自分の小説書きの原動力となっていた熱意だのなんだのがすっかり切れてしまいここ数か月ほど全くの手つかずとなっていました。
現状、以前ほどのやる気が湧いてこないのでタグにあるように不定期の更新となる可能性が高いです。それでもなんとか更新していきたいと思っています。
しっかりプロットとか立てて継続的に物書きができる人を尊敬しますね。
P.SまさかDLC配信まで長引くとは思っていなかったです
ジムチャレンジ最初の関門といわれる三番目のジムリーダー、炎タイプ使いのカブさんに勝利を挙げたユウリは一躍有名人となった。
多くのチャレンジャーたちが敗北し、脱落するカブさんのジムを一度の挑戦で攻略できるものは過去の記録をみてもそうはいない。ユウリはそのたぐいまれなるセンスと確かな実力でジムチャレンジの記録に名を残したといっても過言ではない。
そして時間は流れ、今フィールドではマリィとカブさんによる壮絶な戦いが巻き起こっていた。
『モルペコ、『ダイサンダー』!!!』
『エンニュート、『ダイバーン』!!!』
ダイマックスしたマリィのモルペコとカブさんのエンニュートによる大技のぶつかり合いに会場は大興奮の渦に巻き込まれていた。
フィールドは『ひでり』と『エレキフィールド』によりかなり過酷な空間と化しておりマリィは暑さと電気により疲弊し始めている。
「マリィ頑張れー!!!」
「マリィちゃんそこよ、決めちゃいなさい!!」
「マリィなら勝てるぞ!!!」
『『『うぉぉぉぉぉ、マリィ!マリィ!!マリィ!!!』』』
「ああ、もう!恥ずかしか!」
「ハハハ、いい友人君達じゃないか。それにサポーター君達との息もぴったりだ」
マリィの顔がみるみる赤くなっていくのが傍目にも見える。もしかすると『ひでり』による熱中症症状かもしれない。
そんな状態にも関わらずカブさん相手に果敢に挑み続けるその姿に、俺達の声援にも一層の熱が入り込む。
「ほらあんた達!マリィちゃんにもっともっと大きな声援を送るのよ!アタシの後に続きなさい!!!」
『うぉぉぉぉぉ、ユウリの姐さん任せてください!!!』
いつの間にかエール団すらも巻き込んだ大応援団のトップと化しているユウリ。
マリィタオルを振り回し、マリィホーンで声を張り上げ、マリィ応援歌でマリィにエールを送り続ける。この熱と一体感が俺達を狂わせる。
『行け行けマリィ! 頑張れ頑張れマリィ! M☆A☆R☆Y ! M☆A☆R☆Y !』
「マリィ応援歌ってなにばい!?」
『うぅうぅらぁらぁ♪♪うぅらぁらぁ♪うぅらぁらぁ♪』
「モルペコも参加せんでよか!」
「ふふ…でも僕とポケモン君たちも負けるわけにはいかないんだ、いくよエンニュート!」
「しまっ…!」
「『ダイアシッド』!!!」
『エンニュゥゥウゥ!!!』
エンニュートの体から吹き出した毒々しいエネルギーにより地面がブクブクと泡立ち始める。噴き出した猛毒は毒の津波と化しダイマックスしたモルペコをも飲み込んでいった。
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「こ”め”ん”な”さ”い”マ”リ”ィ”ち”ゃ”ん”!!!」
「うう、よかよか。みんなの応援に気を取られたのはあたし自身のせいやけん」
「う”う”う”う”~”~”~”」
声援に気を取られたマリィとモルペコはエンニュートの『ダイアシッド』に飲み込まれそのまま敗北してしまった。
その原因の一端を担ってしまったものとして申し訳が立たない。
現在は選手に与えられた控室でユウリはマリィに抱き着いたまま泣きながら謝罪を繰り返している。そんなユウリの頭を撫でてをマリィが慰め返している、天使だ。
「う”う”、マリィちゃん、ぐへ、ごめ、ぐへへ、んなさいぐへへへ」
「ちょ、ユウリ触り方がいやらしか!」
ユウリの方も調子が戻ってきたようにも見えて安心した。
「アカツキ、そろそろお前も準備した方がいいぞ」
ホップの声で思い出した。
そうだ、俺も今日に試合を控えているのだった。
「ホップ、チャレンジが始まるまでちょっと調整に付き合ってくれない?」
「よしきた!俺も明日の試合で負けてられないし付き合うぞ」
マリィの助けを求める声を背に俺達は控室を後にした。
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ホップとのトレーニングもそこそこにしてついにこの時がやってきた。
正面ゲートを抜けて通路を進んでいくといつものように巨大な扉が道を塞いでいた。
『ジムチャレンジャー、承認。ジムミッションを開始します』
電子アナウンスとともにプシューという音を立てて巨大な扉が開く。一歩踏み出してみると草木の香りが鼻をくすぐった。
部屋には草むらが生い茂り、木々の生い茂る林のようなエリアまで存在している。広大な庭、といったところだろうか。
しかしエンジンジムのジムミッションがポケモンの捕獲だということは事前にユウリとマリィから聞いていたので驚きは少なかった。
草むらから顔を出すポケモン達を観察しているとレフェリーがやってきた。
「それではアカツキ選手、僭越ながら十人兄弟の九番目であるこのわたくしランペイがこの度のミッション解説をさせていただきます」
いつもの通り顔が同じのレフェリー兄弟、ランペイさんが現れた。
ランペイさんの説明によれば制限時間以内に特定のポケモンを捕獲することが達成条件らしい。
「この特定のポケモンというのは?」
「はい、こちら側ですでに捕獲するポケモンの種類は選別させていただいております」
そういうと俺のスマホロトムにデータが送り込まれてくる。
ポケモン図鑑を起動すると俺が捕まえるべき三体のポケモンのデータが登録されていた。
一体目はきつねポケモン、ロコン。
二体目はろうそくポケモン、ヒトモシ。
三体目ははつねつポケモン、ヤクデ。
この三体を制限時間内に捕まえることができればジムミッション達成ということだ。
「ええ、ただしこのエリアにはジムトレーナーも待機しております。バトルが始まればその音を聞きつけて乱入してきますのでお気を付けください」
「了解しました」
「それではこれよりエンジンジム、ジムミッション・炎のポケモンゲット開始いたします!」
ランペイさんの大きな声とともにホイッスルの音が鳴り響く。
草むらはざわざわと揺れ始め、各所からポケモン達の気配がより濃くなる。この中から特定のポケモンを見つけ出し捕まえる、さらには制限時間とジムトレーナーの妨害まであるというのだ。
「キッツいなぁ…」
しかし時間は待ってはくれないので動き始める。
幸いポケモン図鑑に送り込まれたデータの中にはこのエリア内でのポケモンの分布表などが入力されており当てもなく探すという行為はせずに済むようだった。
草むらをかき分けて進んでいくと、お目当ての場所を見つけることができた。岩場だ。
岩場の穴を注意深く観察しているとそのポケモンを見つけることができた。
「ビンゴ!ヤクデだ!」
俺は草むらを飛び出すと同時に腰のモンスターボールを投げつける。
「いけ、モンスターボール!」
投げたボールはまっすぐ飛んでいくと穴から顔を出したヤクデにヒットし、そのままボールに吸い込んでいく。
これぞ先手必勝、『バトルせずに捕獲』だ。バトルさえ始まらなければジムトレーナーからの妨害も受けずに最速最短でミッションをクリアできる一石二鳥の作戦なのだが…
ポォォォンンン!!!
音を立ててモンスターボールが開くと中からヤクデが飛び出す。どうやらゲットに失敗したようだ。
ボールから飛び出たヤクデはこちらを敵と判断したのか口からチロチロと炎を吐いて威嚇を始めてきた。
次の瞬間、ヤクデの口から『ひのこ』がこちらへと飛来してきた。
咄嗟に腕を交差し頭を守る。
が、交差してから気がつく。ジムチャレンジ中はいつも旅で着用している長袖の上着ではなく、半袖半パンのユニフォームだということを。
「ァッゥイ!!?」
結果ほぼ生身の状態で『ひのこ』を食らってしまい腕が燃えるように熱い、というか燃えた。熱い、アツゥイ!
「くそ、ジメレオン!」
ジメレオンを繰り出し、ヤクデと戦闘態勢を取る。ポケモンの登場に際してヤクデも警戒度を高めてきて、どちらもにらみ合いが続く。
先に動いたのはヤクデだった。
「クッデェ!」
口から再度『ひのこ』を吐き出してくるヤクデ。
だけどジメレオンにそんな技は効かない!
ジメレオンは俺と同じように腕を交差し『ひのこ』を正面から受け止める。水タイプのジメレオンにはその程度の防御で十分にダメージを軽減させることができた。
『ひのこ』は受け切った。なら次はこちらの番だ!
「ジメレオン、『みずでっぽう』!」
ジメレオンは手のひらから球体上の『みずでっぽう』を放つ。
投げ出された水の玉は高速でヤクデを捉え後方の岩場にまで大きく吹き飛ばした。
「畳み掛けろ、『みずでっぽう』!」
「メレオォン!」
岩にめり込んだヤクデに追撃の『みずでっぽう』を食らわせると、ヤクデは耐えることができずそのまま戦闘不能になった。
「これなら!」
モンスターボールを投げつけるとヤクデは抵抗できずに吸い込まれ、カチッ☆という音とともにモンスターボールに収まった。
「よし、ヤクデゲットだ!」
これで一体目、幸先のいいスタートに少し顔がにやけてしまうが喜んでいる暇はない。次なるターゲットを見つけなければいけないのだから。
近場に生っていたチーゴのみを潰してやけどした腕に塗り込みつつポケモン図鑑を開く。
この辺りで近いと思われるポケモンの分布を確認するとどうやらロコンの生息域が近いようだったのでジメレオンを戻して自分のロコンを呼び出す。
「ロコン、お前の神通力で同族の気配を探ってくれないか?」
「コォン!」
ロコンが神通力で同族を探している間に残ったチーゴのみを食べる。
渋みの中にほのかな甘み、カレーの材料としてよく試食しているからわかる。これは良いものだ。
ターフジムやバウジムと同様、スタジアム内部にこれほど広大な施設を作り上げていることが驚きでならない。
特にバウジムの水流迷路は本当に度肝を抜かれた。維持費と運用費だけでいくらかかるのだろうか、などとどうでもいいことを考えているとロコンのセンサーに何かが引っ掛かったのかピンとしっぽが立ち上がった。
「ロコン!」
「コン!」
俺も立ち上がるとロコンは勢いよく走り始め草木をかき分けていく。
俺もロコンの後ろをついていくがそこはポケモンと人では運動能力が違いすぎる。ロコンが電光石火だとするなら俺では高速移動くらいのスピードしか出せない。
岩場を離れしばらく進んでいくと林の中にぽっかりと開いた場所が姿を現す。
天井からは温かな日の光が差し込みポケモン達が日向ぼっこにふけっている、なごむ。
そのポケモン達の中でもひときわ日当たりのいい場所を陣取っているポケモン達の集団を見つける。それこそ俺達の探していたロコンの群れだった。
同族の気配に気がついたのかロコン達の視線がこちらを捉える。
先手必勝!
「『でんこうせっか』!」
瞬間、ロコンの体がぶれる。俺の指示が出た瞬間にロコンは最高速へと到達しロコンの群れの中の一匹を捉えた。
ロコンに反応した残りの群れのロコン達が一斉に距離を取ると、『でんこうせっか』で吹っ飛ばされた一匹以外のロコンが離れた場所で観戦し始める。
その様子に俺が首をかしげていると林の中からジムユニフォームに身を包んだ一人の男性が現れる。
どうやらバトルの音を聞きつけてやってきたジムトレーナーらしい。
「オレの名前はノブヒロ、ジムトレーナーとしてお前達のバトルに介入させてもらうぜ!いけ、タンドン!」
ジムトレーナーの ノブヒロ が 勝負に わりこんできた。
ノブヒロによるとこの庭のポケモン達はしっかり訓練がされているようでポケモン達もミッションの邪魔をしないように躾けられているらしい。
俺がなるほどと感心しているとノブヒロのタンドンがこちらの方をくるりと向く。
「タンドン、『げんしのちから』!」
タンドンの周囲に大きな岩の塊が現れると、それをロコンに向けて打ち込んできた。
突然のことに反応できずロコンは『げんしのちから』をもろに食らってしまう。
「ロコン!?」
「俺達ジムトレーナーの役割は二つ。チャレンジャーのポケモンの妨害、そして…」
俺が気がロコンの方に向いていると、ノブヒロがモンスターボールを取り出す。
「捕獲の妨害だ!」
ノブヒロの投げたボールは俺達が相対していたロコンに当たるとそのまま吸い込んでしまい、カチッ☆という音とともに捕獲を完了させてしまった。
「とまあ、こんな風にお前たちの捕まえようとしていたポケモンを横取りするのも役割なんだ。すまんな」
「…なるほど、了解しました」
「そんじゃあまあ、ロコン達よ隠れた隠れた」
ノブヒロの声に反応してロコン達が一斉に広場から姿を消していく。せっかく群れごと見つけたというのにこれでは大きなタイムロスだ。
「んじゃ、また探すところから頑張りな」
ひらひらと手を振ってノブヒロとタンドンは林の中へと姿を消していった。
ロコンの群れもノブヒロ達も姿を消した広場の真ん中にオレとロコンっだけがぽつんと取り残されてしまった。
「なんか釈然としないけど、まだ時間はあることだし頑張るぞロコン」
「コン!」
一体目のヤクデがうまくいっただけでこれからが本当のジムミッション、ということだ。
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「ロコン見つけた!モンスターボーr…」
「タンドン、『えんまく』!」
「うあああ、眼がァァァ!!」
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「ヒトモシ発見!周りにジムトレーナーの影無し!ヨシ!」
「モシモシ」
「ん? ロコンの群れの場所を知ってるって? でかした!」
「モシモシ~」
「この扉の向こう側にいるって? 道案内もできるなんてお前いい奴だな!」
「モシモシ♪」
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「ゼーハー…」
「お、恐ろしい体験をした。なんで生きてるんだろう俺?」
「ヤトウモリ、『毒ガス』」
「!?」
「『ひのこ』!」
バーン!
「ぐああぁぁぁぁ!!!」
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そして時間が経った、30分あった制限時間は残り五分である。
ヤトウモリの『毒ガス』『ひのこ』の引火爆発コンボで危うく殺されかけたり、ヒトモシに冥界に連れて行かれそうになるなどあったが何とか命を繋ぐことができている。
だが時間が…圧倒的に時間が足りていないッッ!!!
ヒトモシは何とか捕まえることができた。だが残りの一体、ロコンが見つからないでいる。
草木をかき分け、この庭内を端から端までくまなく探し回ったが一向に見つけられないでいる。当然ロコンの手も借りているのだが神通力をもってしても見つけられないでいるのが現状だ。
「くそ、あと一体だけだってのに…」
焦りで思考が空回っている、それはわかっているのだがどうしても制限時間がちらついて落ち着くことができない。
「落ち着け落ち着け、こういう時こそ落ち着いて」
「俺が今、使える手段は何がある?」
ロコンの神通力、アオガラスを用いた空中からの捜索、パルスワンの鼻。
どれも通じなかった。まるでロコン達が神隠しにあっているのではと思うほどに。
「ん? 神隠し?」
俺は先ほど捕まえたヒトモシのボールを注意深く見つめた。
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「そこかぁぁぁ!!!」
『コン!?』
ロコン達が隠れていたのは先ほど彼らを見つけた広場。一度離れたと見せかけて神通力を用いて姿を隠していたのだった。
ロコンの神通力、アオガラスの捜索、パルスワンの鼻すらも欺くほどのとんでもない力。群れたロコン達の神通力は恐ろしいものだ。
それを打ち破ったのはヒトモシの力。
こいつは人やポケモンの生命エネルギーを吸い取ったり、冥界に人を誘い込んだりするといわれるポケモンだ。
ロコンの神通力による索敵は同系統の力だったため彼らに対策され誤魔化されていたようだが、ヒトモシの生命エネルギー探知については彼らの専門外だったようで誤魔化すことはできなかったようだ。
「今度こそ捕まえる! ヒトモシ、『あやしいひかり』!」
「モシモシ!」
ヒトモシの目から生物を惑わせる光が広場の一角に放たれる。
すると何もなかったはずの場所から目を回したロコン達が次々と現れてくるではないか。正直あれだけ自信満々に解説をしておいて実はいなかったとかだった場合俺はきっと恥ずか死んでいた。
倒れたロコン達に向けてモンスターボールを投げようとした時、林の中から一度は聞いた声が聞こえてくる。
「タンドン、『げんしのちから』!」
「ヤトウモリ、『ひのこ』!」
「ヤクデ、『ほのおのうず』!」
岩に火の粉に火炎の渦と大盤振る舞いの妨害だ。
「だけど、もう俺達にそんな妨害は効かない!」
「ロコン、『じんつうりき』!」
「アオガラス、『つけあがる』!」
「パルスワン、『スパーク』!」
タンドンを『げんしのちから』ごとロコンの『じんつうりき』が粉砕し、ヤトウモリの『ひのこ』を華麗に掻い潜ったアオガラスの『つけあがる』が炸裂、ヤクデの『ほのおのうず』をパルスワンの『スパーク』が正面から撃ち破った。
「そんな!」
「馬鹿な!」
「ことが!」
一撃で自分たちのポケモンが打ち砕かれたことに愕然とする彼らを尻目にロコン達に再度向き直す。
すると群れの中から一匹のロコンが前へと出てくる。どうみても『あやしいひかり』を食らって『こんらん』状態に陥っているというのに一人群れを守ろうとしているのだろうか。
それでも、これは
「ヒトモシ」
「『ナイトヘッド』」
「…モッシ」
ヒトモシから出た黒い光を食らったロコンが力なく倒れる。
「いけ、モンスターボール!」
ロコンに向けて投げたボールは一直線に飛んでいき、吸い込む。
カチ、カチと何度か音を鳴らして揺れた後最後にカチッ☆とひときわ大きな音を立てて揺れが収まった。
ピピッピーーーー!!!
それと同時にミッション終了のホイッスルが鳴り響く。
『タイム、29分32秒。アカツキ選手、ジムミッション達成です!』
『うおぉぉぉぉぉお!!!』
ミッション達成の放送とともに観客席の方から大きな歓声がこちらにまで響いてくる。さすがはジムチャレンジ最初の関門、ジムミッションですらかなりハードだった。
俺が地面にへばりこんでいるとジムトレーナーのノブヒロが声を掛けてきた。
「おめでとう、アカツキ選手」
「ええ、できればもう妨害しないでいただけるとありがたいです」
「しねえよ、ホラ」
ノブヒロがへたり込んでいる俺に向けて手を差し出してくる。少し迷ったが彼の手を握り立ち上がる。
「ほら、そんなんじゃあうちのジムリーダーであるカブさんには勝てねぇぞ?」
「勝ちますよ、俺強いですから」
「言ったな、じゃあ期待してるぜ若きジムチャレンジャーさん」
そういって俺の肩をポンポンと叩いてノブヒロは行ってしまった。
残りのジムトレーナーの二人も「頑張ってね」「ファイト」と声を掛けてくれると去っていった。
さあ、本番はここからだ!
いざ、ジムチャレンジの大関門。炎使いのカブさんは目の前だ!