さっさと逃げようよ・・・!!」

 

鈴は号泣しながら、舵を切りる。そして晴風は浮上したUボートをを放置して、現海域を離脱したのだった。

 

 

 

 

 

そしてUボートでは艦橋に上がった女艦長が双眼鏡を覗き、海域を離脱する晴風を見ていた

 

「・・・・・・・」

 

「艦長。水密壁に亀裂・・・・通信装置も故障。修理に時間がかかります。修理ができ次第あの駆逐艦を・・・・・」

 

「いや。帰投する」

 

「え?」

 

「ポートモレスビーに戻るぞ。これ以上の追尾は不要だ」

 

「しかし・・・・・」

 

艦長の言葉に船員がそう言うと女艦長は軍帽を被り

 

「いい猟犬は、深追いしないものだ」

 

と、そう言い晴風が向かった先へ、じっと見つめるのであった・・・・・・・

 

 

 

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