ハイスクールフリート~鋼鉄の鳥~   作:疾風海軍陸戦隊

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挿入曲「悪魔のショッカー」
挿入歌「親衛隊敵地へ進む」





Teufel Shocker

ビキニ環礁、ショッカー基地で完全武装した武装親衛隊が集まっており。その中心に、武装親衛隊『ショッカー』部隊の旗や無数のナチス党の旗を背にゾル大佐が立っていた

 

そしてゾル大佐は集まった兵に対し・・・・・

 

「諸君 私は戦争が好きだ・・・・諸君 私は戦争が好きだ・・・・諸君 私は戦争が大好きだ・・・・殲滅戦が好きだ!電撃戦が好きだ!打撃戦が好きだ!防衛戦が好きだ!包囲戦が好きだ!突破戦が好きだ!!退却戦が好きだ!掃討戦が好きだ!!撤退戦が好きだ!平原で!街道で!塹壕で!草原で!凍土で!!砂漠で!海上で!!空中で泥中で!!湿原で!!」

 

「この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ!

戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ!!

空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心が躍る!!

戦車兵の操るティーゲルの88mm(アハトアハト)が敵戦車を撃破するのが好きだ!!

悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵をMGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだ!

銃剣先をそろえた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ!

恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える・・・・・

敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない

泣き叫ぶ慮兵達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ!!!」

 

「哀れな抵抗者(レジスタンス)達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを80cm列車砲(ドーラ)の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂し興奮すら覚える!!」

 

まるで讃美歌のごとく透き通る声で兵士たちに言うゾル大佐。そして

 

「諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる諸君 私に付き従う連隊戦友諸君!君達は一体何を望んでいる?新たな地で更なる戦争を望むか?情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?」

 

大佐の言葉に武装親衛隊の兵士たちは右手を高く上げ

 

『『『戦争(クリーク)戦争(クリーク)戦争(クリーク)!』』』

 

「よろしい ならば戦争(クリーク)だ!!100年前から戦争をやめ!戦争を忘れた愚民たちに教育してやろう!!100年の平和の眠っている連中を叩き起こし髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開け教えてやろう!!この世界に鍵十字の恐ろしさと恐怖を味合わせてやれ!!この世界に我々の軍靴の音を響かせ第四帝国には向かう奴らの末路を見せてやれ!!!」

 

鞭を高らかに振り上げそう言うゾル大佐に兵士たちは

 

「「「ジークハイル!!ジークハイル!!ジークハイル!!」」

 

高らかに声を上げる兵士、そして、兵士たちは足踏みをし出し歌いだす

 

 

SS marschiert in Feindesland

und singt ein Teufelslied.

Ein Schütze steht am Wolgastrand

Und leise summt er mit.

Wir pfeifen auf unten und oben

und uns kann die ganze Welt

verfluchen oder auch loben,

grad wie es ihnen gefällt.

Wo wir sind da geht’s immer vorwärts

und der Teufel der lacht nur dazu.

Ha ha ha ha ha ha!

Wir kämpfen für Deutschland,

Wir kämpfen für Führer,

der Rote kommt nie mahr zur Ruh

 

※親衛隊は敵地を進み、 そして悪魔の唄を歌う。 オーデルの河畔に立つ歩哨もまた、 ともに小声で口遊むのだ。 我等は良いも悪いも気にかけない。 全世界は我等を 呪うか、あるいは称えるだろう。 どちらかなのかは君等次第だ。我等はどこでも常に前進する。 悪魔はそのことを笑うばかり。 ハハハハハハ! 我等はドイツのために戦う。 我等は総統のために戦う。 敵が安らぐことは決してないのだ。

 

Wir kämpfen schon in mancher Schlacht

in Nord Süd Ost und West

und stehen nun zum Kampf bereit

gegen die rote Pest.

SS wird nicht ruh'n, wir vernichten

bis niemand mehr stört Deutschlands Glück.

Und wenn sich die Reihen auch lichten,

für uns gibt es nie ein Zurück.

Wo wir sind da geht’s immer vorwärts

und der Teufel der lacht nur dazu.

Ha ha ha ha ha ha!

Wir kämpfen für Deutschland,

Wir kämpfen für Führer,

der Rote kommt nie mahr zur Ruh'.

 

※我等はすでに四方で 幾多の戦いを越えてきた。 そして赤い害毒を討つべく、 戦いの準備をしている。 ドイツの幸福を妨げる者を討ち滅ぼすまで、 親衛隊は休まず戦う。 たとえ部隊が消耗するとも 我等が退くことはないのだ。我等はどこでも常に前進する。 悪魔はそのことを笑うばかり。 ハハハハハハ! 我等はドイツのために戦う。 我等は総統のために戦う。 敵が安らぐことは決してないのだ。

 

『親衛隊は敵地を進む』高らかに歌いだす武装親衛隊。ブルーマーメイドを迎え撃つ準備は出来ており士気はかなり高なっていた

 

「さあ!諸君!!最高のショーの始まりだ!!連中に戦争の地獄をとことん味合わせてやろう!!!」

 

高らかに言い兵士たちが歓声を上げる。すると一人の兵士がやってきて

 

「大佐!武蔵がもうじき東京湾に接近するとのことです!!」

 

「そうか・・・・・もう一つのショーも始まるか」

 

兵士の言葉にゾルはふふと笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し遡り、4月6日の二十時・・・・事件が起こる直前・・・

日本近海

その頃、武蔵は晴風と同じ様に集合地点の西之島新島沖へと向かっていた。

武蔵、艦橋

 

「明日から他のクラスと合流ですね!」

 

海図を見ながら当直中のクラスメイト、吉田親子がもえかに声を掛ける。

 

「うん!」

 

海図から吉田に笑みを浮かべながら言うもえか。そして海上を見張ると

 

「航海艦橋へ連絡!!・・・・左60度、距離10000に貨物船・・注意して・・・」

 

「了解しました。」

 

近くに貨物船が航行しているのを見つけ、報告すると、その貨物船の動向に注意しろと指示を出す。

親子が艦内電話にて、航海艦橋へ電話を入れるが

 

「もしもし・・・・」

 

受話器を耳に当てながら、親子は眉を顰める。

 

「ん?如何かしたの?」

 

親子の様子を見て、もえかは彼女に尋ねる。

 

「艦長、応答ありません。」

 

「えっ?」

 

その直後、武蔵の主砲の1番砲塔が突如動き出し、貨物船の方へ砲を向ける。近くを航行していた貨物船を砲撃し始めた。

 

『っ!?』

 

突然の貨物船への砲撃に艦橋に居た皆は唖然とした。

 

「射撃指揮所、応答して!!」

 

もえかは何故突然貨物船に砲撃したのか、その理由を聞く為、伝声管で射撃指揮所を呼び出すが、応答がない。それを見たもえかは走り出す

 

「艦長!?」

 

「ちょっと見てくる。」

 

何か遭ったと思い、もえかは様子を見に艦橋を降りた。

 

「私も行きます。」

 

親子ももえかの後を追い、艦橋を降りて射撃指揮所へと向かう。

その最中に武蔵は予定針路からズレ始めたが、この時点でそれに気づいた艦橋員は居なかった。

 

 

 

武蔵、通路

射撃指揮所へと向かっていると、通路の向こうからまるで何かから逃げているかの様に走って来るクラスメイトの角田夏美がいた。

 

「角田さん?」

 

「艦長!!」

 

「落ち着いて!一体何が?」

 

夏美は、もえかに飛びついて涙を流す。

 

「皆が・・・皆が・・・」

 

「皆って?」

 

3人が、夏美が逃げて来た通路の先を見ると、其処には大勢のクラスメイトの姿があった。

 

「ひぃっ!?」

 

夏美はそんなクラスメイト達の姿を見て怯える。

 

「貴方達!?・・一体・・・」

 

もえかも恐る恐るクラスメイト達に声を掛けるが、やはり彼女達は、無口無表情のまま何も言ってこない。

すると彼女達は、無口無表情のままゆっくりとはやて達に近づいてくる。

それは、まるでゾンビの行進の様にも見えた。

 

「!?走って!!」

 

「え?」

 

「こっち!」

 

本能的に危機感を感じたもえかは角田と親子、そして途中で会った小林亜衣子と共に急いで艦橋へと避難した

その後艦橋に避難したもえか達は、急いでドアに鍵を掛け、ついでにバリケードを構築し、階段(ラッタル)のハッチを閉め、モップの柄とロープを使い、階段(ラッタル)のハッチを開かない様にし立てこもった

 

その二日後の4月8日。17:30。

 

親子達はエレベーターで下に降り、生徒達の目を搔い潜りながら、倉庫から水と食料を調達した。

 

「まずまずかな・・・艦長!・・・常食と水は確保しました。」

 

亜衣子は、調達した缶詰の一つを開いて試食する。

 

「射撃官制、機関操舵、全て占拠されています!!」

 

「まともに会話ができない何て、皆まるで、何かに操られてる様な・・・」

 

夏美と無線機を修理していた親子も同期の生徒の状態に疑問を抱いていた。

そして小型無線機の修理が完了した

 

「これで届くの?」

 

本当に救援が呼べるか夏美は、不安になる。

 

「問題ない筈・・・唯電源がバッテリーしかないので使えるのは、数分かと・・・どうぞ・・・」

 

問題はないが、維持できる電力がバッテリーの為、使えるのが数分程度。

しかし、他に手がない。

親子は、もえかに無線機のマイクを渡す。

 

「此方武蔵、此方武蔵・・・現在アスンシオン島沖北西10マイル・・・非常事態が発生しています・・・現在アスンシオン島沖北西、至急救援を・・・至急救援を・・・」

 

もえかは、電源が切れるまで、救援を呼び続けた。

それをたまたま、退避中の晴風が傍受した。しかし、ノイズが酷く、横須賀女子海洋学校や海上安全整備局には届かなかった。

 

それから数日後・・・・東舞校の戦いの後のことであった、艦橋に立てこもった三人は

 

「・・・・あっ!艦長あれ!!」

 

親子が外を見ていると何かを発見しもえかに声をかけ、もえかは艦橋を見ると、二隻の魚雷艇らしきボートが近づいてきた

 

「救助隊かな!?」

 

「でも、攻撃されるんじゃ・・・・」

 

武蔵に攻撃されるんじゃないかと思った角田だったが、武蔵は砲撃をするどころか、「操られた生徒は止まったボートにラッタルを下ろし、そこから大荷物を持った数名のドイツの軍服であろうか軍服を着た人たちが武蔵に乗艦する。そしてその中でもえかは一人の軍服を着た眼帯を付けた女性と目が合った

 

「っ!?」

 

狼のように鋭くそして黒い闇を纏ったかのような瞳にもえかは恐怖を感じた。

 

「(この人たち…ブルーマーメイドじゃない・・・・明らかに危ない人たちだ)」

 

直感で危険な集団だと感じるもえか。そしてその人物たちは船内へと入り、しばらくして

 

『ここか?残りの三人がいる場所は?』

 

『はっ!乗員全員調べ、いないのは三人。そして後探していないのはここの艦橋だけです大佐殿』

 

ドアの向こうから外国語だが、話し声が聞こえた

 

「あ、あの!助けてください!!」

 

角田はバリケードをどかそうとするが

 

「待って角田さん!」

 

もえかが角田を止める。

 

「え?艦長なんで止めるんですか?救助隊かも・・・・」

 

「いいえ・・・・救助隊じゃないわ」

 

もえかがそう言うと、ドアの向こうからノックが聞こえ

 

「懸命だな知名艦長・・・・・・もし開ければ、貴方たちも他の武蔵乗員と同じ、私たちの実験台になっていただきましたよ」

 

ドアの向こうから女性の声が聞こえた。しかも日本語で

そしてもえかは察した。その声の人物がみんなをおかしくした張本人だと

 

「初めまして知名もえか艦長・・・・・」

 

ドア越しの女性の言葉にもえかや他は警戒したように無言になると

 

「ふふふ・・・・・お気持ちはわかりますが、今のあなたたちはこの鋼鉄の城に捕らわれたお姫様であることをお忘れなきように・・・・・」

 

「あなたたちは・・・・・何者なの?海賊?」

 

「ふふ・・・・我々はあんな無法者とは違います。強いて言えば地獄から来た悪魔の軍団・・・・・とでも言っておきましょうか」

 

「何が目的なの?みんなを元に戻して!!」

 

「残念ですがそれは出来ません・・・我々にも都合という物があるのですよ。そして武蔵の力を借りたいのですよ」

 

「そんなこと・・・・出来ると思っているの!」

 

「ふふ・・・・母親に似て正義感が強いな・・・・・」

 

「・・・・え?」

 

相手の言葉にもえかは驚く。その人物は母を知っているのだと・・・・

 

「ふふふ・・・・・残念ですが断れないのですよ知名艦長。既に他の生徒は我が手中にあります。そして武蔵には我々の特殊兵器を詰め込みました」

 

「特殊兵器?」

 

「そうです‥‥東京都民・・・いや日本を滅ぼすほどの毒ガスをあなたの戦艦の砲弾に詰めました・・・・あとは武蔵が艦砲射撃をすれば・・・・どうなるか想像できますよね?」

 

「「「っ!?」」」

 

その言葉に三人は顔色を青くした

 

「やめて!なんでそんなひどいことを!!」

 

「君たちが知る必要はない・・・・ここを開けて止めてもいいですがその時は他の乗員に捕まり、彼女たちと同じになる運命ですけどね・・・・どっちにしてもあなた方はここで動けず、ただ地獄を見るだけです‥‥己の無力さを呪うことだな」

 

「そんな・・・・」

 

「それと・・・・聞けば晴風という駆逐艦には君の親友が乗っているみたいだな知名艦長?」

 

「ミケちゃん・・・・ミケちゃんに何をするつもりなの!?」

 

「あいつらは我々の秘密を知ってしまった・・・・近々彼女たちにも消えてもらう・・・・・友達想いの彼女のことだ君を救出しに武蔵のもとへ来るだろう・・・・・その時が彼女らの最期であり武蔵が最強の刺客になるだろう・・・・・この46センチ砲弾で君の親友の乗る船は木っ端みじん・・・・・骨すら残さず撃沈してやる・・・・・では良き航海を知名艦長・・・・・ハハハハっ!!!」

 

「待って!!やめて!!!お願いだから止めて!!」

 

もえかは叫ぶが、女性の声はしなくなり、そして武蔵に止めていたボートは去っていったのだった

 

「ミケちゃん・・・・・」

 

何もできず、ただ艦橋に立てこもるしかない自分たちの不甲斐なさにもえかたちは悲しみに打ちひしがれるのであった

 

 

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