……書類の山が消えない。
ロドスのオフィスにある机に向かって、延々と書類を片付けてはいるものの、一向に残りが少なくなるどころか、無くなる気配さえしない。
それはそうだ。俺が一年以上眠っていた間書類はどんどん増えるばかりだったらしく、しかも現在進行形で増えていってるのが現状だ。
ペンを置いて背中を反らすととパキパキと音がなり、服の中からアクセサリーを取り出す。
そのアクセサリーを一言で表すなら、チェーンを通した指輪だろう。だが穴が歪んでしまっていて指に嵌めることは出来そうにない。
『ドクター、これ返します。』
記憶を失くす前の俺がアーミヤに渡していたのをアーミヤは律儀に返しに来た。
ちなみにアーミヤが返しに来たときに頭と耳を撫でたりモフモフしたのはご愛敬である。
めっちゃ可愛かった。アーミヤは怒ってしまったが、耳は正直なんだなとまた撫でようと決心した(理性0)
あぁそういえば、公開求人の人がそろそろ来ている頃だろう。
ん?
「失礼するよ、ドクター。」
扉をノックしてケルシー先生が入室した。
なんだ、ケルシー先生ですか。一体何の御用ですか?
「単刀直入に聞こう。一人ここで働かせてほしい娘が居てね。」
…手続きが面倒くさいんですけど、これ以上仕事が増えたら過労死しますよ。
「そうか、残念だよ。せっかくアーミヤの意外な姿を撮った写真があるのに。」
話を聞きましょう(ゲンドウポーズ
とんでもない手のひら返し、だがアーミヤが関係するものはなにがなんでも欲しいと思うのがこのドクターという人間なのだ。。
「その娘はアーミヤよりも年下、戦闘技術に文句なし、ナイフの扱いに長けてて未感染者。」
…前衛が人手不足だったんでちょうど良いですね。良いですよ、ここで雇います。それで…例の物は……
「それじゃ、これが例の写真ね。前のパーティーでの酔ったアーミヤちゃんの写真。凄く周りに絡んで凄かったんだから。」
酔って顔を真っ赤にしたアーミヤがフェンやレアールさんとかに絡んでる写真で、アーミヤは服が少しはだけていてぶっちゃけエロチックで可愛い。
はえーめっさ可愛い。よし、後の処理は任せてください。
「えぇ、よろし…あ、アーミヤ?」
え゛?
扉から覗いていたのはアーミヤ、どういう訳か目のハイライトが消えている状態だ。
どんどんハイライトの消えた目で近づいてくるアーミヤに恐怖心を覚えたドクターは、話し合いで解決することを選んだようだ。
ちょ、アーミヤ?なんか怖いよ?ねぇなにか言ってくんないかな?
「ドクター…とうとう私の事を放っておいて、浮気ですか?」
浮気もなにも、君とはそんな関係じゃないでしょ?
人聞きの悪いことを言うんじゃない。
「ドクター!私達は
?????????????????
「ついでに言えば子供も居ます!」
いやまさかと言う思いで、早口で捲し立てるようにケルシー先生に問うも反応がない
いやいやいや、まさかそんなわけないですよねケルシー先生?……え?
ケルシー先生は手元の書類を確認するふりをしながら、どういうわけか冷や汗をかいていた。
そのまま部屋を抜け出そうとするケルシー先生の姿を認めると一言。
う、嘘だといってくれよ二人ともォ!!
叫び声にも似た言葉は訓練中のドーベルマンの所まで響いたらしい。
この話題は、ドーベルマンさんが来るまで続き、最終的に大体アーミヤの嘘だったことが判明した…
感想などは筆者のモチベーションが上がるので、バンバンお願いします(土下座