【ドゥララァァア!!!】
大切なものの狭間で迷うロコン。
俺はロコンの作り出した夢世界の中に呼び出したドラピオンを相手にし、かつてのリベンジ戦を行うことにした。
ドラピオンのハサミが光り輝いた次の瞬間、光の軌跡を作りながら大量の針が撃ち出される。かつては群れを壊滅一歩手前まで追い込んだ強烈な『ミサイルばり』だ。だが今なら、
「ロコン、『じんつうりき』!」
『はぁぁぁ!』
ロコンの体から青白く光る力強く不可視の力が解き放たれる。
『じんつうりき』は『ミサイルばり』のことごとくを粉砕し、攻撃直後で無防備なドラピオンの体に直撃する。
【ドゥラア!】
しかし、『じんつうりき』はドラピオンの体に触れたのとほぼ同時にかき消されてしまう。毒タイプに効果抜群のエスパータイプの技はドラピオンの持つもうひとつのタイプ、悪タイプによってすべてを無効化されてしまうのだ。
「だったら、『おにび』だ!」
『くらえ!』
そんなことは承知の上、すぐさまロコンの体の周りにふよふよと浮遊する炎の塊が生み出される。それはロコンの意思と相まってか、憎き敵を燃やし尽くせと勢いよく燃え上がっており爆発するように放たれる。
だがそんな無数の『おにび』をドラピオンは両腕を振り回すことで凪ぎ払っていく。ドラピオンは特異な体構造をしており、足を強固に地面に固定したままなので両腕を振り回しても重心が全くぶれず隙ひとつ作り出さない。
そして今度はこちらの番!と言わんばかりにハサミをかち合わせるとこちらに向けながら突進してくる。ドラピオンのハサミが毒々しい色に変貌する。『どくどくのキバ』だ!
「迎え撃て、『スイープビンタ』!」
ロコンは自分の丸まったしっぽをピンと伸ばすと手足のように自由自在に操る。
ドラピオンの持つ二本のハサミとロコンの持つ六本のしっぽが大きな音を立てながらぶつかり合う。ロコンは毒に濡れたハサミにしっぽを挟まれないように常に複数本のしっぽでもって対応していく。強力な『どくどくのキバ』だが『スイープビンタ』の手数がその力の差を逆転させていき、ついには両腕を弾き飛ばしその顔面に『スイープビンタ』を炸裂させる。
『やった!』
強力な『スイープビンタ』を食らったことでドラピオンの顔が大きく後ろにのけぞる。
有効打を与えたロコンは歓喜に打ち震える。しかし、
【ドゥラアアアア!!】
ドラピオンの丈夫な下半身は攻撃を受けた顔をのけぞらせながらもその場から離れぬように力強く地面にふんばっていたのだ。
「避けろ!」
【ドゥララァァア!!】
下半身で持ちこたえたドラピオンはその反動を使って頭を無理やり引き戻す。
両腕に回していた『どくどくのキバ』を口から生えている凶悪な牙に移し替えると空中に滞留したままの無防備なロコンの体に大きくかぶりついた。。
『ああああ!!?』
『どくどくのキバ』をまともに食らったロコンが地面に叩きつけられる。体には『どくどくのキバ』を食らった個所からジワジワと毒が侵食していき『もうどく』状態となってしまう。
俺はいそいでカバンを漁りモモンのみを取り出そうとしたがそこで思い出す。ここは夢の世界、道具は持ち込めていない。
その事実に気がつくがもう遅い。ドラピオンは地面に転がるロコンに向けて口から毒液を吐きつける。毒はロコンに付着した途端に『もうどく』と反応し大ダメージとなりロコンを犯す。『ベノムショック』は毒状態の相手に大ダメージを与える危険な技だ!
ロコンはその激痛で何とか自分を取り戻しドラピオンから距離を取るように離れる。だが『ベノムショック』のダメージも『もうどく』状態による消耗も甚大だ。
荒く苦しそうな息がロコンの口から吐き出される。外傷によるダメージではなく毒によるじわじわとした削りには慣れていないロコンの消耗が激しくなっているのだ。
「まだいけるか?」
『ッ!まだいけるさ!』
それでもロコンはあきらめない。仇敵を前に、夢の世界だからと安易な道を選ばなかった。
「それでこそだ。いけ、『やきつくす』!」
『おおおお!』
ロコンの口から膨大な炎が放たれドラピオンの体を焼き尽くすドラピオンも元は虫タイプのスコルピ、炎技をまともに食らったことで全身が炎に包まれパニックを起こしている。
炎に苦しむドラピオンを見ながらふと気がついた。『やきつくす』を食らっているドラピオンの体からシュウシュウと音を立てて毒が焼き尽くされていくのだ。
「これだ、ロコン自分に『やきつくす』!」
『わかった!』
ロコンもその光景を見て理解をしたのか躊躇いなく炎を操り自分に直撃させる。
ロコンの全身を炎が包み込むがロコンの特性は『もらいび』、炎タイプの技のダメージを無効にすることができる特性だ。『やきつくす』の炎はロコンの体に残っていた毒を焼き尽くし状態異常を綺麗に消し去ってしまった。
「よし!」
『元気百倍!』
さらに自分の炎を『もらいび』で吸収しさらなるパワーアップを果たす。ドラピオンが全身の炎を振り払い消耗したころには、ロコンは逆に回復とパワーアップを成し遂げていたのだ。
「いけ、『おにび』!」
『もらいび』によって強化された『おにび』がさらなる熱量をもってドラピオンに飛来する。
これは不味いと思ったのかドラピオンは腕に渾身の力を込めた『はたきおとす』でもって無数の『おにび』を迎撃していく。だが『おにび』の動きは変幻自在、ひとつの炎をはたき落とした直後その後方に控えさせていたもうひとつの『おにび』が機敏に動きドラピオンの体に直撃する。その一撃が均衡を破りたちまち多数の『おにび』によってドラピオンは『やけど』状態になってしまう。
【ドラアアア!!】
先ほどの『やきつくす』とは違い内側から体を焼く『やけど』に苦しむドラピオン。
これはやったぞと喜んだのもつかの間なんとドラピオンは『やけど』をした部分に『ベノムショック』を吹きかけて火傷した個所を冷まして治し始めたのだ。
「この野郎、自分の毒が効かないからってズルいぞ!」
『そうだそうだ!!』
【ドゥラアアア!!?】
こちらの抗議に対して多分あちらも何かを訴えているが残念ながら【ドゥララアアア!!?】では何を言っているのかわからないので無視だ虫。
どちらも自力で状態異常を治したことでバトルは振出しに戻ってしまった。
あちらもロコンのことを強敵と認めたのか攻撃の手を止めて様子見に入るとバトルが停滞する。
やはり手強い…ドラピオンの特異な身体構造はバトルをするとその特性をいかんなく発揮してくる。下半身の強靭さなどはその最たるものだ。
しばらく様子見を続けているとドラピオンがその場で両腕に力を込め始める。身構える俺達、ドラピオンが今まで使った技は『ミサイルばり』『どくどくのキバ』『はたきおとす』『ベノムショック』だとなれば距離の開いたこのタイミングで使ってくる技は…!
「ロコン、『ミサイルばり』が来るぞ!」
『ミサイルばり』にむけてロコンが対応の構えを取る。今か、今か、攻撃を待ちわびているとニヤリとドラピオンが笑ったのが見えた。
【ドゥララアアア!!】
次の瞬間、轟ゥ!という音とともにドラピオンの腕が伸びた。
なにッ!?腕が伸びる!?そんな情報、データに無いぞ!?
開いていた距離を軽々と飛び越えたドラピオンの腕がロコンの体をがっちりと捕まえる。予想外の攻撃方法に面食らったロコンが抜け出そうとしてじたばたと体を動かすがドラピオンの強靭な腕とハサミから逃れることができない。
『うう、離せぇ!』
ロコンがじたばたと動くが拘束は頑丈で、ガッチリと挟んだハサミはびくともしない。そしてついには、
『が、ああああ!!?』
ハサミを介した『どくどくのキバ』が再びロコンの体を蝕んでいく。絶体絶命の大ピンチだ。
もともとロコンはパワーファイトが得意なタイプのポケモンではない。神通力やスピードを活かして戦うロコンに大型ポケモンの力づくの拘束を破る程の力などない。
本来ならばそう言った力押しの部分をカバーできる『じんつうりき』という特級の技があるのだが、悪タイプが相手ではどうしようもない。
ロコンのパワーで脱出は不可能、『じんつうりき』による力押しも不可能。…だったらどうすればいい。
俺がこうやって考えている間にも毒はロコンの体を犯し体力を大幅に削っていく。落ち着け、落ち着け。こういった時こそ落ち着いて勝ちを模索するのがトレーナーの役割だと学んだばかりじゃないか!
『じんつうりき』が効きさえすればなんとかあのパワーにも対抗できるんだが…
その時、閃きが走った。大型ポケモンですら吹き飛ばすロコンの『じんつうりき』。そのパワーをロコンの肉体のパワーに変換することができれば――! できるかどうかはわからない、だが一秒でも早くあの拘束から抜けなければ勝機はない。
「イチかバチか――!」
「ロコン、『じんつうりき』だ。体に纏え!」
ロコンは毒で苦しんでいるというのに戸惑う姿も見せず、すぐさま俺の指示に従って行動を開始した。
自分で指示したとはいえなんて無茶な指示だと思う。『じんつうりき』を自分の体にかける
、なんて無茶苦茶な指示なんだと指示の後で思った。
だが、ロコンは莫大な力の制御と肉体を動かすという繊細な操作を毒に蝕まれながらもやってのけた。
その結果、ロコンの肉体が持つ元々のパワーに『じんつうりき』のパワーが上乗せされる。その力は俺やロコンが想像していたものの優に上を行った。
『じんつうりき』によって無理矢理ブーストさせたロコンが拘束を抜け出そうと力を込めた。すると、ドラピオンの拘束を抜け出す隙間を作るどころか凶悪なハサミに大きなヒビを入れたのだ。
強引な技の使い方にさすがのロコンも苦しげな表情をしていたが仇敵のハサミを破損させたと知ると顔に笑みが浮かべる。そしてハサミを粉々に粉砕しドラピオンの拘束から軽々と抜け出たのだった。ちなみに自慢のハサミが粉々に砕け散ったドラピオンは驚愕と悲壮感を露わにしている。
『じんつうりき』で体を動かすことは体に大きな負担をかけてしまう。今の一連の流れだけでロコンが大量の汗を流していることからもそれは明白だった。
「ロコン、体は大丈夫か!?」
『すっごく大変だった。けどあと一回くらいなら踏ん張ってみせるさ!』
滝のような汗を流しながらも強気な姿勢を緩めなかったロコン。新しい力の使い方を覚え、その力で仇敵に一泡吹かせたことが彼の自信へとつながったのだろう。
ドラピオンは負けると思わなかったパワー対決に敗北しさらには自慢のハサミまで壊されたことで一種の自己喪失の状態に陥っていた。このチャンスを逃すわけにはいかない!
「ならこれでなんとしても決めてみせるぞ!」
『うん!!』
ロコンは再び『じんつうりき』を自分の体にかけ、不可視にして万力の力を身に纏う。
「いくぞ、全力全快!『スイープビンタ』!!」
『うおおおお!!!』
『じんつうりき』で後押ししたその踏み込みは『でんこうせっか』にも引けを取らない。俊足の素早さを身につけたロコンは電光石火のスピードの勢いを余すことなく利用した大振りの『スイープビンタ』を放つ。
六本全ての尻尾を束ねたその一撃は両腕でガードしたドラピオンの防御をいともたやすく粉砕し、本体へと衝撃を伝播させる。
【ド、ドラ!ドラアァァァ!!?】
『逃がさない!!』
さらに振り切った尻尾の勢いを利用し次なる連撃へとつなげる。
『じんつうりき』の力と、全てを束ねた尻尾の破壊力がそのまま威力となった『スイープビンタ』はとどまることを知らない。もはや連擊は止まることなく一撃を加えるごとに勢いを増していき、その勢いはまさしく暴風のごとき。ドラピオンの堅牢な外装のことごとくを粉砕していく。
その連擊が止まったのは、ドラピオンの体が大きな音を立てて地面に伏した後だった。
『はぁ……はぁ…はぁ』
攻撃を終えたロコンは荒い息を吐きながら着地すると、立つことすら厳しいとばかりに倒れ込む。ドラピオンとロコン、二匹の距離はすぐ近くでどちらかが動けばすぐさま一撃を入れてとどめを刺せるといった距離だ。
だが動けない、動かないではなく動けない。
限界を超えて肉体を酷使したロコンも限界を超えてフルボッコにされたドラピオン、どちらも限界を超えていた。
ただ一つ違うのは倒れたままだが意識を保っているのがロコン、正真正銘体力の全てと意識を削り取られたのがドラピオンであった。
その証拠というのか俺とロコンの記憶から作り出されたドラピオンの姿が光の粒子となって消えていく。それに伴ってかロコンの体に着いていた傷や毒も消えていく。それは、ドラピオンのいたというあらゆる痕跡が消えていくようだった。
最後の光が消えた時、冷たい雨が降り注いでいた平原に雲の隙間から光が差し込んでくる。光がロコンに降り注がれる光景は、まるでロコンの成長と勝利を祝福しているようだった。
俺は草原で寝ころんだままのロコンに駆け寄り声を掛ける。
「どうだった」
『すっごい…はぁ、強かった』
肉体の限界を超えた行使にロコンは息を切らしながら答える。
「でも、勝ったな」
『うん。でも僕だけじゃあきっと勝てなかったし挑もうとも思わなかった。突然現れたあいつと戦えたのはアカツキさんが一緒に居てくれたからだよ』
「(あれを呼び出したのは俺なんだけど…)」
『あいつはリーダーを死に追いやった奴だった。僕だけじゃ、また逃げ出してたよ』
「そっか。…そういえば、現実のあいつはまだワイルドエリアで生きているのかもしれないなぁ」
俺の言葉を聞いたきょとんとした顔をした後ロコンはそうだね、と言葉を返す。なんとなく俺の言おうとしていることがわかっているような口だ。
「あいつがまた群れを率いてロコンの群れと対面なんてしたらどうなるだろうなぁ。ニューラに遭遇しただけで防戦一方になってたし心配だよなー」
わざとらしい言葉にわざとらしい態度。
それを聞いてぷっと笑いをこらえた後に、ロコンは足に力を入れながらこう言った。
『…だったら、僕が守るよ』
ロコンが、自分に資格がない。というのなら俺がその資格と理由をくれてやろう。
戻れない理由に対して、戻る理由を作ってやった。もう自分の気持ちから逃がさないぞ。ドラピオンとの戦いはそれらを作るための名聞作りみたいなものだ。ヘタレのロコンなら実際に倒したという理由くらいをつくらなければ踏み出せなかっただろう。
ゴロンと寝ころんだままだったロコンは草原の草を踏みしめて立ち上がる。一層逞しくなった四本の脚は、もう恐怖なんかでは縛れないし挫けない。
『僕がみんなを守る。いつかのあの群れを取り戻すまで守り抜くよ』
「そっか」
やっとロコンの口からその言葉が聞けた。
バトルの前までの迷いと不安の揺れていた瞳はもうない。覚悟を決めたまっすぐな眼がそこにはあった。そのロコンの心情の変化に影響されてか雲の合間から差し込むだけだった陽光が草原全てを照らしていく。空を見上げてみれば覆っていた雲がどんどん消えていく、それはロコンの心の迷いが晴れていくことを現しているようだった。
「でも次は俺がいなくて大丈夫か?」
『もう一回勝ったし大丈夫だよ、次はもっと軽~く倒してやるさ!』
過去の幻影を乗り越えたロコンは強気な言葉で返す。もう、心配はいらなさそうだ。
『それにもうアカツキさんと僕にはラインがつながってるからどこに行っても神通力で会話ができるよ』
「マジ!?それは、なんかちょっと怖いかも…」
『どうしてさ!?神通力でつながるのは信頼と絆の証だよ。リーダーにだってできる相手はいな……』
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「―――ん、ここは…」
目を覚ますとそこは焚火の目の前、すっかり沈下してしまった焚火と山の向こうから出始めた太陽が時間の経過を物語っていた。
そして地面に横になっていた俺はロコンのもこもこの尻尾を枕にしていた。気持ちがいいのでこのままもう一眠りしてやろうと瞼を閉じようとする。
『いつまで寝てんのよ』
「んあ?」
聞き覚えのない不思議な声に起きろと声を掛けられる。この不思議な感覚、音というよりは直接頭に送られてくるこの感じは、
「テレパシーだね」
『エスパーどもと一緒にしないで、これは由緒正しい神通力による意思疎通法なんだから』
「テレパシーでは?」
『…もうそれでいいわよ』
テレパシーを送ってきたのは昨日森に向かって飛び出していった新リーダーのロコンだ。よくみるとその後ろに他の二匹も帰ってきてる、俺の顔を見ると前脚を振ってくれた。
ロコンの尻尾は名残惜しいが顔を上げて新リーダーと対話をする。
新リーダーからは昨日ロコンを誘拐したことと治療してもらったというのに礼も言わずに逃げだしてすまなかったと謝罪された。それからロコンには金輪際近づかないと言われた。
『あいつにも今の暮らしがあるってのにそれを無視して無理矢理引っ張ってきちゃってごめんなさい…』
「昨日は逃げだしたのに。何か心境の変化でもあったの?」
『…昨日あいつと戦って、とんでもなく強かった。こっちは途中からあの子と協力までしたのに全然歯が立たなかった…』
「(結構ボロボロになってたけど?)」
『それで気がついたのよ。あぁ、こいつはあたしたちの知らないところで随分頑張ったんだなって。それをあたしたちの都合だけで無茶苦茶にするのはなんだか駄目だと思ったの』
「うん、駄目」
『うっ、結構ハッキリ言うわね』
それはそうだ、ロコンは大事な仲間だ。仲間を勝手に連れていかれては困る。
「無理矢理は駄目。だから、これからロコンをそっちに貸し出そうと思います」
『―――はえ?』
「ロコンを手放すのは俺も嫌だ。でもロコンも仲間の夢を叶えたがっている。なので夢が完遂できるまでうちの子を貸し出します!もちろん無期限無金利!敷金礼金無し!」
『…え?ちょ、え??』
「はいじゃあ今から書類パパッと作るからサインと判子…じゃなくて足形つけてね朱印はこっちにね、はいペタリと」
『え?え?』ペタリ
「はいじゃあ契約完了。これでロコンは君のところで派遣社員だビシバシ使ってやってくれ」
「うちでみっちりカレーの作り方も教え込んであるから戦闘員としても料理人としても申し分ないはずだ。もちろんリーダーは君のままだからこき使ってやってくれ」
「よしロコン起きろ、契約成立だ。カブさんを倒したらお前の新しい日々が始まるからな。そのためにもさっさと特訓に戻るぞ!」
『ぼくお腹すいた、カレーが食べたいな!』
「任せろ、朝カレーも最高だということを教えてやる!」
他のロコンも軒並み起こして特訓再開だ!と自転車に乗ってキャンプ地にまで先導していく。いやあ、自転車のベルとラッパがこんなところで役に立つとはな。
チャリンチャリン!パラリラパラリラ!と音を立ててロコン達を率いるその姿はまるでハーメルンの笛吹きのようだったとか言わないとか。
『ちょっと待ちなさいどういうことなのかちゃんと説明しなさいよ!!?』
『なんだアイツ結局戻ってくるのか?』
『また群れがにぎやかになりそうだね~』
『…先輩、絶対リーダーにしてみせる』メラメラ
はい、というわけでカブさんを倒した後にはロコンが戦線離脱してしまいます。このロコンのパーティー離脱にもきちんと背景したがあります。
…実は自分が剣盾進めているときにロコンをパーティーから外してしまったんですね。しかもその理由がロコンの性格が『ようき』でヒトモシの性格が『ひかえめ』だったからというどうしようもない理由です。シャンデラの持つ特攻の高さに魂を売ってしまいました。
今まで一緒に旅をした仲間をこんな理由で切り捨てた作者は罰せられてしかるべき屑野郎です、どうかイシツブテを投げてください(20kg)