ハイスクールフリート~鋼鉄の鳥~   作:疾風海軍陸戦隊

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オーシャンモールショッピング!

急遽トイレットペーパがなくなり買い出しに行くことになった晴風一同。そして近場であるオーシャンモール四国沖店へ買い出しに行く事が決まり、

行くメンバーは晴風艦長である明乃、スキッパーの運転手兼物資の選別員としてみかんと和住、医薬品の専門である美波。そしてトイレットペーパー代を立て替えてくれるため、お金を下ろすため一緒に同行する。異世界人であり、ましろの弟、守が行くことになった

 

「それじゃあ、私とマー君、ミカンちゃん、ヒメちゃん、みなみさんとで、買い出しに行ってくるから、晴風をお願いね、シロちゃん!!」

 

明乃は、自分が艦を離れている間、ましろに指揮を委ねる。

 

「艦長!?・・・・副長もしくは、宗谷さんと呼んでください!!」

 

相変わらずあだ名で言われるのが嫌いなましろ。

 

「副長、そればっかりですね!!」

 

後ろから幸子がツッコム。そして軽くため息をつくとましろは

 

「それで・・・・本当に行くつもりか守?」

 

「ああ。それにトイレットペーパーがないと姉さんも困るだろ?」

 

「本当にごめんな」

 

「大丈夫だよ。ちょっとした恩返しさ。じゃあ、姉さん俺行ってくるよ」

 

そう言い行こうとすると・・・・

 

「待て守」

 

「ン?どうしたの姉さん?」

 

急にましろに呼び止められて振り向くと

 

「守・・・・・ちゃんと帰ってきてくれるよな?」

 

心配そうな表情でましろは守に訊く。おそらくまた自分の前からいなくなってしまうんじゃないかと不安に思っていたのだ。すると守はましろの手を取り

 

「大丈夫だよ姉さん。俺は帰ってくるから。だから心配しないで」

 

「本当だな?ちゃんと帰ってくるんだな?」

 

「ああ、約束する」

 

そう言う守にましろは安心した表情をする。それを見た幸子たちは

 

「副長のあんな姿初めて見ましたね~?」

 

「うん。でもシロちゃん。それだけマー君のことを大切に思っている証拠だよ」

 

幸子が言う中、明乃は二人の話す姿を見てほほえましく見てそう言った。

 

 

5人は、それぞれ2艇のスキッパーに乗艇する。それぞれのスキッパーに登場しているのは、まずスキッパー1号艇では操縦手に明乃、その後ろに守に美甘

第二号艇では操縦手が媛萌、乗員が美波さんとなっている。

そして買い物に行く5人はスキッパーの乗り、そしてタビットを使いスキッパーを海面に下ろし、二艇のスキッパーは目的地であるオーシャンモール四国沖店へと向かうのであった。

 

「一度、駅に寄って、バスでオーシャンモールに行くから・・・」

 

何所にブルーマーメイド、ホワイトドルフィンの目が有るか分からないので、直接では無く、駅からショッピングモールへと向かう事にした。

 

「お忍びで行く訳だな!」

 

「ちょっと、カッコイイね!」

 

「艦の話とか専門用語を出しちゃ駄目だからね!・・・それと無駄な買い物も駄目。」

 

媛萌がみんなに注意すると

 

「卵と生クリームとイチゴを買いたいんだけど・・・」

 

「駄目に決まっているでしょ!」

 

「ヒメちゃん、レバーとかチーズとか食べてる?」

 

「どっちも嫌いだし」

 

「やっぱり~ビタミンB12が足りないとイライラするらしいよ・・・」

 

「してないから!」

 

2人は、無駄な論争を始める。すると守は

 

「まあ、和住さんのビタミン不足は置いといて、確かに和住さんの言う通り、変装とかした方がいいかな?ブルーマーメイドやホワイトドルフィンの人たちのことだ晴風乗員の顔を知っている可能性がある」

 

守はもう一人の姉である宗谷真霜らブルーマーメイドが晴風乗員に危害を与えるとは思ってはいない。ただその上の海上安全整備局はそうは考えていない。もしかしたら事故と見せかけ射殺なんて最悪な状況だってある。そしてその組織がブルーマーメイドの隊員に変装してうろついている可能性があるため、守は変装した方がいいと言う

 

「でもマー君。私たち変装道具持ってないよ?」

 

「マスクや髪形を変えて帽子をかぶれば少しはごまかせる。まあ、サングラスはさすがにやりすぎだからしなくていいかな?」

 

「じゃあ、着いたら、変装しようっか?」

 

守の提案に明乃は賛同し皆もうなずく、そして二艇のスキッパーは目的地へと急ぐのであった。

そして5人は目的地に着き、

 

無料送迎の水上バスにてショッピングモールに着いた。そして4人は女子更衣室で髪型を変えた後、マスクをして出てくる

 

「やっと着いた」

 

「お茶する時間あるかな」

 

「ないから」

 

「媛萌ちゃん、サングラスはダメってマー君に言われたよね?それに目立つよ?」

 

髪形を変えたのにもかかわらず媛萌はサングラスをし、余計に怪しく見える。それを美甘に言われ。彼女はしぶしぶサングラスをとる

 

「あれ?そう言えばマー君は?」

 

「守なら先ほどお金を下ろすと言って、ATMの方に行ったぞ?」

 

明乃が守がいないことに気づくと美波がお金を下ろしに行ったという。そして

 

「お待たせ。トイレットペパー代のお金下ろしてきた」

 

守が戻ってくる。

 

「本当にごめんねマー君!助かるよ」

 

「別にいいよ。困ったときは助け合わないと」

 

そう笑って言う守。

 

「じゃあ少佐・・・・・じゃなかった。艦長。早速買い物に行きましょうか?」

 

「あ、うん!じゃあ中、入ろうか?」

 

そう言うと、5人は、ショッピングモールへと歩み出すのだった。

 

 

 

 

場所は戻って晴風では乗員全員が暇を持て余していた。

杵崎姉妹は甲板で洗濯物を干し、普段は機関室で籠っている機関委員のメンバーも水着になり甲板で日光浴をしている。

 

「麻侖ちゃんは?」

 

「機関室の方が落ち着くんだって」

 

「ええーたまには太陽を浴びないと」

 

「流石機関長殿」

 

折角の休みなのに麻侖は甲板には出ず、機関制御室で寝ていた。

艦首ではマチコ、青木、美海が写真を撮っており、マチコに抱き付いてピースサインをする青木に美海が嫉妬していた。

左舷側の甲板では、松永と姫路が漂流物をフックに引っ掛けて何か目ぼしい物は無いか確認していた。

 

「あんまり使える物流れてこないね」 

 

「トイレットペーパーとか流れてこないかな」

 

使えそうな漂流物が流れてこない事に愚痴る二人。そして艦橋では・・・・・

 

「平和っていいね」

 

「いい・・・・・」

 

トラブルらしいトラブルもなく、平穏な時間が流れている艦橋で鈴が呟き志摩も賛同する

 

「今日の晩御飯何がいいかな?」

 

「カレーが‥‥いい」

 

「今日は金曜じゃないよ」

 

そんなまったりムードが流れている艦橋、そんなムードのせいか副館長であるましろもつい、うとうとしてしまう

 

「・・・・はぁ!?・・・・」

 

だが、目を覚まし両手でほっぺたを叩いて起きる。そんな時、羅針盤の上に置いてある明乃の艦長帽に目を向ける。ましろは、誰も見てないのを確認し、羅針盤の艦長帽を取る。

 

「ちょっとトイレ行ってくる・・・・」

 

艦長帽を取ったましろは、隠しながら艦橋を出る。艦橋を出って、マストあたりで、誰も見てないのを確認したら隠していた艦長帽を被った。

一度でもいいから憧れの艦長帽を被ったましろは、喜びながらはしゃぐ。

しかし、はしゃいでいると横のハッチから洋美が現れ、ましろは、慌てて、艦長帽を隠す

 

「・・・・宗谷さん、凄く似合ってた。」

 

「え?」

 

急に洋美に褒められ驚くましろ。すると博美はましろに近づき

 

「私ね・・・・・・本当は宗谷さんに艦長に成って欲しかったな・・・・」

 

「・・・・あっ・・・・えーで、何かな?」

 

ましろは洋美が何の用か尋ねると、

 

「ミーナさんが艦内案内してほしいんだって」

 

「ああ、わかった」

 

洋美の言葉にましろは頷くと、ミーナと合流し艦内を案内するのだった。

一方艦橋では

 

「あれ?そう言えば副長は?」

 

用事を終えて戻ってきた芽衣がましろがいないことに気づきそう言うと

 

「さっきトイレ行くって出て行ったけど・・・そう言えば遅いね?」

 

鈴も同意し首をかしげると幸子は

 

「(あれ多分、嘘ですけどね・・・・こっそり艦長の帽子持って行ったし・・・恐らくは…)」

 

幸子は、ましろが艦長帽を持ち出し、そして艦長をかぶる姿を想像しながら

 

「はっ!?まさか・・・っ!!」

 

ある事に気づく。そして

 

「『宗谷さん、その帽子凄く似合ってます!』『そ・・・そうかな』『やっぱり艦長は、宗谷さんが務めるべきです!』『そうだ・・・やはり私が艦長を務めるべきなんだ!!・・・やろう!・・艦長が居ない今こそ反旗を翻す時・・・下克上だー!!』『素敵っ、宗谷さんっ!一生ついて行きます!!』『落ち着いて下さい副長!!・・反乱は・・・反乱はいけませんっ!!』」

 

一人芝居を始めた。だが、前半の最初のとこだけは少しだけ合っているのが彼女のすごいところ

 

「ま~た、始まったよ!」

 

「大変な事になってるね・・・」

 

またも一人芝居を始める幸子に2人は、呆れる。すると

 

「あ、そう言えばマー君のことなんですけど~?」

 

「切り替わり早っ!・・何か怖いよ・・・」

 

幸子の切り替えの速さに芽衣は、恐怖を感じた。

 

「あ、あの…マー君がどうしたのココちゃん?」

 

鈴が訊くと幸子は

 

「いや、マー君って何者なんだろうって思って・・・・」

 

「何者って・・・・・弟でしょ?副長の」

 

「でも、苗字も違いますし顔も似てないじゃないですか?」

 

「あ~そう言えば確かに・・・・」

 

幸子の言葉に芽衣はそうだな~という表情をすると鈴が

 

「マー君に聞いたけど。実の姉弟じゃなくて義姉弟らしいよ?小さいころマー君って副長の家にお世話になったことがあるみたいで・・・・」

 

「え!?そうなの!?」

 

「うん。マー君に聞いた話だけどね?でも確かにココちゃんの言うようにマー君ってあの飛ぶ飛行体もそうだけど謎が多いよね?」

 

「あ~確かに、自己紹介のときも『日本海軍』だとか言ってたよね~日本に海軍があったのはずいぶん昔のことなのに」

 

「・・・・・はっ!まさかっ!!」

 

幸子がまた何かを妄想する

 

「また始まるの?」

 

と芽衣はうんざりした表情をすると幸子は

 

「『姉さん!僕は…僕はね!人間じゃないんだ!はるか遠い星から来た宇宙人なんだ!』『え!?』『びっくりしただろ?』『ううん。人間であろうと宇宙人だろうと守は守じゃないか!』『ありがとう姉さん・・・・でも僕は元の星に帰らなければならないんだ。西の空に明けの明星が輝くころ一つの光が宇宙へ飛んでいく・・・・それが僕なんだ。さよなら姉さん!』『待て!行くな守!!』『アマギ隊員がピンチなんだ!デュワ!!』・・・・とな感じかと?」

 

「長いわ!!それにアマギ隊員って誰だよ!!」

 

芽衣が幸子の妄想に激しく突っ込み艦橋は慌ただしくなる。そんな中、鈴は軽くあくびをすると

 

「平和って・・・・・いいな」

 

そう呟くのであった

 




なぜ守が岬のことを少佐と呼びそうになったのは、海軍特に駆逐艦の艦長の階級が少佐なため、元の世界での軍隊生活の癖でそう呼びそうになったのである
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