ハイスクールフリート~鋼鉄の鳥~   作:疾風海軍陸戦隊

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襲撃者

「動くなっ!動くとこの娘の命ないわよ!彼女の命が欲しければその生物と報告書の書かれた茶封筒を渡しなさい」

 

突如、美波を人質にするブルーマーメイドの隊員と他2名。そして美波を人質にしているブルーマーメイド隊員は拳銃を美波に突きつけ、岸間にそう言う

 

「み、美波さん!!」

 

騒ぎを聞きつけ、ましろやミーナたちがやってくる。そこにはなぜかブルーマーメイドの隊員数名が美波を人質にしている姿だった。

 

「おっと、あなたたちも動かないで頂戴。じゃないと一人死体が出来るわよ?」

 

「あ、あなたたち、いったい何のつもりなの!?悪ふざけは止めなさい!!」

 

「残念だけど、これは悪ふざけではないわ岸間一等保安監督正殿・・・・私たちはいたって正気だ。なんならこの子を殺して証明してあげましょうか?」

 

そう言い、その隊員は拳銃のセーフティーロックを解除する。この状態に岸間とその場にいた他のブルーマーメイドの隊員は手が出せない状態だった

 

「ああ・・・・それと艦内にいる仲間を呼んでも無駄よ。全員。私たちが気絶させた。大きな船のわりに数が少なかったから楽だったわ」

 

凶悪じみた顔をする隊員。

 

「あなたたちの目的は何?」

 

岸間がそう訊くと

 

「あんたらが知る必要はない。私たちの欲しいものは今あんたの持っているそれとその抗原が書かれたファイルと資料だけ・・・・それさえ渡してもらえれば釈補しよう・・・・・」

 

「本当に・・・・渡せばその子を返すのね?」

 

「ああ・・・・約束しましょう‥・三つ数えたら人質交換よ」

 

岸間は頷くと

 

「一つ!…二つ!!・・・・、三つ!!!」

 

そう言うと岸間は手に持っていた小動物をケースと茶封筒を渡し、隊員も美波を開放する

 

「・・・・よし・・・・じゃあ、あんたらの役目もここまでよ。死んで頂戴」

 

そう言うと背後にいた部下二名がSTG44を岸間やましろたちに構える

 

「うわっ!?銃を持ってるよこの人たち!?」

 

「今更?」

 

銃を持っていることに今頃気づいた

 

「どういうこと!?約束したはずよ!」

 

「ええ…確かに解放すると言った。だが生かして解放するとは言っていない!!その生物のことを調べ関わった時点でこのまま生かしておく我々だと思うか!」

 

「じゃあ・・・・まさかあなたが最近、動き始めていた海賊・・・・」

 

「海賊ですって?あんな無法者と一緒にしないでもらわないで頂戴ね!・・・・殺せ!」

 

そう隊員言った時、銃声が鳴り響く。だがそれはSTGを持った二名ではなかった。

 

「ぐわっ!?」

 

「いっつっ!」

 

銃声が鳴ったのと同時に、STGを持った二名の隊員は指を押さえ倒れこむ

 

「な、何事?」

 

驚いた隊員だが、そこにはコルトガバメントを手に持った守がいた。今撃ったのは守だった。しかも撃った場所は指の部分をかすめ、相手がアサルトライフルを離すように狙ったのだ

 

「くっ!このクソガキがっ!!」

 

「守!!」

 

そう言うとその隊員は守につかみかか身彼の額にモーゼルc96を突き付け引き金を引いた。その光景を見たましろは顔を青くし叫んだが。彼女の銃が火を放つことはなく何発か空撃ちした

 

「なっ!?」

 

まさかの空撃ちに驚く隊員。すると守はニッと笑い

 

「あ~すまん、。さっき救助されたときに弾を抜いといたんだよ」

 

そう言い守は手を広げると、その手から、モーゼル拳銃の弾八発が床に落ちた

 

「あんた・・・・いつから気付いた私がブルーマーメイドじゃないって」

 

睨んでそう言う隊員に守は

 

「救助されたときに気づいたのさ。右の懐が少し下がり気味だったからな。拳銃を所持していることはすぐにわかった。真冬姉のいる海賊を相手に戦う強制執行課保安即応艦隊なら実弾の拳銃かテーザーガンを持っていてもおかしくはないが、ここに来たのは救助が目的の保安即応艦隊だ。持っているのは救助道具か護身用のスタンガン。実弾拳銃を持つのはあり得ないんだよ。だからあんたがすぐにブルマーメイドに成りすましている誰かだということがすぐに分かったのさ」

 

「くそっ!!」

 

守に全部見抜かれていたことに悔しがる隊員。そしてすぐに岸間や他のブルーマーメイドの隊員に捕縛された

 

「クッソっ!このままでは済まないぞ!!私はかの研究機関に所属する武装グループだ!きっと仲間があんたらを確実に始末する!!」

 

とほかに逮捕された二名が静かだったが例の隊員だけは喚いた。そして喚く中、守は

 

「へ~それが今回の事件の黒幕か・・・・・で、なんだって?なんていう研究機関だっけ?」

 

と、そう訊くが隊員はそれ以上喋るのはまずいと思ったのか口をつぐむ。だが、守は彼女の襟につけたエンブレムバッチを見た。

 

 

【挿絵表示】

 

 

それはブルーマーメイドのマークではなかった。

そのマークを見た守は

 

「ほぉ・・・・・アーネンエルベときたか」

 

「アーネンエルベ?」

 

守の言葉にましろやほかのみんなは首をかしげる。

 

「お前・・・なぜそれを・・・・」

 

驚いた隊員はそう訊くと守は

 

「俺もあんたと同種ってことだ・・・・まあ、ファシストやナチ派ではないがな」

 

「・・・・・・ちっ」

 

その後、その三人は拘束され、本土のブルーマーメイドノ本部に連れていかれることになった。その際守は、岸間にある資料を即席に作り渡し、そして美波も先ほどの小動物の入ったケースと報告書や抗原の書かれた書類を渡した

そして新橋の乗員と捕獲したテロリスト三人を乗せたブルーマーメイド艦は横須賀へと戻る。

横須賀に戻る前に晴風が不足していた水も分けて貰い、水不足は、解消された。

 

 

 

晴風、艦橋

 

「ただいま・・・」

 

ましろは、汚れた制服を着替え、新しい制服を着て、艦橋に戻ってくると

 

「っ!?・・・シロちゃん!!」

 

ましろの声を聞いた明乃は、直ぐに振り返りましろに抱きつく。

 

「良かった無事で!!・・・私、待ってる間ずっと苦しかった!!・・・シロちゃんをずっとこんな・・・御免ね!!・・・御免ね!!・・・」

 

明乃はましろの胸元で泣き始めた。

 

「宗谷さん!・・・えっ・・・」

 

洋美もましろの事が心配に思い、艦橋に見に来たが、明乃の泣いているところを見て、声を掛けるのを止める。

 

その時

 

「ニャ~」

 

「あっ?」

 

何所からか猫の声が聞こえ、すると、

 

「えっ!?」

 

「ニャ~ン」

 

ましろの制服の胸元から多聞丸が出て来た。

 

『ああ・・・・!?』

 

雅か動物嫌いのましろが猫を持ってる事に艦橋にいた6人は、驚く。

 

「もう1匹・・・乗せても良いだろうか艦長?・・・」

 

ましろは、明乃に多聞丸を晴風に乗艦させて良いか問うと

 

「もちろん!!」

 

明乃は、喜びながら乗艦を許可する。

 

「うあぁぁ・・・」

 

「可愛い・・・」

 

艦橋に居た7人は、多聞丸に触り始めた。その光景を洋美は、影で見てた

 

「あれ?そう言えばマー君は?」

 

「守は今、保健室で美波さんに足を見てもらっています」

 

「え?マー君怪我をしたの?」

 

「足をひねっただけみたいだけど・・・・・」

 

と、ましろはどこか浮かない顔をしていた

 

 

 

ブルーマーメイド艦と別れた晴風は、再び武蔵捜索に戻る。

 

「本職のブルマーは流石だったな・・・」

 

ミーナは、今回の救助でブルーマーメイドが自分達より優れていた事に感心していた。

 

「私も遭難した時、助けって貰ったから、ブルーマーメイドになろうと思ったんだ‥‥それに船に乗れば家族ができると思って‥‥」

 

 

9年前、呉の養護施設

 

 

「私のお母さんブルーマーメイドだったの!!」

 

「えっ!?」

 

「お母さん言ってた・・・海の仲間は家族みたいなんだって!・・・だから、私もミケちゃんもブルーマーメイドになったらたくさん家族ができると思うの・・・・だから、約束しようよ!!」

 

「うん!」

 

明乃は幼い時に施設で出会ったもえかと約束した事を話した。

 

「だからあんなに海の仲間は、家族だっと・・・」

 

「そのもえかという子が武蔵の艦長か…ワシもうちの艦長‥‥ティアとは中学から、ずっと一緒じゃった。ウイルスの抗体もできたことじゃしな。早く助けに行きたい」

 

ミーナはシュペーに残して来たテアの身を案じた。すると

 

「そう言えば美波さんを襲った人たちって何者だったんだろうね」

 

鈴はそう呟くとミーナは

 

「そう言えば、守。お主さっきの隊員のことを「アーネンエルベ」とか言うていたが、あれはどういう意味だ?」

 

「守・・・・やはり何か知っているのか?」

 

ミーナとましろの問いに守は

 

「話すと長くなるがあの三人は俺の世界の・・・・敵側だった組織の研究機関の人間だろう」

 

守は話した。ナチスやss親衛隊。アーネンエルベなどの行っていた行為に

守の世界については以前彼から聞いていたがやはりショックだった。特にナチスが誕生したドイツ出身であったミーナは猶更だった

 

「じゃあ、あの三人はマー君の世界から来たってこと?」

 

「ああ・・・・そしてアーネンエルベの連中はあの三人だけじゃないってこともな。だからアーネンエルベやナチについての資料を真霜姉に送るよう岸間さんに頼んだ。おそらく奴らあのネズミを使って何かする気だ」

 

「何って・・・・何をだ?」

 

「分からない…ただ今の現状を考えるにしても最悪な状況は避けられないかもしれないな・・・・・」

 

そう気難しそうな顔をする守にましろは心配そうな表情をするのだった。

だが、こうしている間にも更なる脅威が晴風に迫っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、とある所では・・・・・・

 

「馬鹿ものが!!!判断は任せたが、例の物を奪うタイミングを間違え失敗した挙句、三人もブルーマーメイドにとっ捕まるとは何たることだっ!!なぜ連中が手渡した後に、横須賀に向かう途中で奪わなかった!!」

 

怒り心頭のゾル大佐は鞭を地面に叩く

 

「も・・・・申し訳ございません」

 

三人の上司らしき大尉の階級章をした人物が大佐に謝る。この人物は例の現場にいたが、三人が捕まると同時に脱出していた。

そしてゾルは

 

「日本、アメリカ!!アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパ!!!ヴェアヴォルフ作戦で例の生物を送り出す手はずは整っている!だがお前のミスでブルーマーメイドに大きく知られれば、すべてが大きく狂う!!」

 

「申し訳ございません大佐・・・・・例の書類と生物は必ず奪え返します・・・・たとえこの命に変えましても!!」

 

大尉がそう言うとゾルは

 

「・・・・よぉし、お前のその言葉を信じてもう一度だけチャンスを与えてやろう…ただし、もう一度だけだ!!ただし・・・・私も一緒に行ってやろう。」

 

「大佐自身が?ですが・・・」

 

「ふふ・・・・そろそろ挨拶もしないといけないからな。おい。例の奴もってきたか?」

 

「はっ!」

 

ゾルは大尉の傍にいた諜報員に言うと諜報員は一枚の写真とusbメモリーを置いた。その写真は宗谷真霜の写真だった

 

「ブルーマーメイドの現最高責任者、宗谷真霜の写真とその声・・・・その2つがそろえば完璧だ・・・・敵の中に味方を潜入させる。それがアーネンエルベの武装部隊「SHOCKER(ショッカー)」のやり方であり、ことごとく邪魔者を破ってきた・・・・・」

 

そういいゾル大佐はusbメモリーを起動させるとスピーカーから真霜の声が流れる

ゾル大佐は少し微笑むと。まず手袋を脱ぎ、真霜の写真を見ながら化粧セットで髪を黒く染める。そして顔にクリームを塗り始める

 

「「っ!?」」

 

大佐が顔についたクリームを布で拭い顔が見えた瞬間、その場にいた二人は驚く。なぜなら大佐の顔は宗谷真霜の顔になっていたのだ

 

「フフッ・・・・化粧は得意な方なのよ・・・」

 

真霜の声でそう言う大佐。

 

「さて大尉・・・・・・行ましょうか横須賀に」

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