剣盾旅記録   作:鳴神ハルキ

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個人的に相当難産でした、遅れて申し訳ないです…

正直次の話でアカツキを敗退させようか勝たせようかすら迷っているのでまた期間が開くかもしれません…

ところで久しぶりにポケモンセンターに行ってテンションが上がった田舎民です。ウールーぬいぐるみ欲しい!五千円!高い!
店内で流れる剣盾のBGMとか聞くとテンション爆上がりしますよね。


30、ユウリvsカブ

 

 エンジンシティに着いた俺はなんやかんやあってマリィと勝負することになったが激闘の末勝利をつかむことができた。

 バトルを終えた後ユウリがモルペコの『オーラぐるま』を食らうなどひと悶着もあったが、今はホテルの部屋でみんなでくつろいでいる。

 

「ジャーーーン!!!」

 

 そういってユウリが取り出してきたのは三枚のチケット。

 

「これ何のチケット?」

「明日のジムチャレンジの観戦用チケットよ、ジムチャレンジャーの立場を使ったら結構簡単に手に入ったわ」

 

 ユウリは俺とマリィとホップに一枚ずつチケットを手渡してきた。

 

「明日はマリィちゃんとアカツキも試合があるわよね、参考ついでにアタシの試合を見ていきなさいよ」

「それは助かるけど」

「負けたらお笑いものだぞ」

「一日遅れのホップなんかに言われたくないわ、負け犬」

「ぐはっ!」

「ホップぅ!」

 

 ホップが胸を抑えて倒れ伏したがまあいつものことなので気にしないでおこう。こちらとしても事前にカブさんの試合やジムミッションの一部が見れるなら大助かりだ。

 ジムチャレンジの観戦チケットは毎回すごい倍率らしいが、ジムチャレンジャーは一度だけ特権として優先的に観戦チケットを斡旋してもらえるらしい。偵察や下見として有効な手段となるそうだ。

 

「ありがとユウリ、マリィの試合もちゃんと見て…よ?」

 

 チケットで顔を隠し、照れながら言うマリィに再びユウリが襲い掛かるがモルペコの『でんきショック』に会えなく撃沈する。

 ユウリが「次からは電気対策をして…」だのなんだの呟いているが聞かなかったことにしよう、そっちの方が面白そうではあるし。と、そんなことを考えているとマリィにちらっと見られた。

 

「今なんか余計なこと考えとらんかった?」

「ないです」

 

 全くないです。ユウリに襲われるマリィは傍から見ている分には面白いとかそんなことは考えていない。『でんきショック』が飛んできたがホップでガードした。

 

「アババババ!!」

「マリィひどーい(棒)」

「あ!ご、ごめんホップ!」

「マリィちゃんに心配されるホップ…殺す!」

 

 その後またも暴走したユウリがマリィに襲い掛かろうとしたり、それを俺とホップとモルペコの三人がかりで取り押さえ男同士の友情が深まるなどいろいろと楽しい夜になった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 翌日の早朝、ホテルの庭でユウリとポケモン達のトレーニングに付き合っていた。

 

「ヤミちゃん、『みだれひっかき』」

「ロコン、躱して、『おにび』」

「ヤミちゃん影に潜りなさい!」

「逃がすか、『じんつうりき』!」

 

 影の中に退避するヤミラミを『じんつうりき』で拘束、しようと思っていたのだがヤミラミが『じんつうりき』に少し抵抗すると敢え無く散り、そのまま影へと潜っていった。

 

「あ、悪タイプ!」

「遅いわよ、『あやしいひかり』!」

 

 悪タイプのヤミラミにエスパータイプは無効、そんな初歩的なミスを逃さないとばかりに、影の中から宝石で出来た両眼が浮き出てくる。両眼は怪しく光るとロコンの意識を惑わし、狂気にへといざなった。

 目に見えてロコンの動きがおかしくなり一歩二歩と足があらぬ方向へと動いていくと、立っているポールをヤミラミと思ったのかずつきを始めてしまった。

 

「ヤミちゃん、『ナイトヘッド』!」

 

「ヤミィ!」

 

 影から飛び出したヤミラミの両眼が黒い光を発する。それはポールに頭突きを繰り返すロコンを飲み込み、爆発した。

 

「はぁー、負けた!」

「ふん、やっぱりアタシが一番強くて最強…なのよね!」

 

 倒れたロコンにオレンの実を食べさせながら、ユウリと今のバトルの反省点を洗い出していく。

 タイプのド忘れは論外として影の中に潜んで奇襲という点と、『いたずらごころ』と『あやしいひかり』のコンボは改めて強力だという結論に行きつく。

 

「ただね、やっぱりヤミちゃんの場合『ナイトヘッド』くらいしか強力な攻撃技がないところがネックなのよね」

「あれだけ影の中を出たり入ったりされるうえに強力な技をバシバシ打たれたらこっちは打つ手がなくなっちゃうよ」

「アカツキはなんか良い技マシンとか持ってないの?」

「うーん、ジムチャレンジとソニアさんからもらった三枚だけだね」

「アタシと同じかー…」

 

 テーブルに突っ伏すユウリに苦笑しながら何かいい案はないかと頭をひねらせていると、ある店のことを思い出した。

 

「そういえば街の中央通りにレコードショップってのがなかったっけ?」

「レコード…ああ、一昔前の使ったら壊れちゃう骨董品ね」

「何かあるかもしれないし行ってみる?」

「…そうね、このままうだうだ唸ってても時間は待ってくれないわ。開いてるかわからないけど行ってみましょ!」

 

 突っ伏していたユウリだが目的が決まれば行動は速い、彼女の良いところだ。

 ホテルに外出を伝えて送り出され、エンジンシティの中央通りを巡る。まだ朝早いからかいつもはごった返している人も少なくて新鮮な感じだ。

 

「えっと、たしか…あ、開いてるよ!」

 

 レコードショップはまだ日が出て浅いというのに既に開いていた。店主である男性に話を聞いてみるとレコードの良さを少しでも広めるために毎日朝早くから店を開いているらしい。

 

「レコードはねなんというか実にロックなんだよ。一度使えば壊れてしまう、言ってしまえば技マシンの劣化版だって言うようなものなんだがその儚さがボク達レコードホルダーの心を掴んでやまないんだ。こうしている今もどこかで埃を被っていたレコードが掘り起こされ、使われ、その役目を果たして眠りにつく、そう考えると何かこうこみあげてくるものを感じないか!?」

「わかりますよその気持ち!使い古されたカレーのスパイスが新しく生まれるスパイスたちへと繋がっていくとかそんな感じなんですね!」

「おお!わかってくれるかい!君にもレコードの気持ちが!」

「はい!すべてはカレーに通じる、ですね!」

 

 店主の男性と熱い握手を交わし互いの歩いてきた道を確かめ合う。たとえ奉ずるものは違えどその根底にある気持ちは変わりはしない。言葉ではなく、魂で通じ合うのだ。

 俺達が熱く語り合っている間にもユウリはさっさと店先のレコードを物色している。そして気に入ったらしき二つのレコードを手に戻ってきた。

 

「これと、あとこのレコードお願いしまーす!」

「それに目をつけるとは言い目をしているね!大事に使ってくれよ!」

「はい、じゃあさっそくヤミちゃんに使って…もうこれはゴミね、ポイ」

「ウオオオォオォォォ!!また一つのレコードが逝ってしまったぁぁぁぁ!!!」

 

 使い終わったレコードを店先においてあるごみ箱にさっさと捨てるユウリ、店主は膝から崩れ落ち絶叫と涙を流す。

 それは役目を終えたレコードへと贈る門出の鎮魂歌。役目を終えたレコードはいずれ新たなるレコードとなるのだろう、そう考えると俺も何か熱いものがこみあげてくる。とりあえず敬礼しておいた。

 

「なにしてんのよアカツキ」

「旅立ちと新たな命の門出を祝福してるんだよ」

「?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 そして時間は流れついにジムチャレンジが開始した。ユウリは本日のトップバッター、その注目度も並ではない。

 ジムミッションのハイライトも流れ終え会場の熱気もヒートアップしてきている。

 

「あ、ユウリでてきたよ」

 

 マリィの言葉に反応してコート入り口を見ると大手を振りながらユウリが会場入りしてきた。この満員の観客に気後れせず、むしろそれすらも自分の力にすると言わんばかりのユウリの胆力に感心する。

 だが気がついたのはそれだけではない。今までのジムチャレンジではチャレンジャーの向かい側から入ってきていたジムリーダーが一緒に入場してきたのだ。カブさんとユウリ二人が並んで入場している。

 

 二人がコート中央にたどり着くと互いに背を向け、距離を取る。

 ユウリもカブさんもボールを取り出し、開始の宣言を今か今かと待ち望んでいる様子だ。

 

『それでは、両者ポケモンを!!』

 

『いきなさい、ヤミちゃん!』

『頼んだよ、ランプラー!』

 

 ユウリとカブさんがポケモンを出すと観客席も一層騒がしくなる。いつもはあそこでこの再歓声を浴びているんだと考えるとなんだか変な気持ちになる。

 

「ユウリはヤミラミ、カブさんはランプラーか」

「どちらもゴーストタイプやけど、ヤミラミは悪タイプも入っとるからね」

「となるとユウリの方が有利…なんつって」

 

 ホップに頭を叩かれた。

 

『ではチャレンジャー・ユウリの先攻から、バトル開始!』

 

『ヤミちゃん、『ナイトヘッド』!』

『ランプラー、『シャドーボール』!』

 

 ヤミラミの両眼から出た黒い光とランプラーの作り出した黒い弾丸が衝突し爆発する。互いの強力な攻撃に観客も大盛り上がりだ。

 

『ランプラー、『ほのおのうず』!』

 

 ランプラーの体が開き、その中から紫色の炎が吐かれる。炎はヤミラミの周りに渦を巻くと、その体を焦がしてやろうとじりじりと迫っていく。

 中のヤミラミもあまりの熱に苦しそうに唸る。

 

『行くわよヤミちゃん!『サイコキネシス』!』

 

『ヤミィ!』

 

 しかし、ヤミラミの宝石で出来た両眼が光を発すると周りを覆っていた炎が渦を巻くのを止める。そして内側からの強大な力に無理やり炎の檻はかき消された。

 

「『サイコキネシス』!?」

「あんな技昨日までなかったはずだぞ!」

 

 ホップとマリィが驚いているのも無理はない、『サイコキネシス』はさっき覚えさせたばかりの出来立てほやほやの技なのだから。

 強力な念動力は炎だけにとどまらずランプラーの体をも拘束する。ランプラーが体を動かすが『サイコキネシス』の力は強大で拘束を解くどころか動くことすらもままならない。

 

『ヤミちゃん、『ナイトヘッド』!』

 

 ヤミラミの『ナイトヘッド』がランプラーの体を捉え、爆発を引き起こす。

 炎に囲まれて一転、見事な逆襲撃に観客はさらにヒートアップしていく。

 

『なかなかやるね』

『当然よ!アタシが最強ってことを見せつけてあげるんだから!』

『ふむ、だけどぼく達も負けたままではないよ。ランプラー!』

 

 カブさんの声とともに煙の中からランプラーが姿を現す。効果抜群の技を食らってもまだまだ元気が有り余っている様子だ。

 

『ならもう一回よ、『サイコキネシス』!』

 

 再びヤミラミの念動力がランプラーを拘束し動きを止めようとする。

 

『ランプラー、『シャドーボール』だ!』

 

 そうはさせまいとランプラーの『シャドーボール』がヤミラミを吹き飛ばす。だがヤミラミは体の半分を影に沈めることで爆発の衝撃によるノックバックを無理やり抑え『サイコキネシス』の維持を成功させた。

 あまりの荒業にカブさんとランプラーも目を見張り、その隙にまたも体が拘束されてしまった。

 

『これでおしまいよ、『ナイトヘッド』!』

 

 ヤミラミの両眼から真っ黒な光が伸びランプラーの体を貫こうと迫る。これが当たればランプラーといえど戦闘不能は免れない、俺もホップもマリィも、観客ですらもそれを疑わなかった。

 だがそんなことを許さない人物が一人だけいた。

 

『ランプラー!『ちいさくなる』!』

 

 突如拘束されていたランプラーの体が小さく縮小する、もはや観覧席からではその姿も動きも捉えられないほどに。

 対象を見失った『ナイトヘッド』はあらぬ方向へと飛んでいき、また対象の大きさが突然変化したことで微細なコントロールができなくなった『サイコキネシス』がうち破かれる。

 

『ランプラー!』

 

 カブさんが今までで一番大きな声を上げる、その迫力にユウリも体をこわばらせ広かったはずの視界が狭まる。

 ユウリの視線も観客の視線もカブさんに注がれ、誰もフィールドの上空に光が集まっていることに気がつかなかった。

 

『ッ!しまっ…!?』

 

『ランプラー、『ソーラービーム』!』

 

『プラァァァ!!!』

 

 ユウリが気がついたころにはもう遅かった。

 フィールドの上空から蓄えられた光のエネルギーが収束され放たれる。膨大な光のエネルギーを、ヤミラミはただ見つめることしかできなかった。

 

『ヤミちゃん!』

 

 ユウリの悲痛な声がコート中に響いた直後大爆発が引きおこる。そして光も爆発による煙も晴れたころ、瀕死となったヤミラミが姿を現した。

 

『ヤミラミ戦闘不能。ランプラーの勝ち!』

 

『オオオォォォォォオオオ!!!』

 

 逆転からの逆転劇に会場も大盛り上がりとなる。

 ベテラントレーナーのカブさんの気迫に飲まれたユウリ達の負けという形に終わった。

 

『広い視野に思い切りのいい指示出し、どれも一流になるには申し分のないチャレンジャーだね君は』

 

『でも、まだボクとポケモンには及ばない』

 

 にやりとカブさんが好戦的な笑みを浮かべているのが見えた。その言葉が琴線に触れたのかユウリの口角が邪悪に上がっているのが見て取れる。

 

「ユウリ、楽しんでるな」

「うん、カブさんが相当強いからだね」

 

 基本ユウリは絶対に勝てないとされる相手とは戦わない。

 普段の奔放な言動と行動に誤解されがちだが、彼女は自分が互角以上に戦える実力を身に着けてからでないと圧倒的強者とは戦わないのだ。

 だが、ジムチャレンジでは自分よりも強い存在と戦わなければならない。ジムリーダー達は本気を出していないだけで俺達なんて片手で捻られるほどの実力をもった者の集まりだ。

 絶対的な強者に勝てないとわかりながらも挑む、ということが彼女にとっては新鮮で新鮮でたまらない…そういうことなのだろう。

 

 ユウリは二つ目のボールを手に取り獰猛な顔を隠しもしなくなった。相手が、カブさんが自分よりも強いとわかったからだろう。

 

『お願い、ヌオちゃん!』

 

 二体目のポケモンはヌオー、ウパーが進化したポケモンだ。ぬぼーとした顔ながらその両眼にはやる気が満ちている…

 

「満ちてるのか、あれ?」

「満ちてる…と思う」

「満ちてる?」

 

 ヌオーのやる気については賛否両論だったがユウリのやる気は満ち満ちている。

 

『ヌオちゃん、『アクアテール』!』

 

 ヌオーは自分のしっぽに水流を纏わせるとそれで地面を叩きつけて大きくジャンプ、一気にランプラーの元へと接近した。素早さの遅いヌオーのとんでもな移動方法にカブさんも感心するように笑うが対処を逃すほどではない。

 

『ランプラー、『ちいさくなる』!』

 

 ヌオーの水流を纏ったしっぽがランプラーの体を捉える直前、体が急激に縮み攻撃が空かされる。あの小さくなるという技の前では『マジカルシャイン』のような広範囲をまとめて攻撃できる技でなければまともに当たらないということか。かなり厄介な技だ。

 

『ランプラー、『シャドーボール』!』

 

 返すかたちで放たれた黒い弾丸はヌオーに着実なダメージを与えた。あのランプラーというポケモンは想像以上の厄介さを持っている、そしてなにより、

 

『ランプラー、『ソーラービーム』だ』

 

 そう『ソーラビーム』という技がヌオーに対して致命的すぎる。四倍の弱点、これが一撃でも当たれば戦闘不能間違いないと言えるほどに。

 カブさんが人差し指で空を指すと、ランプラーはその指示に従いヌオーでは届かないほど高くへと高度を上げていく。『ソーラービーム』のエネルギーチャージをさせまいとヌオーは『マッドショット』を撃ち出すが躱されてしまう。光はどんどん収束されていき、ランプラーもヌオーに向けて照準を固定した。

 

『『ソーラービーム』、発…!』

『ヌオちゃん、『くろいきり』!』

 

『ヌオ~~』

 

 ランプラーの『ソーラービーム』射出される直前ヌオーの口から真っ黒い霧が溢れ出しフィールドを一面黒く塗りつぶす。

 

『なに!?』

 

 黒い霧がフィールド覆いつくすとヌオーの居場所は見えなくなった。

 光のエネルギーを溜めたはいいものの標的を見失ったことでランプラーが慌て始める。せっかく集めたエネルギーもこうなっては宝の持ち腐れ、いずれは固定できなくなり霧散してしまうからだ。

 

『ヌオちゃん、『マッドショット』!』

 

 霧の中から不定期に泥の弾丸が撃ち出され始めると混乱はさらに加速する。先ほどまでの姿の見えていた相手からの攻撃を避けることなど造作もなかったが、どこにいるともわからぬ場所から迫りくる泥の弾丸はランプラーにとっては脅威だった。

 ついに『マッドショット』がランプラーを捉えると泥はすぐさま硬くなりランプラーの体に張り付き動きを鈍らせる。重くなった体では高度を維持することができなくなり少しずつ高度が下がっていく。

 

『ランプラー、『ソーラービーム』発射だ。フィールドをぐるりと焼き尽くすんだ!』

 

『プラぁ!』

 

 なおも霧に紛れるヌオーに対してついに『ソーラービーム』の維持がままならなくなってきた。霧散し始める光のエネルギーを逃すまいとフィールドをしらみつぶしに焼き始める。

 

『それをまってたわ!』

 

 ユウリがそう叫んだ瞬間霧の中から何かが飛び出す。ランプラーはそれが『マッドショット』による泥の弾丸だと思いこみ、すぐさま飛び出してきた場所に向けて『ソーラービーム』を打ち込む。しかし、爆風で霧が晴れるがそこには誰もいなかった。

 

『ヌオォォォ!』

 

 困惑するランプラーの上空からヌオーが降ってくる。先ほど飛び出したのは『アクアテール』で飛び上がったヌオー自身、高度が下がったランプラーは既にヌオーの大ジャンプ圏内へと入り込んでいたのだ。

 

『ヌオちゃん、『アクアテール』!』

 

『ランプラー、『ちいさく…!』

 

 そしてカブさんは気がつく。今ランプラー達を覆っている『くろいきり』の効果を。

 

『…ここまで計算していたのか』

 

『いっけっぇぇぇ!!』

 

 ヌオーの水流を纏った一撃がランプラーを宙から地に叩き落とす。残っていた黒い霧もその衝撃で吹き散らかされた。

 

『ランプラー戦闘不能。ヌオーの勝ち!』

 

『うおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!』

 

 今度はユウリが逆転を起こしまたもや歓声が上がる。

 カブさんはランプラーをボールに戻し、次のボールを取り出す。

 

『『くろいきり』は煙幕と同時に『ちいさくなる』の対策…だね』

『そうです、『くろいきり』はポケモンの能力変化をすべて元に戻します。たとえランプラーが小さくなってもすぐに元の大きさに戻されます!』

『ふふ、先ほどの言葉を訂正しなければならないね。君はもう立派なポケモントレーナーで、ボクの本気をぶつけるにふさわしい相手だということだ!』

『負けません!』

 

 もう揺るがないとばかりにユウリとカブさんの気迫が衝突しあう。カブさんはそのやり取りに満足したのか満面の笑みを浮かべ二匹目のポケモンを繰り出す。

 

『頼んだよ、クイタラン!』

 

『クゥゥゥ!』

 

 二匹目のポケモンはクイタランというらしい。ポケモン図鑑で確かめてみると純粋な炎タイプだ。

 

「でも油断はできんと」

「そうだな、ランプラーみたいな水タイプ対策の技を覚えているかもしれないぞ」

 

『ヌオちゃん、『アクアテール』!』

『クイタラン、『かみなりパンチ』!』

 

 ホップがそう言った瞬間に二人が声撃宣言を行う。

 ヌオーの水流を纏った一撃とクイタランの雷を纏った拳がぶつかり合うとクイタランの拳に軍配が上がる。だが『アクアテール』をはじき返したにもかかわらずクイタランはそのまま距離をとってしまう。

 

『アタシのヌオちゃんのタイプは水と地面、クイタランの『かみなりパンチ』は効きません!』

 

 今度はヌオーの『マッドショット』がクイタランに襲い掛かる。クイタランの水タイプ対策がヌオーに通じないとわかった瞬間にユウリはがんがんと攻める作戦へとシフトしたようだ。

 

『クイタラン、『やきつくす』!』

 

 クイタランの吐き出した炎が壁の様になり泥の弾丸を遮る。泥は『やきつくす』の熱量により水分が吹き飛ばされサラサラと砂になって散っていってしまった。

 

『なら『アクアテール』よ!』

『『かみなりパンチ』!』

 

 再び水流の一撃と雷の一撃がぶつかり合い互いを相殺する。ここですぐさま動いたのはクイタランだった。

 口からチロチロと出ていた炎が突然噴出し蛇のようにうなるとそのままヌオーの全身を締め上げる。有利タイプとはいえ体を直に縛る炎の熱量にヌオーは顔をしかめ苦しみ始める。

 

『ヌオちゃん、『マッドショット』!』

 

 ヌオーが口を開き泥の弾丸を撃ちだそうとした瞬間『ほのおのムチ』はさらに伸びヌオーの口を縛り付ける。

 

『たたきつけるんだ!』

 

『クゥゥゥ!』

 

 クイタランは縛り付けられたヌオーをブンブンと回し地面へと叩きつけた。頭から地面に叩きつけられたヌオーは目を回して混乱しているようだ。

 

『クイタラン、『きりさく』!』

 

 クイタランの爪が鋭く輝きヌオーの体を切り裂く。普段はぬめりのある体液でおおわれているヌオーだが『ほのおのムチ』で縛られたことにより全身を覆う体液が蒸発し、地肌があらわになっている。

 クイタランの爪はそんなヌオーの体に傷跡を増やしていく。痛みで我に返ったヌオーが必死にガードするがぬめりのある体液に守られていたころと違い、直に来る痛みに耐えかね隙をさらしてしまう。

 

『そこだ、『きりさく』!』

 

 ヌオーの防御の隙間をついた一撃はズバン!というひときわ大きな音を立ててクリティカルに入った。ぐらりと体を倒し、ヌオーが地面に倒れこむ。 

 

『ヌオちゃん!』

 

 ヌオーは倒れ伏した体に鞭を撃ち立ち上がろうとするが今の鋭い一撃がよほど入ったのか立ち上がることができずにいる。何とか仰向けになり口から泥の弾丸を撃ち出そうとするが脱水症状を起こした体からはもはや泥を生成することができないほどだ。

 

『クイタラン』

 

 カブさんの言葉に頷いたクイタランが爪を一層輝かせる。先ほどまでよりも鋭い一撃がヌオーの首元を狙って、

 

 

 ……そこまでがユウリの作戦だったのだろうか?

 

『ヌオちゃん、『あくび』!』

 

『ヌ~オ~……』

 

 もはや泥の出ることのない口から大きな気泡が現れる。それがクイタランの体に当たった瞬間クイタランの上半身がぐらっと揺らぐ。なんとか上体を保とうと足腰に力を入れた瞬間左側の膝が崩れ落ちる。

 『あくび』はポケモンの眠気を誘い体の自由を奪うと、そのまま深い眠りにいざなう技だ。クイタランはその術中から抜け出すことができずついにヌオーと同じように倒れ伏してしまった。

 

『クイタラン!』

 

 カブさんの叫びも届かずぐうぐうと寝息をたてはじめるクイタラン。その横でじっっっくりと長い時間を駆けながらも、ヌオーはその体を起こした。

 とはいえ立つだけで何もできないヌオーと深い深い眠りについたクイタラン、二人がそのまま何もせずに5分を経過するとレフェリーの笛が鳴り響いた。

 

『ヌオー、クイタランともに戦意喪失とみなします!よって勝者無し!』

 

 ポケモンが5分間の間、何もアクションを起こさなかった場合の特例措置が発動され二匹のポケモンがともに戦闘続行不可と判断された。正直そんな規約は知らなかったので驚いた。

 ホップもマリィも知らなかったようなのでユウリも知っていたのかはわからないがそれでも絶対的不利な状況から引き分けにまで勝負を持っていたのは見事だろう。

 二体のポケモンはそれぞれのボールに戻されていく。

 

『…長くジムリーダーをしているけどこんな風に勝負が終わったのは初めてかもしれないよ』

『アタシも知りませんでした…ごめんなさい!』

『いや、これもルールにのっとった戦略だ。誇ることはあっても恥じることは無いよ』

 

 カブさんはこの結末さえも立派な戦術だと言って称えた。

 

『とはいえ、ボクも今の勝負は不完全燃焼だったのは事実だ』

 

『最後はお互いにダイマックスバトル…ということでいかないかい?』

 

 カブさんは最後のポケモンとともに右腕に着けたバンドを見せつけるように顔の前に出す。

 好戦的なカブさんの目にユウリも目を光らせる。そんな二人のやる気に刺激されたのか互いのダイマックスバンドが赤い光を放ち始める。

 

 ユウリも腰に付けたボールを手に最後のバトルを迎える。ダイマックスバンドはらんらんと輝いている。

 

「ユウリの最後んポケモンはバチンキー、タイプ相性では不利やね」

「ユウリでも勝てるかどうか…」

「そっか、二人は知らないんだっけ」

「? なにがだ」

 

 朝トレーニングに付き合った自分だけが知っている俺とユウリだけの秘密、二つ目の技レコードの使い先のポケモンのことを。

 

『それでは両者ポケモンを!』

 

『行け!セキタンザン!』

『お願い!ネギちゃん!』

 

『ダンザン!』

『カァァモ!』

 

 カブさんの最後のポケモンは以前俺も出会ったトロッゴンの最終進化系セキタンザン、対してユウリのポケモンはカモネギ。

 

「カモネギ!?いつのまに捕まえてたんだ!?」

「ルリナさんと戦った後に捕まえたらしいよ」

「そっか、カモネギなら相手がセキタンザンでも勝ち目はある!」

 

 ガラル地方のカモネギは他の地方よりも好戦的でタイプも格闘タイプとなっている。岩タイプのセキタンザン相手でも十分に勝ち目はあるのだ。

 

「がんばれー!ユウリー!」

「勝てたら一緒にカレー食べよー!」

「マリィが応援しとんよー!」

 

 最後の戦いということで俺達も他の観客に負けないほど声を上げる。それが届いたのかユウリが俺達の座る席に目を向けると親指を立ててサムズアップした。その時の顔はいつも見ている自信満々で不遜な顔、あの顔をした時の有利にもう心配することなんて何もない。俺達にできることはもう応援をすることだけだ!

 

 そしてユウリもカブさんもボールを手に持ちそれぞれのポケモンをボールに戻す。

 互いのポケモンがボールに戻ると右腕で輝いていた大マックスバンドのエネルギーがボールへと移り、その大きさは抱えるほどに大きくなった。

 

 ボールが後ろへ投げ出されるとポケモンはダイマックスエネルギーにより巨大化する。

 カモネギもコートを埋め尽くすほどの大きさに巨大化し、まさしく大迫力。観客席から見たそのインパクトはトレーナーとしてあそこに立っているときともまた違い大興奮だ。

 

 そしてもう一つの大興奮。セキタンザンがダイマックスしたがどうも様子がおかしい、姿が、違うのだ。

 

『ダァァァンザァァァン!!』

 

『ガァァアァァモォォォ!!』

 

 セキタンザンの姿はそのまま巨大化したカモネギと違い細部もその迫力も大違いだ、一体何が起こったのか!

 

『ダイマックスはただ大きくなるわけじゃない、その姿や技すらも変化させる特殊なダイマックス。その名も『キョダイマックス』だよ!』

 

「キョダイマックス…」

 

『キョダイマックス……ッ!』

 

『ただのダイマックスとは一味違うダイマックスバトルをお見せしよう、セキタンザン!』

 

『ダァァァン!』

 

『『キョダイフンセキ』!!!』

 

 カブさんの攻撃宣言とともにキョダイマックスしたセキタンザンの前に超巨大な大岩が生成される。あんな大岩が直撃すれば大マックスポケモンといえどもひとたまりもないことが見て取れる。

 

『ネギちゃん、『ダイナックル』!』

 

 ユウリもそれを理解したのか岩石の破壊に挑む。暗雲から二つの巨大な拳が現れ、一つは倒れかかってきた岩石を受け止めもう一つはセキタンザンの岩でできた体を殴りつける。

 俺とウールーが使った『ダイナックル』よりも強力なようでセキタンザンの体に大きなひび割れを作り出す。それでもカブさんの笑みは崩れなかった。

 

『セキタンザン!』

 

 カブさんの叫び声とともに受け止められていた岩石に向かってその巨体をぶつけるセキタンザン。『ダイナックル』の拳は二つの巨大質量を抑えきれずそのまま消えてしまった。

 巨大な岩石はカモネギを下敷きにする。その大質量に大きなダメージを受けたカモネギ。

 

『でも岩は砕けたわ!これなら!』

 

 カモネギを押しつぶした岩石はバラバラに砕け散り地面に転がっていった。それで終わったと俺もユウリも思ったはずだ。

 

『まだだ!』

 

 カブさんの再びの叫び声とともに壊れたはずの岩石群が浮かび上がり、カモネギにへと襲い掛かった。

 岩石の一つ一つはそこまでの大きさではないがあまりの数の多さにカモネギの体はどんどんと生傷を増やしていく。

 

『『キョダイフンセキ』は攻撃が終わった後もバトルフィールドに残り続け相手のポケモンを追い詰めるよ!』

『そんな!』

 

 これがキョダイマックス技、強力なダイマックス技すらも超える特殊な力を持った超強力な技。『キョダイフンセキ』で散らばった岩石群はなおもカモネギを追い詰めていく。カモネギも残ったもう一つの『ダイナックル』で残った岩石を潰していくが数が多すぎてどうしても数が足りなくなっている。

 

『隙だらけだよ、『ダイバーン』!』

 

 岩石に翻弄されているカモネギにセキタンザンの『ダイバーン』が襲い掛かる。獄炎はカモネギの体を燃やすととともに『ダイナックル』の拳も残っていた岩石をも焼き尽くしてしまった。

 炎が晴れたころにはスタジアムを日照りが照り付ける。『ダイバーン』の副次効果には天候を『晴れ』にする力があるようだ。

 

 カモネギの巨大な体は膝をつき、照りつける日に焼かれる。キョダイマックスの恐ろしさ、そしてこんな相手に勝てるのだろうかという不安がのしかかってきた。隣をみるとマリィもキョダイマックスのすごさに圧倒されていた。これではホップも…と思い反対側を振り返った。

 

 そこにはいつもと変わらないホップが応援をしていた。

 

「がんばれー!ユウリー!」

「ホップは、あのセキタンザンをみても驚かないの?」

「ん? ああオレも驚いたぞ!すごいなセキタンザンのキョダイマックス技、アレならアニキのリザードンともいい勝負しそうだぞ!」

「でもこのままじゃユウリが!」

 

 するとホップは何でもないかのようにコートに向き直った。

 

「あいつが簡単に負けるはずないだろ、見てみろって」

 

 ホップの言葉に俺もマリィも驚く。このダイマックスバトルの最中にポケモンではなくトレーナーの方を見る者がいたとは…と。

 カモネギの足元にいるユウリの顔を見てみると、

 

「あれは…」

「笑っとるん?」

「いや、あれは怒ってるぞ」

 

 俺も見たことがないユウリの怒りの表情?

 だがそれがなぜユウリの勝利につながるのかというのがわからない。

 

「あれはな、自分の不甲斐なさに怒ってる時だ」

「自分に?」

「あんユウリが?」

「そうだぞ、ああなった時のユウリは逆に頭が滅茶苦茶冴え始めてな…」

 

 ホップが楽しそうに喋っているとユウリも動き始めた。

 

『ネギちゃぁぁぁぁん!!!』

 

「大体ヤバくなるぞ」

 

『『ダイナックル』!!!』

 

 ユウリの絶叫とともにカモネギが巨大な拳を出現させる。二回の『ダイナックル』行使により闘気がハネ上がったカモネギの『ダイナックル』はなんとキョダイセキタンザンの体を持ち上げ始めた。

 

『なんと!?』

 

 さすがのカブさんもキョダイマックスしたセキタンザンが持ち上げられるとは思っていなかったようで驚きの声を上げる。

 持ち上げられたキョダイセキタンザンは体から高熱を発生させ『ダイナックル』の破壊にかかる。

 

 

『そのまま地面に叩きつけなさい!!』

 

『モォォォォオォ!!』

 

 カモネギは『ダイナックル』が消滅するまでに持ち上げたキョダイセキタンザンを逆さの状態で地面に叩きつける。

衝突の瞬間咄嗟の指示で『ダイウォール』を張りダメージを防いだセキタンザンだったが超重量級、それもキョダイマックスした状態で持ち上げられた驚きと頭から地面に叩きつけられる恐怖でユウリとカモネギに怯えの視線を向けている。

 

 互いのダイマックスエネルギーがなくなり元のサイズに戻ると、すぐさまユウリが指示を出す。

 

『ネギちゃん、『きあいだめ』!』

 

 カモネギは地面に深く座り倒すと目を閉じ、意識を集中させはじめる。ジム戦においてここまで堂々とした初めて見た、その見事なまでの『きあいだめ』に会場全体が静かになる。

 それでもカブさんは何かの危険を感じ取ったのかセキタンザンにへと指示をだす。

 

『セキタンザン、『やきつくす』!』

 

 放たれた火炎は『晴れ』の天候により威力が上昇してかなりの熱を発している、観客席にもその熱が届きそうなほどだ。

 しかしカモネギはその炎をチラリとみると目を閉じ直し、座ったまま手に持っていたネギを構える。まさかと会場の誰もが思った瞬間、迫りくる火炎に見切れないほどのスピードでネギが振るわれた。火炎は真っ二つに裂けて、消えた。

 

『『ロックブラスト』!』

 

 次に放たれた岩の弾丸も座るカモネギにたどり着く前に粉々に粉砕され地面に落ちていく。そのネギ速は『きあいだめ』が続けば続くほど速く、鋭くなっていく。

 ついにはセキタンザンの体から撃ち出された瞬間に粉々に砕け散った。もはやネギを振った衝撃のみで岩が粉砕されるほどになった。

 

 『きあいだめ』を完全に終わらせたカモネギが立ち上がり目を開く。セキタンザンは理解の及ばない相手にそれでも岩石を撃ち続けるがどれもカモネギには届かない。

 

『セキタンザン、落ち着くんだ!!』

 

 カブさんの声にセキタンザンは我を取り戻す。

 

『セキタンザン、『ヒートスタンプ』だ!!』

 

 セキタンザンは炎を足の裏から吹き出し空を飛ぶ。そして全身に炎を纏うと、全体重をかけた必殺の一撃を繰り出す。

 空から落ちてくるセキタンザンの姿はもはや太陽にも等しい。それでも、ユウリとカモネギは不敵に笑っていた。

 

『ネギちゃん、行けるわね!?』

 

『カァモォォ!!』

 

 カモネギはバッドを持つようにネギを握ると空から落ちてくるセキタンザンを見据える。

 セキタンザンの重量と『晴れ』の天候状態による後押しを受け、小さな太陽と化した『ヒートスタンプ』。『ダイナックル』により大幅に高められた闘気と、『きあいだめ』により限界まで研ぎ澄まされた集中力。

 

 その二つがぶつかり合う瞬間、カモネギは音を置き去りにした。

 

『『いわくだき』』

 

 セキタンザンの炎と岩で出来た体が粉々に吹き飛び、遅れてドシャァァァン!!!という爆音が響いた。

 セキタンザンの体は大きく弧を描いて空を飛び、地面にぶつかる音とともに地面に倒れ伏した。

 

『セキタンザン戦闘不能。よって、勝者チャレンジャー・ユウリ!!!』

 

 会場のシーンとした空気にパチパチと拍手の音が響いていく。果たして今の激突をしっかりと知覚できたものが何人いたのだろうか、少なくとも俺達はできていたようで安心する。あの一瞬、カモネギのネギは確かに音を置き去りにした。音が後から聞こえるなどという現象は初めてだったので反応が遅れてしまったのが残念だ。

 俺達も遅れながら拍手と応援の声を上げるとそれは伝播し次々と観客席の人たちが手を叩き、歓声を送る。

 カブさんも今の攻防に涙を流して立ち尽くしている。なにかがあの人にも伝わったのだろう。

 

 そしてユウリはカブさんから三つ目のジムバッジを受け取り、高らかにバッジリングを掲げる。そこには三つのジムバッジが輝き、ジムチャレンジ最大の関門の突破を宣言する輝きだ。

 会場はそれを称える大歓声を贈り、ユウリはその歓声を一身に受けたまま、最後に宣言した。

 

『アタシが次のチャンピオンになるわっ!!!』

 

『この活躍をその目に刻み付けなさい!!!』

 

 




追記

本文中に説明を忘れていましたがユウリの勝った技レコードは『サイコキネシス』と『きあいだめ』です。
調べてるときにカモネギって『きあいだめ』覚えないんか…って思いました。
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